【平均年収909万円】ケイファーマ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収909万円】ケイファーマ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ケイファーマは、iPS細胞を活用したiPS創薬事業と再生医療事業をハイブリッドで展開しています。研究開発に注力する段階にあり、直近の業績は損失を計上し、前期と比較して損失額は増加しています。


目次

※本記事は、株式会社ケイファーマ の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ケイファーマは、有効な治療法が確立していない神経難病に対して、iPS細胞を活用したiPS創薬事業と再生医療事業をハイブリッドで展開しています。慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業として、2016年11月に医薬品および再生医療等製品の研究・開発・製造・販売を事業目的として設立されました。

単体従業員数は20名です。セグメントは医薬品等の研究・開発・製造・販売の単一セグメントです。

ケイファーマは、中枢神経疾患領域に対し、iPS細胞を活用したiPS創薬と脊髄損傷等の神経損傷部位に移植する再生医療等製品の開発を主たる事業としています。大学や研究機関等と連携し、研究開発から製造・販売までを一貫して推進するビジネスモデルを採用しています。

ALS治療薬KP2011は2023年3月にアルフレッサ ファーマ株式会社と国内開発・製造販売権の実施許諾契約を締結しました。再生医療KP8011(亜急性期脊髄損傷)は2025年11月にアルフレッサ株式会社と業務提携基本契約を締結し、流通を強化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ケイファーマは、iPS細胞を活用した創薬・再生医療事業を展開する企業です。最先端の研究開発を推進しており、高い専門性を持つ人材が活躍する環境が特徴です。ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方も導入されています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ケイファーマでは、従業員の平均年齢が比較的高く、経験豊富な人材が中心となって事業を推進している傾向が見られます。一方で、平均勤続年数は短めであり、専門性の高い分野で新たなキャリアを築くために集まった人材が多い可能性も考えられます。

項目 数値
平均年間給与 9,091,000円
平均勤続年数 3.6年
平均年齢 45.9歳
単体従業員数 20人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ケイファーマは、iPS創薬事業および再生医療事業における最先端の研究開発を推進するため、高い専門性を持つ人材の確保を最重要課題と位置付けています。国内外の製薬・バイオ企業との競争が激化する中で、研究開発の加速と差別化を図るため、特に基礎研究、知財、臨床研究、製造に関する知見を持つ人材を重視しています。

多様性に富んだ優秀な人材を確保するため、ライフスタイルに合わせた専門型裁量労働制やフレックスタイム制といった柔軟な働き方を導入し、環境整備を進めています。また、採用活動の推進や適切な人事考課の実施を通じて、人材の確保と育成に注力しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


ケイファーマは、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示項目は記載を省略しています。
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ケイファーマは、有効な治療法が確立していない神経難病に対し、iPS細胞を活用した創薬事業と再生医療事業を展開しています。慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業として、研究開発から医薬品および再生医療等製品の製造・販売を目指しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、中枢神経疾患領域を主要な事業対象とし、筋萎縮性側索硬化症(ALS)や脊髄損傷、アルツハイマー病、脳梗塞などに対する治療法の確立に取り組んでいます。iPS細胞を用いた創薬研究と、神経損傷部位に移植する再生医療等製品の開発を主軸としています。

収益モデルとしては、大学や研究機関が保有する基礎研究成果や知的財産権の実施許諾権、または同社独自の基礎研究成果に基づいた開発パイプラインを、製薬会社などのパートナー企業と共同で研究開発を進めることで収益を得ています。具体的には、共同研究開発契約の締結時に契約一時金を受領し、開発の進捗に応じたマイルストン収入や、製品上市後の販売ロイヤリティ収入、販売達成マイルストン収入を得る仕組みです。また、既存薬から新たな効果を発見するドラッグリポジショニング手法も活用し、効率的な創薬を目指しています。

同社は医薬品等の研究・開発・製造・販売の単一セグメントで事業を展開しており、複数のセグメントに分かれた事業構造ではありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績推移を見ると、当事業年度において営業損失、経常損失、当期純損失を計上しています。これは主に研究開発費の継続的な計上によるもので、前期と比較して損失額は増加する傾向にあります。

当事業年度には減損損失による特別損失も発生しており、会計上の損失額に影響を与えています。一方で、営業活動によるキャッシュ・フローは減少しているものの、財務活動による資金の増加により、手元資金は増加しています。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社は研究開発段階の企業であり、当事業年度において売上高は計上されていません。そのため、従業員1人あたりの売上高や当期純利益といった生産性指標は算出されていません。

研究開発に注力している段階であり、今後の開発パイプラインの進捗と収益化が、将来的な生産性向上に繋がると考えられます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ケイファーマは、iPS創薬事業と再生医療事業の研究開発を推進しており、現在は将来に向けた投資フェーズにあります。そのため、安定的な収益基盤や資金基盤の確立が今後の課題となっています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ケイファーマの財務基盤を見ると、自己資本比率、ROE(自己資本利益率)、現預金残高については、開示されている情報からは確認できません。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
自己資本比率 - -
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 - -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ケイファーマのキャッシュフローの状況については、開示されている情報からは確認できません。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF - -
投資CF - -
財務CF - -
フリーCF(営業CF+投資CF) - -

