【平均年収376万円】タカキュー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収376万円】タカキュー 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

タカキューは、衣料品の企画・販売から修理・加工までを一貫して手掛けるアパレル企業です。直近の売上高は減少し、利益も大幅な減益となりました。従業員1人あたりの売上高も減少しています。


目次

※本記事は、株式会社タカキュー の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月18日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


タカキューは、衣料品販売を主軸とするアパレル企業です。同社グループは、衣料品の企画・販売から修理・加工までを一貫して手掛けています。

単体従業員数は273名です。セグメントは衣料品販売の1つです。

同社は衣料品販売を主な事業としており、子会社のテイエムエムサービスが衣料品修理・加工を担っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


タカキューでは、従業員の成長を重視し、働きやすい環境づくりに力を入れています。人材育成やワークライフバランスの向上に向けた具体的な取り組みが見られます。

長期的なキャリア形成を支援する制度や、多様な働き方を支える環境が整備されている点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


タカキューでは、従業員の平均年齢が高く、勤続年数も長い傾向が見られます。これは、長期にわたってキャリアを築いている方が多いことを示しています。

項目 数値
平均年間給与 3,765,000円
平均勤続年数 20年5ヶ月
平均年齢 48.0歳
単体従業員数 273人


タカキューでは、確定拠出型の退職給付制度を導入しています。これは会社が拠出した資金を従業員が運用する制度であり、国内グループ会社に適用されます。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


タカキューは、社員の成長が企業の成長に繋がり、今後のさらなる成長には人材確保が不可欠であると考えています。人材育成方針として「教育チャンネル」を開設し、毎月教育動画を従業員向けに配信しています。取締役が参加する会議で状況報告や議論が行われています。

また、社内環境整備方針として衛生委員会を設置し、月に一度、有給休暇の取得状況や残業時間の管理、健康診断の受診状況の確認、ストレスチェック等について議論しています。ワークライフバランスの向上にも取り組んでおり、男性の育児休業の促進やダブルワークの導入などを進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。パートタイマーは1日8時間換算の月平均人数で算出されています。

指標 数値
女性管理職比率 8.6%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 71.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 78.3%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 98.7%

多様性・登用

指標 数値
従業員における女性比率 24.2%
管理職に占める女性従業員の比率 8.6%


管理職に占める女性従業員の比率は、当事業年度の目標7.3%を達成しました。2030年3月末までに10.0%を目指しています。

育児・介護支援

指標 数値
男性従業員の育児休暇取得比率(2週間以上) 0.0%


男性従業員の育児休暇取得比率(2週間以上)は、2030年2月末までに85.0%を目指しています。

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
離職率(男性) 7.4%
離職率(女性) 4.6%
離職率(合計) 6.8%


女性の離職率は当事業年度の目標10.0%を下回りました。2030年2月末までに女性の離職率10.0%を目指しています。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


タカキューは、衣料品の販売を主力事業とする会社です。顧客のニーズに応じた商品展開と店舗運営を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


タカキューは、衣料品の販売を主な事業としています。機能性とデザイン性を重視した商品開発を進め、市場動向に合わせた計画的な商品展開に努めています。カジュアル関連商品では、オンオフ兼用で着用できるブルゾンやボトムス、新作のカットソーなどが堅調に推移しました。また、バッグやベルトなどの服飾雑貨商品も好調です。

一方で、主力のビジネス関連商品については、働き方の多様化や気候変動の影響により、既製スーツやオーダースーツ、コートといった重衣料の需要が低調に推移しました。同社は店舗の売場編集レベルの標準化や接客レベルの向上にも力を入れています。販促面では、既存顧客および新規顧客に向けた各種セールを積極的に展開し、集客の最大化を図っています。

