【平均年収467万円】アイズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収467万円】アイズ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

アイズは、広告業界やクチコミマーケティング、ファクタリング分野でマッチングプラットフォームサービスを展開しています。売上は減少し、利益は損失に転じました。ファクタリング会社の比較サイト「ファクログ」を事業に加え、事業基盤を多角化しています。


目次

※本記事は、株式会社アイズ の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


アイズは、「みんなの感動と幸せを追求する」を経営理念に掲げ、既存業界を変革するマッチングプラットフォームサービスを複数展開しています。広告業界の「メディアレーダー」、クチコミマーケティングの「トラミー」、ファクタリング会社の比較サイト「ファクログ」が主要サービスです。

同社の単体従業員数は64名です。事業セグメントはプラットフォーム事業の単一セグメントとなっています。

アイズは、広告業界のプラットフォーム「メディアレーダー」、クチコミマーケティングのプラットフォーム「トラミー」、ファクタリング会社の口コミ・比較サイト「ファクログ」といったマッチングプラットフォームサービスを自社で展開しています。

アイズは、事業基盤の多角化のため、2025年9月にrimad株式会社を買収し子会社化しました。同年12月にはrimad株式会社を吸収合併し、ファクタリング会社の比較サイト「ファクログ」を事業に加えています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社はプラットフォーム事業を展開しており、その事業特性から、従業員の働き方や給与水準にも特徴が見られます。若手人材が中心となって活躍し、多様な働き方を支援する制度が整備されている傾向があります。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均年齢が比較的若く、勤続年数も短い傾向が見られます。これは、新しい人材が積極的に採用され、組織が常に活性化している状況を示していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 4,672,000円
平均勤続年数 3.7年
平均年齢 29.1歳
単体従業員数 64人
連結従業員数 -


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は「みんなの感動と幸せを追求する」という経営理念のもと、持続的な成長と企業価値向上において人材を競争力の源泉と認識しています。このため、多様性に富んだ優秀な人材の採用と育成に力を入れています。

具体的には、新卒向けビジネスマインド研修や上司向けのマネジメント研修を実施しています。また、営業スキルやマーケティングスキルなど職務に特化したテーマ別研修や、ロールプレイを通じた実務スキル開発も行っています。

従業員の働き方については、個人のライフスタイルや価値観の変化に対応できるよう、生産性高く働ける仕組みを整備しています。時差出勤制度、時短勤務制度、在宅勤務制度、有給休暇の半日・2時間単位取得、育児休暇、介護休暇といった各種休暇制度を設け、柔軟な働き方を支援しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


女性管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率、および労働者の男女の賃金の差異は、女性活躍推進法および育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないため、記載が省略されています。

提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


アイズは、「みんなの感動と幸せを追求する」を経営理念に掲げ、既存の業界を変革するマッチングプラットフォームサービスを複数展開しています。同社の事業は、プラットフォーム事業の単一セグメントで構成されています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、広告業界のプラットフォーム「メディアレーダー」、クチコミマーケティングのプラットフォーム「トラミー」、ファクタリング会社の口コミ・比較サイト「ファクログ」を主要サービスとしています。これらのサービスを通じて、売り手と買い手をつなぐBtoBまたはCtoCのマッチングを創出し、収益を上げています。

「メディアレーダー」は、広告・マーケティングに関するサービスの売り手と買い手をつなぐBtoBプラットフォームです。会員登録を通じて得られる見込み顧客情報(リード)を掲載社に提供し、そのリード提供を対価としてマネタイズしています。

「トラミー」は、SNSを利用する一般女性会員がクライアントの商品やサービスを体験し、SNS上でクチコミ・レビューを公開するサービスです。同社が業務をディレクションし品質を確保しており、クライアントは投稿された広告物やアンケートデータを二次利用できます。広告商品の成果物の納品や役務の提供を通じて収益を得ています。

「ファクログ」は、企業や個人事業主向けにファクタリング会社の情報を比較・検討できるプラットフォームです。ユーザーがサイト経由で問い合わせや申し込み等のアクションを起こした際に、そのリード情報をクライアントへ提供する成果報酬型でマネタイズしています。同社は2025年9月にrimad株式会社を買収し、ファクログ事業を強化しました。

その他にも、GoogleやYahooなどの主要インターネットメディアの広告枠を代理販売する「インターネット広告代理販売」や、クラウドサービスのプラットフォーム「クラウドレーダー」を展開しています。また、ママ向け情報メディア「ママプレス(mamaPRESS)」、コスメのクチコミサイト「コスメビ(COSMEbi)」、YouTuberと企業をつなぐマッチングプラットフォーム「タレマ(Talema.)」なども運営しています。同社は本邦以外の外部顧客への売上高はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高が前事業年度に比べて減少しました。営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも損失に転じています。

売上高の減少は、主要サービスであるメディアレーダーにおける広告宣伝費の抑制や、トラミーにおけるステルスマーケティング規制に伴う出稿控えが影響しました。利益面では、ファクログおよびTalema.の買収に伴う管理コストの増加や広告活動の強化、買収に伴う支払利息の増加が営業損失および経常損失につながっています。また、特別損失として減損損失を計上したことも、当期純損失の要因となっています。

キャッシュ・フローを見ると、営業活動による資金は減少に転じました。これは税引前当期純損失の計上や未払消費税等の減少などが主な要因です。投資活動による資金は、関係会社株式の取得や無形固定資産の取得により大きく減少しました。一方で、財務活動による資金は、長期借入れによる収入により増加しています。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は現在、事業拡大に向けた投資フェーズにあり、資金の流れにもその傾向が表れています。財務基盤やキャッシュフローの状況から、同社の安定性と成長性について確認できます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率は、当期は55.1%となっています。これは前期の69.8%から減少していますが、東京証券取引所プライム市場の平均と比較すると高い水準を示しています。純資産は当期6.0億円、前期6.6億円と減少傾向にあります。

