【平均年収613万円】不二電機工業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

【平均年収613万円】不二電機工業 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

不二電機工業は、制御用開閉器や接続機器、表示灯などの各種電気制御機器の製造・販売を主たる事業としています。グループ会社を持たず、電気制御機器の製造加工および販売事業を単独で展開しています。


目次

※本記事は、不二電機工業株式会社 の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月21日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


不二電機工業は、制御用開閉器、接続機器、表示灯・表示器、電子応用機器といった各種電気制御機器の製造・販売を主たる事業としています。同社は電気制御機器の製造加工および販売事業が売上高の90%超を占めています。

単体従業員数は114名です。

不二電機工業はグループを構成する関係会社や緊密な取引のある関連当事者がなく、電気制御機器の製造加工および販売事業を単独で行っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


不二電機工業は、電気制御機器の製造加工および販売を主軸とする企業です。従業員の平均年齢や勤続年数から、安定した環境で長く働く社員が多い傾向がうかがえます。同社は、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを経営の重点項目とし、働きがいのある職場環境の整備にも注力しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高めであることから、人材の定着性が高い傾向にあると考えられます。これは、長期的なキャリア形成を志向する方にとって魅力的な要素となるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 6,125,810円
平均勤続年数 19年10ヶ月
平均年齢 42歳5ヶ月
単体従業員数 114人


同社は、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を採用しています。これらの制度は、規約型確定給付企業年金制度および中小企業退職金共済制度として運用されています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


不二電機工業は、「人の成長を促し働きがいのある企業づくり」をテーマに掲げ、男女均等な機会と待遇が確保される企業風土の確立と、全従業員が生き生きと働ける職場環境の実現を目指しています。この目標達成のため、「中期経営計画2027 新STEP50フェーズ1」に基づき、人材育成と社内環境整備を進めています。

具体的には、人材育成プログラム「Fuji Value」を展開し、従業員の成長を支援しています。また、仕事と家庭の持続的な両立を支援する制度の整備にも力を入れており、女性や障がい者の活躍推進にも取り組んでいます。当事業年度においては、女性活躍推進に取り組む優良企業として、厚生労働大臣が認定する『えるぼし認定(3つ星)』を取得しました。

エンゲージメント向上にも注力しており、正規社員を対象としたエンゲージメント調査を定期的に実施しています。管理職研修によるマネジメント能力の向上、社内教育プログラムや評価制度の見直し、成長実感につながるフィードバック制度の確立を通じて、エンゲージメント指数の向上を図っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


男性労働者の育児休業取得率は、育児介護休業法に基づく公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。なお、管理職に占める女性労働者の割合および労働者の男女の賃金の差異は、女性活躍推進法に基づき算出された提出会社単体のデータです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 10.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 40.2%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 70.1%
労働者の男女の賃金の差異(非正規雇用労働者) 73.9%

多様性・登用


同社は「働きがいのある職場環境の整備」の重点戦略として、ダイバーシティ推進に取り組んでいます。特に女性活躍推進とチャレンジド(障がい者)活躍推進に重きを置いています。

指標 数値
管理職に占める女性の在職者数 2名
チーフ職に占める女性の社員の割合 11.1%
障がい者の雇用率 3.5%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


不二電機工業は、制御用開閉器、接続機器、表示灯・表示器、電子応用機器といった各種制御機器の製造と販売を主たる事業としています。同社はグループを構成する関係会社を持たず、電気制御機器の製造加工及び販売事業が売上高の大部分を占める単一事業体制です。

同社の収益は、主にこれらの電気制御機器の販売から得られています。国内では重電機器、一般産業、電鉄・車両業界を主要な顧客とし、海外ではアジアや中東各国を重点地域として営業活動を展開しています。

製品分類別に見ると、接続機器が売上高の約半数を占める最大の事業分野です。次いで制御用開閉器、電子応用機器、表示灯・表示器が続き、その他がわずかな割合を占めています。直近では接続機器と制御用開閉器が増加傾向にある一方、電子応用機器と表示灯・表示器は減少傾向にあります。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


不二電機工業は、制御用開閉器、接続機器、表示灯・表示器、電子応用機器といった各種制御機器の製造と販売を主たる事業としています。同社はグループを構成する関係会社を持たず、電気制御機器の製造加工及び販売事業が売上高の大部分を占める単一事業体制です。

同社の収益は、主にこれらの電気制御機器の販売から得られています。国内では重電機器、一般産業、電鉄・車両業界を主要な顧客とし、海外ではアジアや中東各国を重点地域として営業活動を展開しています。

製品分類別に見ると、接続機器が売上高の約半数を占める最大の事業分野です。次いで制御用開閉器、電子応用機器、表示灯・表示器が続き、その他がわずかな割合を占めています。直近では接続機器と制御用開閉器が増加傾向にある一方、電子応用機器と表示灯・表示器は減少傾向にあります。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


財務の安定性の観点から、同社の現在地を示します。本業で得た資金を投資に回し、成長を目指している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、自己資本比率やROE(自己資本利益率)といった指標からその健全性を測ることができます。これらの指標は、会社の安定性や収益性を判断する上で重要な要素です。手元資金の状況も、不測の事態への耐性を示す指標となります。

指標 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
自己資本比率 - -
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 - -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローは、本業で得た資金を投資に充てている状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローは増加しており、本業で安定的に資金を生み出していることがうかがえます。一方で、投資活動によるキャッシュフローは減少しており、有形固定資産の取得や投資有価証券の取得に資金を投じていることが分かります。財務活動によるキャッシュフローも減少しており、配当金の支払いや自己株式の取得に資金を充てています。