Eコマースにおいては、SNSを活用した情報発信や商品紹介、スタイリング提案を通じてブランド認知の向上と新規顧客の獲得を進めています。検索エンジン最適化(SEO)対策も推進し、安定的なアクセス確保に努めています。新ブランド「DRAW」では、インフルエンサーを起用したプロモーションも実施し、将来的な顧客獲得に向けた基盤構築を進めています。同社は衣料品販売の単一セグメントで事業を展開しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高が前期に比べて減少しました。利益面においても、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前期から大きく減少する結果となりました。特に営業利益は大幅な減少を示しています。

当期純利益は、投資有価証券の売却益を計上したものの、前期に比べて減少しています。コストコントロールの徹底や販促の見直しにより販売費及び一般管理費は減少しましたが、売上高の減少が利益に影響を与えた状況です。

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社の従業員1人あたりの売上高は、前期と比較して減少しています。これは、売上高が減少した一方で、従業員数がほぼ横ばいで推移したことによるものです。従業員1人あたりの売上高は、組織全体の効率性や収益体質を示す指標の一つであり、その変化は事業環境や経営戦略の影響を反映しています。

指標 2025年2月期 2026年2月期
1人当たり期間売上高 21.3百万円 19.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社タカキューの財務状況は、事業活動と投資活動を通じて資金がどのように動いているかを示すことで、同社の経営の安定性を把握できます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


株式会社タカキューの財務基盤を見ると、当期の純資産は19.9億円となり、前期から増加しています。手元資金である現金及び現金同等物は20.4億円で、こちらも前期から増加傾向を示しています。これらの状況は、同社の事業運営における資金の安定性を示しており、従業員の雇用や給与の安定性にも影響を与える可能性があります。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 10.8億円 19.9億円
自己資本比率 - -
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び現金同等物 13.8億円 20.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


株式会社タカキューのキャッシュフローを見ると、当期は営業活動によるキャッシュフローが△1.5億円の支出となりました。これは税引前当期純利益や減価償却費による資金増加があった一方で、棚卸資産の増加や仕入債務の減少が資金を減少させたためです。投資活動によるキャッシュフローは11.1億円の収入となり、これは主に投資有価証券の売却による収入が影響しています。その結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは9.6億円の収入となりました。財務活動によるキャッシュフローは△2.9億円の支出で、長期借入金の返済や利息の支払いが主な要因となっています。当期は投資有価証券の売却により資金を確保していますが、本業の営業活動では資金が流出している状況です。この資金の流れは、同社の事業運営における資金創出力と、今後の投資戦略や財務戦略が雇用や給与の安定性に影響を与える可能性があります。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF △1.0億円 △1.5億円
投資CF △0.7億円 11.1億円
財務CF 4.1億円 △2.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △1.6億円 9.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

株式会社タカキューは、ファッショントレンドやお客様の嗜好の変化による影響を受けやすい商品を扱っています。これらの動向に合った商品企画や仕入れが行われなかった場合、財政状態や経営成績に影響を受ける可能性があります。また、同社の扱うファッション衣料品は選択的支出の対象とされており、日本の経済情勢の影響を強く受けるため、消費に影響する政策や世界的な経済活動の低迷が収益に重大な影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、代表取締役社長執行役員である伊藤健治氏に事業改革を担う上で重要な役割を依存しているリスクを認識しています。同氏が業務を遂行できなくなった場合、業績や財務状況に影響を与える可能性があります。同社では、過度に同氏に依存しない体制を構築するため、経営幹部の育成と権限委譲を進め、経営組織の強化に努めている状況です。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


タカキューは、服を通じてお客様に幸せと自信、喜びを提供することを使命としています。持続可能なファッションを推進し、社会と環境に貢献する企業となることを目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は「服を通してお客様を幸せにし、自信と喜びを提供すること」を使命としています。お客様との深い信頼関係を築き、持続可能なファッションを推進することで社会と環境に貢献する会社を目指しています。

また、事業再生計画の完遂を通じて事業の再建を果たし、企業価値の向上に努める方針です。2027年2月期には「価値で勝つ企業への転換」をテーマに、再現性のある利益体質への転換を目指しています。

