【平均年収531万円】オートサーバー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収531万円】オートサーバー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

オートサーバーは、国内の中古車取扱事業者を対象としたインターネット中古車流通サイト「ASNET」を運営しています。直近の業績は売上高が増加し、利益は減少する増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社オートサーバー の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


オートサーバーは、国内の中古車取扱事業者を対象としたインターネット中古車流通サイト「ASNET」を運営しています。ASNETは、入会金や月会費が不要で、全国146会場のオートオークション情報や21.3万台の掲載車両を検索・落札できる点が強みです。

単体従業員数は114名です。同社はASNET事業の単一セグメントで事業を展開しています。

オートサーバーは、国内の中古車取扱事業者を対象としたインターネット中古車流通サイト「ASNET」を運営しており、非連結子会社であるAUTOSERVER VIETNAM CO.,LTD.がASNETサービスの一部システム開発を担っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社オートサーバーは、中古車流通の活性化を目指し、中古車流通総合サービス「ASNET」を運営しています。同社では、従業員が安心して長く働けるよう、ワークライフバランスの向上や健康管理、多様な人材の活躍を支援する環境整備に力を入れています。このような取り組みを通じて、安定した働き方を実現できる環境が整えられていると言えるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均勤続年数と平均年齢から、従業員が比較的長く安定して勤務している傾向が見られます。これは、長期的なキャリア形成を支援する社内環境が整っていることを示唆していると言えるでしょう。多様な人材の採用と育成にも力を入れており、経験豊富な人材が活躍できる環境です。

項目 数値
平均年間給与 5,309,000円
平均勤続年数 10.3年
平均年齢 43.2歳
単体従業員数 114人


同社は、従業員の退職給付制度として、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。この制度は国内の従業員に適用されます。また、退職一時金制度も採用していますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、「すべての会員様に利便性を提供すること」を基本理念に掲げ、中古車流通の活性化を目指す中で、人材の採用と育成を重要な戦略と位置付けています。より利便性の高いサービスを提供するため、ベトナム子会社でのシステムエンジニア採用や、多様性の観点から中途採用や女性の積極採用を行っています。

人材育成においては、年に2回の人事考課を実施し、上長との面談を通じて従業員のキャリア形成と公正な人事評価を支援する仕組みを構築しています。また、採用した人材が安心して成果を発揮できるよう、社内環境の整備にも注力しています。

具体的には、従業員の通勤利便性を考慮した本社・本部移転に加え、ワークライフバランス向上のための残業抑制、年1回のストレスチェックや定期健康診断による健康管理を徹底しています。男女の育児休業制度を設け、福利厚生として年1回の社員旅行を実施するなど、働きやすい環境づくりを進めています。さらに、ハラスメント防止規程を定め、社内外に相談窓口を設置するなど、安心して働ける職場環境の維持にも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


管理職に占める女性労働者の割合および労働者の男女の賃金の差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象ではないため、記載が省略されています。男性労働者の育児休業取得率は、育児介護休業法の規定に基づき算出されています。

指標 数値
男性育児休業取得率 100.0%

育児・介護支援

指標 数値
男性育児休業取得率(目標) 50.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


オートサーバーは、国内の中古車取扱事業者を主な顧客とし、インターネット中古車流通サイト「ASNET」を運営しています。このプラットフォームを通じて、中古車の売買を支援する多様なサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、国内の中古車流通市場において、インターネットを活用したサービスを展開しています。主要なサービスは「オークション代行サービス」と「ASワンプラサービス」であり、これらが売上高の大部分を占めています。これらのサービスは、中古車取扱事業者が初期費用や固定的な月会費を支払うことなく利用できる点が特徴です。

「オークション代行サービス」では、全国各地のオートオークション会場に出品されている車両の検索や落札代行、出品代行を行っています。特に、多数のオークション会場と提携しており、多くの出品車両情報を提供しています。収益は、サービス利用の都度、車両の取引オークション会場ごとに定められた落札手数料や成約手数料から得ています。

「ASワンプラサービス」は、ASNET会員が持つ店頭在庫車両の情報をASNETに掲載し、他の会員との売買を仲介するサービスです。同社は、中古車小売媒体事業者や中古車買取事業者との提携により、豊富な出品車両情報の掲載を実現しています。収益は、売買が成立した際に、売り手および買い手の双方または買い手からのみ手数料を得ています。

