【平均年収633万円】ハッチ・ワーク 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収633万円】ハッチ・ワーク 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ハッチ・ワークは、月極イノベーション事業とビルディングイノベーション事業を主体に、月極駐車場のオンライン管理支援や貸会議室・シェアオフィス管理サービスなどを展開しています。直近の業績は売上高、営業利益、経常利益、当期純利益の全てで前年度を上回る増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ハッチ・ワーク の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ハッチ・ワークは、月極イノベーション事業とビルディングイノベーション事業を展開しています。月極イノベーション事業では、月極駐車場のオンライン管理支援や検索ポータルサイト運営、サブリースを提供。ビルディングイノベーション事業では貸会議室やシェアオフィス、オフィスビルの管理サービスを手掛けています。

単体従業員数は73名です。セグメントは月極イノベーション事業、ビルディングイノベーション事業、その他事業の3つです。

ハッチ・ワークは、月極イノベーション事業とビルディングイノベーション事業を主体として事業を展開しています。

同社は2024年12月期より、月極イノベーション事業に関連するシステムの受託開発を行う事業を「その他事業」として別セグメントに区分しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ハッチ・ワークは、従業員の成長を重視し、働きがいのある環境づくりに注力している企業です。比較的若い年齢層の従業員が多く、活気のある職場であることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均年齢が30代半ばであり、平均勤続年数も5年台後半となっています。これは、キャリア形成の初期から中期段階にある従業員が多く、新しい挑戦や成長機会を求める人材が集まっている傾向を示しています。

項目 数値
平均年間給与 6,330,000円
平均勤続年数 5.8年
平均年齢 34.9歳
単体従業員数 73人


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ハッチ・ワークは、人件費を単なるコストではなく「投資」と捉える考え方を持っています。従業員のエンゲージメントを高め、個人の成長を支援することを重視しています。

具体的には、公平性、透明性、納得性の高い人事制度の設計と運用を進めています。また、研修や福利厚生といった各種施策を通じて、従業員が能力を最大限に発揮できる社内環境の整備に努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 30.4%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 46.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 61.3%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 135.9%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ハッチ・ワークは、月極駐車場に特化したオンライン管理支援サービスやマッチングサービスを展開する「月極イノベーション事業」と、貸会議室やレンタルオフィスを運営する「ビルディングイノベーション事業」の二つの柱でビジネスを展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、月極駐車場と貸会議室・オフィスという、それぞれの分野でイノベーションを追求するサービスを提供しています。これらの事業を通じて、不動産オーナーや管理会社の課題解決、利用者の利便性向上に貢献しています。海外での売上高は計上されていません。

月極イノベーション事業

この事業では、月極駐車場のオンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」と、月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」を通じたマッチングサービス、そして駐車場の一括借り上げによるサブリースサービスを提供しています。収益は、管理会社からのシステム利用料、駐車場利用者からの保証料や決済手数料、マッチング(仲介)手数料、および駐車場利用料から得ています。同社の事業の中で最も大きな割合を占めており、前期から大きく成長しています。

ビルディングイノベーション事業

貸会議室サービス「アットビジネスセンター」や企業内会議室シェアサービス「シェア会議室」を運営する会議室サービスと、ミドル世代コミュニティオフィス「インスクエア」の運営、オフィスビルのプロパティマネジメント(PM)・ビルメンテナンス(BM)サービスを提供するオフィスサービスで構成されています。収益は、会議室の利用料やレンタルオフィスの利用料、プロパティマネジメント・ビルメンテナンスの委託業務に対する収益から得ています。この事業も前期から堅調に推移しています。

その他事業

月極イノベーション事業に関連するシステムの受託開発を主としています。

セグメント 売上高(2024年12月期) 売上高(2025年12月期)
月極イノベーション事業 14.1億円 17.6億円
ビルディングイノベーション事業 9.6億円 9.9億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績を見ると、売上高は前年度から増加しました。営業利益、経常利益、当期純利益もそれぞれ前年度を上回る結果となりました。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の財務状況は、事業の安定性や将来の成長性を示す重要な指標です。資金の流れや財務基盤の厚みから、同社の現在地を把握することができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率は、当期に前期から増加しています。プライム市場の非製造業平均と比較すると、高い水準にあると言えます。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
自己資本比率 32.0% 35.6%
ROE(自己資本利益率) - -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローは、事業活動、投資活動、財務活動の3つの側面から資金の流れを示しています。本業で得られた資金がどのように使われ、将来の成長のために投資されているか、あるいは資金調達や返済が行われているかを示しています。これらの資金の流れは、同社の事業の安定性や成長戦略を理解する上で重要な要素です。資金の出入りは、事業の持続可能性や将来への投資意欲を反映し、結果として従業員の雇用や給与の安定性、会社の成長性にも影響を与えるものです。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF - -
投資CF - -
財務CF - -
フリーCF(営業CF+投資CF) - -

