【平均年収336万円】イタミアート 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

【平均年収336万円】イタミアート 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年1月期)

イタミアートは、インターネットを活用したD2Cビジネスモデルで、のぼり旗や幕、看板などのSP商材の企画・制作・販売をグループ各社とともに展開しています。直近の連結会計年度では、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益を計上しました。


目次

※本記事は、株式会社イタミアート の有価証券報告書(2026年1月期、2025年2月1日 ~ 2026年1月31日、2026年4月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


イタミアートは、SP商材(セールスプロモーション商材)の企画・制作・販売を主たる業務としています。同社グループは「『IT』×『モノづくり』の力で世の中を変える。」をミッションに掲げ、インターネットを活用したD2Cビジネスモデルで、のぼり旗や幕、看板などを低価格・短納期で提供しています。

単体従業員数は133名、連結従業員数は189名です。同社グループの事業セグメントはSP商材の企画・制作・販売の単一セグメントとなっています。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)東京ネオプリント.2などです。

当連結会計年度より東京ネオプリントを連結の範囲に含め、同社の業績がイタミアートグループに寄与しています。これにより、多品種・小ロット対応型販売体制と少品種・大ロット生産の補完関係が強化されました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社イタミアートは、SP商材の企画・制作・販売を事業とする企業です。同社グループは比較的若い年齢層の従業員が多く、多様な人材の登用や働きやすい環境整備に力を入れていることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は比較的若い年齢層の従業員が中心であり、平均勤続年数も短めとなっています。これは、活発な組織構成を示していると言えるでしょう。

項目 数値
平均年間給与 3,362,000円
平均勤続年数 3.5年
平均年齢 28.8歳
単体従業員数 133人
連結従業員数 189人
単体のグループ内比率 70.4%


同社グループは、従業員の退職給付に充てるため、退職一時金制度を採用しています。退職一時金制度があり、給与と勤務期間に基づいた一時金が支給されます。

なお、退職給付に係る負債は86百万円です。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、企業の継続的成長・発展の基盤は人材であるとの認識のもと、人材育成方針及び社内環境整備方針を定めています。年齢、性別、国籍等の属性にとらわれない多様な人材の採用と部門管理者への登用を推進しています。

また、社内研修制度の充実や年間休日の増加を通じて、従業員が働きやすい環境を整備しています。具体的には、デザインデータ等のチェック及び製造工程の自動化推進も進め、業務効率化を図っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体のデータを示します。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、記載を省略しています。男女の賃金差異は、同一労働による差異ではなく、雇用形態別の賃金水準や男女構成比、勤続年数、職位・等級の差によって生じています。

指標 数値
女性管理職比率 42.9%
男性育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 69.9%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 75.5%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 95.0%

多様性・登用


提出会社単体のデータを示します。連結子会社は公表義務対象外のため、目標および実績には含めていません。

指標 数値
女性社員比率 69.5%
女性管理者比率 42.9%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


イタミアートグループは、「『IT』×『モノづくり』の力で世の中を変える。」をミッションに掲げ、SP商材の企画・制作・販売を主たる業務としています。インターネットを活用したD2Cビジネスモデルと効率的な社内管理システムを構築し、顧客に低価格かつ迅速に商品を提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


イタミアートグループは、SP商材の企画・制作・販売を主な事業としています。同社グループは、インターネットを活用したD2C(Direct to Consumer)ビジネスモデルを構築し、必要な時に必要な分だけを低価格かつ迅速に提供しています。

主な事業内容は、飲食業や小売業、広告代理店向けのBtoB向けECサイト「キングシリーズ」の運営、卸販売事業、そして連結子会社を通じた印刷事業です。のぼり旗や幕、看板といったオリジナル大型セールスプロモーション商材の商品企画から制作、販売までを一貫して手掛けています。

同社はECを活用した小ロット・多品種案件の受注とオンデマンド印刷を中心とした生産体制を強みとしています。一方、連結子会社である東京ネオプリント株式会社は、大手印刷会社や広告代理店、問屋等の法人顧客を中心に、中ロットから大ロットの印刷案件を受注し、製造・出荷まで対応しています。両社の強みを活かし、受注領域の拡大と生産体制の強化を図っています。

