【平均年収393万円】新都ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年1月期)

【平均年収393万円】新都ホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年1月期)

新都ホールディングスは、大都商会、北都金属新材料、北山商事などを傘下に持つ持株会社です。貿易、アパレル、不動産関連サービスなど多角的な事業を展開し、直近期は売上高が大幅に増加し、利益も黒字転換しました。


目次

※本記事は、新都ホールディングス株式会社 の有価証券報告書(2025年1月期、2024年2月1日 ~ 2025年1月31日、2025年4月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


新都ホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は8名、グループ連結従業員数は70名です。

同社グループは、貿易事業、アパレル事業、不動産関連サービス事業を主な事業として展開しています。連結子会社4社を中心に、多角的な事業運営を行っています。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)大都商会(貿易事業)、(連結子会社)北都金属新材料(同)、(連結子会社)北山商事(同)などです。

当連結会計年度においては、2024年5月15日を効力発生日とする簡易株式交付により、株式会社北山商事を子会社化しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


新都ホールディングスは持株会社として、グループ全体の経営戦略を担っています。同社グループは人的資本を企業価値創造の重要な源泉と位置付け、人材の多様性尊重、育成・教育支援、人権尊重、健全かつ安全な職場環境の整備を経営課題解決の「4本のエンジン」として推進しています。

社員一人ひとりが最適な環境で公平な評価を受けられるよう、持続可能な社会の実現と企業成長の両立を目指した取り組みを進めていることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社の平均勤続年数は1.6年と短く、平均年齢は46.2歳となっています。このデータは、比較的短い期間で人材が入れ替わる傾向があることを示唆しています。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 3,930,000円
平均勤続年数 1.6年
平均年齢 46.2歳
単体従業員数 8人
連結従業員数 70人
単体のグループ内比率 11.4%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


新都ホールディングスグループは、人的資本を企業価値創造の重要な源泉と捉え、その投資を経営の重要課題の一つとしています。人材の多様性を尊重し、育成・教育支援、人権尊重、そして健全かつ安全な職場環境の整備を「4本のエンジン」として、様々な施策を推進する方針です。

多様な人材が伸び伸びと活躍できる組織を目指し、効果的な人材育成・教育支援策の実施や、より柔軟な働き方を推進する制度の拡充を検討しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


新都ホールディングスは持株会社であり、貿易事業、アパレル事業、不動産関連サービス事業の3つのセグメントを通じて事業を展開しています。同社グループは、資源リサイクル関連の貿易取引を軸に事業規模を拡大し、収益性の改善を図っています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主に貿易事業を主力として収益を上げています。日用雑貨品やプラスチック再生製品、廃金属などの輸出入取引を行い、資源リサイクルに貢献しています。アパレル事業ではカジュアルウェアの企画・卸売やブランドライセンス供与、不動産関連サービス事業では中華圏および在日中国人顧客向けのインバウンド不動産事業を展開しています。

貿易事業

同社グループの収益性の改善と安定的な収益の柱の構築を目指し、日用雑貨品やその他製品の輸出取引に加え、ポリエチレンテレフタレート(PET)の輸入、プラスチック再生製品、廃金属(アルミニウムや銅を主体とする非鉄廃金属)の輸出入業務を行っています。資源リサイクル事業に係る業界大手とのアライアンスを強化し、カーボンニュートラルの実現に貢献しています。
収益は、貿易売上高から得ています。運営は、上海鋭有商貿有限公司、大都商会、北都金属新材料が行っています。

アパレル事業

カジュアルウェアの企画、生産委託、卸売を中心に商品販売業務を営んでいます。Tシャツやトレーナーなどのカットソー商品がコアアイテムです。
また、保有するブランドのマスターライセンスを自社商品に使用するだけでなく、カジュアルウェア以外の商品を製造・販売する企業へのライセンス供与も行っています。中国子会社ではユニフォーム事業の企画販売業務も手がけています。
収益は、商品卸売上高とライセンス収入から得ています。

不動産関連サービス事業

主に中華圏および在日中国人顧客を対象としたインバウンド不動産事業を展開しています。開発、売買、仲介業務などを行っています。
収益は、不動産売上高から得ています。

同社グループの事業セグメント別の売上高を見ると、貿易事業が最も大きな割合を占めており、当連結会計年度において前期から大きく増加しています。不動産関連サービス事業も前期から大幅に増加しました。一方で、アパレル事業は前期から減少しています。地域別では日本での売上高が大部分を占めていますが、中国での売上高も一定程度あります。主要な顧客は貿易事業に集中している傾向が見られます。