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

ケイファーマは、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在していると認識しています。しかし、業務推進に必要な資金を確保した結果、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しています。

② 事業構造・収益性に関するリスク

ケイファーマの収益モデルは、大手製薬企業等との共同開発および販売権のライセンスアウトによる収益化を基本としています。しかし、相手先企業の経営方針の変更や経営環境の悪化等により、期間満了前に終了する可能性があります。
また、製品上市前のマイルストン収入や販売金額の発生時期は開発の進捗に依存し、不確実なものとなっています。
同社は、継続的に営業損失を計上し、営業活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなる傾向があります。安定的な収益基盤や資金基盤は確立されていないため、業績および資金繰りに重大な影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

ケイファーマは、医薬品等を取り扱う企業としては小規模な組織であるため、役員および従業員一人一人が担当する業務および責任の範囲が広範となっています。退職や休職等に対応する人員の補充が十分ではない環境にあります。
必要な人材の採用が進まず、多くの人材流出等があった場合には、同社の業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ケイファーマは、iPS細胞を活用した革新的な医療技術を通じて、社会貢献を目指すバイオベンチャーです。最先端の研究開発を推進し、難病に苦しむ患者様へ新たな治療法を届けることを使命としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ケイファーマは、「医療イノベーションを実現し、医療分野での社会貢献を果たします」を経営理念として掲げています。同社は、再生医療および創薬の研究開発を踏まえ、一刻も早く患者に有効な医薬品を提供することを経営方針としています。

特に神経疾患を主な対象領域とし、iPS細胞を活用したiPS創薬事業と再生医療事業を展開しています。世界中でこれまでの医療では有効な治療法のない病気に対して、新たな治療法を見出すことに挑戦し、社会課題の解決と持続的な企業価値の向上を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、最先端の基礎研究に裏打ちされた高度な専門性を重視する企業風土を持っています。慶應義塾大学等との産学連携ネットワークを強みとし、基礎研究の成果を直接事業活動に活用する「From Basic to Clinical」戦略を推進しています。また、難治性の希少疾患の研究開発から患者数の多い一般的な病気の研究開発に結び付ける「From Rare to Common」戦略も掲げています。

国内外の製薬会社やバイオ企業との開発競争が激化する中で、研究開発の加速と他社との差別化を図るため、基礎研究、知財、臨床研究、製造等に知見を有する優秀な人財の確保を重要視しています。法令遵守や知的財産権の管理をグローバルな視点で対応し、「内部統制の基本方針」に基づきリスク・コンプライアンス体制の強化を継続しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社が優先的に対処すべき課題として、研究開発の推進を挙げています。iPS創薬事業ではALSに対する第Ⅲ相試験の準備を進め、再生医療事業では亜急性期脊髄損傷の臨床研究の完了後を見据え、企業治験に向けた大量培養法の確立やCDMOの選定などを推進しています。

また、高度な専門性が求められる研究開発を支えるため、優秀な人財の継続的な確保が重要な課題です。採用活動の推進や適切な人事考課の実施を通じて、人財確保に努めています。さらに、医薬品業界における監督官庁による規制や法令遵守、知的財産権の管理に関して、グローバルな視点での対応が求められており、「内部統制の基本方針」に基づき、社内管理体制およびリスク・コンプライアンス体制の強化を継続しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は、取締役会と監査役会を設置する体制を採用しており、社外役員による客観的な視点を取り入れながら、経営の透明性と健全性の確保に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、代表取締役社長である福島弘明氏が筆頭株主となっています。また、取締役の中村雅也氏や岡野栄之氏も上位株主に名を連ねており、経営陣が主要な株主として会社を支えていることが特徴です。

株主名 持株比率
福島 弘明 20.07%
SBI Ventures Two 14.87%
中村 雅也 10.13%
岡野 栄之 10.04%
大和日台バイオベンチャー2号投資事業有限責任組合 9.84%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性6名・女性2名)で構成され、女性役員比率は25.0%です。代表取締役社長は福島弘明氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
福島 弘明 代表取締役社長 1988年4月エーザイ株式会社入社、2014年5月慶應義塾大学医学部非常勤講師、2016年11月同社設立より現職。
松本 真佐人 常務取締役CFO 2001年11月PwCコンサルティング株式会社入社、2016年2月株式会社クロスカンパニー入社、2024年3月同社常務取締役より現職。
岡野 栄之 取締役CSO 1983年4月慶應義塾大学医学部生理学教室助手、2001年4月慶應義塾大学医学部生理学教室教授、2019年10月同社取締役より現職。
中村 雅也 取締役CTO 1998年1月Georgetown University客員研究員、2015年2月慶應義塾大学医学部整形外科学教室教授、2019年10月同社取締役より現職。


社外取締役は、山田美穂氏(CBSフィナンシャルサービス代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、株主総会、取締役会、監査役会、会計監査人等を設置しています。社外取締役および社外監査役が取締役会に出席し、取締役の業務執行状況の監督や経営に対する監視を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は原則として年俸制を採用しており、株主総会で決議された報酬総額の範囲内で、各役員の地位や職責、業績などを総合的に勘案して決定されます。また、金銭報酬とは別に、取締役には株式報酬も導入されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 1.1億円 27.0百万円
社外役員 5名 32百万円 6.5百万円


報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の開示は省略されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。