同社グループの事業はSP商材の企画・制作・販売の単一セグメントであり、海外への売上高はありません。特定の顧客への売上集中も見られ、ラクスル株式会社への売上高が全体の一定割合を占めています。

セグメント 売上高(2025年1月期) 売上高(2026年1月期)
のぼり - 2兆3,593億円
幕 - 1兆1,918億円
その他 - 8,128億円
うちわ - 2,134億円
冊子 - 1,840億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


イタミアートグループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しています。そのため、過去の業績との比較は行われていません。直近の連結会計年度においては、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益を計上しています。

項目 2022年1月期 2023年1月期 2024年1月期 2025年1月期 2026年1月期
売上高 - - - - 47.6億円
経常利益 - - - - 2.2億円
経常利益率 - - - - 4.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - - 1.5億円
1株当たり当期純利益(円) - - - - 102.97

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


イタミアートグループの収益性と生産性について、従業員1人あたりの指標を見ると、当連結会計年度の数値が示されています。従業員1人あたりの売上高は、同社グループが効率的な事業運営を行っていることを示唆しています。また、従業員1人あたりの営業利益も計上されており、組織全体の稼ぐ力を表しています。

指標 2025年1月期 2026年1月期
従業員1人あたり売上高(連結) - 25.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) - 1.1百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


イタミアートは、本業で得た資金を将来の成長に向けた投資に積極的に充てている段階です。財務基盤の状況やキャッシュフローの動きから、同社グループの現在地を把握できます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


イタミアートの自己資本比率は26.2%であり、東京証券取引所プライム市場の非製造業平均24.2%と比較すると同程度の水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は11.4%となっており、プライム市場平均9.4%を上回っています。手元資金である現金及び預金は7.3億円を確保しており、前期の5.0億円から増加しています。

指標 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
純資産 12.0億円 13.3億円
自己資本比率 - 26.2%
ROE(自己資本利益率) - 11.4%
現金及び預金 5.0億円 7.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは5.7億円の増加となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益や減価償却費、その他の流動負債の増加によるものです。一方で、負ののれん発生益や退職給付に係る負債の減少が影響しています。

投資活動によるキャッシュフローは△9.7億円の減少となりました。定期預金の払戻による資金増加があったものの、定期預金の預入、有形固定資産の取得、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得により資金が減少しています。財務活動によるキャッシュフローは4.0億円の増加となりました。長期借入れによる収入が増加した一方で、長期借入金の返済により資金が減少しています。

これらの結果、フリーキャッシュフローは△4.0億円となり、本業で得た資金を投資に充てている成長投資の段階にあることが示されています。同社グループは事業運営に必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としており、運転資金や設備投資資金を金融機関からの借入で調達しています。

項目 2025年1月期(前期) 2026年1月期(当期)
営業CF - 5.7億円
投資CF - △9.7億円
財務CF - 4.0億円
フリーCF(営業CF+投資CF) - △4.0億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの売上高は、のぼり旗、横断幕・懸垂幕といった特定商品に約75%を依存しています。これらの商品の市場動向が悪化した場合、同社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、主要なECサイトへの流入の多くを自然検索に依存しており、検索エンジンのアルゴリズム変更が事業に影響を与えるリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、企業規模の拡大に伴い、優秀な人材の継続的な採用と育成が重要であると考えています。求める人材が十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合には、同社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


イタミアートは、「商売繁盛応援企業、日本一!」を経営ビジョンに掲げ、販促品のEC通販事業を通じて顧客の事業成功を支援しています。顧客の繁盛づくりへの貢献と、新たな挑戦、自己研鑽を重視する企業文化が特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


イタミアートグループは、「商売繁盛応援企業、日本一!」を経営ビジョンとして掲げています。SP商材の提供を通じて顧客の集客成功、売上アップ、利益率改善に貢献し、日本全国の経済活性化を目指しています。

経営理念としては、「一、私たちは共に力を合わせ、お客様の繁盛づくりに貢献します。」「一、私たちは新たな商品と市場の開拓に挑戦します。」「一、私たちは仕事を通じて、自己研鑽を重ね、共に成長し夢を実現します。」を掲げています。全国の顧客へ商売繁盛を届けるため、販促品のEC通販事業に特化し、ビジョンの実現を目指す方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


