【平均年収690万円】竹内製作所 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収690万円】竹内製作所 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

竹内製作所は、ミニショベルや油圧ショベルなどの建設機械の開発・製造・販売を主たる業務とし、グループ各社とともに世界各地で事業を展開しています。直近の連結会計年度では、売上高と各段階利益が過去最高を更新し、増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社竹内製作所 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


竹内製作所グループは、建設機械の開発・製造・販売を主たる業務としています。主要品目はミニショベル、油圧ショベル、クローラーローダーであり、同社グループはこれらを世界各地で展開しています。

単体従業員数は764名、連結従業員数は1,366名です。セグメントは日本、米国、英国、フランス、中国の5つです。

国内においては竹内製作所が国内メーカーへのOEM製品供給や特殊建機の直接販売を行っています。また、中国の連結子会社である竹内工程機械(青島)有限公司は、竹内製作所が製造する建設機械の部品を生産しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


竹内製作所グループは、従業員の給与水準と働き方において、安定性と成長への意欲がうかがえる環境を提供しています。人材の定着を重視しつつ、多様な働き方を支援する取り組みも進められています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数と平均年齢から、比較的安定した人材構成が見られます。若手からベテランまで幅広い世代が活躍している傾向がうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 6,896,000円
平均勤続年数 9.78年
平均年齢 36.59歳
単体従業員数 764人
連結従業員数 1,366人
単体のグループ内比率 55.9%


退職給付制度として、同社は確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)の規約型確定給付企業年金制度を設けています。また、一部の連結子会社では確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の制度を採用しています。

退職給付債務は21.9億円、年金資産は27.2億円となっています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、サステナビリティ経営の推進を重要課題と認識し、取締役会による監督とサステナビリティ推進委員会による管理を中心とするガバナンス体制を構築しています。人的資本への投資については「増員」を柱とした戦略を組み立てています。

女性管理職比率については、2030年度までに男女同率とすることを目指しており、従業員の女性社員比率の向上と女性管理職の育成を推進しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データを示します。連結子会社は公表義務の対象外のため、記載を省略しています。なお、役員および出向者は集計対象外です。男女の賃金差異は、女性労働者に占める管理職や上位等級在籍者が少ないことが要因となっています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 3.5%
男性労働者の育児休業取得率 70.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 76.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 81.7%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 73.6%

多様性・登用


管理職は課長クラス以上を指し、女性管理職比率は全女性従業員に対する女性管理職の割合です。2030年度までに男女同率を目指しています。

指標 数値
女性管理職比率 10.1%

育児・介護支援

指標 数値
男性の育児休業取得率 79.3%

人材育成・エンゲージメント


1人当たりの研修時間は提出会社のみの数値です。

指標 数値
1人当たりの研修時間 25.1時間

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社竹内製作所は、建設機械の開発、製造、販売を主軸とする事業を展開しています。同社グループの事業は地域別にセグメントされており、世界各地の建設現場で活躍する製品を提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、ミニショベル、油圧ショベル、クローラーローダーといった建設機械の開発、製造、販売を主な事業としています。これらの製品は、現地のレンタル会社やディーラー、国内メーカーへのOEM供給、特殊建機の直接販売などを通じて顧客に届けられています。主力市場は米国と欧州であり、住宅関連工事や生活インフラ整備工事、官民の建設投資に貢献しています。

収益は、主に建設機械の販売から得ており、販売網の拡充とアフターパーツの販売拡大にも注力しています。

日本

日本セグメントでは、主に欧州ディストリビューター向けの販売が収益の大半を占めています。国内では、国内メーカーへのOEM契約に基づく製品供給や、特殊建機のレンタル会社等への直接販売も行っています。当連結会計年度の売上高は前期から増加しました。

米国

米国セグメントは、同社グループの主力市場の一つです。住宅関連工事に需要が連動しやすいミニショベルの販売は想定よりも低調に推移しましたが、インフラや建設投資を中心とした非住宅関連工事の需要が堅調であり、クローラーローダーの販売が好調を維持しました。この結果、当連結会計年度の売上高は前期から増加しました。

英国

英国セグメントでは、低調な経済環境が続いていたものの、製品需要が底打ちし、建設機械市場が回復しました。前年に抑制されていた製品の入れ替え投資があったことなどにより、当連結会計年度の売上高は前期から大きく増加しました。

フランス

フランスセグメントでは、不安定な政治状況や低調な経済環境が建設機械への投資意欲を減退させました。このため、当連結会計年度の製品販売台数は前期から減少し、売上高も減少しました。

