【平均年収697万円】GVA TECH 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収697万円】GVA TECH 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

GVA TECHは、「法とすべての活動の垣根をなくす」をパーパスに掲げ、LegalTech SaaS事業と登記事業を通じて法律とIT技術を融合したリーガルテック事業を展開しています。直近期は増収となり、損失額は縮小しました。


目次

※本記事は、GVA TECH株式会社 の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


GVA TECHは、「法とすべての活動の垣根をなくす」をパーパスに掲げ、法律とIT技術を融合したリーガルテック事業を展開しています。主に法務部門や法律事務所向けのLegalTech SaaS事業と、スタートアップ企業や中小企業向けの登記事業の2つのサービス群を提供しています。

単体従業員数は69名です。同社はリーガルテック事業の単一セグメントで事業を展開しています。

GVA TECHは、自社開発のSaaS型クラウドサービス「OLGA」をLegalTech SaaS事業として提供しています。また、登記事業では「GVA法人登記」「GVA登記簿取得」「GVA商標登録」といったサービスを展開しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


GVA TECHは、リーガルテック事業を展開する企業です。同社では、従業員の働き方を重視し、多様な勤務形態を後押しすることで、働きやすい環境づくりに努めています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、事業規模の拡大に伴い従業員数が増加しており、積極的な採用を通じて人材の確保と雇用の創出に注力しています。従業員の平均勤続年数は比較的短く、平均年齢も30代と若い組織構成となっています。

項目 数値
平均年間給与 6,966,000円
平均勤続年数 2.9年
平均年齢 37.0歳
単体従業員数 69人


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


GVA TECHは、「法とすべての活動の垣根をなくす」をパーパスに掲げ、法律業務の専門性による格差解消を目指しています。持続的な成長と事業価値向上を実現するため、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。

毎年積極的な採用活動を行い、多様性に富んだ優秀な人材の確保と継続的な雇用の創出に努めています。また、従業員のライフステージの変化や多様な価値観に対応するため、フレックス勤務、時短勤務、在宅勤務、育児休業取得などの多様な勤務形態を推進しています。これにより、性別や年齢に関わらず、様々な人材がやりがいをもって働ける組織の構築を目指しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


当社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


GVA TECHは、「法とすべての活動の垣根をなくす」というパーパスのもと、法律とIT技術を融合した「リーガルテック」事業を展開しています。企業や個人がより創造的かつ効果的に活動できる社会の実現を目指し、法務業務のDXを推進するサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、主に法務部門や法律事務所向けの「LegalTech SaaS事業」と、スタートアップ企業や中小企業向けの「登記事業」の2つのサービス群を主要な事業として提供しています。LegalTech SaaS事業では、全社を支える法務オートメーション「OLGA」をSaaS型のクラウドサービスとして自社開発し、提供しています。

「OLGA」は「AI法務アシスタント」「法務データ基盤」「AI契約レビュー」「契約管理」の4つのモジュールで構成されており、法務部門の業務におけるデータベース構築やナレッジ活用、リスクの可視化、事業部門との円滑なコミュニケーションを通じて、組織全体の工数削減と業務クオリティ向上を支援しています。この事業の収益モデルは、利用アカウント数等に応じた月額利用料と、導入時の初期導入費用等のスポット料金からなるサブスクリプション型です。

登記事業では、商業登記における変更申請書類を簡単に作成できる「GVA法人登記」、法人の履歴事項全部証明書等を簡単に請求できる「GVA登記簿取得」、商標の出願書類を簡単に作成できる「GVA商標登録」を提供しています。これらのサービスは、専門知識がなくても簡単かつ確実に手続きが行えるよう支援するものです。登記事業の収益モデルは、利用者による手続きの都度料金を受領するトランザクション型が中心となっています。

同社の売上高は本邦への外部顧客が90%を超えており、国内市場に注力していることがわかります。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高が前期から増加しました。これは主にLegalTech SaaS事業における新規顧客獲得の増加によるものです。一方で、売上原価も前期から増加しており、登記事業の売上高増加に伴う仕入れの増加が主な要因です。

販売費及び一般管理費は前期から減少しましたが、組織力強化に向けた人材投資に伴い人件費は増加しています。その結果、営業損失、経常損失、当期純損失を計上しており、前期と比較して損失額は縮小しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは減少となりましたが、前期と比較すると減少幅は縮小しています。投資活動によるキャッシュ・フローは無形固定資産の取得により減少しており、財務活動によるキャッシュ・フローは長期借入れにより増加しています。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は、事業拡大に向けた投資を積極的に行っています。この投資が、現在の財務状況に影響を与えています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率は、前期から当期にかけて減少しています。現金及び預金も減少傾向にあります。

当期の自己資本比率は17.5%であり、プライム市場の非製造業平均(24.2%)を下回っています。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産合計 606百万円 295百万円
自己資本比率 46.6% 17.5%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金 542百万円 490百万円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社の当期の営業活動によるキャッシュフローは、税引前当期純損失の計上などにより減少となりました。一方で、減価償却費や売上債権の減少、契約負債の増加が増加要因となっています。

投資活動によるキャッシュフローは、無形固定資産の取得による支出が主な要因となり、減少しています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れによる収入が増加要因となり、増加となりました。

これらの結果、フリーキャッシュフローはマイナスであり、同社は事業拡大のための先行投資を継続している状況です。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF △297百万円 △17百万円
投資CF △381百万円 △435百万円
財務CF 684百万円 400百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △678百万円 △452百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、クラウド市場の成長鈍化や競合他社の新規参入による競争激化が、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があると認識しています。また、既存ユーザーの継続率や単価向上が想定通り進まない場合も、経営成績に影響が生じる可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、最先端の技術と経験を有する優秀な人材の確保が必要であると考えています。必要な人材を獲得できない場合や十分な人材育成が進まなかった場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


