※本記事は、株式会社ストリーム の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月22日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
ストリームは、家電・パソコン等のインターネット通販事業を主軸に、化粧品や健康食品を中心としたビューティー&ヘルスケア事業、各種販売支援事業、3PL事業、不動産事業を展開しています。同社グループは、幅広い分野で事業活動を行っています。
単体従業員数は56名、連結従業員数は74名です。セグメントはインターネット通販事業、ビューティー&ヘルスケア事業、その他事業の3つです。
主な国内グループ会社は、エックスワン(ビューティー&ヘルスケア)などです。
同社グループは、2026年1月31日をもってレンタル事業を終了しました。また、インターネット通販サイト向けコールセンターを内製化し、物流面でも直雇用への切り替えを進めるなど、事業体制の最適化を図っています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
株式会社ストリームは、インターネット通販事業やビューティー&ヘルスケア事業を展開しており、従業員一人ひとりの働きがいを重視する企業文化がうかがえます。給与水準は事業規模や業界特性に応じたものであり、多様な働き方を支援する制度が導入されています。
従業員が長期的にキャリアを形成できるよう、福利厚生や人材育成にも力を入れている傾向が見られます。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
平均年齢が45.1歳、平均勤続年数が6.4年であることから、一定の経験を持つ人材が在籍し、比較的安定した環境でキャリアを築いている傾向がうかがえます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,077,388円 |
| 平均勤続年数 | 6.4年 |
| 平均年齢 | 45.1歳 |
| 単体従業員数 | 56人 |
| 連結従業員数 | 74人 |
| 単体のグループ内比率 | 75.7% |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、人材育成方針として資格取得支援制度を実施しており、個人のスキルアップを支援しています。人材の多様性の確保を含む社内環境の整備方針として、性別や年齢、国籍、人種等に関係なく、多様な人材が活躍できるよう努めています。
具体的には、在宅勤務、育児・介護のための時短勤務、誕生日休暇や育児・介護休暇等の特別休暇、長期勤務者リフレッシュ休暇、有給休暇積立制度などを導入しています。これらの制度を通じて、従業員が働きがいを感じ、経済成長を促進できるよう努めていることがうかがえます。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
多様性・登用
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性管理職の割合 | 7.7% |
人材育成・エンゲージメント
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 有給休暇取得率 | 55.0% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
ストリームは、インターネット通販事業を主軸に、ビューティー&ヘルスケア事業、その他事業を展開しています。多角的なビジネスモデルを通じて収益を上げている会社です。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、家電やパソコンを中心としたインターネット通販事業、化粧品や健康食品を扱うビューティー&ヘルスケア事業、そして各種販売支援、3PL、不動産事業からなるその他事業を展開しています。これらの事業を通じて、顧客のライフスタイル作りのサポートを目指しています。
インターネット通販事業
同社グループのインターネット通販事業は、「ecカレント」「イーベスト」「特価COM」といったサイトを運営し、家電やパソコンなどを販売しています。商品の仕入から販売、配送、アフターサービスまでを一貫して効率的に行うシステムを構築しています。
収益は、主に家電、パソコン、周辺機器、デジタルカメラなどのインターネット通販による販売から得ています。運営は、ストリームが行っています。
ビューティー&ヘルスケア事業
ビューティー&ヘルスケア事業では、化粧品や健康食品といった生活必需品の販売を行っています。新商品の発売やオンラインセミナー、対面講座などを通じて会員とのコミュニケーションを強化しています。
収益は、主に化粧品や健康食品の販売から得ています。運営は、エックスワンが行っています。
その他事業
その他事業は、各種販売支援事業、3PL事業、不動産事業で構成されています。国内免税店舗での訪日観光客向け販売支援や、ECサイト運営で培ったノウハウを活かした物流支援サービスを提供しています。不動産事業では、国内外の不動産売買・賃貸仲介を手掛けています。
収益は、各種販売支援、3PL、不動産仲介サービスなどから得ています。
同社グループの売上高は、本邦の外部顧客への売上高が大部分を占めており、海外比率は低い傾向にあります。また、特定の顧客に売上が集中することなく、幅広い顧客層にサービスを提供しています。
| セグメント | 売上高(2025年1月期) | 売上高(2026年1月期) |
|---|---|---|
| インターネット通販事業 | 291億円 | 316億円 |
| ビューティー&ヘルスケア事業 | 8.7億円 | 8.2億円 |
