【平均年収477万円】オーエムツーネットワーク 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

【平均年収477万円】オーエムツーネットワーク 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

オーエムツーネットワークは、オーエムツーミート、マルチョウ神戸屋などを傘下に持つ持株会社です。グループ連結従業員数は753名に上り、食肉等の小売業や外食業を展開しています。直近の連結会計年度では増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社オーエムツーネットワーク の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


オーエムツーネットワークは持株会社であり、単体従業員数は13名、グループ連結従業員数は753名です。

同社グループは、食肉等の小売業を主たる事業とし、その他に外食業を営んでいます。連結子会社6社、関連会社2社を中心に事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、オーエムツーミート、マルチョウ神戸屋、オオタ総合食品、焼肉の牛太、雄和、オーエムツーダイニング、フードリエ、エスオーなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社オーエムツーネットワークは、持株会社としてグループ全体の人材戦略を推進しています。多様な人材の育成と活躍を重視し、性別や国籍、年齢に関わらず能力に応じた配置と活躍を支援する方針です。社員のエンゲージメント向上にも注力し、長期的な企業価値向上を目指す働き方を推進しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


オーエムツーネットワークでは、比較的若年層が中心となっており、平均年齢は30代半ばとなっています。平均勤続年数は9年弱であり、一定の期間にわたってキャリアを築く傾向が見られます。多様な人材が活躍できる環境づくりに注力していることがうかがえます。
なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 4,771,000円
平均勤続年数 8.8年
平均年齢 36.4歳
単体従業員数 13人
連結従業員数 753人
単体のグループ内比率 1.7%


同社グループは、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を採用しています。具体的には、オーエムツーネットワークおよび㈱オーエムツーミートは確定給付企業年金制度を、㈱焼肉の牛太と㈱マルチョウ神戸屋は退職一時金制度を、㈱オーエムツーダイニング、オオタ総合食品㈱、㈱雄和は確定拠出制度を設けています。
退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
2026年1月期末時点の退職給付債務は6.5億円、年金資産は9.6億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


オーエムツーネットワークグループは、「活力ある個人を創造し、食文化の向上に貢献する」という企業理念のもと、多様性を尊重した人材育成を推進しています。性別や国籍、年齢に関わらず、能力に応じた適切な人員配置を目指しています。
特に女性の活躍支援を重要な課題と位置づけ、職務の拡大や新卒採用における女性社員の積極的な受け入れを進めています。また、肉のプロフェッショナルを育成するミートマイスター制度の資格取得を奨励し、店長に対しては定期的な研修や面談を通じてスキルアップを支援する体制を構築しています。
人材の多様化にも力を入れており、外国人人材や高齢者の積極的な採用を進め、互いの文化を理解し相乗効果を生む職場環境を目指しています。中長期的な企業価値向上とエンゲージメント向上を目的に、2026年1月期には社員向け譲渡制限付株式報酬制度を導入しました。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


女性管理職比率および男性育児休業取得率は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
男女賃金差異(全労働者) 72.6%
男女賃金差異(正規雇用) 72.3%

グループ全体(連結)


算出基準は法定の算出方法と異なります。

指標 数値
女性正社員の採用人数 26.7%
正規雇用労働者の男女賃金の差異 77.2%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


オーエムツーネットワークは、食肉等の小売業と外食業を主軸に事業を展開する持株会社グループです。日々の食卓から外食まで、幅広い食のニーズに応えるビジネスモデルを構築しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、持株会社であるオーエムツーネットワークと複数の関係会社で構成されています。食肉等の小売業を主たる事業とし、その他に外食業を営んでいます。親会社であるエスフーズ株式会社との間で営業上の取引があります。

収益は主に、食肉や加工品、惣菜の小売販売と、焼肉レストランやステーキレストランの経営から得ています。海外の外部顧客への売上高は連結売上高の90%以下であり、国内市場が中心です。特定の顧客への売上集中は見られません。

食肉等の小売業

食肉、食肉加工品等の小売業及び惣菜小売業を行っています。当連結会計年度末の店舗数は150店で、内訳は食肉小売店舗140店、惣菜小売店舗10店となっています。収益は、食肉や加工品、惣菜の販売から得ています。運営は、オーエムツーミート、マルチョウ神戸屋、オオタ総合食品が行っています。

外食業

焼肉レストラン及びステーキレストラン経営を行っています。当連結会計年度末の店舗数は47店です。収益は、焼肉レストランやステーキレストランの運営による飲食料品の提供から得ています。運営は、オーエムツーダイニング、焼肉の牛太、雄和が行っています。

