【平均年収595万円】ダイケン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収595万円】ダイケン 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

ダイケンは、建築金物や外装用建材、エクステリア製品の製造・販売・施工工事、および不動産賃貸事業を展開しています。連結従業員数は三百名を超え、近年では駐輪機における生産体制の整備・強化を進め、直近の連結業績では売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益を計上しました。


目次

※本記事は、株式会社ダイケン の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ダイケンは、建築金物、外装用建材、エクステリア製品などの製造・販売、および製品の施工・取付工事を手掛けています。また、不動産賃貸事業も展開しています。

単体従業員数は331名、連結従業員数は354名です。セグメントは建築関連製品、不動産賃貸の2つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)ディックワン(建築金物等の・販売、取付工事)、(連結子会社)三木製作所などです。

同社グループは、2025年6月に株式会社三木製作所を子会社化し、自転車ラック等の駐輪機における生産体制の整備・強化を進めました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ダイケンは、従業員一人ひとりの個性や価値観を尊重し、働きやすさと働きがいを重視する環境づくりを目指しています。従業員の成長支援や多様な人材の活躍推進、健康経営にも力を入れており、安定した環境で長くキャリアを築きたいと考える方にとって魅力的な会社と言えるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高い傾向にあります。これは、従業員が長期にわたって安定して働き続けていることを示しており、落ち着いた環境でキャリアを形成したい方に適していると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,954,000円
平均勤続年数 15.3年
平均年齢 43.1歳
単体従業員数 331人
連結従業員数 354人
単体のグループ内比率 93.5%


ダイケン及び一部の連結子会社は、確定拠出年金(会社が拠出した資金を従業員が運用する制度)と前払退職金制度の選択制を採用しています。また、一部の連結子会社では確定給付型の退職一時金制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度)も採用しています。

一部の連結子会社では退職一時金制度がありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。年金資産は13百万円です。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ダイケングループは、「従業員一人ひとりが働きやすさと働きがいを持てる会社に」という目標を掲げ、従業員の成長を支援する機会の提供と、企業と従業員が持続的に成長できる環境の実現を目指しています。人材の多様性の確保と育成、社内環境整備に関する方針を定めています。

具体的には、各部門で必要な能力を育成するための研修を実施しています。また、女性が活躍できる環境づくりを推進し、積極的な女性の採用を行っています。健康経営にも力を入れており、健康経営優良法人(大規模法人部門)に6年連続で認定されています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。連結子会社は公表義務の対象外のため、記載を省略しています。管理職は5等級以上と定義されており、男女の賃金の差異は主に管理職比率と雇用形態の差異によるものです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 1.9%
男性労働者の育児休業取得率 25.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 70.7%
労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) 83.7%
労働者の男女の賃金の差異(うち非正規雇用労働者) 54.0%

多様性・登用


当社グループにおける当連結会計年度末の正社員に占める女性労働者の割合です。

指標 数値
正社員に占める女性労働者の割合 16.7%

人材育成・エンゲージメント


提出会社単体の有給休暇取得率です。連結グループでの記載は困難とされています。

指標 数値
有給休暇取得率 79.2%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ダイケンは、建築関連製品の製造・販売・施工と、不動産賃貸事業を展開しています。同社グループは、これらの事業を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、建築金物や外装用建材、エクステリア製品の製造・販売・取付工事を主軸としています。また、単身者向け賃貸マンションや貸店舗の運営による不動産賃貸事業も行っています。

建築関連製品

ハンガーレールなどの建築金物、物置などのエクステリア製品、アルミ型材を利用した外装用建材の製造販売及び取付を行っています。収益は、これらの製品の販売と取付工事から得ています。

不動産賃貸

単身者向け賃貸マンションと貸店舗の運営を行っています。収益は、賃貸マンションや貸店舗の賃料収入から得ています。

同社グループの売上高は、主に国内の外部顧客からのものであり、海外比率は低い傾向にあります。また、特定の顧客への売上集中も見られます。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
建築関連製品 - 114億円
不動産賃貸 - 1.6億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループは、当連結会計年度から連結財務諸表を作成しています。そのため、それ以前の連結経営指標は開示されていません。直近の売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、当連結会計年度の数値が示されています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 - - - - 116億円
経常利益 - - - - 3.1億円
経常利益率 - - - - 2.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - - 3.0億円
1株当たり当期純利益(円) - - - - 53.99

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの生産性指標を見ると、当連結会計年度における従業員1人あたりの売上高と営業利益が示されています。連結財務諸表の作成が当連結会計年度からであるため、前期との比較データは開示されていません。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) - 32.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) - 0.7百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動で得た資金を将来への投資に充てている段階を示しています。現在の資金の流れから、成長投資フェーズにあることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率はプライム市場の平均と比較して高い水準にあり、強固な財務基盤を示しています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場の平均を下回っていますが、手元資金は増加傾向にあります。これらの財務状況は、事業運営の安定性につながる要素となっています。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 132億円 137億円
自己資本比率 - 80.8%
ROE(自己資本利益率) - 2.2%
現金及び預金 28.6億円 33.2億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業の事業活動で資金を生み出している一方で、将来に向けた投資を積極的に行っている状況を示しています。営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純利益や減価償却費、棚卸資産の減少などにより資金が増加しました。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得や子会社株式の取得による支出が主な要因で、資金が大きく減少しています。財務活動によるキャッシュフローは、配当金の支払いにより資金が減少しました。これらの資金の流れは、事業の成長に向けた投資を優先していることを示しており、長期的な視点での事業拡大と雇用機会の創出につながる可能性があります。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF - 5.4億円
投資CF - △8.2億円
財務CF - △1.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) - △2.8億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、国内の建設及び住宅建築市場に大きく依存しており、公共投資や企業の設備投資の減少、少子高齢化に伴う住宅需要の縮小が経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、製品販売において杉田エース株式会社に対する売上高が約19%を占めており、当該会社の事業方針や業績の変化が経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、人材の確保・育成およびエンゲージメント向上を重要な経営課題としています。労働市場の競争激化により必要な人材を十分に確保できない場合や、働きやすさ・働きがいを高める施策が計画どおり進まない場合、事業運営に支障をきたす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ダイケンは、「豊かな環境と住まいづくり」を通じて社会に貢献することを経営理念としています。多様な社会課題の解決を目指し、従業員一人ひとりが働きがいを持って貢献できる企業集団を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ダイケンは、創業以来「豊かな環境と住まいづくり」の実践を通じて社会に貢献することを経営理念としています。多様化する現代において、環境に適応し、社会課題の解決に貢献する企業集団を目指しています。