セグメント 売上高(2024年1月期) 売上高(2025年1月期)
貿易事業 62.7億円 122億円
不動産関連サービス事業 6百万円 1.3億円
アパレル事業 16百万円 8百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で大きく増加傾向にあります。特に当連結会計年度は、前期から大幅な増収となりました。利益面では変動が見られましたが、当連結会計年度において経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益ともに黒字に転換しています。

前期は営業損失および親会社株主に帰属する当期純損失を計上していましたが、これはのれん減損を含む減損損失が影響していました。当連結会計年度は減損損失の計上がなく、利益が改善しています。営業活動によるキャッシュ・フローも、前期の支出から当期は獲得に転じています。

項目 2021年1月期 2022年1月期 2023年1月期 2024年1月期 2025年1月期
売上高 7.1億円 47.7億円 40.2億円 62.9億円 123億円
経常利益 △1.6億円 15百万円 △2.0億円 △2.7億円 49百万円
経常利益率 △23.0% 0.3% △4.9% △4.3% 0.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 △1.6億円 64百万円 △2.1億円 △3.9億円 17百万円
1株当たり当期純利益(円) △9.20 2.53 △7.57 △12.35 0.45

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から増加しています。これは、事業規模の拡大が影響していると考えられます。また、従業員1人あたり営業利益(連結)は、前期の損失から当期は黒字に転換しており、生産性が大きく改善している状況を示しています。

指標 2024年1月期 2025年1月期
従業員1人あたり売上高(連結) 139.9百万円 175.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △6.6百万円 0.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


財務の安定性の観点から、同社グループの現在地を示します。本業で資金を生み出し、事業成長のための投資も行いながら、財務基盤の強化を進めている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は、当期23.6%で、前期の58.2%から減少しています。これはプライム市場の非製造業平均(24.2%)に近い水準です。

ROE(自己資本利益率)は当期1.5%で、前期の△38.7%から改善しました。しかし、プライム市場平均(9.4%)を下回る水準です。

現金及び預金は当期末で2.0億円となっており、前期末の1.8億円から増加しています。これらの財務指標は、同社グループが事業拡大に伴い財務構造が変化していることを示しています。

指標 2024年1月期(前期) 2025年1月期(当期)
純資産 8.5億円 16.7億円
自己資本比率 58.2% 23.6%
ROE(自己資本利益率) △38.7% 1.5%
現金及び預金 1.8億円 2.0億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは、3.5億円の資金獲得となりました。これは税金等調整前当期純利益の計上や棚卸資産の減少などによるものです。前期は資金の支出でしたが、当期は改善しています。

投資活動によるキャッシュフローは、△2.7億円の資金支出となりました。これは主に有形固定資産の取得によるものです。

財務活動によるキャッシュフローは、△1.6億円の資金支出となりました。短期借入金の純増減による支出や長期借入金の返済などがあった一方、株式の発行による収入もありました。

これらの結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは85百万円のプラスとなっています。本業で資金を生み出し、事業成長のための投資も行いつつ、手元資金を増やしている状況であり、今後の事業展開に期待が持てます。

項目 2024年1月期(前期) 2025年1月期(当期)
営業CF △2.1億円 3.5億円
投資CF 6百万円 △2.7億円
財務CF △45百万円 △1.6億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △2.0億円 85百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、経営戦略として海外での事業拡大に取り組んでおり、政治や経済、為替等の動向、法的規制、商習慣、社会的混乱、パンデミックなど、様々な影響を受けるリスクがあります。

また、従前の損失体質から利益体質への転換を図るべく、貿易事業を主体とした取扱製品領域の拡大や廃金属リサイクル事業の採算性向上に取り組んでいますが、体質改善の遅延や計画未達の場合には経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


新都ホールディングスは、持株会社として「総合リサイクル企業」を目指し、社会貢献と持続的な成長を基本使命としています。地球環境と未来をつなぐ資源の有効利用を通じて、社会に貢献することを経営の基本方針としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「お客様には良質な価値あるサービスを。株主様には適正な利益還元を。お取引先様には公正なパートナーシップを。社員には最適な環境と公平な評価を提供する。これにより、社会貢献を果たし、成長し続けます」を基本使命としています。この使命に基づき、社会に貢献する「総合リサイクル企業」を目指しています。

公正で透明性の高い経営を行い、企業価値を継続的に高め、企業の社会的責任(CSR)を果たすことを不可欠と考えています。また、地球環境と未来をつなぐ資源の有効利用による社会貢献をフィロソフィーの一つとしています。

