【平均年収632万円】アセンテック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

【平均年収632万円】アセンテック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

アセンテックは、情報セキュリティ対策の仮想デスクトップソリューションを軸に、ITインフラ事業を展開しています。直近の業績は売上高・各利益ともに大幅な増収増益となりました。


目次

※本記事は、アセンテック株式会社 の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


アセンテックは、情報セキュリティ対策として仮想デスクトップソリューションを中心に事業を展開するITインフラ企業です。海外メーカーとの一次代理店契約による製品の輸入・販売・保守に加え、自社ブランド「Resalio」の製品・サービス開発・販売も行っています。

単体従業員数は88名、連結従業員数は177名です。同社グループの事業セグメントはITインフラ事業の単一ですが、仮想デスクトップ事業、クラウドインフラ事業、ゼロトラストセキュリティ事業の3つの事業領域で構成されています。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)ブレイクアウト、(連結子会社)ワンズコーポレーション、(連結子会社)CXJなどです。

同社グループは当連結会計年度より事業領域を見直し、新たにゼロトラストセキュリティ事業領域を設けました。また、Cloud Software Group, Inc.との資本業務提携により株式会社CXJを設立し、事業拡大を図っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


アセンテックは、ITインフラ事業を単一セグメントとして展開し、最先端のITソリューションを通じてお客様のビジネスワークスタイルの変革に貢献しています。仮想デスクトップ技術を活用した在宅勤務制度の導入など、柔軟な働き方を推進する環境が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が30代後半であり、平均勤続年数も比較的長く、人材の定着が見られる傾向にあります。これは、ITインフラという専門性の高い分野でキャリアを築きやすい環境であることを示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 6,316,000円
平均勤続年数 8.9年
平均年齢 39.6歳
単体従業員数 88人
連結従業員数 177人
単体のグループ内比率 49.7%


同社は、従業員の退職給付に充てるため、確定拠出年金制度及び前払退職金制度を選択制にて導入しています。一部の連結子会社では、簡便法を適用した確定給付制度も採用しています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「簡単、迅速、安全に!お客様のビジネスワークスタイルの変革に貢献する」という経営理念のもと、最先端ITソリューションを追求しています。働くすべての人々が安全で快適なITインフラを利用できる社会の実現を目指し、人材の多様性の確保を含む人材育成を重要な社会的使命の一つと位置付けています。

人材育成においては、社員の柔軟な働き方への取り組みや、多様な外部研修制度の整備、ダイバーシティ&インクルージョンの実現を通じて、高度なプロフェッショナル人材の育成に努めています。豊富なプロジェクトによるOJTを中心に、年間を通して職種・階層・在籍期間別の外部トレーニングを実施しています。

また、在宅勤務制度などの働きやすい環境を提供し、社員のエンゲージメント向上にも力を入れています。仮想デスクトップで構築した安心・安全なテレワーク・在宅勤務環境を社員一人ひとりに提供しています。組織の活性化のため、すべての従業員の77%以上が中途採用者であり、管理職に占める中途採用者の比率は91%を超える水準となっています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

グループ全体(連結)


本書提出日現在におけるグループ全体の従業員数183名を対象としたデータです。

指標 数値
女性社員比率 21.3%
女性管理職比率 2.2%
外国籍社員比率 3.8%
外国籍管理職比率 0.5%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


アセンテックは、仮想デスクトップソリューションを中心に、ITインフラ事業を展開しています。サイバーセキュリティの脅威が高まる現代において、安全なIT環境の構築を支援するビジネスモデルです。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


アセンテックは、情報セキュリティ対策として仮想デスクトップソリューションを主軸としたITインフラ事業を展開しています。海外メーカーとの一次代理店契約を通じて商品の輸入・販売・保守を行うほか、自社ブランド「Resalio(レサリオ)」でオリジナル製品・サービスを開発・販売しています。また、メーカーの技術認定試験に合格した専門エンジニアによるコンサルティングから保守・運用までの一貫したプロフェッショナルサービスも提供しています。

