※本記事は、株式会社ZenmuTech の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
ZenmuTechは、データ保護と利活用をミッションに掲げ、情報セキュリティ事業を展開しています。自社開発の秘密分散技術「ZENMU-AONT」を活用した「秘密分散ソリューション『ZENMU』シリーズ」と、国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究に基づく秘密計算ソリューション「QueryAhead」の開発を進めています。
単体従業員数は36名です。セグメントは情報セキュリティ事業の1つです。
ZenmuTechは、秘密分散ソリューション「ZENMU」シリーズや秘密計算ソリューション「QueryAhead」の開発・提供を主体としています。また、設立当初からシンクライアント用「Windows Embedded OSのカスタマイズ」や「シンクライアント基盤最適化コンサルティング」も手掛けています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
同社は情報セキュリティ事業を展開しており、専門性の高い人材が活躍する環境です。従業員のウェルビーイングを重視し、柔軟な働き方を支援する制度も導入されています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、平均年齢が比較的高く、経験豊富な人材が中心となって事業を推進している傾向が見られます。平均勤続年数は4年台であり、一定の経験を積んだ上でキャリアを築くことが期待できる環境です。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,534,000円 |
| 平均勤続年数 | 4.6年 |
| 平均年齢 | 49.4歳 |
| 単体従業員数 | 36人 |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社は、人的資本への投資を重視し、従業員のウェルビーイング実現を通じて中長期的な企業価値向上を目指す方針です。多様な人材を積極的に採用し、柔軟な働き方を可能にするための制度を導入しています。具体的には、リモートワーク勤務やフレックスタイム制度を整備し、各種福利厚生制度の拡充にも取り組むことで、従業員が健康でモチベーション高く、やりがいを持って働ける環境づくりを進めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
同社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載を省略しています。
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
ZenmuTechは、独自の秘密分散技術を活用し、安心・安全なデータセキュリティソリューションを提供する企業です。データの保護と利活用を追求し、社会に貢献することを目指しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
ZenmuTechは、自社開発した秘密分散技術「ZENMU-AONT」を用いた「秘密分散ソリューション『ZENMU』シリーズ」を展開しています。また、国立研究開発法人産業技術総合研究所との共同研究に基づき、秘密計算ソリューション「QueryAhead」の開発も進めています。同社は情報セキュリティ事業の単一セグメントで事業を行っています。
主力である情報漏洩対策ソリューション「ZENMU Virtual Drive」は、PC向けに特化しており、シンクタンク、コンサルティングファーム、金融機関、ITベンダーなど幅広い業界で利用されています。このソリューションは、データを無意味なものとして複数の分散片に変換・分散することで、情報漏洩のリスクを軽減します。ライセンス販売は、一括販売のフロー型と、契約・保守・アップデートが一体となったサブスクリプション契約のストック型があり、主に代理店を介して提供されています。
秘密分散ソフトウェア開発キット「ZENMU Engine」は、顧客のソリューションに秘密分散技術を組み込むための製品として提供されています。デジタルウォレットや防犯・監視カメラといったOEM商品への技術提供やコンサルティングも行い、ライセンス収入や保守料、ロイヤルティを得ています。秘密計算ソリューション「QueryAhead」は、データを秘匿化したまま計算や分析を可能にし、データの利活用を促進する技術です。
その他、シンクライアント用「Windows Embedded OSのカスタマイズ」や「シンクライアント基盤最適化コンサルティング」を「Embedded」ソリューションとして提供し、既存顧客からのリピート案件や追加導入で収益を得ています。同社は本邦以外の外部顧客への売上高はなく、海外での事業展開は行っていません。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
JSONデータに業績トレンドに関する数値情報がないため、直近の売上や利益の推移について具体的な傾向を示すことはできません。
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
JSONデータに1人あたりの収益性や生産性に関する数値情報がないため、同社の生産性トレンドについて具体的な傾向を示すことはできません。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社の財務基盤の状況から、現在の経営状態を把握します。キャッシュフローの動きは、事業の健全性や成長戦略を読み解く上で重要な情報となります。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
財務基盤の安定性は、入社後の雇用や給与の安定性に影響を与える要素です。自己資本比率やROEは、企業の財務健全性を示す重要な指標となります。手元資金の厚みは、不況時における企業の耐性を示すものです。
| 指標 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | - | - |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
キャッシュフローは、企業の資金の流れを示し、事業活動、投資活動、財務活動の各側面から企業の健全性や成長戦略を読み解く上で重要です。本業で安定して資金を生み出しているか、将来に向けた投資を積極的に行っているか、あるいは資金調達の状況はどうかといった点が、入社後の雇用安定性や給与水準、企業の成長性に影響を与えます。これらの資金の流れを把握することは、企業の持続可能性を判断する上で欠かせない情報となります。
| 項目 | 2024年12月期(前期) | 2025年12月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社は情報セキュリティ事業の単一セグメントであり、主力サービスである「ZENMU Virtual Drive」に関する売上高の割合が高い状態です。この特定事業への依存度が高いことは、環境の変化により市場が縮小した場合に業績へ影響を及ぼす可能性があります。
