※本記事は、株式会社OSGコーポレーション の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
OSGコーポレーションは、電解水素水生成器や浄水器、HOD(水宅配)事業などの環境・健康関連機器の製造・販売を主たる業務としています。同社グループは、これらの事業を通じて社会の課題解決に貢献しています。
OSGコーポレーションの単体従業員数は201名、連結従業員数は366名です。セグメントは水関連機器事業、メンテナンス事業、HOD(水宅配)事業、FOOD事業の4つです。
主な国内グループ会社は、OSGウォーターテック(水関連機器・事業)、ウォーターネット.3(HOD・(水宅配)・事業)、銀座仁志川.4(FOOD事業)などです。
同社グループは創立55周年を機に、廃プラスチック問題への社会的投資を強化する経営方針を打ち出しました。また、100年企業を目指し、新たな食分野の市場構築にも注力しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
OSGコーポレーションは、水関連機器やメンテナンス、食品事業などを展開する企業です。従業員の平均年齢や勤続年数から、比較的落ち着いた環境で長く働く社員が多い傾向が見られます。給与水準や働き方に関する具体的なデータから、同社グループの職場環境を詳しく見ていきましょう。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員が長く定着し、キャリアを築いている傾向がうかがえます。平均勤続年数が比較的長く、平均年齢も安定していることから、腰を据えて働きたいと考える方にとって魅力的な環境であると考えられます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,205,000円 |
| 平均勤続年数 | 13年11ヶ月 |
| 平均年齢 | 40歳6ヶ月 |
| 単体従業員数 | 201人 |
| 連結従業員数 | 366人 |
| 単体のグループ内比率 | 54.9% |
同社は、従業員の退職給付に充てるため、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を採用しています。この制度は国内の従業員を対象としています。退職一時金制度がありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。退職給付債務は5.4億円、年金資産は3.3億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
OSGコーポレーションは、数ある経営資源の中でも人材を大切な財産と位置づけ、事業戦略に沿った人材育成が持続的成長に不可欠であると考えています。同社グループには「明るさの磁場経営」や「LMPノート」といった独自の企業文化があり、これらを醸成し伝えていくことで、一人ひとりのウェルビーイングを高めることを目指しています。
価値創造の源泉となる人材育成に注力し、企業価値の向上に努める方針です。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 17.9% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ ㈱銀座仁志川
男性労働者の育児休業取得率に関しては、当該年度内において、配偶者が出産した男性労働者がおりませんでした。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 8.3% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | - |
人的資本に関する指標
提出会社単体の実績を記載しています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 女性管理職(2030年までの中長期目標) | 30.0% |
| 女性管理職(2026年1月期実績) | 17.9% |
| 男性労働者の育児休業取得率(2030年までの中長期目標) | 100.0% |
| 男性労働者の育児休業取得率(2026年1月期実績) | 100.0% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
OSGコーポレーションは、環境・健康関連機器の製造・販売を主軸とし、水関連機器、メンテナンス、水宅配、そしてFOODの4つの事業セグメントを展開しています。同社グループは、各事業が連携し、社会課題解決と新たな市場構築を目指しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
OSGコーポレーションは、電解水素水生成器や浄水器などの環境・健康関連機器の製造・販売を主たる業務としています。同社グループは、水関連機器事業、メンテナンス事業、HOD(水宅配)事業、FOOD事業の4つの報告セグメントで事業を展開しています。創立55周年を機に、「廃プラスチック問題が未来に引き起こす社会的課題」への社会的投資を強化し、新たな食分野の市場構築にも注力する経営方針を打ち出しています。
水関連機器事業
主要な製・商品は、浄水器、電解水素水生成器、衛生管理機器、ウォータークーラー機器、水自動販売機などです。国内販売は主にOSGコーポレーションが販売店を通じて行い、製造及び海外販売はOSGウォーターテックが海外代理店を通じて行っています。収益は、これらの機器の販売から得ています。
メンテナンス事業
主要な製・商品は、中空糸膜カートリッジ、活性炭カートリッジ、衛生管理機器用添加液、補修部品などです。国内販売は主にOSGコーポレーションが行い、製造及び海外販売はOSGウォーターテックが海外代理店を通じて行っています。収益は、製品設置後のメンテナンスサービスや補修部品の販売から得ています。
HOD(水宅配)事業
冷温水サーバーを消費者に貸与し、ボトルドウォーターを製造・ボトリングの上で宅配する事業です。エリアライセンスチェーン形式を採用し、全国展開を図っています。ボトルドウォーターは、ウォーターネットが開発した専用プラントを保有する加盟店に製造委託しています。収益は、ボトルドウォーター及び冷温水サーバーの販売、ロイヤルティなどから得ています。
FOOD事業
食パン専門店、ベーカリーショップ、カフェの運営及びフランチャイズ展開を行うベーカリー部門と、中華総菜の製造・卸販売・店舗販売を行う中華総菜部門で構成されています。収益は、食パン、食材・備品、加盟金、ロイヤルティ、厨房機器、中華総菜などの販売から得ています。
