【平均年収540万円】ミライアル 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

【平均年収540万円】ミライアル 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

ミライアルは、半導体関連製品やフルイドシステムなどのプラスチック成形製品の製造・販売、および成形機事業をグループ各社とともに展開しています。直近の業績は減収減益となりましたが、半導体市場の成長を見据え、生産能力増強への投資を進めています。


目次

※本記事は、ミライアル株式会社 の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ミライアルは、プラスチック成形に関する事業を中心に展開しています。半導体関連製品やフルイドシステム、金型などのプラスチック成形製品の製造・販売を手がけています。また、竪型射出成形機や関連金型の製造・販売も行っています。

単体従業員数は323名、連結従業員数は449名です。セグメントはプラスチック成形事業、成形機事業の2つです。

主な国内グループ会社は、山城精機製作所.3.(成形機事業)、ミライアル東北(プラスチック成形事業)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ミライアルは、半導体製造装置用石英ガラス製品や高機能樹脂製品などを手掛けるメーカーです。同社グループの給与水準や働き方に関するデータからは、従業員の定着を重視し、多様な人材が活躍できる環境づくりに注力している様子がうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


ミライアルの単体従業員の平均勤続年数は長く、平均年齢も比較的高い傾向にあります。これは、従業員が長期にわたってキャリアを築きやすい環境が整っていることを示しています。

項目 数値
平均年間給与 5,399,000円
平均勤続年数 16.9年
平均年齢 39.7歳
単体従業員数 323人
連結従業員数 449人
単体のグループ内比率 71.9%


ミライアルでは、従業員の退職給付に充てるため、確定給付制度と確定拠出制度を採用しています。これらの制度は、同社及び連結子会社に適用されています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

退職給付債務は13.1億円、年金資産は11.6億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ミライアルグループは、「持続可能な人材育成」と「安心安全な労働環境」を重要なマテリアリティと位置づけ、人的資本経営を推進しています。社会のニーズを先取りし、自発的に考え行動する自立型人材の育成を目指しています。

従業員持株会を活用した譲渡制限付き株式報酬制度の導入と教育を通じて、株主目線での経営意識の醸成を進めています。また、人材の価値を最大限に引き出すため、キャリア形成のための資格取得支援や各種研修の整備を推進しています。人事制度の見直しも進め、女性や高齢者、子育て世代、外国人、障がい者など、多様な人材が柔軟に働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。

既存事業の拡大や新規事業への参入に合わせ、即戦力として活躍できる経験者採用を積極的に行い、優秀な人材の採用と育成、キャリア形成支援を推進しています。DX推進による業務効率化やプロセスの見直し、育児・介護が必要な社員向けの休職・短時間勤務制度など、多様な働き方を支援する環境整備も進められています。安心安全な職場環境の構築のため、安否確認システムを活用した定期訓練や防災訓練も実施しています。

2025年度には初めてのエンゲージメントサーベイを実施し、結果分析に基づいたエンゲージメント向上施策を進めています。さらに、姿勢測定や自律神経測定などの健康促進イベントも実施し、従業員の心身の健康維持・向上を支援しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。女性管理職比率は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に基づき算出され、男性育児休業取得率は「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」に基づき算出されています。

指標 数値
女性管理職比率 8.2%
男性育児休業取得率 50.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 81.5%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 84.1%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 48.9%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱山城精機製作所

管理職に占める女性労働者の割合の「-」は、対象期間における女性管理職の該当者がいないことを示しています。男性労働者の育児休業取得率の「-」は、対象期間における該当者がいないことを示しています。

指標 数値
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 75.6%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 72.2%


▼ ㈱ミライアル東北

管理職に占める女性労働者の割合の「-」は、対象期間における女性管理職の該当者がいないことを示しています。男性労働者の育児休業取得率の「-」は、対象期間における該当者がいないことを示しています。

指標 数値
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 73.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 94.3%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 66.3%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ミライアルは、プラスチック成形事業を主軸とし、半導体関連製品やフルイドシステム製品などを手掛ける企業です。また、成形機事業も展開しており、多岐にわたる製品を提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、プラスチック成形に関する事業を中心に展開しており、主に「プラスチック成形事業」と「成形機事業」の2つの事業分野で構成されています。これらの事業を通じて、半導体関連製品から産業用機械まで幅広い製品を提供しています。

プラスチック成形事業

シリコンウェーハ出荷容器やシリコンウェーハ工程内容器といった半導体関連製品、フルイドシステム、金型などのその他関連製品を製造・販売しています。収益は、これらの製品の製造・販売から得ています。運営は、半導体関連製品については同社が製造・販売し、米来迩商貿(上海)有限公司が営業活動を行っています。その他関連製品については、同社とミライアル東北が製造・販売しています。当連結会計年度においては、ウエーハ在庫調整の底打ちが見られるものの、需要の回復は緩やかなものとなりました。