同社グループの事業はITインフラ事業の単一セグメントであり、仮想デスクトップ事業、クラウドインフラ事業、ゼロトラストセキュリティ事業の3つの領域で構成されています。仮想デスクトップ事業では、デスクトップ環境をサーバー側に集約し、セキュリティ向上と運用管理負担軽減を実現するソリューションを提供しています。クラウドインフラ事業では、高性能なサーバーやストレージをクラウドインフラとして提供し、自社企画製品「リモートPCアレイ」も展開しています。新たに設けたゼロトラストセキュリティ事業では、自社製品「SaaS Secure Client」やForcepoint社のデータセキュリティプラットフォーム製品を提供し、現代のIT環境に適したセキュリティ対策を強化しています。

収益は、一時点で移転される財やサービスと、一定の期間にわたり移転される財やサービスの両方から得ています。特に、自営保守サービスを含めた自社製品の売上拡大に注力しており、ストックビジネスの拡大を図っています。主要な顧客としては、当連結会計年度において株式会社ネットワールド、日本ビジネスシステムズ株式会社、SoftwareONE Japan 株式会社への売上高が一定の割合を占めています。また、同社グループの売上高は本邦の外部顧客への売上高が大部分を占めており、海外比率は低い傾向にあります。

セグメント 売上高(2025年1月期) 売上高(2026年1月期)
商品売上高 12兆6,294億円 15兆1,778億円
サービス売上高 1兆9,575億円 2兆762億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、直近の3期間において売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向にあります。特に当連結会計年度は、前連結会計年度と比較して売上高、各利益ともに大幅な増加となりました。

項目 2022年1月期 2023年1月期 2024年1月期 2025年1月期 2026年1月期
売上高 - - 62.3億円 146億円 173億円
経常利益 - - 7.0億円 12.2億円 28.9億円
経常利益率 - - 11.3% 8.4% 16.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - 4.8億円 8.6億円 20.6億円
1株当たり当期純利益(円) - - 36.21 63.82 144.09

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高および営業利益は、前期から当期にかけて増加しています。これは、従業員一人ひとりの生産性が向上している傾向を示しており、事業規模の拡大とともに効率的な組織運営が進んでいることがうかがえます。

指標 2025年1月期 2026年1月期
従業員1人あたり売上高(連結) 88.4百万円 97.5百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 5.3百万円 16.0百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で安定した資金を生み出しつつ、将来の成長に向けた投資を積極的に行っている段階にあることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、当期は純資産が増加し、手元資金も大きく増えています。自己資本比率は前期から低下しているものの、ROE(自己資本利益率)は高い水準を維持しています。豊富な手元資金は、事業環境の変化や不測の事態に対する耐性を示すものとなります。

指標 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
純資産 42.0億円 62.1億円
自己資本比率 45.1% 17.6%
ROE(自己資本利益率) 23.5% 39.6%
現金及び預金 60.1億円 126億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローが前期に比べて増加しています。これは主に、仕入債務の増加や税金等調整前当期純利益の計上などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュフローは、定期預金の預入や有形固定資産の取得による支出が増加し、大幅なマイナスとなっています。これにより、フリーキャッシュフローは前期のプラスから当期はマイナスに転じています。

この状況は、本業で得た資金を将来の成長に向けた投資に積極的に充てている「成長投資」のフェーズにあることを示しています。財務活動によるキャッシュフローは、配当金の支払があったものの、ストックオプション行使による収入があり、わずかなプラスとなっています。

項目 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
営業CF 36.4億円 66.1億円
投資CF △1.2億円 △80.9億円
財務CF 2.6億円 0.2億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 35.2億円 △14.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループのITインフラ事業では、事業者間の受注競争が激しい状況にあり、今後も一層の激化が想定されています。競合他社との差別化が困難となった場合には、受注や採算性の確保が困難となる可能性があります。

また、特定の取引先への販売金額や仕入金額への依存度が高い状況が示されています。販売先では株式会社ネットワールド、日本ビジネスシステムズ株式会社、SoftwareONE Japan株式会社への依存度が高く、仕入先ではシトリックス・システムズ・ジャパン株式会社、Atrust Computer Corporationへの依存度が高い状況です。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループの事業は、広範な知識と経験、技術を備えた人的資本により成り立っています。そのため、優秀な人材の確保・育成は、今後の事業拡大において極めて重要であると認識されています。

現在在職している人材が流出したり、求める人材が十分に確保できなかったりした場合、今後の事業展開や拡大に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


