【平均年収520万円】魁力屋 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収520万円】魁力屋 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

魁力屋は、グランキュイジーヌなどを傘下に持つ持株会社です。「京都北白川ラーメン魁力屋」を主軸に国内外で多様な飲食ブランドを展開し、直近期は売上高と利益を計上しました。


目次

※本記事は、株式会社魁力屋 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


魁力屋は持株会社であり、単体従業員数は382名、グループ連結従業員数は439名です。

同社グループは、「京都背脂醤油ラーメン」を主力商品とする「京都北白川ラーメン魁力屋」を主軸とした飲食事業を展開しています。郊外ロードサイドや商業施設内のフードコートを中心に店舗を展開し、から揚げ専門店などの多様な業態も手掛けています。連結子会社2社を通じて、国内外で多彩な食のブランドを展開しています。

主な国内グループ会社は、グランキュイジーヌなどです。

同社は当連結会計年度に株式会社グランキュイジーヌの全株式を取得し連結子会社化しました。また、2026年7月を目途に持株会社体制へ移行する予定です。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、飲食事業を展開しており、人材基盤の強化と店舗数の増加に注力しています。少子高齢化による労働人口減少を最大の懸案事項と認識し、「人」を重要かつ最大の資産と位置付けています。
この認識のもと、人的資本への積極的な投資と人材育成を強化する方針です。多様な人材の活躍を推進し、中長期的な企業価値向上を目指す働き方が特徴と言えます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が30代半ばであり、平均勤続年数は4年未満となっています。これは、比較的若い世代が中心となって活躍しており、事業の成長に伴う新たな人材の登用が活発に行われている状況を示唆しています。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,198,000円
平均勤続年数 3.9年
平均年齢 36.1歳
単体従業員数 382人
連結従業員数 439人
単体のグループ内比率 87.0%


同社は確定拠出年金制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を採用しています。この制度は同社に適用されます。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、少子高齢化による労働人口減少を最大の懸案事項と捉え、「人」を最も重要な資産と位置付けています。中長期的な企業価値向上を目指し、人的資本への積極的な投資と人材育成の強化を基本方針としています。
具体的な取り組みとしては、地域共生プロジェクトを通じて宮城県の農家と連携し、収穫したお米をお客様に提供する活動を開始しました。また、多様な人材の活躍を推進するため、女性社員比率の向上や海外人材社員の受け入れにも取り組んでいます。
これらの施策を通じて、持続可能な社会づくりと企業価値向上に貢献する人材基盤の強化を図っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。これらの指標は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定に基づき算出されています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 14.3%
男性労働者の育児休業取得率 71.4%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 72.6%
労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) 71.8%
労働者の男女の賃金の差異(うちパート・有期労働者) 98.1%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


魁力屋は、「京都北白川ラーメン魁力屋」を主力とする飲食事業を展開しています。同社グループは、ラーメン店を中心に多様な飲食店を運営し、顧客に食事の機会を提供することで収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、飲食事業の単一セグメントで事業を行っています。主力は「京都北白川ラーメン魁力屋」の運営であり、郊外ロードサイドや商業施設内のフードコートに店舗を展開しています。

収益モデルとしては、同社が直接店舗を運営する直営店と、従業員の独立支援制度に基づく社内FC店、フランチャイズチェーン加盟契約に基づくFC加盟店の3形態があります。直営店からの売上高が収益の大部分を占めており、その他にFC加盟店からの対価なども収益源となっています。

看板メニューである「特製醤油ラーメン」は、醤油と鶏ガラスープをベースに豚の背脂を落とした「背脂醤油ラーメン」で、「あっさりしていてコクがある、飽きのこない、ちょっと懐かしいラーメン」をコンセプトとしています。また、「焼きめし」「餃子」「唐揚げ」といった定食メニューや「お子様メニュー」も提供し、幅広い客層と利用動機の拡大を図っています。特に「焼きめし」は店内調理にこだわり、品質の安定と向上に努めています。