当期は営業活動で得た資金を上回る投資を行っており、フリーキャッシュフローはマイナスとなっています。これは、将来の成長に向けた積極的な投資を行っている段階にあることを示しています。

項目 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
営業CF 4.2億円 4.4億円
投資CF △3.6億円 △4.8億円
財務CF △4.2億円 △3.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 0.6億円 △0.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、電力各社向けを中心とした重電機器市場に依存しているため、電力各社の設備投資動向が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、重電機器市場以外の一般産業市場や海外市場の開拓を推し進めていますが、価格競争の激化や国内外の経済情勢・景気動向が財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、製品開発、品質管理、販売活動に携わる人材の確保が事業活動の継続・発展のために極めて重要であると考えています。労働者不足の影響を受け、必要な人材を必要な時期に十分に確保できない場合や人材が流出した場合には、今後の事業展開に制約を受ける可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


不二電機工業は、70年を超える歴史を持つモノづくり企業として、顧客の信頼を第一に考え、社会のニーズに応える製品提供を通じて持続可能な社会の実現を目指しています。電気制御機器の専業メーカーとして、技術力と創意工夫を大切にする企業文化が根付いています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


不二電機工業は1953年の創業以来、品質、コスト、納期において顧客の信頼を得ることを経営の基本方針としています。電気制御機器の専業メーカーとして技術力を高め、ユーザーとともに切磋琢磨し、社会のトレンドやニーズに対応した最良の製品を提供することを目指しています。

「共創共生」を時代を生き抜くキーワードと捉え、従業員、得意先、株主、地域社会など、すべてのステークホルダーから信頼される企業づくりを進めています。また、「企業は公器」という基本理念のもと、環境変化に機敏に対応できる強固な経営体質の確立に努めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


不二電機工業は、環境変化に機敏に対応できる強固な経営体質を確立するため、新製品開発のスピードアップ、品質向上、コストダウン、IT化、人材育成を重点テーマとしています。労使一体となって、すべてのステークホルダーから信頼される企業づくりを進めることを大切にしています。

同社は「SDGs宣言」を決議し、「社会インフラに安心安全を 暮らしにやさしさを」、「環境にもやさしさを」、「人の成長を促し働きがいのある企業づくり」をテーマに取り組んでいます。男女均等な機会と待遇が確保される企業風土の確立と、全従業員が生き生きと働ける職場環境を目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


不二電機工業は、「利益拡大への取り組み強化」、「働きがいのある職場環境の整備」、「サステナブルへの取り組み推進」を経営の重点項目としています。事業拡大のため、デジタル化や省力化・省人化に対応した製品開発を迅速に進めることが必須であると考えています。

人材の確保・育成も不可欠な課題であり、「エンゲージメント向上」と「ダイバーシティ推進」によって働きがいのある職場環境を整備しています。サステナブル社会実現のため、高品質・高信頼性の製品提供、障がい者の活躍支援、温室効果ガスの排出量削減にも取り組んでいます。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


不二電機工業は、監査等委員会設置会社として、社外取締役を中心に構成される指名・報酬等諮問委員会を設置し、経営の透明性と客観性の確保に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


筆頭株主は公益財団法人藤本奨学会であり、創業家である藤本豊士氏も上位株主として名を連ねています。このことから、同社は安定した資本構成を持ち、特定の株主グループが経営に一定の影響力を持つ傾向が見られます。金融機関も上位株主として複数名を占めています。

株主名 持株比率
公益財団法人藤本奨学会 12.52%
藤本 豊士 11.87%
京都中央信用金庫 2.88%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性8名・女性1名)で構成され、女性役員比率は11.1%です。代表取締役社長は八木達史氏が務めています。社外取締役比率は44.4%です。

氏名 役職 主な経歴
八木 達史 代表取締役 社長 1996年4月 同社入社、2016年2月 技術営業部技術部長、2017年9月 社長付執行役員技術営業部門統括、2018年4月 同社代表取締役社長就任より現職。
志萱 章宏 常務取締役 執行役員 技術営業部門統括 技術部長 1983年4月 同社入社、2004年2月 生産部門執行役員生産グループ部長、2008年4月 取締役就任、2024年4月 常務取締役就任、執行役員就任、技術営業部門統括、技術部長就任より現職。
中清水 毅 取締役 執行役員 経営管理部門統括 人事部長 1994年4月 同社入社、2015年2月 執行役員新旭製造部長、2018年4月 取締役就任、執行役員就任、人事部長就任、2021年2月 経営管理部門統括就任より現職。
下村 徳子 取締役 執行役員 総務部長 1999年10月 中央監査法人入所、2006年7月 同社入社、2015年2月 執行役員総務部長就任、2018年4月 取締役就任、執行役員就任、経営管理部門統括就任より現職。


社外取締役は、吉村良一氏(吉村建設工業代表取締役社長)、佐賀義史氏(弁護士・監査等委員)、伊原友己氏(弁護士・弁理士・監査等委員)、西健晴氏(公認会計士・税理士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社を採用しています。複数の社外取締役を選任し、社外の意見を取り入れることで、経営の透明性と客観性を確保する体制です。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬は、固定報酬(基本報酬及び譲渡制限付株式報酬)と業績連動報酬等(賞与)で構成しており、企業価値最大化への意欲を高める設計です。監査等委員である取締役の報酬は、月例定額である基本報酬のみで構成されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 5名 65百万円 12.9百万円
監査等委員(社外除く) 1名 12百万円 12.0百万円
社外取締役 4名 15百万円 3.8百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。また、取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬等の総額には、使用人兼務取締役の使用人分給与相当額は含まれていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。