アセンテックは、「簡単、迅速、安全に!お客様のビジネスワークスタイルの変革に貢献する。」という経営理念のもと、最先端ITソリューションを通じて社会に貢献することを目指しています。働くすべての人々が安全で快適なITインフラを利用できる社会の実現を追求し、持続可能な成長を目指す企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


アセンテックグループは、「簡単、迅速、安全に!お客様のビジネスワークスタイルの変革に貢献する。」を経営理念として掲げています。最先端のITソリューションを追求し、お客様に利便性の向上とセキュリティ強化を実現する製品・サービスを提供することを目指しています。

同社グループの主力事業である仮想デスクトップは、情報セキュリティ問題、ワークスタイル変革、ESGへの取り組みという社会課題を解決する先進的なテクノロジーであると考えています。これらの事業を通じて、持続的な成長を実現していく方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


アセンテックグループは、お客様目線での事業展開を重視し、「アセンテック社員 5つのコミットメント」を行動指針としています。具体的には、チームワーク、即応性、スキル向上、フェアネス(公正かつ中立的な立場での最適解提供)、コスト意識を大切にしています。

また、同社グループはサステナビリティ基本方針を策定し、人権を尊重し差別を行わないことを行動規範の第一項に定めています。全従業員の77%以上が中途採用者であり、管理職の91%以上が中途採用者であることから、多様な人材が活躍し、新しい考え方を取り入れる組織風土が醸成されています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


アセンテックグループは、「中期経営計画Ascentech Vision2030」において、堅牢な経営基盤の構築と持続的成長の実現を重要な課題としています。この課題に対し、次世代型の人材・組織基盤の強化に取り組んでいます。

具体的には、AI人材と経営幹部の継続的な育成を進めています。また、持続可能な組織運営の柱としてESG経営を深化させ、ガバナンス・リスク管理の強化にも取り組んでいます。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


アセンテックは、取締役会の監督機能を強化し、経営の透明性と意思決定の迅速化を図るガバナンス体制を構築しています。同社は監査等委員会設置会社へ移行しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


アセンテックの株主構成を見ると、筆頭株主は合同会社ルビィです。個人株主である佐藤直浩氏も上位に名を連ねています。また、日本マスタートラスト信託銀行が信託口として主要株主となっています。

株主名 持株比率
合同会社ルビィ 23.26%
佐藤 直浩 6.99%
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 5.52%
松浦 崇 5.22%
RAYMOND JAMES & ASSOCIATES,INC.CLIENTS 4.89%


前事業年度末において主要株主でなかった合同会社ルビィは、当事業年度末現在では主要株主となっています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は松浦崇氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。

氏名 役職 主な経歴
松浦 崇 代表取締役社長 1991年4月 日本ユニシス入社、2001年7月 シトリックス・システムズ・ジャパン入社、2006年2月 エム・ピー・テクノロジーズ入社 ソリューション本部本部長、2009年2月 同社取締役ソリューション本部長就任、2023年4月 同社代表取締役社長より現職。
佐藤 直浩 取締役会長 1981年4月 日本テキサス・インスツルメンツ入社、1988年11月 日本アイ・ビー・エム入社、2006年8月 エム・ピー・テクノロジーズ入社、2009年2月 同社代表取締役社長就任、2023年4月 同社取締役会長より現職。


社外取締役は、萬歳浩一郎氏(アイサット代表取締役社長)、彭雅秀氏(スプレンデオ代表取締役)、松田英典氏(ビジネス・コンシェルジュ代表取締役社長・監査等委員)、吉井清氏(吉井公認会計士事務所所長・監査等委員)、高谷英一氏(ニューグラス代表取締役社長・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能強化と経営の透明性向上、意思決定の迅速化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


アセンテックの役員報酬は、基本報酬、業績連動報酬、非金銭報酬で構成されています。基本報酬は月例の固定報酬で、役位や職責、業績貢献度などを考慮して決定されます。業績連動報酬は経常利益の達成状況に応じて支給が検討され、非金銭報酬は中長期的な企業価値向上を目的とした譲渡制限付株式報酬として支給されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 2名 30百万円 14.8百万円
社外役員 5名 11百万円 2.2百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。