GVA TECHは、「法とすべての活動の垣根をなくす」というパーパスを掲げ、テクノロジーを活用した法務業務支援ITプロダクトを提供しています。法律の複雑さが活動の制約となる社会において、その垣根を取り除くことを目指す会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は「法とすべての活動の垣根をなくす」をパーパスとし、テクノロジーを活用した法務業務を支援するITプロダクトを提供しています。まずは大企業の法務部門や弁護士といった専門家向けに業務効率化のプロダクトを提供し、市場に参入しました。

その後、技術を進化させ、法務部門だけでなく事業部門を含む全社対応のソリューションを展開しています。さらに中小企業向けの支援も進めながら、今後は個人ユーザーにまで広げ、最終的にはすべての活動から法の垣根を取り除くことを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は「法とすべての活動の垣根をなくす」というパーパスのもと、法律業務の専門性の高さゆえに生じている格差の解消を目指しています。これにより、世の中における不要な法務リスクやコストの軽減、業務の効率化・付加価値の向上等に取り組んでいます。サステナビリティへの取り組みを重要な経営課題と捉え、コーポレート・ガバナンス体制の構築と高度化に努めています。

企業倫理・コンプライアンス・腐敗防止の徹底、プライバシー、情報セキュリティ等においても継続的な活動の改善と強化に取り組んでいます。また、人材を最も重要な経営資源と考え、毎年積極的な採用を行い、多様性に富んだ優秀な人材の確保と継続的な雇用の創出に努めています。従業員の働き方については、ライフステージの変化や多様化する価値観に合わせて、フレックス勤務、時短勤務、在宅勤務、育児休業取得等の多様な働き方を後押しし、やりがいをもって働ける組織の構築を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、技術革新への対応を重要な課題と認識しており、AI技術をはじめとしたITの技術開発が根幹にあると考えています。継続的な機能開発・機能改善に取り組むとともに、最先端の技術研究と優秀な人材の確保に注力しています。リーガルテック業界における知名度向上を図り、魅力的で存在感のある企業であることを訴えかけながら、労働環境や福利厚生の充実にも取り組んでいます。

人的資本戦略の強化も重点テーマの一つであり、多様な人材が活躍できるよう、多様な働き方を後押ししています。従業員の成長のための教育機会の提供や、適正な人事評価制度の導入等により、優秀な人材がやりがいをもって働ける組織の構築に努める方針です。また、顧客の重要な情報資産を取り扱うため、システムの安定稼働およびセキュリティの強化も重要な課題です。ISO/IEC27001:2022認証の取得や定期的な情報セキュリティ教育を実施し、高度なセキュリティ環境の構築を追求しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は監査役会設置会社であり、取締役会による監督と監査役による監査の二重のチェック機能を持つ体制を採用しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、代表取締役社長である山本俊氏が筆頭株主となっています。上位にはDBJキャピタル投資事業有限責任組合やSALESFORCE VENTURES LLC.といった機関投資家が名を連ねています。これにより、創業者が経営の主導権を握りつつ、多様な投資家からの支援を受けている資本構成であることがうかがえます。

株主名 持株比率
山本 俊 19.33%
DBJキャピタル投資事業有限責任組合 12.40%
SALESFORCE VENTURES LLC. 5.56%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は山本俊氏が務めています。社外取締役比率は16.7%です。

氏名 役職 主な経歴
山本 俊 代表取締役社長 2010年1月弁護士登録、鳥飼総合法律事務所入所。2012年1月GVA法律事務所創業、代表弁護士就任。2017年1月同社創業、代表取締役社長就任。2022年8月一般社団法人AI・契約レビューテクノロジー協会設立、理事就任より現職。
康 潤碩 取締役 2016年1月弁護士登録、GVA法律事務所入所。2019年1月同法律事務所パートナー就任。2021年8月同社取締役就任、LegalTech SaaS事業部管掌より現職。
有賀 之和 取締役 2002年7月オン・ザ・エッヂ入社。2008年12月株式会社ベーシック入社。2010年4月楽天入社。2014年3月株式会社フルセイル設立、代表取締役就任。2019年5月同社入社。2021年8月同社取締役就任、登記事業部管掌より現職。
板倉 侑輝 取締役 2011年4月SCSK入社。2018年4月and factory入社。2020年4月BREW取締役就任。2023年3月同社取締役就任、経営企画部管掌より現職。
秦野 元秀 取締役 1991年4月泉証券(現・SMBC日興証券)入社。2001年4月イーコンテクスト(現・デジタルガレージ)入社、2006年9月同社取締役兼経営企画本部長就任。2009年10月駅探取締役兼コーポレート部長就任。2018年6月KIYOラーニング取締役兼管理部長就任。2024年4月同社取締役就任、管理部管掌より現職。


社外取締役は、菅原貴与志氏(弁護士法人小林綜合法律事務所弁護士・ANAホールディングス元上席執行役員)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会による業務執行の監督と監査役による適法性監査の二重のチェック機能を持つ体制を採用しています。独立した外部の視点を取り入れるため、取締役6名のうち1名、監査役3名のうち3名が社外役員として選任されています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、金銭による基本報酬を主体としています。報酬委員会が市場水準や役職を考慮して月額報酬のレンジを決定し、その範囲内で代表取締役社長が具体的な報酬額を決定する仕組みです。監査役の報酬は、株主総会で決議された限度額内で、監査役会の協議により決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 70百万円 14.0百万円
社外役員 4名 13百万円 3.2百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。