その他にも、落札車両や出品車両の輸送手配を取り次ぐ「陸送手配サービス」、ASNET上の車両情報を活用して中古車販売業務を支援する「中古車販売支援サービス」、スマートフォンアプリ「みるクル」を用いた「カスタマーコミュニケーション支援サービス」を提供しています。さらに、自動車リサイクル部品の検索・通販サービスである「中古パーツ通販サービス」や、各種カー用品・販促品を販売する「カー用品通販サービス」も展開しています。これらの付帯サービスは、主要サービスの利用促進や、中古車事業者の多様なニーズに応える役割を担っています。

同社グループは、同社と非連結子会社であるAUTOSERVER VIETNAM CO.,LTD.の2社で構成されています。AUTOSERVER VIETNAM CO.,LTD.はASNETサービス全般に関する開発業務を行っていますが、その業務範囲はASNETの一部のシステム開発に限定されており、事業の規模や重要性の観点から、事業内容の記載は同社のみを対象としています。本邦以外の外部顧客への売上高はないため、海外売上高は発生していません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高が増加傾向にある一方で、利益は減少傾向を示しています。これは、中古車登録台数の増加や積極的な営業施策の展開による顧客拡大が売上高の増加に寄与したものの、売上原価や販売費及び一般管理費の増加が利益を圧迫したことによるものです。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


従業員1人あたりの売上高は、会社の事業規模や市場での競争力を示す指標の一つです。また、従業員1人あたりの当期純利益は、事業活動を通じてどれだけ効率的に利益を生み出しているかを示します。

これらの指標は、同社の生産性の傾向を把握する上で重要です。入社を検討する際には、これらの数値が示す効率性や収益性が、将来的な成長や安定性、ひいては給与水準の持続性につながる可能性があります。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(単体) - -
従業員1人あたり当期純利益(単体) - -

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


オートサーバーの財務状況は、事業活動による資金創出と投資活動のバランスから、安定した経営基盤を築いていることが示されています。本業で得た資金を元手に、将来に向けた投資も行いながら、着実に成長を進めている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


オートサーバーの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場平均と比較して高い水準にあり、安定した状態を示しています。当期の自己資本比率は64.1%であり、前期の66.0%からわずかに減少しています。これは、同社の事業運営が堅実な資本構成に基づいていることを示しています。

手元資金である現金及び現金同等物は、当期末に136.3億円となっています。前期の119.2億円から増加しており、潤沢な資金を確保している状況です。このような財務状況は、事業の継続性や将来の成長投資を支える上で重要な要素となります。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 119.8億円 130.3億円
自己資本比率 66.0% 64.1%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び現金同等物 119.2億円 136.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


オートサーバーのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、それを元手に投資や配当を行っている状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローは、当期に27.3億円の資金を獲得しており、前期の23.3億円から増加しています。これは主に税引前当期純利益の計上や未払金の増加、のれん償却額、減価償却費などによるものです。

投資活動によるキャッシュフローは、当期に5.8億円の資金を支出しており、前期の13.8億円から減少しています。これは主に豊橋本部新社屋の建築等有形固定資産の取得や無形固定資産の取得によるものです。本業で得た資金を将来の成長に向けた設備投資に充てていることがわかります。

財務活動によるキャッシュフローは、当期に4.5億円の資金を支出しており、前期の10.0億円から減少しています。これは配当金の支払いによる減少があった一方で、新株予約権の行使による株式発行収入があったことによるものです。営業活動で得た資金が投資活動の支出を上回るフリーキャッシュフローは、当期に21.5億円のプラスとなっており、前期の9.6億円から増加しています。この状況は、同社が安定した事業運営を継続し、雇用や給与の安定性を支える基盤が整っていることを示しています。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF 23.3億円 27.3億円
投資CF △13.8億円 △5.8億円
財務CF △10.0億円 △4.5億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 9.6億円 21.5億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

オートサーバーは、中古車流通市場の混乱による影響を受ける可能性があります。経済情勢や為替の変動、新車販売台数の減少などが中古車の需要や流通量、価格に影響を及ぼすリスクがあります。また、同社はASNETの運営を主たる事業としており、特定の業務提携先である株式会社ユー・エス・エス(USS)が運営するオークション会場での取引が全体の55.6%を占めています。USSとの契約解消や条件変更は、同社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、少子高齢化による人材獲得競争の激化の中で、優秀な人材の確保・育成が計画通りに進まない場合や、優秀な人材の社外流出が生じた場合に、会社業績に影響を及ぼす可能性があると認識しています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


