※本記事は、ビズメイツ株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
ビズメイツは、オンラインでビジネス英会話や日本語会話レッスンを提供するランゲージソリューション事業と、グローバル人材に特化した人材紹介サービスや採用マッチングサイトを運営するタレントソリューション事業を展開しています。同社グループは、人と企業が成長しあう多様性のある豊かな社会の実現を目指しています。
単体従業員数は101名、連結従業員数は189名です。セグメントはランゲージソリューション事業、タレントソリューション事業の2つです。
ビズメイツは、ビジネス特化型オンライン英会話「Bizmates」や外国人向け日本語レッスン「Zipan」を主力とするランゲージソリューション事業を展開しています。グローバル人材に特化した人材紹介サービス「G Talent」やIT人材マッチングサイト「GitTap」も提供しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
ビズメイツは、ビジネスパーソンのグローバルな活躍を支援する事業を展開しており、従業員の成長を重視する文化が特徴です。多様な人材がそれぞれの能力を最大限に発揮できるような環境づくりに力を入れています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員の平均年齢が比較的若く、平均勤続年数も短めであることから、活発な人材の流動性や成長機会の多さがうかがえます。事業の成長とともに、新たな人材が加わりやすい環境であると考えられます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 4,575,643円 |
| 平均勤続年数 | 2.2年 |
| 平均年齢 | 35.7歳 |
| 単体従業員数 | 101人 |
| 連結従業員数 | 189人 |
| 単体のグループ内比率 | 53.4% |
同社グループは、確定給付型の制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)として退職一時金制度を採用しています。この制度は国内および海外のグループ会社に適用されます。退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、「もっと多くのビジネスパーソンが世界で活躍するために」というミッションの実現に向け、人、IT、グローバルをキーワードに事業を展開しています。従業員一人ひとりの成長を今後のさらなる会社の成長に向けた重要な資産と位置付け、従業員教育に積極的な取り組みを進めています。
具体的には、英語のスピーキング力向上を目的として、自社オンライン英会話サービス「Bizmates」の1日1回の無料受講制度を提供しています。また、外国人人材には自社オンライン日本語サービス「Zipan」の無料受講機会を提供しています。その他にも、ビジネススキルの底上げに向けたイーラーニング環境の整備や、役職・職種に必要となる能力開発に向けた階層別・職種別研修の計画立案と実施に取り組んでおり、継続的なキャリア形成に向けた教育の計画的実施を予定しています。
社内環境整備においては、国籍や年齢・性別だけでなく、多様な価値観を持つ従業員が働く環境を重視しています。多様性ある従業員一人ひとりの成長がミッション・ビジョンの実現に必要不可欠であると考え、個々の能力を最大限発揮できる各種制度の仕組みづくりや職場環境づくりを推進しています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異は、公表義務の対象ではないため記載を省略しています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 4.5% |
多様性・登用
同社グループは、女性管理職比率について30%を目標としています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職比率 | 28.2% |
人材育成・エンゲージメント
同社グループは、平均勤続年数について3.5年を目標とし、有給休暇取得率については現状水準の維持を目標としています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 平均勤続年数 | 2.7年 |
| 有給休暇取得率 | 81.1% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
ビズメイツグループは、「もっと多くのビジネスパーソンが世界で活躍するために」というミッションのもと、オンラインでのビジネス英会話や日本語会話レッスンを提供するランゲージソリューション事業と、グローバル人材に特化した人材紹介サービスや採用マッチングサイトを運営するタレントソリューション事業の二つの事業を展開しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、オンラインでの語学レッスンとグローバル人材に特化した人材サービスを主軸としています。主力であるランゲージソリューション事業は、有料会員からの月額利用料を主な収益源としており、安定的な収益モデルを構築しています。一方、タレントソリューション事業は、人材紹介の成功報酬を収益源としています。
同社グループの売上高の大部分はランゲージソリューション事業が占めており、事業の中心となっています。地域別に見ると、売上高の90%以上を日本国内の外部顧客が占めており、海外比率は低い傾向にあります。特定の顧客への収益集中は見られません。
ランゲージソリューション事業
この事業では、ビジネス特化型オンライン英会話「Bizmates」と外国人向けビジネス日本語レッスン「Zipan」を提供しています。通信システムやウェブカメラを通じて、場所や時間を選ばずにオンラインレッスンを受けることができます。
収益は、有料会員からの月額利用料(定額)から得ています。法人顧客向けのコンサルティング営業を強化した結果、法人顧客を中心に顧客基盤が拡大し、前期から売上高が増加しています。
タレントソリューション事業