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

月極イノベーション事業では、月極駐車場管理業務のオンライン化という比較的新しい事業において、競合他社の参入や競争激化のリスクがあります。また、ガソリン価格の急騰や若者の車離れ、MaaSの発展などにより、駐車場需要が急激に緩和する可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、事業の継続的発展に不可欠な人材の獲得と育成に関して、競争の厳しさや労働人口の減少といった雇用環境の変化をリスクとして認識しています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ハッチ・ワークは、「温故×創新」を企業哲学に掲げ、遊休資産に新たな価値を創造することで社会に貢献することを目指しています。独自のビジネスモデルを通じて、社会に可能性の卵を届ける企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は「温故×創新」を企業哲学とし、「社会に可能性の卵を。」をパーパスとして定めています。そして、「CREATE FUTURE BASE」をミッションに掲げています。

管理会社向け月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」や貸会議室ビジネスを起点に、まだ世の中にない独自の発想から遊休資産に新たな価値を生み出し、その仕組みを創造することで社会に貢献していくことを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は「まだ世の中に無い独自の発想から資産の新たな価値を生み出し、その仕組を創造することで社会永遠の発展に貢献することを行い、株主の利益を最大化すること」を基本方針としています。役員及び従業員に係る人件費を「コスト」ではなく「投資」と捉え、公平性・透明性・納得性の高い人事制度の設計・運用、研修・福利厚生等の施策を通じて個人の成長を支援しています。

事業活動を通じて駐車場やオフィス等の有効活用に関わるあらゆる取引をDX化し、顧客の期待に応え続けることで社会課題の解決に貢献しています。効率的な社会運営へのシフトが持続可能な社会の実現に繋がると考えており、働く一人ひとりに柔軟な働き方や自律的なキャリア形成、活躍の場の広がりを提供することで社会課題の解決に取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、全社共通の課題として「人的資本経営の推進」と「コンプライアンスの徹底」に取り組んでいます。持続的な企業価値向上のため、多様な人材が能力を最大限に発揮できる環境整備が不可欠であると認識しており、人材の採用・育成及び社内環境整備に関する方針を定め、人的資本への投資を推進しています。

現在は、個と組織の成長を促すための「人材育成の土壌作り(研修体制の構築、勤務体系の改定等)」に対する投資を最優先で実行しています。また、法令遵守の徹底や高い倫理観、人権意識に基づく企業活動の実践により、社会から信頼され続ける企業として社会的使命を果たすため、定期的なコンプライアンス研修の開催等、役職員一丸となって公正な事業活動を推進しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ハッチ・ワークは、株主総会、取締役会、監査役会を設置する監査役会設置会社であり、経営の意思決定と監督を行っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、筆頭株主は大竹アンドパートナーズであり、取締役会長である大竹弘氏の資産管理会社と推測されます。また、第2位のダイナエッグは代表取締役社長の増田知平氏が代表を務めています。このように、同社の主要な株主は経営陣およびその関連会社が上位を占めており、経営陣が会社を支える資本構成となっています。

株主名 持株比率
大竹アンドパートナーズ 24.20%
ダイナエッグ 14.40%
大 竹   弘 8.20%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性7名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は増田知平氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。

氏名 役職 主な経歴
増田 知平 代表取締役社長 2002年セブンイレブンジャパン入社後、グラントコーポレーションを経て、2006年アットオフィス(現 同社)入社。2007年同社取締役に就任し、2018年ダイナエッグ代表取締役、同年12月同社代表取締役社長に就任。2022年より不動産テック協会理事も務める。
大竹 弘 取締役会長 1985年トーソー入社後、セコム、ビルディング不動産を経て、花月食品(現 グロービート・ジャパン)取締役。2005年ジーシーメディア(現 同社)代表取締役社長に就任し、2018年同社代表取締役会長、2025年より同社取締役会長を務める。
竹内 聡 取締役CFO 1993年アメリカン・エキスプレス入社後、税理士事務所、グラントコーポレーション取締役管理部長などを歴任。NIS証券、ピーカチ、トラベラーズでCFOを務め、2018年同社取締役管理部長兼CFOに就任、2024年より同社取締役CFOを務める。


社外取締役は、高野茂久氏(元パルマ代表取締役社長・指名報酬委員会委員長)です。また、社外監査役は、富岡正典氏(元HANA TOUR JAPAN常勤監査役・監査役会議長・指名報酬委員会構成員)、大原豊幸氏(大原会計事務所代表取締役・指名報酬委員会構成員)、竹本如洋氏(弁理士法人瑛彩知的財産事務所所長・指名報酬委員会構成員)です。

同社は監査役会設置会社であり、株主総会、取締役会、監査役会を設置しています。社外取締役比率は25.0%で、社外取締役および社外監査役が客観的な視点から経営の監督や監査を行い、ガバナンスの強化に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、企業価値の持続的な向上を目的とし、各人の職責や業績貢献、同社の業績を考慮した適正な水準を基本方針としています。取締役の報酬は指名報酬委員会の答申を経て取締役会で決定され、監査役の報酬は監査役会で協議されます。報酬は固定報酬が中心となっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 73百万円 24.5百万円
社外役員 5名 14百万円 2.7百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。