オートサーバーは、中古車流通支援サービスをコアビジネスとし、インターネット上で中古車売買プラットフォーム「ASNET」を運営しています。同社は「全ての会員様に利便性を提供すること」を基本理念に、顧客満足度向上と企業価値向上を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は「全ての会員様に利便性を提供すること」を基本理念としています。自動車流通支援サービスをコアビジネスと位置づけ、中古車流通に関わる総合的なサービス・情報を取り扱う「ASNET」の運営を行っています。

今後も「顧客満足度向上並びに中古車流通に関わる全ての企業・ユーザーに使いやすく頼られる企業」であり続けることを信念としています。新規サービスの事業化に積極的に取り組み、ステークホルダーの期待に沿える事業成長と企業価値向上の実現に努める方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


オートサーバーは「すべての会員様に利便性を提供すること」を基本理念とし、中古車流通の活性化を目指しています。ビジネスを通じて、環境負荷の低減や循環型社会の実現に貢献する考えです。

より利便性のあるサービス提供のため、人材の採用と育成に力を入れています。多様性の観点から中途採用や女性の採用を積極的に行い、ベトナムの子会社ではシステムエンジニアを採用し、システム開発を推進しています。

従業員が安心して働ける労働環境の整備にも注力しており、ワークライフバランスの向上や健康管理、ハラスメント防止に取り組んでいます。年に2回の人事考課では、上長との面談を通じて従業員のキャリア形成と公正な人事評価が行われる仕組みを構築しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、企業の成長に不可欠な優れた人材の確保と育成を重点課題の一つとしています。会員獲得のための営業部門やASNETの保守・機能拡充を図るシステム部門を中心に、優秀な人材の採用とその育成を図る方針です。

また、将来に向けたASNET事業の発展・拡大のため、システム機能の向上が必要不可欠であると認識しています。子会社であるAUTOSERVER VIETNAM CO.,LTD.とともにASNETの開発体制を強化し、機能拡充やアプリ版の開発等に取り組むことで、さらなる利便性向上を実現していきます。

経済環境の変化や競争の激化が予想される中で、経営組織力の強化と内部統制も重要なテーマです。的確な内部統制制度の整備運用に努め、スピードと正確性・適正性を両立する強固な経営組織力の構築を目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は会社法に基づく機関として、株主総会と取締役の他、取締役会、監査等委員会、及び会計監査人を設置しています。監査等委員である取締役3名全てを独立性の高い社外取締役で構成し、透明性の高い企業統治体制を整備しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主は朝日ホールディングスであり、同社の代表取締役が株式を保有する資産管理会社となっています。その他、複数の投資事業有限責任組合や個人株主が上位に名を連ねています。

株主名 持株比率
朝日ホールディングス 62.95%
光通信KK投資事業有限責任組合 6.53%
UH Partners 2投資事業有限責任組合 3.38%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性4名・女性2名)で構成され、女性役員比率は33.3%です。代表取締役社長は髙田典明氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
髙田 典明 代表取締役社長 三井信託銀行入行後、複数の会社で代表取締役や取締役を歴任。2016年6月より同社代表取締役社長、2018年8月よりAUTOSERVER VIETNAM CO.,LTD.会長より現職。
萩原 外志仁 代表取締役会長 朝日自動車販売入社後、朝日通商や朝日グリーンサービス等の代表取締役を歴任。2016年4月より朝日ホールディングス代表取締役、2016年6月より同社代表取締役会長より現職。
山本 林 常務取締役管理本部長兼審査部長 豊川信用金庫入庫後、旧オートサーバーに入社。管理本部長兼審査部長、財務経理部長を歴任。2022年3月より同社常務取締役より現職。


社外取締役は、澤田英幹氏(公認会計士・監査等委員(常勤)・報酬諮問委員会委員長・指名委員会委員)、井熊芽久美氏(公認会計士・監査等委員・指名委員会委員)、中川彩子氏(弁護士・監査等委員・指名委員会委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役3名全員を独立性の高い社外取締役で構成しています。これにより、経営の健全性・効率性及び透明性の確保を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は固定報酬で構成されており、担当職務や貢献度、世間水準を総合的に勘案して決定されています。監査等委員である取締役の報酬も固定報酬のみで構成され、経営に対する独立性と客観性が重視されています。また、報酬の決定プロセスにおいては、報酬諮問委員会が任意の諮問機関として設置されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 2.2億円 73.8百万円
社外役員 3名 13百万円 4.2百万円


なお、退職慰労金は、当事業年度に計上した役員退職慰労引当金繰入額です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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