※本記事は、株式会社ミサワ の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
ミサワは、「肩の力を抜いた自分らしい暮らしの提案」をコンセプトに、家具・ファブリック、インテリア・雑貨等の企画・販売を行う「unico事業」を展開しています。同社は「unico」と「unico loom」の2ブランドを全国の直営店、オンラインショップ、法人開発部門で販売しており、主に20代中盤から40代をメインターゲットとしています。
単体従業員数は166名です。セグメントはunico事業の1つです。
同社は、家具・ファブリック等の企画開発を自社で行い、「unico」および「unico loom」ブランドの商品を全国の直営店やオンラインショップで販売しています。
当事業年度より、報告セグメントの区分が変更され、第1四半期会計期間からはunico事業の単一セグメントとなっています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
ミサワは、従業員の平均年齢や勤続年数から、比較的若く、活気のある組織であることがうかがえます。人材育成に力を入れ、多様な働き方を支援する方針を掲げており、社員の成長と働きがいを重視する環境が期待できます。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社は、従業員の平均年齢が30代半ばであり、平均勤続年数も10年未満であることから、比較的若い世代が中心となって活躍している傾向が見られます。人材の定着と成長を促すための取り組みに注力していることがうかがえます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 4,922,234円 |
| 平均勤続年数 | 7.7年 |
| 平均年齢 | 36.0歳 |
| 単体従業員数 | 166人 |
退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)を導入しており、国内グループ会社を対象としています。退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
退職給付債務は50百万円、年金資産は52百万円です。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
ミサワは「自分にも地球にも心地よい、感性豊かなライフスタイルをすべての人に。」というミッションのもと、人材の育成を重要な経営課題と位置付けています。同社は「絶えず変化し、ひとところに留まらない、お客様も社員もワクワクして幸せになれる会社」というビジョンを掲げています。
自己の成長のため変化を恐れず、積極的に挑戦する人材を育て評価する方針のもと、教育・育成制度に力を入れています。具体的には、社内資格制度、早期評価制度、店長選抜育成制度、新卒キャリア枠制度などを導入しています。
また、接客RPコンテストやVPコンテスト等を実施し、実践面での育成強化も図っています。多様な視点や価値観を尊重し、経験・技能・キャリアが異なる人材を積極的に採用し、活躍できる職場環境の整備や人材育成を進めています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 59.5% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 80.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 84.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 82.6% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 100.0% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
ミサワは「unico事業」を主軸に、家具やファブリック、インテリア、雑貨の企画・販売を手がけています。自分らしい暮らしの提案をコンセプトに、幅広い商品を展開しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社は「肩の力を抜いた自分らしい暮らしの提案」をコンセプトに、「unico事業」を展開しています。この事業では、家具・ファブリック等及びインテリア・雑貨等の企画・販売を主たる業務としています。
ほぼ全ての商品の企画開発を自社で行い、「unico」ブランド及び「unico loom」ブランドとして、全国の直営店、オンラインショップ、法人開発部門を通じて販売しています。開発した商品は国内・海外の協力工場へ製造を委託しており、価格とデザインや機能のバランスを重視したコストコントロールにより、納得感のある価格を実現しています。メインターゲットは20代中盤から40代で、個性や感性を重視し、心の満足を追求する層です。店舗展開も、メインターゲットの集客が見込めるエリアや商業施設を中心に行われています。
同社は当事業年度より「unico事業」の単一セグメントに変更しており、収益はこの事業に集中しています。また、本邦の外部顧客への売上高が損益計算書の売上高の90%を超えるため、海外比率は低い傾向にあります。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
直近の業績を見ると、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期から減少しています。これは、国際情勢の不安定化や物価上昇への懸念が続く厳しい市場環境が影響しているものと考えられます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社は、財務基盤と資金の流れから、安定した経営状況にあることがうかがえます。本業で着実に資金を創出し、将来に向けた投資も行いながら、手元に余剰資金を確保している状況です。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社の財務基盤は、自己資本比率が高く、手元資金も厚い状態を示しています。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、安定した経営基盤があることがうかがえます。
| 指標 | 2025年1月期(前期) | 2026年1月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 31.7億円 | 32.4億円 |
| 自己資本比率 | 62.4% | 58.7% |
| ROE(自己資本利益率) | - | 3.9% |
| 現金及び預金 | 11.0億円 | 13.6億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社の当期における営業活動によるキャッシュフローは収入となり、主に税引前当期純利益の計上や棚卸資産の減少、契約負債の増加によるものです。投資活動によるキャッシュフローは支出となり、新システム等に係る無形固定資産の取得や新規出店・既存店舗のリニューアル等に係る有形固定資産の取得が主な要因となっています。