イタミアートグループは、経営理念として「共に力を合わせ、お客様の繁盛づくりに貢献すること」「新たな商品と市場の開拓に挑戦すること」「仕事を通じて自己研鑽を重ね、共に成長し夢を実現すること」を大切にしています。顧客、共に働くスタッフ、その家族、取引業者すべての繁盛創造に努力を惜しまない姿勢です。

企業の継続的成長・発展の基盤は人材であるとの認識のもと、多様な人材の採用と部門管理者への登用を推進しています。年齢、性別、国籍等の属性にとらわれず、幅広い人材が活躍できる環境を目指しています。

また、社内研修制度の充実や年間休日の増加、デザインデータ等のチェック及び製造工程の自動化推進を通じて、働きやすい環境整備にも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


イタミアートグループは、認知度の向上とブランドの確立を経営課題の一つとしています。サービス品質の向上や広報活動の強化を通じて、顧客からの信頼感を醸成し、ブランドの確立と普及に努めています。

情報管理体制の強化も重要な課題です。「情報セキュリティー規程」に基づき、情報管理体制の整備や社内研修の実施、内部監査等を通じて、役職員の機密情報リテラシーの向上を図っています。

また、企業規模の拡大に応じた内部管理体制の強化も推進しています。コーポレート・ガバナンスを重視し、リスクマネジメントの強化や内部統制の継続的な改善に取り組んでいます。

優秀な人材の確保と育成も重点テーマです。新卒・中途採用を積極的に行い、人材育成体制の整備を通じて組織力の底上げを図る方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


イタミアートは監査役会設置会社として、取締役会が経営の意思決定と業務執行の監督を行い、監査役会が独立した立場から監査を実施する体制をとっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


イタミアートの株主構成を見ると、筆頭株主は関連会社であるイタミホールディングスです。また、代表取締役社長である伊丹一晃氏も上位株主の一人として名を連ねています。これにより、創業家と関連会社が同社の経営基盤を支えていることがうかがえます。

株主名 持株比率
イタミホールディングス 36.05%
伊丹 一晃 14.73%
K&Pパートナーズ3号投資事業有限責任組合 5.58%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性10名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は伊丹一晃氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。

氏名 役職 主な経歴
伊丹 一晃 代表取締役 社長 1990年西日本法規出版入社後、1999年に有限会社イタミアート(現同社)を設立し代表取締役社長に就任。イタミホールディングス代表取締役なども務め、2025年6月より東京ネオプリント代表取締役も兼任し現職。
伊丹 亮平 取締役 業務本部長 兼業務部部長 2004年アルファ入社後、2008年に同社に入社。2019年1月より同社取締役に就任し、2025年6月より東京ネオプリント取締役も兼任し現職。
一ノ瀬 達也 取締役 管理本部長 兼管理部部長 2005年よりはるやま商事(現はるやまホールディングス)にて経理部長兼経営企画部長などを歴任。2023年6月に同社管理部部長となり、2024年4月より同社取締役に就任。2025年6月より東京ネオプリント取締役も兼任し現職。
吉田 昭彦 取締役 商品本部長 兼商品本部DTP部部長 1991年日本交通公社(現JTB)入社後、SHOW-YA projecT、ベネッセコーポレーションなどを経て、2021年12月に同社入社。管理本部管理部管理課課長、内部監査室室長などを歴任し、2026年4月より同社取締役に就任し現職。


社外取締役は、稲葉雄一氏(BBDイニシアティブ代表取締役社長・指名報酬委員会委員長)、田丸浩昭氏(元日本アレフ代表取締役・指名報酬委員会構成員)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役2名、社外監査役3名が選任されています。社外役員全員が独立役員として指定されており、経営全般や生産管理に関する専門的な知見に基づき、取締役の職務執行に対する監督や助言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


イタミアートの役員報酬は、取締役(社外取締役を含む)に対しては月例の固定報酬のみが支給されています。報酬額は職責や実績、指名報酬委員会の評価、会社の業績などを総合的に考慮して個別に決定されます。監査役の報酬は監査役会が決定しており、ストック・オプションの付与も必要に応じて検討される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 74百万円 18.6百万円
社外役員 5名 14百万円 2.9百万円


同社グループの役員報酬の総額は89百万円であり、報酬の支給対象となった役員の総数は9名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。