| セグメント | 売上高(2025年1月期) | 売上高(2026年1月期) |
|---|---|---|
| FOOD事業 | 24.2億円 | 24.9億円 |
| 水関連機器事業 | 22.0億円 | 22.2億円 |
| メンテナンス事業 | 20.1億円 | 20.7億円 |
| HOD(水宅配)事業 | 13.0億円 | 14.0億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
OSGコーポレーショングループの過去5期間の業績推移を見ると、売上高は変動しながらも直近の期では増加に転じています。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に比べて大きく改善する結果となりました。特に親会社株主に帰属する当期純利益は、前期から大幅な増加を示しています。
| 項目 | 2022年1月期 | 2023年1月期 | 2024年1月期 | 2025年1月期 | 2026年1月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 98.7億円 | 81.3億円 | 79.0億円 | 79.3億円 | 81.9億円 |
| 経常利益 | 11.6億円 | 4.5億円 | 3.5億円 | 1.3億円 | 2.2億円 |
| 経常利益率 | 11.8% | 5.5% | 4.4% | 1.6% | 2.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6.4億円 | 2.0億円 | 50百万円 | 34百万円 | 1.1億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 122.90 | 38.14 | 9.55 | 6.51 | 20.49 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
OSGコーポレーションの従業員1人あたり売上高(連結)は前期からわずかに減少しましたが、従業員1人あたり営業利益(連結)は大幅に増加しました。これは、売上高の伸び以上に営業利益が改善したことを示しており、組織全体の収益性が向上している傾向が見られます。
| 指標 | 2025年1月期 | 2026年1月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 22.7百万円 | 22.4百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 0.4百万円 | 0.6百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループの財務状況は、事業活動と投資活動を通じて資金がどのように動いているかを示しています。現在の財務基盤と資金の流れから、将来の安定性や成長への姿勢を読み取ることができます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、自己資本比率とROE(自己資本利益率)からその健全性を確認できます。当期の自己資本比率は38.4%で、前期からやや減少していますが、プライム市場の非製造業平均と比較すると高い水準を示しています。ROEは4.2%で、前期から大きく改善しているものの、プライム市場平均と比較すると低い水準となっています。手元資金である現金及び預金は前期から減少していますが、引き続き一定の残高を維持しています。これらの財務指標は、同社グループが安定した事業運営を継続するための基盤を持っていることを示しています。
| 指標 | 2025年1月期(前期) | 2026年1月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 29.0億円 | 28.1億円 |
| 自己資本比率 | 40.1% | 38.4% |
| ROE(自己資本利益率) | 1.3% | 4.2% |
| 現金及び預金 | 23.6億円 | 22.5億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループの当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは、営業活動による資金が増加に転じ、投資活動による資金が減少、財務活動による資金が増加となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額や契約負債の減少があったものの、減価償却費や税金等調整前当期純利益の計上により増加しています。投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出や定期預金の純増加額があったため減少しています。財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入や非支配株主からの払込みによる収入があったため増加しています。
当期は営業CFがプラス、投資CFがマイナスであるため、フリーCFはマイナスとなっています。これは本業で得た資金を上回る投資を行っており、成長投資フェーズにあることを示しています。この資金の流れは、同社グループが将来の成長に向けて積極的に事業基盤を強化している状況であり、入社後の事業拡大や新たな機会創出につながる可能性があります。
| 項目 | 2025年1月期(前期) | 2026年1月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | △1百万円 | 95百万円 |
| 投資CF | 4.0億円 | △4.2億円 |
| 財務CF | △2.3億円 | 1.2億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 4.0億円 | △3.2億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループは、中国をはじめとする海外市場において、予測不能な法律や規制の変更、インフラ整備の遅れ、社会的混乱の発生などにより販売が困難となるリスクを認識しています。また、HOD(水宅配)事業では、エリアライセンスチェーン形式による全国展開を戦略としており、加盟店確保が計画通りに進まなかった場合、経営成績及び財政状況に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループの有価証券報告書には、人材の獲得・維持や組織文化・労働環境に関する直接的なリスクの記載はありません。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
