【平均年収542万円】Mマート 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

【平均年収542万円】Mマート 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

Mマートは、飲食業界や宿泊業界向けのeマーケットプレイス事業を展開しています。卸販売の無人化を目指し、デジタル技術によるサービス強化と業務効率化を進めています。直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社 Mマート の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月23日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


Mマートは、飲食業界、宿泊業界、中食業界等を買い手とするインターネット上のオープンマーケットであり、卸販売の無人化を目指すeマーケットプレイス事業を展開しています。大手企業から中小企業まで業者間取引のあらゆる要望に対応できる市場やシステムを提供し、流通業界の効率化を図ることを目的としています。

単体従業員数は53名です。同社はeマーケットプレイス事業の単一セグメントで事業を展開しています。

Mマートは、出店企業からの定額の出店料と出来高制のマーケット利用料、あるいは出品企業からの出来高制のシステム利用料を主な収益源とするB to B事業を展開しています。売り手企業と買い手企業を結び付けるeマーケットプレイス運営会社として、売買取引は売り手企業と買い手企業間で成立します。

同社は、販売・集金代行サービス「バルル」を「WSアライアンス」として進化させ、準大手企業を対象に本格展開しています。また、AIを活用した「原価・利益予測AI」の提供や社内向け「社長AI」の実装など、デジタル技術によるサービス強化と業務効率化を進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


Mマートは、eマーケットプレイス事業を通じて第一次産業の活性化や社会課題の解決に貢献することを目指しています。人材戦略においては、多様なバックグラウンドを持つ人材の登用を重視し、ワークライフバランスの実現にも力を入れている点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は平均年齢が51歳7ヶ月と高く、平均勤続年数は4年6ヶ月となっています。これは、経験豊富な人材を中途採用で積極的に登用している傾向を示唆していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,416,000円
平均勤続年数 4年6ヶ月
平均年齢 51歳7ヶ月
単体従業員数 53人


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


Mマートは、eマーケットプレイスという新しい事業領域において、過去の知識や経験にとらわれず、柔軟な発想と学習意欲を持つ人材の登用を重視しています。国籍、性別、年齢にとらわれず、企業理念に共感し、意欲のある多様な人材の採用に取り組む方針です。

社員の待遇や担当業務は、国籍、性別、年齢等にかかわらず、能力と成果に基づきアサインと評価が行われる方針です。社員教育では、教育マニュアルの整備に加え、代表取締役社長や事業を熟知する役員が講師を務める研修を頻繁に実施し、全員参加の社外研修を通じて帰属意識の醸成も図っています。

働き方においては、残業や休日出勤を徹底してなくすことで、生産性の向上とワークライフバランスの両立を目指しています。また、労働安全衛生にも配慮し、労働環境の改善・向上を常に図り、ストレスチェックの実施など、社員の心身の健康維持に努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


Mマートは、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載を省略しています。

多様性・登用


当事業年度末における管理職に占める中途採用者の割合は100%です。女性管理職は管理職全体のおよそ4分の1を占めており、外国人管理職の登用実績もあります。

指標 数値
管理職に占める中途採用者の割合 100%
女性管理職の割合 25.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


Mマートは、飲食業界や宿泊業界などを対象としたeマーケットプレイス事業を展開しています。インターネットを通じて、企業間の卸売取引を効率化するサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、飲食業界、宿泊業界、中食業界などの企業を買い手とするインターネット上のオープンマーケットを運営し、卸販売の無人化を目指すeマーケットプレイス事業を展開しています。売り手と買い手ともに企業が対象となるB to B事業です。

主な収益源は、出店企業から徴収する定額の出店料と出来高制のマーケット利用料、あるいは出品企業からの出来高制のシステム利用料です。売り手企業は、同社サイトへの出店や出品により、販管費の削減、広告宣伝効果、新規顧客開拓、販路拡大といった利点を得られます。一方、買い手企業は、安価な商品を必要な時に効率的に仕入れることが可能となります。

同社のeマーケットプレイスは、大きく分けて「出店」と「出品」の二つの形態があります。出店型には食材を扱う「Mマート」市場と、食器や厨房機器などを扱う「Bnet」市場があります。出店企業は定額の出店料を支払い、Mマート市場では出来高に応じたマーケット利用料も支払います。出品型には食材を扱う「卸・即売市場他」と、食器や厨房機器などを扱う「ソクハン」があり、出品企業は売上に応じたシステム利用料を支払う完全出来高払いの料金体系です。買い手企業は原則無料で利用できますが、年会費を支払うプレミアム会員は会員限定の格安商品を利用できます。

同社は本邦以外の外部顧客への営業収益がないため、海外事業は展開していません。運営サイトの総流通高は、主に「Mマート」市場の伸びが貢献しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、営業収益(売上高)、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも増加しています。特に営業利益、経常利益、当期純利益は大幅な増益となりました。これは、物価上昇を背景とした卸取引のネット移行が進む環境下で、新市場や新機能の立ち上げ、営業部門やシステム技術部門の人員強化、AI活用による自動化・デジタル化推進などが貢献した結果です。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の財務状況は、事業活動による資金創出と適切な資金運用により、安定した基盤を築いていることを示しています。本業で着実に利益を上げ、将来に向けた投資も行いつつ、手元資金を確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率は68.9%であり、前事業年度末から増加しています。これは、プライム市場に上場する企業の平均と比較しても高い水準を示しており、強固な財務基盤を構築していることがうかがえます。

手元資金である現金及び預金等も22.5億円と潤沢であり、不測の事態に対する耐性も高い状態です。これらの財務状況は、同社が安定した事業運営を継続し、従業員の雇用や給与水準を維持していく上での重要な要素となります。

