【平均年収708万円】ノイルイミューン・バイオテック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収708万円】ノイルイミューン・バイオテック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ノイルイミューン・バイオテックは、がん免疫療法創薬事業を展開し、固形がんに対するCAR-T細胞療法の開発に取り組んでいます。事業収益は減少傾向にあり、研究開発投資が先行する事業フェーズにあります。単体従業員数は23名で、将来の収益化を目指しパイプライン開発を進めています。


目次

※本記事は、ノイルイミューン・バイオテック株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ノイルイミューン・バイオテックは、がん免疫療法創薬事業を展開し、固形がんに対するCAR-T細胞療法の開発を主たる事業領域としています。独自技術であるPRIME技術を応用し、患者自身の免疫細胞を活性化することで、固形がん治療におけるアンメットメディカルニーズの克服を目指しています。

単体従業員数は23名です。セグメントはがん免疫療法創薬事業の1つです。

ノイルイミューン・バイオテックは、「自社創薬」とPRIME技術を他社にライセンスする「共同パイプライン」のハイブリッドビジネスモデルを採用しています。これにより、早期収益確保と長期的な大型販売収益の確保、そして事業リスク分散と持続可能な成長を目指しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ノイルイミューン・バイオテックは、がん免疫療法創薬という専門性の高い分野で事業を展開しています。少数精鋭の体制で、従業員一人ひとりの成長と多様な働き方を重視する方針が示されています。このような環境は、専門性を高めながら柔軟なキャリアを築きたいと考える方にとって魅力的な要素となるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ノイルイミューン・バイオテックでは、平均勤続年数と平均年齢から、比較的若い組織でありながらも一定の定着が見られる傾向がうかがえます。専門性の高い研究開発分野において、従業員が長期的にキャリアを形成できる環境を目指していることが示唆されます。

項目 数値
平均年間給与 7,075,000円
平均勤続年数 3.6年
平均年齢 44.1歳
単体従業員数 23人
連結従業員数 -


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ノイルイミューン・バイオテックは、従業員30名弱の組織において、必要な人材の採用と従業員がいきいきと働き成長することが事業成長の最も重要なドライバーであると位置付けています。同社のバリューである「Consideration(許容)」に基づき、多様な国籍、バックグラウンド、スキル、経験、性別、家族構成、生活環境を持つ社員が働きやすく魅力を感じる職場づくりと人事制度を目指しています。

働きやすい職場づくりにおいては、複数国籍の従業員採用に対応するため、リモートワーク制を維持・進化させ、高度プロフェッショナル制度を含めた従業員一人ひとりに適した雇用形態を目指す方針です。人事育成面では、個々の従業員と話し合いながら全員に育成プランを設定し、それに基づいた日々のレビューを推進し、必要なトレーニングプログラムの充実を図るとしています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定に基づく公表義務の対象ではないため、管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異についての記載を省略しています。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ノイルイミューン・バイオテックは、独自技術を活用したがん免疫療法創薬事業を展開しています。固形がんに対するCAR-T細胞療法の開発を主軸に、革新的な治療法の創出を目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は「がんを克服できる社会の創生に貢献する」という理念のもと、固形がんに対するCAR-T細胞療法の開発を主たる事業領域としています。山口大学から独占的に導入したPRIME技術を応用し、投与するCAR-T細胞だけでなく患者の体内の免疫細胞も活性化させることで、優れたがん治療効果を期待できるプラットフォーム技術です。

同社は「自社創薬」と「共同パイプライン」の二つの事業モデルを持つハイブリッドビジネスモデルを構築しています。自社創薬では、同社が研究開発を主導し、薬事承認取得を目指して開発を進め、承認段階や中途段階で製薬企業等にライセンスアウトすることで収益を得ることを目指しています。

共同パイプラインでは、PRIME技術を他社にライセンスし、契約先が選定した標的抗原に対して同社のPRIME技術を応用したパイプラインの研究開発を実施します。これにより、同社の開発投資を限定的に抑えつつ、パイプライン数を積み上げることが可能となります。