2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略の実現に従い、温室効果ガス排出量ゼロ目標のもと、利益の追求と環境維持を両立させるビジネスモデルを一層進化させる方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、サステナビリティへの取り組みを経営の重要課題と位置付け、持続可能な国際社会の実現と中・長期的な企業成長の両立を目指しています。環境負荷低減を明確に意識した資源循環型社会への貢献に取り組んでいます。

マテリアリティ(経営の重要課題)として、「快適で安全な社会のために」「美しい地球環境に向けて」「ステークホルダーの期待に応えるために」を掲げ、資源リサイクルや廃棄物リサイクルを通じて地球環境保全と資源循環型社会の実現に貢献するとしています。

また、「より安全で働きやすい職場に向けて」として、労働災害の撲滅や職場環境の整備、多様な人材の登用、柔軟な働き方改革を通じて、安全で働きやすい魅力的な職場を実現することを目指しています。さらに、「より公正で誠実な企業活動に向けて」として、透明性の高い経営基盤を構築し、社会から信頼される企業を目指す方針です。人的資本を企業価値創造の重要な源泉と捉え、人材の多様性尊重、人材の育成・教育支援、人権の尊重、健全かつ安全な職場環境の整備を経営課題解決の4本のエンジンとしています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、持続可能かつ成長戦略を支える強固な経営・収益基盤の強化に取り組んでいます。具体的には、本社機能を刷新するとともに、グループ企業間事業領域の最適化を進めています。

環境、社会、ガバナンスを重視した経営の推進を掲げており、グループ企業を含むコーポレート・ガバナンス体制を強化し、社会的信用の向上に努めています。資源リサイクル事業を通じて、地球環境の保全と循環型社会の実現に寄与しています。

経営品質・製品品質・サービス水準の向上も重点テーマの一つです。生産性の向上や作業プロセスの改善を図り、グループ企業を含む組織管理体制を強化することで、経営品質そのものを高める方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


新都ホールディングスは、企業価値の向上とステークホルダーに対する経営の透明性向上を経営上の重要課題と位置づけています。経営判断の迅速性と効率性を重視しつつ、社外取締役と社外監査役を選任することで、経営の透明性と公正性を維持しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの株主構成を見ると、筆頭株主は同社取締役である北山聡明氏が務めています。代表取締役社長である鄧明輝氏とその関連会社も上位株主として名を連ねており、経営陣が主要な株主として同社グループを支えていることがうかがえます。

株主名 持株比率
北山 聡明     ※2 15.89%
鄧  明輝 8.56%
DADU(HONG KONG)CO.,LIMITED DIRECTOR DENG MINGHUI (常任代理人 劉 媚) 8.52%
INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券) 4.11%
Futu Securities International (Hong Kong) Limited (常任代理人 moomoo証券) 3.91%


なお、北山聡明氏は2024年5月15日付で同社株式6,200,000株を交付され、主要株主及び筆頭株主となっています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は鄧明輝氏が務めています。社外取締役比率は60.0%です。

氏名 役職 主な経歴
半田 紗弥 取締役 1994年5月東方企画入社、2011年4月楽購思商貿易有限公司副社長、2014年5月上海藍翼国際貿易有限公司社長を経て、2017年4月より同社取締役現職。
北山 聡明 取締役 2008年4月株式会社北山商事設立、代表取締役社長就任。2025年4月より同社取締役現職。株式会社北山商事代表取締役社長を兼任。


社外取締役は、下村昇治氏(下村昇治税理士事務所所長)です。社外監査役は、呂娟氏(株式会社アルバックス代表取締役)、中村卓哉氏(大日本印刷事業企画本部シニアオフィサー)、杦山信二氏(株式会社フェイロン会長)です。

同社は監査役会設置会社であり、監査役4名で構成される監査役会を設置しています。社外取締役1名と社外監査役3名を選任することで、経営の透明性と公正性を確保し、実効性のある体制を維持しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は、役員報酬について固定報酬制度を採用しており、業績連動報酬や株式報酬は導入していません。取締役の報酬は、役割や貢献度、職務遂行時間などを考慮して決定され、持続的な成長に必要な人材確保を基本方針としています。監査役の報酬は、独立した立場での監査機能と責任に見合う水準が設定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 31百万円 10.3百万円
監査役(社外除く) 1名 3百万円 3.0百万円
社外役員 3名 5百万円 1.8百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。