【平均年収524万円】ビジュアル・プロセッシング・ジャパン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

【平均年収524万円】ビジュアル・プロセッシング・ジャパン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年12月期)

ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、DAM技術を中核に、WebサイトやECサイトなどのコンテンツ制作・管理・配信を支援するDXソリューション事業を展開しています。主力製品「CIERTO」の新規契約増により、直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン の有価証券報告書(2025年12月期、2025年1月1日 ~ 2025年12月31日、2026年3月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、WebサイトやECサイト、SNS、カタログ、映像、出版といった媒体とコンテンツの制作・管理・配信を支援するDXソリューション事業を展開しています。同社は、DAM(Digital Asset Management)技術を中核としたDXソリューション「CIERTO」を、多様な業種業態の企業や公共機関に提供しています。

単体従業員数は66名です。同社はDXソリューション事業の単一セグメントで事業を展開しています。

ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、自社プロダクトである「CIERTO DAM」を主力として、DAMおよびその周辺領域でDXソリューションを顧客に提供しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、DXソリューション事業を展開する企業として、社員の成長と働きやすい環境づくりに力を入れています。IT技術を核とするビジネスにおいて、専門性の高い人材の育成と、オープンなコミュニケーションを促す職場環境の整備を重視しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、比較的若手の社員が多く活躍しており、平均年齢と平均勤続年数から、一定の定着が見られる傾向にあります。DXソリューションという専門性の高い分野でキャリアを築きながら、長期的に働くことが可能な環境であると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,245,000円
平均勤続年数 7.1年
平均年齢 34.6歳
単体従業員数 66人


なお、退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、サステナビリティを重視した事業経営において、適切な人材教育と役職員が安心して働ける環境の整備を重要視しています。人事評価においては、職務職階制度に基づく仕事の成果に加え、同社が掲げるValue(行動指針)の体現度を評価基準としています。

特に最先端のIT技術を必要とするビジネスにおいて、技術者の育成は重要な課題です。そのため、資格支援制度や定期的な技術者間のスキルアップ研修を徹底しています。また、部門間のコミュニケーションを重視し、フリーアドレス制のオープンなオフィス環境やオープンカフェテリアを提供しています。

さらに、コンプライアンス研修やハラスメント防止策を通じて、従業員が安心して能力を最大限発揮できる就業環境を整備しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


同社は、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは開示されていません。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、企業活動に必要な媒体やコンテンツの制作・管理・配信を支援するDXソリューション事業を展開しています。あらゆる業種業態の企業や公共機関に対し、デジタル変革を推進するサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、Webサイト、ECサイト、SNS、カタログ、映像、出版といった多様な媒体とコンテンツの制作・管理・配信を支援するDXソリューション事業を単一セグメントとして展開しています。主力プロダクトは、DAM(Digital Asset Management)技術を採用した「CIERTO DAM」と、PIM(Product Information Management)機能を拡張した「CIERTO PIM」を総称する「CIERTO」です。これらのソリューションは、組織内のデータ散逸や属人化を解消し、業務プロセスの変革を通じて生産性向上とブランディングの統一に貢献しています。

具体的には、「CIERTO DAM」は静止画、動画、音声、テキストなどのデジタルコンテンツを一元管理し、著作権や肖像権の管理、AIを活用した検索・自動タグ付け機能などを提供します。「CIERTO PIM」は商品情報を一元管理し、DAMと連携してリッチコンテンツを各種販促媒体へ円滑に配信する機能を持っています。また、海外他社との販売代理店契約に基づき、WM(Work Management)機能を搭載した「APROOVE WM」や、MCP(Multi Channel Publishing)機能を搭載した「WoodWing Studio」も提供し、連携拡張サービスとして顧客のニーズに応えています。

収益モデルは、主に月額サービス費用を徴収するサブスクリプション型と、ライセンス費用を一括で受け取るライセンス型に分類されます。「APROOVE WM」はサブスクリプション型のみで提供されています。導入後の獲得収入は同社全体の売上の約5割を占めており、安定した収益基盤を築いています。販売実績を見ると、クラウドサービスが最も大きく成長しており、オンプレミス、保守、開発、その他のサービスも堅調に推移しています。なお、本邦以外の外部顧客への売上高はありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前年同期と比較して増加傾向にあります。主力製品である「CIERTO」の新規契約数が大きく伸び、SaaS主体のビジネスモデルが成長を牽引しています。大規模な開発案件も計画通りに完了し、全体の売上を押し上げています。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は、東京証券取引所グロース市場への上場に伴い、財務基盤を強化しています。本業で安定的に資金を生み出し、将来に向けた投資も行っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回っており、効率的な経営ができていることを示しています。手元資金も増加傾向にあり、安定した財務基盤が構築されている状況です。

指標 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
純資産 7.8億円 12.9億円
自己資本比率 70.7% 75.3%
ROE(自己資本利益率) 15.6% 13.7%
現金及び預金 7.0億円 12.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社の営業活動によるキャッシュ・フローはプラスであり、本業で安定的に資金を生み出しています。投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスですが、これは主に無形固定資産の取得や敷金及び保証金の差入によるものです。フリーキャッシュ・フローもプラスとなっており、本業で得た資金で投資を賄い、余剰資金を生み出している状況です。

財務活動によるキャッシュ・フローがプラスなのは、東京証券取引所グロース市場への上場に伴う新株発行による収入が主な要因です。これらの資金の流れから、同社は安定した事業運営を行いながら、成長に向けた投資も進めていることがうかがえます。これにより、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる基盤が整っていると言えます。