成形機事業

竪型射出成形機、金型及び関連製品を主要な製品としています。収益は、これらの成形機や関連製品の製造・販売から得ています。運営は、株式会社山城精機製作所が製造・販売を行っています。当連結会計年度においては、自動車業界の需要失速等の影響を受け、受注状況が軟調に推移しました。

同社グループの売上高は、プラスチック成形事業が大部分を占める構成となっています。また、海外への販売も積極的に行っており、当連結会計年度の販売実績における輸出高の割合は49.3%となっています。主要な顧客としては、丸紅プラックス、日本サムスン、株式会社SUMCOなどへの売上集中が見られます。

セグメント 売上高(2025年1月期) 売上高(2026年1月期)
プラスチック成形事業 121億円 111億円
成形機事業 18.6億円 15.0億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


直近5期の業績を見ると、同社グループの売上高は変動しながら推移しており、当期は前期から減少に転じています。利益面では、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も同様に変動が見られ、当期は前期から大きく減少しています。

同社グループは、半導体市場の成長と市場シェア拡大を見据え、安定供給体制を構築するため、生産能力増強や自動化等による効率化のための投資を進めている状況にあります。

項目 2022年1月期 2023年1月期 2024年1月期 2025年1月期 2026年1月期
売上高 117億円 143億円 133億円 140億円 126億円
経常利益 19.7億円 25.3億円 16.0億円 15.2億円 5.9億円
経常利益率 16.9% 17.8% 12.1% 10.8% 4.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 14.0億円 15.7億円 10.3億円 10.6億円 6.1億円
1株当たり当期純利益(円) 155.28 174.36 113.82 117.29 67.10

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から減少しており、従業員1人あたり営業利益も前期から減少しています。これは、売上高や利益が減少する中で、生産性指標も低下している状況を示しています。同社グループは生産能力増強や自動化投資を進めており、今後の効率化への取り組みが注目されます。

指標 2025年1月期 2026年1月期
従業員1人あたり売上高(連結) 31.1百万円 28.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.2百万円 1.1百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ミライアルの財務状況は、本業で着実に資金を生み出しつつ、将来に向けた投資を積極的に行っている段階を示しています。これにより、事業の成長と安定性の両面を追求している状況がうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ミライアルの財務基盤は、高い自己資本比率を維持しており、安定した経営状態を示しています。当期の自己資本比率は85.7%であり、プライム市場の製造業平均と比較しても高い水準にあります。これは、外部からの借入に依存せず、自社の資本で事業を運営する力が強いことを意味します。

ROE(自己資本利益率)は当期で2.7%となっており、プライム市場平均の9.4%と比較すると低い水準です。手元資金である現金及び預金は当期末で47.0億円となっており、前期から減少しています。これらの財務状況は、事業活動の継続性や将来的な成長投資の余力に影響を与える可能性があります。

指標 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
純資産 225億円 230億円
自己資本比率 78.9% 85.7%
ROE(自己資本利益率) 4.8% 2.7%
現金及び預金 64.7億円 47.0億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ミライアルのキャッシュフローを見ると、当期の営業活動によるキャッシュフローは10.7億円のプラスとなっています。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費の計上によるものです。前期と比較すると減少しています。

投資活動によるキャッシュフローは△25.6億円のマイナスであり、有形及び無形固定資産の取得による支出が主な要因です。これは、事業拡大や効率化に向けた積極的な設備投資が行われている状況を示しています。財務活動によるキャッシュフローは△2.9億円のマイナスで、配当金の支払いが主な支出となっています。

これらの結果、フリーキャッシュフローは△14.9億円のマイナスとなり、本業で得た資金を上回る投資が行われている成長投資の段階にあることがうかがえます。このような資金の流れは、将来の事業成長への期待がある一方で、短期的な手元資金の減少につながる可能性があります。

項目 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
営業CF 33.4億円 10.7億円
投資CF △32.4億円 △25.6億円
財務CF △3.9億円 △2.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 1.0億円 △14.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主力製品である300mmシリコンウェーハ出荷容器「FOSB」の市場では、新規参入の増加や同業他社との競争の激化が懸念されています。競争が激化するマーケットにおいて、製品の優位性が低下する可能性が指摘されています。