収益は、技術アクセス料、共同研究収入、契約一時金、開発マイルストン収入、販売開始年経過マイルストン収入、販売目標達成マイルストン収入、ロイヤリティなど、多様な形態で獲得しています。当事業年度の販売実績は、特定の相手先への収益集中が見られます。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の事業収益は、当事業年度において前年同期から減少しました。営業損失、経常損失、当期純損失は継続して計上されており、研究開発投資が先行する事業フェーズにあることを示しています。

営業活動によるキャッシュ・フローも資金の使用が続いており、研究開発型バイオテック企業としての特性が表れています。同社は事業収益が限定的であるため、第三者割当増資による資金調達も行い、今後の事業展開に必要な資金を確保しています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


当期の従業員1人あたり事業収益は、わずかな水準となっています。これは、同社ががん免疫療法創薬という研究開発型事業に特化しており、現時点では事業収益が限定的であるためと考えられます。

将来的な収益化を目指し、パイプラインの開発や次世代技術の研究を進めている段階です。入社を検討する際には、現在の収益性よりも将来の成長可能性や研究開発の進捗状況に注目することが重要となるでしょう。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり事業収益 - 0.2百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ノイルイミューン・バイオテックは、がん免疫療法創薬事業の研究開発に注力しており、現在は成長投資フェーズにあります。そのため、事業収益は限定的で、損失が継続している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


現時点では、自己資本や手元資金の厚みを示す具体的な数値は開示されていません。同社は研究開発型バイオテック企業として、将来の収益獲得に向けた投資を優先する段階にあります。そのため、財務基盤の安定化には今後の事業進捗が重要であり、入社後の雇用や給与の安定性も、その進捗に左右される可能性があります。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
自己資本比率 - -
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 - -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社は研究開発型バイオテック企業であり、事業の性質上、多額の研究開発投資を継続しています。そのため、営業活動によるキャッシュフローは資金の使用が続いており、本業で得られる資金が投資を上回る状況には至っていません。投資活動によるキャッシュフローも、事業拡大に向けた支出が見られます。財務活動によるキャッシュフローは、資金調達の動きを示しています。これらの資金の流れは、同社が将来の成長に向けた先行投資を積極的に行っている段階であることを示しています。入社後の安定性や成長性は、これらの投資が将来的に収益へと結びつくかどうかに大きく左右される状況です。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF - -
投資CF - -
財務CF - -
フリーCF(営業CF+投資CF) - -

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

同社は、製品が上市され安定的な収益源が確保されるまでの間、資金繰りに極めて高いリスクがあることを認識しています。必要な資金調達ができない場合、事業の継続に重大な懸念が生じる可能性があると説明されています。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、がんを対象とする医薬品市場の急速な変化と、CAR-T細胞療法分野における国内外の競合激化を事業リスクとして挙げています。また、既存の製薬企業等ライセンス先への依存度が高いこともリスクとして認識しており、新たなライセンス先の開拓が重要であると説明されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、事業の大部分が研究者や技術者といった専門性を持つ人材に依存していると説明しています。そのため、投資に見合う人材の確保や適切な育成ができない場合、またはコア人材が社外に流出した場合には、事業遂行に支障が生じるリスクがあります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ノイルイミューン・バイオテックは、「Create the Future to Overcome Cancer」「がんを克服できる社会の創生に貢献する」という企業理念を掲げ、革新的ながん治療法の開発を通じて社会貢献を目指しています。同社は、PRIME技術を中核とした創薬ビジネスモデルを展開し、がんの克服に向けた未来を創造しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ノイルイミューン・バイオテックは、「Create the Future to Overcome Cancer」「がんを克服できる社会の創生に貢献する」という企業理念を掲げています。同社は「No illness(がんという病を根絶させたい)」「No immunity, No life(免疫なくして生命は成り立たず)」という創業時の想いを大切にしています。

革新的なPRIME技術を中核とし、効果的ながん治療法を開発し多くの患者へ届けることを目指しています。具体的には、「自社創薬」と「共同パイプライン」のハイブリッドビジネスモデルを通じて、固形がんに対する次世代細胞療法の研究開発を推進し、その領域でのプレゼンス向上・確立を図っています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ノイルイミューン・バイオテックは、経営理念に深く共感し、主体性をもって研究開発を行うチームメンバーを重視しています。同社の主要業務は原則として正社員によって運用され、これが事業推進の品質とスピード向上、競争優位性につながると考えています。