この事業では、グローバル人材に特化した人材紹介サービス「G Talent」と、IT人材向けの採用マッチングサイト「GitTap」を展開しています。即戦力となるグローバル人材やIT人材と企業を結びつけるサービスを提供しています。
収益は、求職者がクライアント企業に入社した時点で発生する成功報酬から得ています。前期と比較して売上高は減少しており、これは第1四半期に退職者が発生し、営業活動の進捗に遅れが生じたことが主な要因となっています。
| セグメント | 売上高(2024年12月期) | 売上高(2025年12月期) |
|---|---|---|
| ランゲージソリューション事業 | 32.5億円 | 33.2億円 |
| タレントソリューション事業 | 2.2億円 | 1.7億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの売上高は、過去5期にわたり増加傾向にあります。しかし、直近の当連結会計年度においては、売上高の伸びが鈍化しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、過去5期の中で変動が見られ、当連結会計年度では前期と比較して減少となりました。
| 項目 | 2021年12月期 | 2022年12月期 | 2023年12月期 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 24.5億円 | 28.4億円 | 31.4億円 | 34.7億円 | 34.9億円 |
| 経常利益 | 2.6億円 | 3.3億円 | 3.2億円 | 3.4億円 | 2.7億円 |
| 経常利益率 | 10.7% | 11.6% | 10.1% | 9.8% | 7.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.8億円 | 2.3億円 | 2.0億円 | 2.3億円 | 2.0億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 66.85 | 81.84 | 65.05 | 72.13 | 60.86 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期と比較して減少しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期から減少する結果となりました。これは、CxO体制への移行や退職者の補充のための採用強化に伴う採用費および人件費の増加が主な要因となっています。
| 指標 | 2024年12月期 | 2025年12月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 19.1百万円 | 18.5百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 2.1百万円 | 1.5百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
ビズメイツの経営の安定性について、財務基盤の状況と資金の流れから現在の状況を解説します。事業活動で得た資金をどのように活用しているか、その全体像を把握できます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、自己資本比率が71.3%と高い水準を示しています。これはプライム市場の平均と比較しても高い傾向にあります。ROE(自己資本利益率)も10.8%であり、プライム市場平均を上回っています。
手元資金として16.7億円の現金及び預金を保有しており、事業運営に必要な資金を確保している状況です。これらの財務状況は、事業の継続性や安定した雇用環境を支える基盤となっています。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 17.6億円 | 19.1億円 |
| 自己資本比率 | 65.1% | 71.3% |
| ROE(自己資本利益率) | 14.1% | 10.8% |
| 現金及び預金 | 16.3億円 | 16.7億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2.2億円の資金を獲得しました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費の計上によるものです。本業で安定的に資金を生み出している状況を示しています。
投資活動によるキャッシュ・フローは、ソフトウェア等の無形固定資産の取得による支出があった一方で、本社移転に伴う旧オフィスの敷金返還による収入があり、97百万円の支出となりました。これは事業拡大に向けた投資を行いつつ、一部で資金回収も進んでいることを示しています。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れの返済や配当金の支払いにより94百万円の支出となりました。結果として、営業活動で得た資金から投資活動の支出を差し引いたフリーキャッシュ・フローは127百万円のプラスとなっています。この資金の流れは、同社グループが本業で着実に利益を上げ、事業投資を行いながらも、手元に資金を残せる健全な財務体質であることを示しており、将来の成長と雇用安定性への期待につながります。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 4.3億円 | 2.2億円 |
| 投資CF | △3.7億円 | △97百万円 |
| 財務CF | 1.1億円 | △94百万円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 65百万円 | 127百万円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、連結売上高の大部分をランゲージソリューション事業に依存しています。この事業の業績動向が同社グループ全体の経営成績に直接的な影響を及ぼす状況が続いています。