接客サービスにおいては、従業員が「クレド」を携帯し、「挨拶」と「掃除」を基本に「笑顔」「元気」「気くばり」を重視する行動指針を掲げています。店舗はオープンキッチン形式を基本とし、従業員がお客様に意識を向けやすいレイアウトを採用しています。

その他事業部門では、新たな業態開発を目的に多様な飲食店を展開しています。連結子会社である株式会社グランキュイジーヌは「肉そばけいすけ」や「札幌みその一期一会」など、魁力屋とは異なるラインナップのラーメン店を運営しています。海外では台湾に「京都北白川 ラーメン魁力屋 新光三越台南小北門店」を出店しており、海外展開も進めています。

同社グループの売上高は、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えており、国内市場が収益の大部分を占めている状況です。特定の顧客に売上高が集中している状況は見られません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループは当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、過去の連結業績との比較はできません。直近の連結業績は、売上高が147.2億円、経常利益が7.9億円、親会社株主に帰属する当期純利益が3.0億円となっています。

当連結会計年度においては、店舗の継続的な赤字や営業活動によるキャッシュ・フローが継続してマイナスである店舗について、減損損失1.6億円を計上しています。

項目 2021年12月期 2022年12月期 2023年12月期 2024年12月期 2025年12月期
売上高 - - - - 147億円
経常利益 - - - - 7.9億円
経常利益率 - - - - 5.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - - 3.0億円
1株当たり当期純利益(円) - - - - 52.62

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループは当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前期との比較はできません。直近の連結従業員1人あたりの売上高は33.5百万円、従業員1人あたりの営業利益は1.7百万円となっています。これらの数値は、同社グループの従業員一人ひとりが生み出す収益と利益の規模を示しています。

指標 2024年12月期 2025年12月期
従業員1人あたり売上高(連結) - 33.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) - 1.7百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で得た資金を成長投資に充てている状況です。財務基盤は比較的安定しているものの、積極的な投資フェーズにあることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率はプライム市場の平均と比較して高い水準にあります。一方で、ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回っています。手元資金は前期から減少している状況です。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 49.5億円 51.6億円
自己資本比率 - 53.3%
ROE(自己資本利益率) - 5.8%
現金及び預金 36.9億円 34.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっています。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費、減損損失の計上によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなっており、新規出店に伴う有形固定資産の取得や子会社株式の取得による支出が主な要因です。財務活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっており、長期借入による収入があった一方で、借入金の返済や配当金の支払いがありました。フリーキャッシュ・フローはマイナスとなっており、本業で得た資金を上回る投資を行っている状況を示しています。同社グループは成長のための投資を積極的に行っている段階にあると言えます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF - 5.0億円
投資CF - △12.4億円
財務CF - 5.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) - △7.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、外食業界の全体的な成長鈍化や競争激化のリスクを認識しています。また、事業売上においてラーメン事業の比率が高い水準にあることから、当該事業への依存度が高いことがリスクとして挙げられています。

③ 人材・組織に関するリスク

直営店舗による店舗展開を続けるためには、人材の確保と育成が不可欠であると認識されています。採用環境の変化や育成不足により、必要な人材が確保できない場合や、店長候補者が育成できない場合は、出店計画や経営成績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


魁力屋は、「日本の食文化と『おもてなしの心』で世界中を笑顔に!」をビジョンに掲げ、お客様の笑顔を追求する企業文化を大切にしています。お客様に「ありがとう」と言われるお店を目指し、日々の経営に取り組んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「日本の食文化と『おもてなしの心』で世界中を笑顔に!」をビジョンとしています。店舗理念としては、「たくさんのお客様に『ありがとう』と言われるお店でありたい」と掲げています。