項目 2024年12月期(前期) 2025年12月期(当期)
営業CF - 2.8億円
投資CF - △72百万円
財務CF - 3.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) - 2.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社は、主力サービスであるDXソリューション「CIERTO」の売上高が全体の約9割を占めています。そのため、「CIERTO」の売上高が著しく減少した場合、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

また、同社が属するDAM市場は成長を続けていますが、市場の成長ペースが鈍化した場合や、市場が拡大しても同社が順調に成長しない場合には、事業及び業績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


同社は、サービス提供の継続、発展、成長のために、高い専門性を備えた人材の採用、育成、維持が重要であると認識しています。必要な人材の確保が計画どおりに進まない場合、事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、デジタルアセットマネジメント(DAM)の国内先駆者として、顧客との長期的な信頼関係を基盤としたビジネスの自立と継続を目指しています。変化の速いIT業界において、独自の技術と顧客志向の姿勢で成長を追求する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、「ビジネスの自立と継続」を経営理念に掲げています。同社は、顧客との長期的な信頼関係に基づく安定したビジネスの実現を目指しています。

具体的には、「自社ブランドとして自立できるプロダクト」と「成長が見込まれる十分なサイズのマーケット」、そして「継続的な収益」を重視しています。同社はDAMマーケットの国内先駆者として、DXソリューション「CIERTO DAM」の付加価値を高め、業界リーダーとなることを目指しています。顧客のビジネスに貢献し、サスティナブルな社会の実現に関わっていくことをビジョンとしています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、顧客との対話を通じてDAM(デジタルアセットマネジメント)に関する知見とノウハウを蓄積しています。コンピュータグラフィックスや映像技術、印刷技術といった特殊な経験とノウハウを強みとしています。

顧客ファーストの姿勢を重視し、DAMシステムの導入からサポートまで、顧客ニーズに柔軟かつ迅速に対応することを大切にしています。人事評価では、職務職階制度に基づく成果に加え、同社が掲げるValue(行動指針)の体現度も評価基準です。

部門間のコミュニケーションを重視し、フリーアドレス制やオープンカフェテリアを導入。オープンなオフィス環境を提供しています。従業員が安心して能力を発揮できるよう、コンプライアンス研修やハラスメント防止策も講じています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、事業拡大に伴う人員および組織力の強化を重要な課題としています。新卒採用と中途採用に注力し、人材採用活動を推進しています。

必要な人員の確保と同時に、労働環境のさらなる整備も進めています。具体的には、職務職階制度に基づいた人事評価制度の改善、組織構成の再検討、社内教育制度の拡充、社内外研修への参加といった施策を実施し、組織力強化に努めています。

また、企業としての社会的責任の高まりを認識し、内部管理体制の強化にも取り組んでいます。コーポレート・ガバナンス強化のため、組織体制の整備や社内規程・業務マニュアルの見直しを推進し、事業リスクの低減を図っています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ビジュアル・プロセッシング・ジャパンは、監査等委員会設置会社として、社外役員による独立した視点での監督・監査と、機動的な意思決定を両立するコーポレート・ガバナンス体制を採用しています。これにより、企業価値の継続的な向上を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ビジュアル・プロセッシング・ジャパンの株主構成を見ると、筆頭株主はシエルトコミュニケーションズであり、代表取締役社長である三村博明氏が個人としても上位株主となっています。また、VPJ社員持株会も主要な株主の一つです。この構成は、創業家および経営陣が同社の経営に強い影響力を持つ資本構成を示しています。

株主名 持株比率
シエルトコミュニケーションズ 38.51%
三村 博明 16.85%
VPJ社員持株会 11.93%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は三村博明氏が務めています。社外取締役比率は55.6%です。

氏名 役職 主な経歴
三村 博明 代表取締役社長 1980年日本エヌ・シー・アール株式会社入社、1986年日本シリコングラフィックス株式会社入社営業本部長を経て、1994年同社設立より代表取締役社長。2023年シエルトコミュニケーションズ設立代表取締役より現職。
吉川 美幸 取締役営業本部長 2005年同社入社、2013年同社営業担当執行役員を経て、2013年同社取締役営業本部長より現職。
小菅 暁史 取締役技術本部長 2005年同社入社、2013年同社コンサルティング担当執行役員を経て、2023年同社取締役技術本部長より現職。
松本 勝裕 取締役管理本部長 2005年キユーソー流通システム入社、2008年同社入社を経て、2023年同社取締役管理本部長より現職。


社外取締役は、安藤秀樹氏(ドリームパイプライン代表取締役)、西堀敬氏(日本ビジネスイノベーション代表取締役社長)、藤川幸廣氏(ReEpoch合同会社代表社員・監査等委員)、西村洋二郎氏(The Foundry Visionmongers Limited日本支社代表・監査等委員)、佐々木暁子氏(トランジション・ワークス代表社員・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役5名全員が東京証券取引所に独立役員として届け出ています。社外取締役は、取締役会において経営計画やコンプライアンス、リスク管理全般に関する報告を受け、公正な立場から意見を述べることで、取締役の職務執行を監督・監査しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、企業価値の持続的な向上への意欲を高め、株主価値の向上に対するインセンティブとして機能する報酬体系を基本としています。具体的には、役位、担当職務、各期の業績等を踏まえて決定する固定報酬が基本です。なお、役員の報酬に業績連動報酬に該当するものはありません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 55百万円 13.8百万円
監査役(社外除く) 1名 4百万円 3.6百万円
社外役員 3名 7百万円 2.4百万円


なお、この報酬実績は、2026年3月26日の定時株主総会で監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行する前の事業年度におけるものです。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。