セグメント 売上高(2025年1月期) 売上高(2026年1月期)
食肉等の小売業 240億円 249億円
外食業 87.3億円 105億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5年間で増加傾向にあります。一方で、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の連結会計年度で減少となりました。これは、原材料価格やエネルギー価格の高騰、人件費の増加、競争激化などが影響していると説明されています。

項目 2022年1月期 2023年1月期 2024年1月期 2025年1月期 2026年1月期
売上高 297億円 315億円 321億円 328億円 354億円
経常利益 13.1億円 15.1億円 19.3億円 16.8億円 15.8億円
経常利益率 4.4% 4.8% 6.0% 5.1% 4.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 9.7億円 8.9億円 13.4億円 11.0億円 9.4億円
1株当たり当期純利益(円) 144.51 131.76 198.50 163.94 141.81

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から増加しています。一方で、従業員1人あたり営業利益(連結)は、前期から減少となりました。売上高の増加は、事業規模の拡大や効率化の取り組みが寄与していると考えられますが、営業利益の減少は、コスト増加の影響を受けている状況を示しています。

指標 2025年1月期 2026年1月期
従業員1人あたり売上高(連結) 45.8百万円 47.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.1百万円 1.7百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社オーエムツーネットワークは、財務基盤の安定性とキャッシュフローの健全性を通じて、経営の安定性を示しています。これらの指標から、同社グループがどれくらい安心して働ける環境を提供しているかを見ていきましょう。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


オーエムツーネットワークの財務基盤は、自己資本比率と手元資金の厚みから安定していることがうかがえます。当期の自己資本比率は77.4%となっており、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。また、当期の純資産は181億円、現金及び預金は109億円と、潤沢な手元資金を確保している状況です。ROE(自己資本利益率)は5.3%であり、プライム市場平均を下回っていますが、強固な財務体質は事業継続の安定性につながります。

指標 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
純資産 172億円 181億円
自己資本比率 78.1% 77.4%
ROE(自己資本利益率) 6.5% 5.3%
現金及び預金 97.4億円 109億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


オーエムツーネットワークのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、投資活動も効率的に行われている状況を示しています。当期の営業活動によるキャッシュフローは14.7億円の収入となり、税金等調整前当期純利益や減価償却費の計上が主な要因です。投資活動によるキャッシュフローは△3.2億円の支出となり、有形固定資産の取得による支出が主な要因となっています。これにより、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは11.5億円のプラスとなり、本業で得た資金で投資を賄い、余剰資金を生み出している優良な状態です。財務活動によるキャッシュフローは70百万円の収入となり、長期借入れによる収入があった一方で、配当金の支払いや長期借入金の返済も行われています。このキャッシュフローの状況は、同社グループが安定した事業運営を継続し、将来に向けた健全な投資を行っていることを示しており、雇用や給与の安定性にもつながる傾向にあると言えます。

項目 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
営業CF 12.7億円 14.7億円
投資CF △24.4億円 △3.2億円
財務CF △10.8億円 70百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △11.7億円 11.5億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

オーエムツーネットワークは、大口ディベロッパーとの取引関係において、テナントとしての退店リスクを認識しています。また、小売・外食チェーン事業においては、個々の店舗が老朽化や競合店の出現による事業環境の悪化に常にさらされており、競争に打ち勝てなければ営業収益の悪化や閉鎖コストの増額につながる可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、更なる成長を目指す上で優秀な人材の確保と育成が不可欠であると認識しています。必要な人材を確保・育成できない場合、事業展開や業績に影響を与える可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


株式会社オーエムツーネットワークは、食肉小売と外食事業を中核に、食文化の向上に貢献することを目指す企業グループです。お客様第一主義を掲げ、社会の持続可能な発展と企業価値の向上を追求する姿勢が特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは「活力ある個人を創造し食文化の向上に貢献する」という社会的使命を全ての活動の指針としています。創業以来の精神として「お客様第一主義」を掲げ、お客様の満足を追求しています。

食肉小売及び外食を主体とした事業活動を通じ、お客様、お取引先、従業員、地域社会に対し責任を継続的に果たしていくことを経営の基本方針としています。中長期的には、食肉小売店をテナントとして展開する事業を中核と位置付け、「日本一の食肉小売店グループ」を実現することを目標としています。

また、消費者に密着した食肉関連ビジネスである外食事業も今後の強化すべき領域と明確にしています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは創業以来「お客様第一主義」を精神とし、お客様からナンバーワンの支持を得ることを目標としています。食肉専門会社として、質的に他社と差別化された商品・サービスを最高の競争力をもって提供することを目指しています。

食の安心・安全への取り組みをグループ全体で推進し、生産履歴が明確で生産者の顔が見える商品開発を進めています。親会社であるエスフーズをはじめとするグループ内外の関係企業と密接に連携し、安心・安全かつ競争力のある商品を確保する「川上との連携」を重視しています。