また、情報セキュリティ市場は拡大が見込まれるものの、競合他社の参入や変化のスピードに対応できない場合、市場シェアを伸ばせないリスクがあります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社は、情報セキュリティ分野において専門的な技術を持つエンジニアや業界・技術に通じた営業担当者の獲得が難しい状況にあると認識しています。適切な人材を十分に確保できない場合や、優秀な人材が社外へ流出した場合には、経営戦略の遂行に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
ZenmuTechは、「安心・安全な情報の利活用で世界を変える」ことを目的とし、情報セキュリティ事業を展開しています。テクノロジーカンパニーとして、サステナブルな社会の実現と従業員のウェルビーイングを重視する企業風土を目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
ZenmuTechは、「安心・安全な情報の利活用で世界を変える」ことを目的として事業に取り組んでいます。そのビジョンとして、「同社のソリューションを通して、安全な情報社会の一翼を担うこと」を掲げています。
また、「情報の利活用により、潜在価値の発掘・新たな価値の創造に貢献すること」を基本方針としています。今後は「データの保護」から「データの活用」へと事業領域を広げ、秘密計算技術の向上に努めていく方針です。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
ZenmuTechは、テクノロジーカンパニーとしてDX推進を通じて社会課題解決や地球環境保護に貢献し、クライアントと共に成長する長期的なサステナビリティ経営を推進しています。人的資本への投資を重視し、従業員のウェルビーイング実現が企業価値向上に寄与すると考えています。
多様な人材を積極的に採用し、リモートワーク勤務やフレックスタイム制度などにより柔軟な働き方を可能にしています。各種福利厚生制度の拡充を通じて、健康でモチベーション高く、やりがいを持って働ける環境整備に取り組んでいます。
ガバナンス体制として、取締役会をサステナビリティに関する課題を議論し決定する最高意思決定機関と位置づけています。経営会議を別途開催し、スピーディーな意思決定と柔軟な組織対応を可能にしています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
ZenmuTechは、技術革新が続く情報セキュリティ業界において、高い専門性を持った優秀な人材の確保と教育を重要な課題としています。従業員が能力を最大限発揮できる体制を構築し、社内におけるノウハウの共有や教育訓練等を通じて、優秀な技術者と営業担当者の育成に努めています。
また、同社は成長段階にあり、業務運営の効率化やリスク管理のための内部管理体制の強化を重要な課題と認識しています。経営の公正性・透明性を確保するため、必要な組織体制の整備を推進し、より強固な内部管理体制の構築に取り組んでいます。
サービスの継続的な維持・向上も重点テーマの一つです。顧客に安定的なサービスを提供するためパフォーマンスを維持・向上させ、CX(カスタマーエクスペリエンス)を高めることを重視しています。顧客ニーズに即時に対応できるよう技術開発を進め、適切なサポート人員を確保することでカスタマーサービスを充実させ、品質を管理する体制を構築していく方針です。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
ZenmuTechは、監査等委員会設置会社へ移行しており、取締役会は取締役8名で構成されています。この体制により、取締役会の監督機能の強化と機動的な意思決定を目指しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
ZenmuTechの株主構成を見ると、個人株主が上位に名を連ねています。筆頭株主は岡積正夫氏であり、事業会社であるセグエグループも主要株主の一つです。創業家とみられる田口善一氏も上位株主として名を連ねており、多様な背景を持つ株主によって支えられていることがうかがえます。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 岡積 正夫 | 6.98% |
| セグエグループ | 5.90% |
| 田口 善一 | 5.20% |
| 有限会社Win4 | 4.67% |
| ミツイワ | 2.94% |
なお、前代表取締役社長CEO田口善一氏は2025年6月24日に逝去しましたが、2025年12月31日現在において相続手続きが未了のため、同日現在の株主名簿に基づき記載されています。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長CEOは阿部泰久氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 阿部 泰久 | 代表取締役社長CEO | 1996年日本オラクル株式会社入社後、SAPジャパン株式会社、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社を経て、2022年2月同社入社。2025年6月より同社代表取締役社長CEOに現職。 |
| 國井 晋平 | 専務取締役COO兼CTO | 1983年株式会社東芝入社。台湾東芝国際調達社副社長などを経て、2017年10月同社入社。2025年6月より同社専務取締役COO兼CTOに現職。 |
| 酒井 茂輝 | 取締役CFO兼CWO | 2008年SUS株式会社入社。2017年3月同社入社後、管理本部Managerなどを経て、2025年3月より同社取締役CFO兼CWOに現職。 |
社外取締役は、白川彰朗氏(インテリジェント・キャピタルゲイト代表取締役)、轟芳英氏(轟公認会計士事務所代表・監査等委員)、樽本哲氏(インテアス法律事務所代表弁護士・監査等委員)、髙栁文子氏(髙栁文子公認会計士事務所所長・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会の構成員となることで、取締役会の監督機能の強化と機動的な意思決定を図っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
ZenmuTechの役員報酬は、株主総会で決定された総額の範囲内で、役職や会社業績、各役員の役割や貢献度を総合的に考慮し、代表取締役が作成した原案に基づき取締役会で決定されます。基本報酬は固定額の金銭報酬であり、譲渡制限付株式の付与に関する報酬も導入されています。これにより、経営陣の責任とインセンティブが設計されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 4名 | 60百万円 | 15.0百万円 |
| 監査役(社外除く) | 1名 | 7百万円 | 6.6百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 13百万円 | 3.3百万円 |
なお、上表の人数には、2025年6月24日付で退任した取締役1名を含みます。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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