開発・製造から販売までを一貫して行い、お客様の声を製品に反映させることに注力しています。また、従業員が働きやすさと働きがいを感じられる環境を整備し、本業を通じて社会に貢献することで企業価値の向上に努めています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ダイケンは、従業員一人ひとりが働きやすさと働きがいを持てる環境を重視しています。個性や価値観を尊重し、安心・安全な職場づくりを目指すことが、同社グループの持続的な成長に貢献すると考えています。

また、ものづくりを通じて快適な住環境を創造し、社会や人々の生活の豊かさに貢献することを掲げています。従業員が環境意識を持ち、事業活動を通じて気候変動への対応や環境保全に取り組むことも大切にしています。女性が活躍できる環境づくりや積極的な採用、健康経営の実践にも力を入れています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ダイケンは、不確実性の高い経営環境において、グループ全体での業務最適化を推進しています。社会課題の解決や暮らしを豊かにする製品提供を通じて、より高い価値を提供し続けることを目指しています。

建築関連製品事業では、現場の省力化や省人化、脱炭素、グリーン・トランスフォーメーションといった社会課題に応える製品開発が重点テーマです。SDGsなどの環境や社会課題に対応する新製品開発や既存製品の用途提案にも取り組んでいます。

不動産賃貸事業では、多様化する生活環境や消費者ニーズの変化に対応し、ワンルームマンションの居住環境整備による入居率の維持・向上に努めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


株式会社ダイケンは監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会が連携して経営の公正性と透明性を高め、効率的な経営システムの確立に努めています。取締役会は重要事項の審議と意思決定、業務執行状況の監督を行い、監査役会は客観的・中立的な立場から経営を監視する体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の株主構成を見ると、代表取締役社長である藤岡洋一氏が筆頭株主となっています。また、ダイケン取引先持株会や創業家と見られる個人株主も上位に名を連ねており、経営陣と密接な関係にある株主が上位を占める傾向が見られます。

株主名 持株比率
藤 岡 洋 一 20.40%
ダイケン取引先持株会 8.40%
THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LIMITED-SINGAPORE BRANCH PRIVATE BANKING DIVISION CLIENTS A/C 5.10%
株式会社りそな銀行 4.40%
藤 岡 純 一 4.30%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性10名・女性1名)で構成され、女性役員比率は9.1%です。代表取締役社長は藤岡洋一氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。

氏名 役職 主な経歴
藤 岡 洋 一 取締役社長 代表取締役 1988年住友林業株式会社入社、1992年同社入社。取締役営業本部部長、常務取締役、取締役副社長を経て、2007年より同社代表取締役社長現職。
岡 森 正 寛 常務取締役 1983年同社入社。兵庫工場長、執行役員製造管理部部長などを経て、2020年より同社取締役。2024年常務取締役製造本部長、2026年より同社常務取締役現職。
小 野 雅 行 常務取締役 営業本部長 1988年同社入社。仙台営業所長、東京支店長、執行役員営業本部副本部長などを経て、2019年より同社取締役営業本部長。2025年より同社常務取締役営業本部長現職。
白 岩 和 哉 取締役 マーケティング本部長 1994年同社入社。広島営業所長、大阪支店長、執行役員営業本部副本部長などを経て、2021年より同社取締役マーケティング本部長兼営業本部副本部長。2025年より同社取締役マーケティング本部長現職。
小 林   勉 取締役 管理本部長 1988年株式会社大和銀行(現株式会社りそな銀行)入行。同行大阪営業第五部長などを経て、2019年同社入社。常勤監査役、取締役経理部長を経て、2025年より同社取締役管理本部長現職。
河 島   仁 取締役 製造本部長 1992年同社入社。津山工場長、執行役員成田工場長などを経て、2026年より同社取締役製造本部長現職。


社外取締役は、有田真紀氏(公認会計士・税理士有田真紀事務所所長)、川合雄治氏(株式会社スイデン代表取締役社長)です。

同社は監査役会設置会社です。社外取締役は、財務・会計に関する知見や製造業経営者としての豊富な経験に基づき、独立した立場から経営の監督と助言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、固定報酬である基本報酬、業績連動報酬としての賞与、および退職慰労金で構成されています。社外取締役の報酬は、経営陣から独立した立場での監督機能を担うため、固定報酬のみです。業績連動報酬は、当期純利益の達成度合いを反映して決定されます。監査役の報酬は、監査業務の分担状況などを考慮し、監査役の協議によって決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 1.5億円 29.8百万円
監査役(社外除く) 1名 13百万円 13.0百万円
社外役員 4名 11百万円 2.8百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。