指標 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
純資産 18.1億円 21.3億円
自己資本比率 68.2% 68.9%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 19.4億円 22.5億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社の当事業年度における営業キャッシュフローはプラスとなっており、税引前当期純利益の増加や法人税等の支払い減少が主な要因です。本業で安定的に資金を創出している状況を示しています。

投資キャッシュフローはマイナスであり、定期預金の預入が主な内容となっています。財務キャッシュフローもマイナスで、配当金の支払いが要因です。

これらの結果、フリーキャッシュフローはプラスとなっており、本業で得た資金が投資を上回っている状況です。同社は安定した事業運営を行い、将来に向けた資金余力も確保していることが読み取れます。

項目 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
営業CF - 4.6億円
投資CF - △0.4億円
財務CF - △1.0億円
フリーCF(営業CF+投資CF) - 4.2億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、eマーケットプレイス事業において、取引先が独自にサイトを立ち上げる等、同社を介さずに直接取引を実施する可能性をリスクとして認識しています。また、画期的なサービスを提供する新たな事業会社の参入や競合他社の動向によって、売り手企業及び買い手企業が大幅に減少する可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、高度な専門的知識を有する優秀なシステム開発要員を安定的に確保する必要があると考えています。事業拡大に応じて必要な人材を十分に確保できなかった場合、または責任ある立場の社員が予期せず退職した場合には、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


Mマートは、DX推進とAI活用を軸に事業拡大を目指し、社員の成長と働きがいを重視する企業です。第一次産業の活性化にも貢献しながら、持続可能な社会の実現と企業価値向上を両立させることを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は、DX(デジタルトランスフォーメーション)のさらなる推進とAIを活用した営業戦略の強化を経営の基本方針としています。全社員の再教育と戦力化を積極的に進めることで、主要サイトである「Mマート」や「Bnet」への新規出店増加、および「卸・即売市場」への出品拡大を見込んでいます。また、新市場として展開する「ラプター」や「バルル」においても、さらなる市場拡大を目指しています。システム開発要員、デジタルマーケティング要員、営業要員への人材投資を継続し、事業基盤の強化を図ることで、持続的な増収・増益の確保を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、新しい事業領域において、過去の知識や経験にとらわれず、柔軟な発想と素直な心で毎日学ぶ姿勢を持つ人材を登用する方針です。国籍、性別、年齢等にかかわらず、企業理念と社訓に共鳴・共感し、意欲があり様々なキャリアを持つ多様な人材の採用に取り組んでいます。社員の待遇や担当業務についても、能力と成果に基づくアサインと評価を実施しています。残業なし・休出なしを徹底することで、生産性の向上とワークライフバランスの実現を両立する企業風土です。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社は、競争力強化を重要な課題としています。顧客が抱える課題を素早く察知し、IT技術、デジタルマーケティング、ビッグデータ等を活用して解決手段や機会を提供することに取り組んでいます。また、技術革新への対応も重点テーマです。システム開発を全て内製化しているため、外部環境におけるITの進化を常に注視し、システム設備への投資と技術力の進歩に努めています。さらに、人材の確保・育成も重視しており、新しい事業領域において主体的に取り組める人材、そして専門的かつ正確な知識と学ぶ力を持つ人材の確保と育成に力を入れています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社は、事業に精通した取締役会が経営方針を決定し、監査役が独立した立場から職務執行を監査する体制を採用しています。これにより、経営の効率性と健全性の確保を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、代表取締役社長である村橋純雄氏が筆頭株主となっています。また、上位株主には同社の役員である宇井裕希乃氏や九谷田登志恵氏、さらに合同会社エムホールディングスが名を連ねています。このことから、同社の経営陣や創業家が主要な株主として経営を支えている資本構成であることがうかがえます。

株主名 持株比率
村橋 純雄 30.50%
合同会社エムホールディングス 15.54%
宇井 裕希乃 7.77%
九谷田 登志恵 7.77%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 14004 5.36%


なお、発行済株式(自己株式を除く)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点以下第3位を切り捨てています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性5名・女性2名)で構成され、女性役員比率は28.6%です。代表取締役社長は村橋純雄氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。

氏名 役職 主な経歴
村橋 純雄 代表取締役社長 1954年2月別府市観光喫茶 田園入社。1959年7月バッキンガム入社 支配人。1980年4月丸和実業株式会社設立 取締役。2000年2月同社設立 代表取締役社長より現職。
九谷田登志恵 常務取締役営業本部長 1977年4月株式会社帝人パピリオ入社。1990年2月丸和実業株式会社入社。1993年4月有限会社まつ里設立 代表取締役。2012年4月同社入社 取締役。2016年4月常務取締役営業本部長より現職。
宇井 裕希乃 取締役業務監理本部長 1992年4月水口病院入職。1996年10月有限会社まつ里入社。2000年12月同社入社 取締役。2017年1月取締役業務監理本部長より現職。


社外取締役は、石田敦信氏(トキワユナイテッドパートナーズLLPパートナー・株式会社トキワフィナンシャルアドバイザリー代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、監査役が取締役の職務執行を監査する体制です。独立性を有する社外取締役を1名選任しており、専門的な知見に基づき経営方針や改善への助言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は役員の報酬等の額や算定方法に関する決定方針を定めていませんが、役員報酬は固定報酬のみで構成されています。各役員への具体的な報酬額は、株主総会で決議された範囲内で、代表取締役社長に一任されており、担当事業の業績評価を踏まえて配分されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 58百万円 19.2百万円
監査役(社外除く) 1名 5百万円 4.8百万円
社外取締役 1名 2百万円 1.8百万円
社外監査役 2名 4百万円 1.8百万円


同社の役員報酬等の総額は67.8百万円であり、対象となる役員の総数は7名です。

報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の開示はありません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。