また、主要製品であるシリコンウェーハ出荷容器は特定のシリコンウェーハメーカーに出荷されており、主要販売先の購買方針によって同社グループの業績が影響を受ける可能性があります。取引関係は安定しているものの、特定の販売先への依存度が高い状況です。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、高付加価値の製品開発を推進し事業を拡大していく上で、人材の確保が不可欠であると認識しています。適切な時期に人材を採用または育成できなかった場合、業績や業務運営に支障が生じる可能性があります。また、少子高齢化による労働人口減少も、生産維持・拡大に必要な人員確保に影響を与えるリスクとして挙げられています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ミライアルは、先端技術と持続的な成長を追求し、社会の発展に貢献することを目指す企業です。人と自然を大切にする経営理念のもと、多様なステークホルダーとの共栄を重視する文化が根付いています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「私たちは事業活動を通じて 人と自然を大切にし あらゆる人々に愛され 社会の発展に貢献します 先端技術をもって開発を推進し 世界の人々に喜ばれる価値を創造します」を経営理念としています。この理念に基づき、新製品開発を通じて常に技術革新を図り、様々な先端産業の発展に貢献し続けることを目指しています。

また、人と地球の豊かな未来のための価値を創造していく企業を目指し、最先端のニッチな成長市場への事業展開を推進しています。事業ライフサイクルに左右されない持続的な成長を図ることを経営目標としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、経営理念に基づき、高付加価値で高品質な製品生産を通じて企業価値の向上と持続的な成長に取り組んでいます。サステナビリティ基本方針では、お客さまに快適な暮らしを届け、地域・社会への積極的な貢献により、すべてのステークホルダーと共に繁栄することを目指しています。

法令と社会のルールを遵守し、公平・公正で高い透明性を持った効率的な事業活動を重視しています。人的資本経営を推進し、「持続可能な人材育成」と「安心安全な労働環境」を重要なマテリアリティとして位置づけています。自発的に考え行動する自立型人材の育成や、多様で柔軟に働きやすい職場環境の整備にも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、半導体の微細化進展による顧客要求の高度化に対応するため、プラスチック成形事業において品質改善と生産体制の強化に取り組んでいます。具体的には、増産体制の構築、生産設備の導入、人材の確保・育成を継続的に進めています。

また、コア技術の他分野への応用展開による新分野開拓や新事業創出にも努めています。成形機事業では、竪型成形機の強みを活かした特殊機の拡販や、技術的・営業的連携の強化、サービスの充実、新規顧客開拓活動を推進しています。

「中期成長戦略 2028」で掲げたミッション「ずっと、必要とされ続ける」企業グループとして、自らを革新し、独自性ある開発に挑み続けることを重視しています。サステナブル経営、より強固なガバナンス、株主還元強化の視点も踏まえ、企業価値の持続的な向上を目指しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は、経営の健全性、透明性及び客観性を高めることを重視し、コーポレート・ガバナンスの強化を経営の重要事項として位置づけています。取締役会による意思決定機能と業務執行の管理監督機能の充実化を図り、経営の透明性、適正性を確保する体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ミライアルの株主構成を見ると、ワイエム管財が筆頭株主となっています。その他、日本マスタートラスト信託銀行やMM Investmentsといった機関投資家や投資会社が上位に名を連ねています。特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ旨の記載はありません。

株主名 持株比率
ワイエム管財 22.59%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 7.62%
MM Investments 4.95%
MSIP CLIENT SECURITIES 4.78%
河合 保明 3.54%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は6名(男性5名・女性1名)で構成され、女性役員比率は16.6%です。代表取締役社長社長執行役員は兵部匡俊氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
兵部 匡俊 代表取締役社長 社長執行役員 1998年三菱信託銀行株式会社(現三菱UFJ信託銀行株式会社)入社、2004年同社入社、2019年同社代表取締役社長、2023年同社社長執行役員より現職。
加藤 孝政 取締役 執行役員 1982年デュポンファーイースト日本支社株式会社入社、2017年三井・ケマーズフロロプロダクツ株式会社代表取締役社長、2023年同社入社、2023年同社取締役、執行役員より現職。


社外取締役は、後藤愛氏(株式会社R.D.Works入社・取締役)、松永夏也氏(松永公認会計士事務所代表・監査等委員)、渡邊寛氏(和田金法律事務所代表・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、3名の監査等委員である取締役のうち2名が社外取締役です。独立性の高い社外取締役が経営監督機能を果たし、経営の透明性・適正性を確保する体制となっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ミライアルの役員報酬は、固定報酬、業績連動報酬、譲渡制限付株式報酬で構成されています。報酬額は株主総会で定められた限度額内で、経営状態や従業員の給与との均衡、職務執行状況、業績評価を総合的に考慮して決定されています。業績評価には連結売上高、営業利益率、ROEが用いられています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
社外取締役 3名 13百万円 4.4百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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