また、営業部門、管理部門の両部門においてコスト構造の見直しを徹底し、「ローコストオペレーションの追求」を継続的に行っています。同社グループは多様性を含む人材の育成を進めており、性別や国籍に関係なく適切な人員配置ができるよう人材育成を行っています。

特に女性の活躍支援を大きな課題と捉え、女性社員の採用を推進し、活躍する職務を拡大しています。肉のプロフェッショナルを目指す「ミートマイスター制度」の資格取得を奨励し、店長向けの研修・セミナー・面談を通じてスキル習得をサポートする体制を構築しています。

さらに、積極的な外国人人材や高齢者の採用も実施し、多様な人材が活躍できる環境づくりを進めています。中長期的な企業価値向上とエンゲージメント向上を目的に、社員向け譲渡制限付株式報酬(RS)制度を導入しています。

サステナビリティに関する考え方として、企業理念のもと、社会の持続可能な発展への貢献と企業価値の向上を目指すことを基本方針としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、食の安心・安全への取り組みを優先的な課題としています。社会的関心の高まりに対応し、グループを挙げて鮮度管理、衛生管理、生産履歴の明確化、食品表示法改正への対応を進めています。

また、人員不足の深刻化に対応するため、「働き方改革」に取り組んでいます。採用活動の強化や、現職従業員へのアンケート・ヒアリングによる働く環境の整備、マニュアル整備やオペレーション見直しによる業務最適化を進めています。

人材の育成と店舗運営をサポートするIT技術の活用も重点テーマです。スタッフの確かな商品知識と高度な加工技術の強化に注力し、アルバイトを含む従業員への知識・技術習得支援を実施しています。店舗運営を効率的にサポートする「INOSシステム」のリニューアルも逐次行っています。

サステナビリティの取り組みとして、食品廃棄ロス削減、環境への配慮、人材育成とダイバーシティ、地域・社会への貢献を掲げています。食品廃棄ロス削減では販売傾向分析や「もぐもぐチャレンジ」を導入し、環境面では省エネ機器への改善や食品リサイクルを推進しています。

地域・社会への貢献では、地方都市への出店による雇用創出や、能登半島地震の被災地復興支援、こども食堂への寄付、地場銘柄の使用などを通じた地域交流促進に努めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


オーエムツーネットワークは、経営の効率性と迅速な意思決定、そして透明性の向上と法令遵守を重視したコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会が経営の意思決定と業務執行の監督を行っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


オーエムツーネットワークの株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社であるエスフーズです。同社は発行済株式の過半数を保有しており、経営に強い影響力を持つ株主グループとなっています。また、取引先持株会も上位株主として名を連ねています。

株主名 持株比率
エスフーズ 53.83%
オーエムツーネットワーク取引先持株会 7.87%
エム 3.16%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は森田竜太郎氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
森田 竜太郎 代表取締役社長 1997年丸紅畜産株式会社(現・株式会社ウェルファムフーズ)入社。2000年オーエムツーネットワーク入社後、管理部長代理、取締役管理部長、常務取締役管理部長を歴任。2025年4月より現職。
大竹 繁 取締役 1991年セントラルフーズ入社。2003年オーエムツーミート入社後、東日本営業本部部長、取締役を歴任。2025年4月よりオーエムツーミート代表取締役社長、同社取締役より現職。
外原 寿也 取締役 1989年オーエムツーミート入社後、西日本営業本部部長、取締役を歴任。2025年4月よりオーエムツーミート取締役副社長、同社取締役より現職。


社外取締役は、野村雅弘氏(東銀座綜合法律事務所経営者弁護士・監査等委員)、飯塚順子氏(弁護士法人遠藤綜合法律事務所弁護士・監査等委員)、渡川圭司氏(フーズハーモニーとがわ代表・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役3名を含む監査等委員である取締役4名が取締役会の意思決定と業務執行を監査・監督することで、経営監視機能の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


オーエムツーネットワークの役員報酬は、継続的な企業価値向上を念頭に置いた設計となっています。社外取締役および監査等委員である取締役には基本報酬のみが支払われる一方、その他の取締役には月例の固定報酬である基本報酬と、中長期的なインセンティブとしての譲渡制限付株式報酬が組み合わされています。同社は業績連動報酬は採用していません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 2名 25百万円 12.3百万円
監査等委員(社外除く) 1名 1百万円 1.2百万円
社外役員 3名 4百万円 1.5百万円


同社の役員報酬等の総額は30.3百万円であり、報酬対象となった役員の合計人数は6名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。