財務活動によるキャッシュフローは収入となり、長期借入による収入があった一方で、長期借入金の返済や配当金の支払がありました。これらの結果、フリーキャッシュフローはプラスとなっており、本業で得た資金で投資を賄い、なお余剰資金を生み出している状況を示しています。この資金の流れは、同社が安定した事業運営を行いながら、将来に向けた投資も着実に実行していることを示しており、雇用や給与の安定性にもつながる基盤があると言えます。
| 項目 | 2025年1月期(前期) | 2026年1月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 3.6億円 | 6.3億円 |
| 投資CF | △2.5億円 | △5.3億円 |
| 財務CF | △1.2億円 | 1.6億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 1.0億円 | 1.0億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社は、国内の景気後退に伴う消費の縮小が業績に影響を及ぼす可能性があると認識しています。また、家具・ファブリック等及びインテリア・雑貨等の企画・販売業界において、競合他社との競争激化により価格が下落し、業績に影響を及ぼす可能性も指摘されています。
③ 人材・組織に関するリスク
同社は、ブランドイメージを保ったまま新商品を企画開発していくために、企画開発力のある人材を計画通り、必要な時期に確保できない場合、業績に影響を与える可能性があると認識しています。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
ミサワは、「自分にも地球にも心地良い、感性豊かなライフスタイルをすべての人に。」という企業理念を掲げ、人々の暮らしの豊かさと健やかで過ごしやすい社会の実現を目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
ミサワは「自分にも地球にも心地良い、感性豊かなライフスタイルをすべての人に。」を企業理念としています。
自分らしい感性を大切にライフスタイルを選択することが、日々の暮らしの豊かさにつながると考えています。
同社は商品・サービスを通して、さまざまな人にとっての「心地良い暮らし」を叶えることに貢献し、健やかで過ごしやすい社会になることを目指しています。
企業価値を持続的に高めていくことを経営上の重要課題と認識し、持続的に安定した成長を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
ミサワは「自分にも地球にも心地よい、感性豊かなライフスタイルをすべての人に。」というミッションのもと、心地良い暮らしを叶える社会づくりに取り組んでいます。
「好きなことを仕事にしよう」という想いを大切にし、「絶えず変化し、ひとところに留まらない、お客様も社員もワクワクして幸せになれる会社」というビジョンを掲げています。
自己の成長のため変化を恐れず、積極的に挑戦する人材を育て評価する方針です。
より多くの人が自分らしい感性を大切にしたライフスタイルを送れるよう、社会貢献や環境への配慮も重視しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社は持続的な成長のため、人材の確保と育成を重要な課題と認識しています。
採用チームの体制強化や中途・新卒採用を継続的に行い、評価制度の改定、職場環境の改善、福利厚生の充実にも努めています。
CS(顧客満足度)やブランド力向上のため、商品知識やコミュニケーション能力、営業力を備えた販売員の育成にも力を入れています。
人材育成チームを設け、教育研修制度の充実を図ることで人材育成を進めています。
また、知名度向上のため、実店舗での顧客接点増加に加え、コンテンツマーケティングやSNSマーケティングを通じてブランド認知力を高める取り組みも行っています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
ミサワは、取締役会と監査等委員会を設置し、迅速かつ公正な意思決定と監視・監督機能の強化に努めています。経営の透明性向上と意思決定の迅速化を目指したコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
筆頭株主は代表取締役社長の三澤太氏であり、上位株主には同社の役員が複数名を連ねています。これは、経営陣が会社の株式を保有し、経営に深く関与している資本構成を示しています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 三澤 太 | 41.00% |
| 飯塚 智香 | 6.20% |
| 尾張 睦 | 2.50% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性5名・女性2名)で構成され、女性役員比率は29.0%です。代表取締役社長は三澤太氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 三澤 太 | 代表取締役社長 | 1984年4月 株式会社報知新聞社入社。1986年3月 同社入社 取締役。1994年4月 代表取締役社長より現職。 |
| 飯塚 智香 | 取締役デザイン企画本部管掌兼デザイン企画本部本部長 | 1986年10月 株式会社近代ビル管理入社。1988年12月 同社入社。2000年3月 取締役企画室長。2018年8月 デザイン企画本部管掌。2020年2月 デザイン企画本部本部長より現職。 |
| 尾張 睦 | 取締役商品管理本部管掌兼商品管理本部本部長 | 1984年4月 株式会社ジャックス入社。1989年4月 同社入社。2017年4月 取締役商品管理部管掌。2019年3月 商品管理本部管掌。2020年2月 商品管理本部本部長より現職。 |
| 鈴木 裕之 | 取締役管理本部管掌 兼unico事業本部管掌兼管理本部本部長 | 1993年4月 第一生命保険相互会社(現第一生命保険株式会社)入社。2002年1月 株式会社ネクストジェン入社。2009年8月 同社入社 管理部長。2011年9月 取締役管理部門管掌。2018年8月 管理本部管掌。2019年3月 unico事業本部管掌。2020年2月 管理本部本部長より現職。 |
社外取締役は、関根章雄氏(元住友大阪セメント内部監査室長・常勤監査等委員)、宮本久美子氏(和田倉門法律事務所パートナー・監査等委員)、粟澤元博氏(粟澤税務会計事務所所長・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役が取締役会の意思決定と業務執行を監査・監督する体制をとっています。社外取締役が監査等委員会の過半数を占めることで、経営の透明性と公正性の確保に努めています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
ミサワの役員報酬は、月例の固定報酬と譲渡制限付株式報酬を組み合わせた体系です。固定報酬は職務や職責に応じて決定され、譲渡制限付株式報酬は長期的な業績向上と株価上昇へのインセンティブとして機能するよう設計されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 4名 | 78百万円 | 19.5百万円 |
| 社外役員 | 3名 | 14百万円 | 4.7百万円 |
なお、上記金額には、使用人兼務取締役の使用人給与は含まれていません。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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