| その他事業 | 3.7億円 | 3.7億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は増加傾向にあり、直近の連結会計年度では大きく伸長しました。経常利益は期間中に変動が見られるものの、直近の連結会計年度では前期から増加しています。親会社株主に帰属する当期純利益も、直近の連結会計年度で前期から大幅に増加しました。
| 項目 | 2022年1月期 | 2023年1月期 | 2024年1月期 | 2025年1月期 | 2026年1月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 303億円 | 302億円 | 275億円 | 303億円 | 328億円 |
| 経常利益 | 6.8億円 | 3.7億円 | 1.6億円 | 2.4億円 | 2.8億円 |
| 経常利益率 | 2.2% | 1.2% | 0.6% | 0.8% | 0.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5.2億円 | 2.2億円 | 30百万円 | 4百万円 | 1.5億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 19.01 | 8.00 | 1.10 | 0.15 | 5.45 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの売上高は、直近の連結会計年度で前期から増加しています。これは、従業員一人ひとりの生産性が向上している傾向を示しています。また、従業員1人あたりの営業利益は、直近の連結会計年度で前期から横ばいとなっています。
| 指標 | 2025年1月期 | 2026年1月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 439.1百万円 | 442.9百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 3.8百万円 | 3.8百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループの経営の安定性について、財務基盤、キャッシュフロー、そして事業リスクの観点から現状を分析します。本業で得た資金を元手に、将来に向けた投資も行いながら事業を展開している状況がうかがえます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は前期の45.6%から当期は43.8%へと減少しています。これはプライム市場の製造業平均46.8%と比較するとやや低い水準ですが、非製造業平均24.2%と比較すると高い水準を示しています。
ROE(自己資本利益率)は前期0.1%から当期5.2%へと改善しており、プライム市場平均9.4%を下回っています。手元資金である現金及び預金は、前期の9.0億円から当期は13.7億円に増加しており、資金の厚みが増している状況です。これらの財務状況は、同社グループの事業運営の安定性を示す指標となります。
| 指標 | 2025年1月期(前期) | 2026年1月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 29.1億円 | 29.8億円 |
| 自己資本比率 | 45.6% | 43.8% |
| ROE(自己資本利益率) | 0.1% | 5.2% |
| 現金及び預金 | 9.0億円 | 13.7億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは9.1億円の増加となりましたが、前期と比較すると減少しています。投資活動によるキャッシュフローは1.9億円の使用となり、前期よりも使用額は減少しています。これは主に無形固定資産の取得による支出が要因です。
財務活動によるキャッシュフローは2.6億円の使用となり、前期よりも使用額は減少しています。これは主に短期借入金の純減額や配当金の支払いが要因です。結果として、営業活動による資金流入が投資活動による資金流出を上回るフリーキャッシュフローは7.3億円の増加となり、前期と比較して増加しています。この状況は、同社グループが本業で安定的に資金を生み出し、事業の成長に必要な投資を行いながらも、手元に余剰資金を確保できていることを示しており、雇用や給与の安定性につながる基盤があると言えます。
| 項目 | 2025年1月期(前期) | 2026年1月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 9.4億円 | 9.1億円 |
| 投資CF | △2.7億円 | △1.9億円 |
| 財務CF | △4.2億円 | △2.6億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 6.7億円 | 7.3億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの主力事業であるインターネット通販事業は、多数の事業者との競争激化や大手事業者の積極展開により、競争力が低下する可能性があります。また、株式会社ヤマダデンキとのフランチャイズ契約が解消された場合や不利な内容に更新された場合、安定的な仕入に支障が生じるリスクがあります。
③ 人材・組織に関するリスク
人材・組織に関するリスクの記載はありません。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
ストリームは、お客様のライフスタイルをサポートし、社会の発展に貢献することを目指しています。独自のシステムと多様な取り組みを通じて、持続可能な社会の実現にも貢献する企業風土を築いています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社グループは、「より良い商品」「より良い価格」「より良いサービス」をモットーに、新しい価値観の提案・提供を通して社会の発展に貢献することを経営の基本方針としています。インターネット通販事業で培ったローコストオペレーションシステムを駆使し、効率化と顧客サービスの充実に注力しています。