基本コンセプトでは、「挨拶」と「掃除」を基本とし、常に素直な心を持ち物事をプラス発想で考えることを重視しています。お客様の笑顔のために「笑顔」と「元気」と「気くばり」で地域一番店を目指すことを行動指針としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、お客様の笑顔のために「笑顔」と「元気」と「気くばり」を大切にする企業風土があります。また、「挨拶」と「掃除」を基本とし、素直な心とプラス発想で業務に取り組むことが求められています。

「人」を重要かつ最大の資産と認識し、人的資本に対する積極的な投資と人材育成の強化を通じて、中長期的な企業価値向上を目指しています。サステナビリティ委員会を設置し、環境や社会の課題解決に向けた企業活動にも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、不安定な国際情勢や物価上昇、慢性的な人員不足が続く経済環境を経営課題と認識しています。このような状況の中、「加速度的な店舗展開と収益構造の変革」および「食の総合企業への飛躍」を中長期経営戦略として掲げています。

「マルチブランドによる持続的成長モデルの構築」を重要な成長戦略の柱の一つとし、異なるラインナップを持つ企業の完全子会社化を進めています。また、海外事業の展開も強化しており、台湾での出店数を拡大しています。

サステナビリティ委員会やリスク・コンプライアンス委員会を設置し、持続可能な社会づくりと企業価値向上に貢献する体制を構築しています。人的資本に対する取り組みとして、女性社員比率の向上や海外人材社員の受け入れにも注力しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査役会設置会社であり、取締役会、監査役会、会計監査人を主たる機関とするコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの株主構成を見ると、筆頭株主はマルフジコーポレーションであり、代表取締役社長である藤田宗氏も上位株主の一人です。このように、特定の株主グループが同社グループの経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
マルフジコーポレーション 48.48%
藤田 宗 14.30%
みずほ信託銀行(信託口) 2.96%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は藤田宗氏が務めています。社外取締役比率は0.0%です。

氏名 役職 主な経歴
藤田 宗 代表取締役社長 1989年に京都相互住宅に入社後、クリーニング丸藤(現カーニバル)を経て、2005年7月に同社を設立し代表取締役社長より現職。
田口 剛 取締役副社長 1991年にサト(現SRSホールディングス)に入社後、複数の外食関連企業で要職を歴任。2021年4月に同社に入社し、2025年7月より取締役副社長より現職。
山川 拓人 取締役管理本部長 1996年にクリエート(現CDG)に入社し、管理部門や業務部門の要職を歴任。2025年1月に同社に入社後、2025年3月より取締役管理本部長より現職。
樫葉 誠 取締役 MD本部長 2000年に藤本食品に入社後、イートアンドを経て再び藤本食品で営業本部長などを務める。2021年11月に同社に入社し、2025年7月より取締役MD本部長兼購買部長より現職。


社外役員は、鈴木芳克氏(元SRSホールディングス取締役兼執行役員常務)、宮本文子氏(中村文子公認会計士事務所代表)、福冨宏之氏(元パナソニック本社経理Gr人財開発室室長・理事)、大森剛氏(弁護士法人梅ヶ枝中央法律事務所代表社員)、永井康氏(DAIWA CYCLE常勤監査役)です。

同社は監査役会設置会社を選択しており、取締役会、監査役会及び会計監査人を主たる機関としています。社外取締役2名を選任しており、経営全般に対する監督と助言を通じて、経営の監視機能を強化しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社グループは、役員報酬について持続的な発展に向けた健全なインセンティブとして機能するよう基本方針を定めています。業務執行取締役の報酬は基本報酬、役位報酬、代表取締役報酬、特別報酬で構成され、社外取締役は基本報酬と特別報酬、監査役は固定の基本報酬が支給される体系です。報酬体系や金額は毎年見直しが行われ、指名報酬委員会で審議・決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 88百万円 17.7百万円
社外役員 5名 24百万円 4.7百万円


同社グループの役員報酬総額は1億1,214万円であり、対象となる役員は合計10名です。なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。