また、オンライン語学学習市場は参入障壁が比較的低く、新規参入企業の増加による競争激化が続いています。生成AIを活用した言語学習サービスの普及やAI技術の進化に伴い、英会話学習そのものの需要が減退する可能性も指摘されています。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループの持続的な成長や新規事業の推進には、専門性の高い優秀な人材の確保、育成、定着が重要であると認識されています。必要な時期に優秀な人材を十分に確保・育成できなかった場合や、重要な人材が予期せず退職した場合には、事業運営や新規事業の拡大に支障が生じる可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
ビズメイツは、グローバルなビジネスシーンでの活躍を支援し、多様な人材と企業の成長をサポートするソリューションを提供しています。同社グループがどのような価値観を持ち、どのような企業風土を大切にしているのかを見ていきましょう。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
ビズメイツグループは、「もっと多くのビジネスパーソンが世界で活躍するために」をミッションに掲げています。言語や文化の壁を越えた相互理解を促進し、多様な人材の活躍を支援することを目指しています。これにより、「人」と「企業」をつなぐ懸け橋となり、グローバルタレントと企業の成長をトータルでサポートするソリューションを提供しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
ビズメイツグループは、ミッション実現のために従業員一人ひとりの成長を重要な資産と位置づけ、積極的な教育に取り組んでいます。社内では国籍、年齢、性別だけでなく、多様な価値観を持つ従業員が働いており、その多様性を尊重しています。一人ひとりが成長し、個々の能力を最大限に発揮できる制度や職場環境づくりを推進することが、同社グループのミッション・ビジョンの実現に不可欠であると考えています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
ビズメイツグループは、持続的な成長と企業価値向上に向け、いくつかの重点テーマに取り組んでいます。全社的な課題として、コーポレート・ガバナンス体制の強化を掲げており、「監査等委員会設置会社」への移行や「執行役員制度」の導入を進めています。これにより、経営の意思決定の迅速化と監督機能の強化を図っています。
また、人的資本への投資と組織生産性の向上も重要なテーマです。優秀な人材の確保、入社後の早期戦力化、エンゲージメント向上に重点的に取り組んでいます。特にマーケティング等の専門人材の採用・育成を加速させ、社員が専門性を発揮できる環境を整備することで、組織全体の生産性向上を目指しています。
さらに、内部管理体制の強化も進めています。経営管理体制の強化やコーポレート・ガバナンスの充実、内部統制に係る体制や法令遵守の強化に向けた体制作りを行っています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
ビズメイツは現在、監査役会設置会社として経営体制を構築しています。
2026年3月27日開催予定の定時株主総会で承認されれば、監査等委員会設置会社へ移行する予定です。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
ビズメイツの株主構成を見ると、創業家およびその関連会社が上位を占める特徴があります。
筆頭株主は株式会社SUZであり、代表取締役社長である鈴木伸明氏も上位株主の一人です。
また、日加株式会社も上位に名を連ねており、創業家による経営基盤がうかがえる構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 株式会社SUZ | 42.30% |
| 鈴木 伸明 | 9.34% |
| 日加株式会社 | 8.31% |
| FRANCISCO ANNA MARIA TOBIAS | 3.69% |
| 伊藤 日加 | 2.77% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。
代表取締役社長は鈴木伸明氏が務めています。
社外取締役比率は50.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 鈴木 伸明 | 代表取締役社長 | 2000年3月三貴商事株式会社入社、2007年10月ヤフー株式会社入社、2009年10月ベルリッツジャパン株式会社入社。2012年7月同社設立、代表取締役社長より現職。 |
| 伊藤 日加 | 取締役 ランゲージソリューション事業部長 | 1996年6月ベルリッツジャパン株式会社入社。2012年7月同社設立、取締役。2019年6月同社取締役ランゲージソリューション事業部長より現職。 |
社外取締役は、須田騎一朗氏(ユナイトアンドグロウ代表取締役)、高木政秋氏(メディカル・データ・ビジョン監査役)です。
同社は監査役会設置会社であり、社外取締役2名と社外監査役3名が経営の客観的な監視機能を担っています。
2026年3月27日開催予定の定時株主総会で承認された場合、監査等委員会設置会社へ移行する予定です。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
ビズメイツの役員報酬は、株主総会で承認された総枠の範囲内で、取締役会および監査役会の協議により決定されます。
個別の報酬額は取締役会で決定され、監査役の報酬は監査役会で協議されます。
業績連動報酬制度は採用されておらず、固定報酬が中心の報酬体系となっています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 3名 | 48百万円 | 15.9百万円 |
なお、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。
また、同社の監査役はすべて社外監査役で構成されています。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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