中長期的には、商品の品揃えの充実と在庫適正化、サービスを含めた利便性の向上を重要視しています。化粧品・健康食品分野での新商材開発と販売チャネル拡大、さらに物流支援サービス(3PL)の強化も推進しています。また、「持続可能」な社会の実現に向けた「リユース」活動として、中古家電販売サービス「ちゅうとこ」を展開しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社グループは、経営の基本方針である「より良い商品」「より良い価格」「より良いサービス」の提供を重視しています。お客様に支持され続けるため、コーポレートブランド価値の向上、適切な情報開示、持続的なCSR活動に取り組むことを重要な課題と認識しています。
人材育成方針として、資格取得支援制度を導入し、個人のスキルアップを支援する環境があります。社内環境の整備方針では、性別や年齢、国籍、人種等に関係なく多様な人材が活躍できるよう、在宅勤務、育児・介護のための時短勤務、特別休暇、長期勤務者リフレッシュ休暇、有給休暇積立制度などを導入しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社グループは、優先的に対処すべき課題として、コーポレートブランド価値の向上を掲げ、ステークホルダーに対する適切な情報開示や持続的なCSR活動に取り組んでいます。ユーザ数の拡大とサービスの強化も重要なテーマであり、SNSを活用した集客導線の拡大や効果的な広告宣伝活動により、アクティブなユーザ数の拡大に努めています。
システム基盤の強化として、サーバーインフラ強化やネットワークインフラ改善、セキュリティ対策の継続的な強化を進めています。新技術への対応も重視し、生成AI等の新技術を適宜取り入れ、「ecカレント」オリジナルサイトではAIチャットサービスを導入しています。コーポレートガバナンス及び内部管理体制の強化、コンプライアンス対応、行動規範の遵守、法令遵守教育の徹底も重要な課題です。優秀な人材の確保及び育成にも注力し、高度な専門スキルやコミュニケーション能力を持つ人材の獲得と育成環境の強化に取り組んでいます。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
同社は、経営の透明性と健全性の確保を重視し、社外取締役および社外監査役を選任することで、取締役の職務遂行を監督・監視する体制を構築しています。監査役会設置会社形態を採用しており、監視機能が有効に確保されていると考えています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の株主構成を見ると、事業会社や個人株主が上位に名を連ねています。筆頭株主はヤマダデンキであり、特定の事業会社が主要な株主として同社を支えている状況です。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| ヤマダデンキ | 20.48% |
| 劉 海涛 | 20.11% |
| ラッキー | 2.31% |
(注) 1.上記は株主名簿の記載に基づくものです。
2.発行済株式(自己株式888,500株を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を四捨五入しております。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性7名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長営業本部長は市村智樹氏が務めています。社外取締役比率は0.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 市 村 智 樹 | 代表取締役社長営業本部長 | 1988年4月ベスト電器入社。2008年4月同社常務取締役営業副本部長(出向)。2019年4月エックスワン代表取締役社長兼営業本部長。2025年4月同社代表取締役社長、2025年7月同社代表取締役社長兼営業本部長より現職。 |
| 斉 向 東 | 取締役管理本部長 | 1993年5月オーテック取締役海外事業部本部長。2002年5月同社取締役副社長。2017年4月同社取締役営業副本部長兼ゲーム・海外事業部部長。2019年4月同社取締役管理本部長、2025年7月同社取締役管理本部長兼海外事業部長より現職。 |
社外取締役は、小野浩司氏(エックスワン取締役会長)、淵邊善彦氏(ベンチャーラボ法律事務所代表)です。
同社は監査役会設置会社形態を採用しています。社外取締役は取締役会に出席し、社内取締役からの報告を受けるとともに、監査役との意見交換を通じて経営の監督を行っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の取締役の報酬は、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとして、株主利益と連動した報酬体系を基本方針としています。具体的には、基本報酬、業績連動報酬である賞与、非金銭報酬であるストックオプションおよび譲渡制限付株式で構成されています。役位が上がるにつれて、基本報酬の割合を減らし、業績連動報酬や非金銭報酬の割合を増やす方針です。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 4名 | 46百万円 | 11.6百万円 |
| 監査役(社外除く) | 1名 | 6百万円 | 6.0百万円 |
| 社外役員 | 5名 | 13百万円 | 2.7百万円 |
なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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