中期目標として、事業再生計画を完遂し、景気に左右されない強い体質の会社に生まれ変わることを掲げています。企業全体の改革を通じて競争力を高め、持続可能な成長を実現することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


タカキューは、服を通じた顧客への貢献と持続可能なファッションの推進を重視しています。サステナビリティを重要な経営課題と認識し、リスク減少だけでなく収益機会にもつながるよう対処しています。

具体的には、有害物質を排除した製品開発や、衣料品回収ボックスの設置によるサーキュラーエコノミー活動、バイオジェット燃料製造プロジェクトへの参加などに取り組んでいます。また、プラスチック製ショッパーの廃止やエコバッグ配布による「マイバッグ運動」の推進も行っています。

「適量生産・適量購入・循環利用によるファッションロスゼロ」と「2050年カーボンニュートラル」を目指し、OMO事業やオーダー事業の拡大を進めています。社員の成長が企業の成長に繋がると考え、人材育成や社内環境整備にも力を入れています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


タカキューは、事業再生計画の完遂を最優先事項とし、事業の再建による完全復活を目指しています。企業価値の向上に誠心誠意努める方針です。

中長期的な経営方針として、企業全体の改革を通じた競争力強化と持続可能な成長の実現を掲げています。具体的には、マネジメントの改革として実行力のある組織づくりやリーダー育成、権限委譲による意思決定の迅速化、報告・連絡・相談の再徹底に取り組んでいます。

組織改革では、組織の壁をなくし風通しの良い組織を目指し、意思決定のスピード向上を図っています。教育・評価の見直しとして、成果に基づく人事評価・報酬制度の導入、若手人材の登用と成長支援、昇格・教育制度の見直しを進めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


タカキューは監査等委員会設置会社であり、取締役会と監査等委員会を設置しています。取締役会は社内取締役2名と社外取締役3名で構成されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


タカキューの筆頭株主はイオン株式会社であり、事業会社が主要な株主となっています。また、GPバイアウトP投資事業有限責任組合や株式会社エムツウといった投資事業有限責任組合や事業会社が上位株主として名を連ねています。これらの投資事業有限責任組合は、特定の企業グループが無限責任組合員として投資に係る権限を有しており、同社の経営に一定の影響力を持つ構成となっています。

株主名 持株比率
イオン 14.85%
エムツウ 7.43%
GPバイアウトP投資事業有限責任組合 4.36%


なお、イオンは2026年4月28日付で主要株主に該当しないこととなりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は5名(男性4名・女性1名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長執行役員は伊藤健治氏が務めています。社外取締役比率は60.0%です。

氏名 役職 主な経歴
伊藤 健治 代表取締役 社長執行役員 1987年4月株式会社ファイブフォックス入社、2007年4月同社メンズグループ統括部長、2020年11月同社取締役副社長、2024年5月同社入社、2024年9月同社代表取締役社長執行役員兼事業本部長より現職。
林 宏夫 取締役 常務執行役員 1982年4月同社入社、2010年5月取締役、2018年5月常務取締役管理本部長、2024年5月取締役常務執行役員管理本部長より現職。


社外取締役は、岸本雄介氏(弁護士・監査等委員)、古川徳厚氏(グロースパートナーズ代表取締役・監査等委員)、河手優美氏(グロースパートナーズアソシエイト・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の業務執行に対する監督機能の強化を図っています。社外取締役が取締役会の過半数を占めることで、幅広い見識や知見を取り入れ、独立した立場で適切な判断が行われる体制を整えています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


タカキューの役員報酬は、現時点では金銭による月例の固定報酬のみで構成されており、業績連動報酬や非金銭報酬は支給されていません。個々の取締役の報酬額は、指名・報酬諮問委員会からの答申や監査等委員会の協議結果を踏まえ、代表取締役社長が決定する方針です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
社外役員 3名 14百万円 4.7百万円


同社の役員報酬の総額は14百万円であり、対象となる役員は3名です。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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