同社は、従業員がいきいきと力を発揮できる「働きやすい職場づくり」と「人事育成」を目指しています。バリューの一つであるConsideration(許容)に基づき、多様な国籍、バックグラウンド、スキル、経験、性別、家族構成、生活環境を持つ社員が働きやすく魅力を感じる職場づくりと人事制度を目指しています。リモートワーク制の維持・進化や高度プロフェッショナル制度を含め、従業員一人ひとりに適した雇用形態を追求しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ノイルイミューン・バイオテックは、固形がんに対する遺伝子改変免疫細胞療法の研究開発を推進するため、いくつかの課題に取り組んでいます。PRIME技術の基礎研究体制の拡大と国内外の学術機関、民間機関等との共同研究開発を推進し、研究体制の拡充を図っています。

また、ライセンス契約の拡大に向けた適切な人材確保や、新しい事業機会を得るための外部機関との連携拡大にも取り組んでいます。正社員の採用、育成、登用も重点テーマであり、経営理念に共感する人材の確保と、OJTや教育・能力開発研修を通じた育成に努めています。社内登用においては、個人別の目標管理シートに基づく成果と経営理念に沿った行動規範を評価基準としています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ノイルイミューン・バイオテックは、取締役会と監査役会を設置する体制を採用しています。経営の監督と業務執行の分離を明確にし、透明性の高い経営と迅速な意思決定を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ノイルイミューン・バイオテックは、大手製薬会社である武田薬品工業が筆頭株主として名を連ねています。また、同社の代表取締役社長である玉田耕治氏も主要な株主の一人です。複数の事業会社や個人が上位株主として名を連ねており、多様な主体によって支えられている資本構成となっています。

株主名 持株比率
武田薬品工業 18.75%
鶴亀 16.53%
玉田 耕治 8.66%
KOREA SECURITIES DEPOSITORY-SAMSUNG 8.49%
瀬戸 恭子 3.92%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は玉田耕治氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
玉田 耕治 代表取締役 社長 1992年3月九州大学医学部卒業。米国メイヨークリニック医科大学博士研究員、米国ジョンズ・ホプキンス大学医学部Assistant Professor等を経て、2011年5月山口大学大学院医学系研究科免疫学講座教授に就任。2016年3月同社取締役、2020年9月同社代表取締役社長より現職。
渡嘉敷 努 取締役 事業企画 研究部長 2006年6月オンコセラピー・サイエンス入社。2014年12月リーディングバレー代表取締役。2015年7月同社入社。2019年5月同社取締役、2020年1月同社事業企画研究部長より現職。
永井 寛子 取締役 管理部長 1999年4月Nagano&Morita CPA入所。米国公認会計士ライセンス取得後、Ernst and Young Global Financial Service入社。2010年10月Hiroko Nagai CPA Office設立代表。2020年3月同社入社、同社管理部長。2020年6月同社取締役より現職。


社外取締役は、フィリップ・フォシェ氏(元グラクソ・スミスクライン代表取締役会長)、花井陳雄氏(元協和発酵キリン代表取締役会長)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役2名と社外監査役3名を選任しています。社外取締役は、会社経営や会計財務に関する経験と専門的な知見に基づき、社外の視点から経営を監督し、客観性と中立性を確保する役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ノイルイミューン・バイオテックの取締役報酬は、各取締役の役割や職務に応じた固定報酬を基礎とし、貢献度に応じたインセンティブ報酬等を合わせた構成とすることができます。現在は月例の固定報酬のみですが、2026年度からは譲渡制限付株式を割り当てる制度の導入が承認されています。監査役の報酬は固定報酬のみで構成されており、報酬委員会が報酬に関する検討を行っています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 60百万円 20.0百万円
社外取締役 2名 17百万円 8.6百万円
社外監査役 3名 11百万円 3.8百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。