中国

中国セグメントは、主に日本セグメントに向けた建設機械部品の製造・販売が事業の大半を占めています。外部顧客への売上高は前期から大幅に減少しました。

同社グループの売上高は米国セグメントが最も大きく、これに日本セグメントが続いています。海外市場での事業展開が広いため、為替変動による影響を受ける可能性があります。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
米国 1,201億円 1,287億円
日本 671億円 678億円
英国 145億円 180億円
フランス 113億円 108億円
中国 1.2億円 6百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期間にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向にあります。特に当連結会計年度においては、売上高と各段階利益が過去最高を更新しました。営業活動によるキャッシュ・フローも増加しており、本業での資金創出力も堅調に推移しています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 1,409億円 1,790億円 2,126億円 2,132億円 2,253億円
経常利益 181億円 214億円 355億円 356億円 392億円
経常利益率 12.8% 11.9% 16.7% 16.7% 17.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 133億円 160億円 261億円 261億円 283億円
1株当たり当期純利益(円) 279.91 335.19 548.58 552.45 611.92

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は前期からわずかに減少しており、従業員1人あたり営業利益(連結)も同様に減少しています。これは、連結従業員数が増加する中で、売上高や営業利益の伸びが従業員数の増加にわずかに及ばなかったことを示唆しています。同社グループは人的資本への投資を重点施策としており、長期的な視点での組織強化を進めている状況です。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 167.0百万円 164.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 29.1百万円 27.6百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況は、事業活動による資金創出と投資活動のバランスから、安定した財務基盤を築いていることが示されています。入社後の雇用や給与の安定性を考える上で、現在の財務状況は重要な要素となります。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、高い自己資本比率と潤沢な手元資金によって強固な状態を示しています。自己資本比率はプライム市場の製造業平均を大きく上回っており、財務の安定性が高いことがうかがえます。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回る水準で推移しており、効率的な経営が行われていることを示しています。これらの財務指標は、事業環境の変化に対する耐性や、将来的な事業展開への安定的な投資余力があることを示しており、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素となっています。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 1,670億円 1,869億円
自己資本比率 76.7% 83.0%
ROE(自己資本利益率) 16.6% 16.0%
現金及び預金 465億円 572億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、当期に収入となり、前期から増加しています。これは主に、税金等調整前当期純利益の増加や棚卸資産の減少が寄与しています。投資活動によるキャッシュフローは、当期に支出となり、前期から支出が増加しています。これは主に有形固定資産の取得による支出が増加したことによるものです。

フリーキャッシュフローは当期にプラスとなり、前期から大きく増加しました。これは本業で十分な資金を創出し、投資活動に必要な資金を賄った上で、手元に余剰資金が残っている状態を示しています。財務活動によるキャッシュフローは、当期に支出となり、前期から支出が減少しました。これは主に配当金の支払によるものです。これらのキャッシュフローの状況は、同社グループが安定した事業運営を行いながら、将来に向けた投資も継続していることを示しており、入社後の雇用安定性や成長性への期待につながります。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 82.8億円 228.9億円
投資CF △23.5億円 △37.6億円
財務CF △145.8億円 △93.3億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 59.4億円 191.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、連結売上高の95%以上を海外売上高が占めており、米ドル、英ポンド、ユーロの為替相場の変動が業績に影響を与える可能性があります。また、製品の主要原材料である鋼材価格や海上運賃等の物流コスト、関税率の変動も業績に影響を与えるリスクとして認識されています。これらの変動に対して、同社グループは為替予約やコスト削減策、販売価格の見直しなどで対応しています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、さらなる成長のために研究開発の充実や販売・管理体制の強化が重要であり、開発スキルの高い人材や優秀な人材の確保がリスクとして認識されています。従業員が意欲的に活躍するための人事・給与制度の構築、教育研修の強化、健康経営の実践、ワークライフバランスの向上等に取り組むことで、優秀な人材の確保につなげていく方針です。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


竹内製作所は、世界最高品質の小型建設機械を通じて、全世界の人々の幸福で豊かな暮らしに貢献することを目指しています。創造、挑戦、協調の精神を基盤とし、持続的な成長と企業価値の向上を追求する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、社是として「創造」「挑戦」「協調」を経営の基本方針としています。企業理念では「世界初から世界のへ」を掲げ、創造、挑戦、協調の精神で切磋琢磨し、ものづくりを追求しています。