OSGコーポレーションは、社会課題解決への貢献と持続的成長を目指す企業です。
環境負荷低減や水・食の安全・安心といった分野で強みを発揮し、独自の企業文化を大切にしながら事業を展開しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
OSGコーポレーションは、社会環境における「環境負荷低減」や「水や食の安全・安心」への対応を重視し、これらの分野で強みを発揮する機会が拡大すると見込んでいます。
水関連機器事業では、廃プラスチック問題や熱中症対策といった社会的課題への取り組みを中核に据え、メンテナンス事業やHOD(水宅配)事業の安定的な収益基盤を活かし、持続的成長に向けた投資を実行しています。
また、新たな食分野の市場構築に向けたFOOD事業にも注力し、事業基盤の整備と収益構造の確立を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
OSGコーポレーションは、人材を大切な財産と捉え、事業戦略に沿った人材育成が持続的成長に不可欠であると考えています。
同社グループには「明るさの磁場経営」や「LMPノート」といった独自の企業文化があり、これらを醸成し広めることで、一人ひとりの「ウェルビーイング」を高めることを目指しています。
価値創造の源泉となる人材育成に注力し、企業価値の向上に努める企業風土があります。
また、サステナビリティに関する基本的な方針や戦略の推進のため、代表取締役社長をリーダーとするプロジェクトチームを設立し、「健康」「環境」「競争」「人的資本」の4つのカテゴリーで活動を推進しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
OSGコーポレーションは、優先的に対処すべき課題として、営業体制の強化を掲げています。
全国に網羅された販売ルートに対し、効率の良い拠点展開と担当従業員の配置を進めるため、人材の確保と育成に取り組んでいます。
また、顧客データベースを活用したメンテナンスシステムの充実を図るため、新しい情報管理システムの導入を進め、安定収入の基盤強化を目指しています。
HOD(水宅配)事業の育成や、家庭用から業務用・産業用に至るまでの新製品開発も重点テーマとしています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
OSGコーポレーションは監査等委員会設置会社であり、複数の社外取締役を選任することで経営の監視・監査機能の強化を図っています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
筆頭株主は事業会社である三愛コスモスです。また、OSG社員持株会や代表取締役会長である湯川剛氏をはじめとする個人株主も上位に名を連ねています。特定の株主グループが同社の経営に影響力を持つ資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 三愛コスモス | 38.31% |
| OSG社員持株会 | 4.66% |
| 湯川 剛 | 2.39% |
| 湯川 大 | 1.90% |
| 湯川 学 | 1.90% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
OSGコーポレーションの役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は山田啓輔氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 湯川 剛 | 取締役会長(代表取締役.CEO) | 昭和40年藤井会計事務所入所、昭和45年㈱大阪三愛(現同社)設立代表取締役社長就任。㈱三愛コスモス、㈱ジーエーティ研究所、㈱銀座仁志川の代表取締役会長を現任。平成19年より同社代表取締役会長.CEOを現任。 |
| 山田 啓輔 | 取締役社長(代表取締役) | 平成6年㈱オーエスジーコーポレーション(現同社)入社。同社営業部長、西日本担当営業本部長を経て、平成25年㈱ウォーターネット代表取締役社長就任。令和3年より同社代表取締役社長を現任。 |
| 溝端 雅敏 | 取締役 | 昭和61年㈱大阪三愛(現同社)入社。同社取締役事業部長、代表取締役社長、取締役副会長を歴任。㈱ジーエーティ研究所、欧愛水基環保科技(蘇州)有限公司、㈱OSGウォーターテックの代表取締役社長を現任。令和5年より同社取締役を現任。 |
| 大垣 雅宏 | 取締役(営業本部長) | 平成6年㈱オーエスジーコーポレーション(現同社)入社。同社営業部長、東日本担当営業本部長を経て、平成25年より同社営業本部長を現任。平成25年より同社取締役を現任。 |
| 安岡 正彦 | 取締役(管理部長) | 昭和62年㈱大阪三愛(現同社)入社。同社業務部長、経理部長、財務部長を歴任。令和2年より同社取締役管理部長を現任。 |
社外取締役は、山口克隆氏(テレオアフェクトFAS代表取締役・監査等委員)、岡村英祐氏(太陽法律事務所共同経営者・監査等委員)です。
OSGコーポレーションは監査等委員会設置会社です。専門知識を有する3名の監査等委員を選任しており、そのうち2名が社外取締役として経営の監視・監査機能を強化しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
OSGコーポレーションの役員報酬は、株主総会で総枠を決定し、取締役会で配分方法を協議して決定されています。役員退職慰労金制度は廃止され、譲渡制限付株式報酬制度が導入されており、固定報酬にはこの株式報酬費用が含まれています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 5名 | 50百万円 | 10.0百万円 |
| 監査等委員(社外除く) | 1名 | 3百万円 | 3.2百万円 |
| 社外役員 | 2名 | 5百万円 | 2.5百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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