現金及び現金同等物は当期5.5億円、前期6.2億円と減少しています。手元資金の減少と自己資本比率の低下は、事業活動や投資活動による資金流出が影響していると考えられます。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 6.6億円 6.0億円
自己資本比率 69.8% 55.1%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び現金同等物 6.2億円 5.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社の当期の営業活動によるキャッシュフローは△0.6億円の減少となりました。これは主に税引前当期純損失の計上や未払消費税等の減少が要因となっています。前期は0.7億円の増加でした。

投資活動によるキャッシュフローは当期△2.6億円の減少となり、前期の△0.1億円の減少から大きく減少しています。関係会社株式の取得による支出や無形固定資産の取得による支出が主な要因です。財務活動によるキャッシュフローは当期2.2億円の増加となり、前期の0.0億円の増加から増加しています。長期借入れによる収入が主な要因です。

これらのキャッシュフローの状況は、同社が事業拡大のための積極的な投資を行っている一方で、本業での資金創出力が一時的に弱まっていることを示しています。投資活動による資金流出を財務活動で補っている状況であり、今後の事業成長と資金創出力の改善が注目されます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 0.7億円 △0.6億円
投資CF △0.1億円 △2.6億円
財務CF 0.0億円 2.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 0.6億円 △3.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、主要事業がインターネット広告に限定されているため、技術革新や法改正など広告業界の動向に経営成績が影響を受ける可能性があります。また、生成AIをはじめとする新技術の開発や新しいサービスの導入が速いスピードで進行しており、これらの変化への対応が遅れた場合、事業及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、今後の事業拡大と成長のためには優秀な人材の確保と育成が重要課題であると認識しています。人材確保の取り組みを進めているものの、計画通りに進まなかった場合や重要な人材が社外に流出した場合には、競争力の低下や事業拡大の制約要因が生じるリスクがあります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


アイズは、「世の中を変革する台風の目になる」というビジョンを掲げ、成長市場に合わせたプラットフォーム型サービスを展開する企業です。同社は、変化の激しい広告業界において、人材を競争力の源泉と捉え、多様な働き方を支援する環境整備にも力を入れています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


アイズは、「世の中を変革する台風の目になる」というビジョンを掲げています。時代の流れを見極め、成長市場に合わせたプラットフォーム型のサービスを複数展開することで、「世の中を変革」していくことが同社の使命であると考えています。

また、「みんなの感動と幸せを追求する」ことを経営理念としています。この理念のもと、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


アイズは、「みんなの感動と幸せを追求する」という経営理念のもと、人材を競争力の源泉と認識しています。多様性に富んだ優秀な人材の採用と育成に力を入れていることが特徴です。

従業員の働き方については、個人のライフスタイルやライフステージの変化、多様化する価値観に合わせて生産性高く働ける仕組みを整備しています。これにより、全ての人材が活躍できる環境を整えることを目指しています。時差出勤制度や在宅勤務制度、各種休暇制度の取得奨励など、柔軟な働き方を支援する取り組みを進めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


アイズは、成長フェーズにある中で、組織体制と販売管理体制の整備を重要な課題としています。優秀な人材の確保と早期育成の仕組みを確立するため、採用活動の強化や社内研修制度の充実に取り組んでいます。

また、情報管理体制の強化も重点テーマの一つです。個人情報保護規程の制定やアクセス権限の限定、アクセスログのモニタリングを通じて、情報管理を徹底しています。さらに、内部管理体制の強化として、監査役会や内部監査室、リスク・コンプライアンス委員会を設置し、経営の公正性・透明性の確保に努めています。

広告審査体制の整備にも力を入れており、マニュアル制定に加え、生成AIを活用した審査ツールの開発・実装を進めています。法規制等の変動に対応するため、各事業部と管理部門が連携して情報収集・分析・管理を行い、社内周知や教育を継続的に実施しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会が経営の監督と監査を担う体制を構築しています。社外役員が経営の透明性と客観性を確保する役割を果たしています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主は合同会社シエルであり、代表取締役社長である福島範幸氏の資産管理会社です。これにより、創業家が同社の経営に対して強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
合同会社シエル 38.99%
福島 範幸 6.82%
牧田 伸一 6.82%
日本カストディ銀行(信託口) 5.83%
三谷 翔一 2.92%


(注)合同会社シエルは、同社代表取締役社長である福島範幸の資産管理会社であります。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性6名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は福島範幸氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
福島 範幸 代表取締役社長 1998年4月大日本印刷株式会社入社、2002年1月株式会社マクロミル入社、2007年2月同社設立より代表取締役社長に就任、2019年6月合同会社シエル設立より代表社員に就任し現職。


社外取締役は、中村慶郎氏(株式会社Orchestra Holdings代表取締役社長)です。

同社は監査役会設置会社であり、株主総会、取締役会、監査役会、会計監査人を設置しています。社外取締役は取締役会に出席し、意思決定の妥当性・適正性を確保するための発言を行っています。社外監査役は専門知識と経験に基づき、客観的かつ公正な立場で取締役の職務執行を監査しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は、役員の報酬等の額の決定に関する方針を定めており、報酬総額の限度内において、経営内容、世間水準、社員給与等のバランス及び責任の度合い等を考慮して決定しています。取締役(社外取締役を除く)の報酬は取締役会が決定権限を持ち、代表取締役社長が個人別金額を設定し、取締役会がこれを決定しています。なお、同社は役員の報酬等において業績連動報酬制度は採用していません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 67百万円 33.4百万円
社外役員 4名 18百万円 4.4百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。