グローバルな視野と感覚でお客様に信頼される商品とサービスを提供し、地球にやさしく豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。事業を通して「全世界の人々の幸福で豊かな暮らしに貢献」していきたいと考えています。ユーザーエクスペリエンスの徹底追求とファン創出のため、持続的な成長を目指す方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループの社是「創造」は豊かな感性での商品開発を、「挑戦」は夢と若さをもってより高い目標に向かう果敢な行動を、「協調」は和と思いやりの心での社会との共生をそれぞれ示しています。企業理念では、これらの精神で切磋琢磨し、ものづくりを追求する姿勢を大切にしています。

グローバルな視野と感覚を持ち、お客様に信頼される商品とサービスを提供することを重視しています。一人ひとりの力を活かし、地球にやさしく豊かな社会の実現に貢献するという価値観を掲げています。耐久性、操作性、快適性、メンテナンス性、そしてパワフルであることにこだわり抜いた製品開発を通じて、お客様の信認を得ることを強みとしています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、第四次中期経営計画において、人的資本への投資とサステナビリティ経営の推進を重点課題としています。人的資本への投資では、「人財こそが企業力の源泉」「人への分配は未来への投資」を基本方針とし、社員のウェルビーイング向上を強力に推し進めています。

従業員がいきいきと働ける職場環境の実現を目指し、目指す姿の共有、学ぶ機会の提供、健康経営の実践、ワークライフバランスの向上、DE&Iの推進に取り組んでいます。サステナビリティ経営の推進では、環境(GHG排出量の削減)、社会(ステークホルダーエンゲージメントの強化)、企業統治(ガバナンス、コンプライアンス、リスクマネジメントの強化)をテーマとしています。マルチステークホルダー方針を策定し、従業員を最も重要な戦略的パートナーと認識してエンゲージメントサーベイを実施しています。

今後は建設機械のグリーントランスフォーメーション(GX)や自動化といった環境面や性能面でのプラスアルファに磨きをかけ、お客様に選ばれ続ける製品開発を推し進める方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


竹内製作所は、監査等委員会設置会社として、取締役会による業務執行の最高意思決定と監督を行っています。社外取締役が多数を占める監査等委員会が、客観的かつ中立的な経営監視機能を担う体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


竹内製作所の株主構成を見ると、筆頭株主は同社の所在地と同じ長野県に本社を置くテイクです。その他、創業家とみられる個人株主も上位に名を連ねています。複数の機関投資家や信託銀行も主要株主として名を連ねており、幅広い層に支えられている資本構成となっています。

株主名 持株比率
テイク 19.40%
日本マスタートラスト信託銀行 10.64%
日本カストディ銀行 8.59%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


竹内製作所の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は竹内敏也氏が務めています。社外取締役比率は44.4%です。

氏名 役職 主な経歴
竹内 明雄 代表取締役会長 1963年8月同社設立、代表取締役社長に就任。TAKEUCHI MFG.(U.S.), LTD.やTAKEUCHI MFG.(U.K.) LTD.など海外子会社の社長を歴任し、2019年5月より代表取締役会長に現職。
横山 浩 常務取締役 開発部、生産技術部、本社工場、青木工場、製造部担当 1985年4月同社入社。開発部長、執行役員開発部長、取締役開発部長を歴任。2026年5月より常務取締役 開発部、生産技術部、本社工場、青木工場、製造部担当に現職。
Clay Eubanks 取締役 グローバルセールス担当 1984年9月TAKEUCHI MFG.(U.S.), LTD.入社。同社副社長ゼネラルマネージャー、取締役社長を歴任。2018年5月同社常務執行役員。2026年5月より取締役 グローバルセールス担当に現職。


社外取締役は、岩渕道男氏(公認会計士・岩渕道男公認会計士事務所代表・監査等委員)、宮田裕子氏(人事コンサルタント・監査等委員)、織英子氏(弁護士・神田法律事務所代表・監査等委員)、安藤国威氏(元ソニー代表取締役社長兼COO・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能を強化しています。社外取締役4名を含む監査等委員が、客観的かつ中立的な立場から経営を監視する役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


竹内製作所の役員報酬は、固定報酬としての基本報酬、役員賞与、業績連動型株式報酬で構成されています。社外取締役および監査等委員である取締役は、業務執行から独立した立場であるため、固定報酬のみが支給されます。役員賞与はROEおよびEBITDAマージンに連動し、業績連動型株式報酬は連結営業利益率の実績に応じて支給される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 6名 3.9億円 65.0百万円
監査等委員(社外除く) 1名 34百万円 34.0百万円
社外役員 5名 31百万円 6.2百万円


個人別報酬が開示されている役員は、竹内敏也氏(1.65億円)です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。