【平均年収588万円】Olympicグループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収588万円】Olympicグループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

Olympicグループは、小売業および小売周辺事業を展開する複数の事業会社を傘下に持つ持株会社です。グループ連結従業員数は1,457名で、食品・生活用品からスポーツ・レジャー用品まで多岐にわたる分野で事業を展開しています。直近の業績は減収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社Olympicグループ の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


Olympicグループは持株会社であり、単体従業員数は30名、グループ連結従業員数は1,457名です。

同社グループは、小売業および小売周辺事業を展開しており、食品・生活用品からスポーツ・レジャー用品、ペット関連、DIY・ガーデニング、住宅設備、自転車など多岐にわたる分野で事業を展開しています。連結子会社26社を中心に、幅広い商品とサービスを提供しています。

主な国内グループ会社は、グループ全体の最適な経営戦略の策定、経営資源の配置、間接業務の一括受託管理及びショッピングセンターの管理・運営等、食品・生活用品、スポーツ・レジャー用品等の販売などです。

なお、2025年9月1日付でOSCミートおよびOSCフィッシュはOlympicを存続会社とする吸収合併により消滅しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社Olympicグループは、顧客や取引先、地域社会、そして従業員からの信頼を重視し、中長期的な企業価値向上を目指す企業グループです。働きがいのある職場環境の実現や人材育成にも注力しており、従業員が能力を発揮できるような取り組みを進めています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


株式会社Olympicグループの単体従業員は、比較的高い平均年齢と長い平均勤続年数を示しており、人材の定着性が高い傾向にあることがうかがえます。多様な経験を持つ従業員が安定して活躍できる環境が整っていると考えられます。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,883,127円
平均勤続年数 16.8年
平均年齢 48.8歳
単体従業員数 30人
連結従業員数 1,457人
単体のグループ内比率 2.1%


同社グループは、従業員が前払退職金または確定拠出年金を選択する確定拠出型の制度を適用しています。また、子会社の一部では、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付企業年金制度および退職一時金制度も採用しています。これらの制度は国内グループ会社に適用されています。

退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、年金資産は5.1億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


Olympicグループは、「正直を売る」を基本理念とし、お客様、取引先、地域社会、従業員から信頼される企業グループであり続けることを経営の基本方針としています。中長期的な企業価値向上に向け、サステナビリティに関する取り組みを重要課題と位置づけています。

事業活動における重点テーマとして、働きがいのある職場環境の実現を掲げています。具体的には、ITシステム導入による業務改善や能力開発研修の充実に取り組んでいます。

人的資本への投資として、専門部署である人財開発部を設置し、効果的な人材育成施策を策定・実施しています。知的財産への投資も行い、独自商品の開発やブランド価値向上にも努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率は、本記事では取得できていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 6.7%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 57.9%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 60.7%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 45.0%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱Olympic

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 1.0%
男性労働者の育児休業取得率 50.0%


▼ ㈱OSCあまいけ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 0.0%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%


▼ ㈱三浦屋

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 7.7%

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
主任候補者研修のべ参加数 23名
1~3年目フォロー研修のべ参加数 176名
通信教育受講者数 7名

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社Olympicグループは、小売業および小売周辺事業を展開する持株会社です。同社グループは、食品から非食品まで幅広い分野で顧客のニーズに応える事業構造となっています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、持株会社であるOlympicグループを中心に、子会社27社および関連会社2社で構成されています。事業の中心は小売事業であり、食品分野と非食品分野に大別されます。

食品分野では、「Olympic」「あまいけ」「三浦屋」の3つのブランドを展開しています。製造と販売を一体化し、顧客ニーズに素早く対応できる体制を構築しているほか、店舗運営の標準化によるコスト低減や地域密着型の店づくり、システム統合によるメリット享受、地方銘菓などの品揃え強化を進めています。また、外販部門として給食事業にも取り組んでいます。

非食品分野では、ディスカウントストア、ペット、DIY・ガーデニング、住宅設備、自転車など多岐にわたる事業を展開しています。ディスカウントストアでは日用必需品を中心とした品揃えで地域ニーズに対応し、在庫圧縮による経営効率改善に努めています。ペット事業では「ユアペティア」「動物総合医療センター」「ユアペティア・サロン」が連携し、顧客満足度の高いサービス体制を構築しています。DIY・ガーデニング事業の「おうちDEPO」はプロ・一般顧客双方の需要に応え、住宅設備分野の「OSCホームファシリティ」は「住まいの困りごと解決」に注力し、家電製品やリフォーム事業を強化しています。自転車事業では「サイクルオリンピック」「OSCサイクル」が連携し、独自商品の開発やECサイトを含む販売強化で差別化を図っています。

当連結会計年度においては、各分野で積極的な営業活動を推進するとともに、経営資源を集中させ経営効率を向上させるため、10店舗を閉鎖しました。同社グループの収益は主に小売事業の売上高から得ており、その他に動物病院業、物流業、情報処理サービス業等に基づく営業収入があります。海外での売上高や有形固定資産はなく、特定の主要顧客への収益集中もありません。

当連結会計年度の部門別売上高は、食品部門が621億79百万円で構成比68.5%、非食品部門が286億30百万円で構成比31.5%となっています。食品部門は前期比で増加しましたが、非食品部門は減少しました。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績を見ると、売上高は900億円前後で推移しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の当連結会計年度において損失を計上しています。

当連結会計年度の売上高は前期から微減となりました。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも損失に転じています。これは、売上総利益率の悪化に加え、販売費及び一般管理費の増加、店舗閉鎖損失や減損損失の計上が主な要因となっています。一方で、営業活動によるキャッシュ・フローはプラスとなっており、減価償却費や店舗閉鎖損失、棚卸資産の減少が主な要因として挙げられます。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 927億円 859億円 846億円 916億円 908億円
経常利益 18.1億円 1.6億円 51百万円 △1.6億円 △26.2億円
経常利益率 2.0% 0.2% 0.1% △0.2% △2.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 9.1億円 1.1億円 △4.8億円 △67百万円 △38.0億円
1株当たり当期純利益(円) 39.42 4.73 △20.79 △2.94 △165.37

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から増加しています。これは、従業員数の減少と売上高の微減が影響していると考えられます。一方で、従業員1人あたりの営業利益は、前期の黒字から当期は損失に転じています。当期に計上された店舗閉鎖損失や減損損失といった一時的な要因が、従業員1人あたりの利益に大きく影響している状況です。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 60.9百万円 62.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.0百万円 △1.6百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


Olympicグループは、本業で資金を生み出しているものの、利益面では損失を計上している状況です。財務基盤においては、自己資本比率が非製造業のプライム市場平均と比較して高い水準を維持しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


Olympicグループの財務基盤は、自己資本比率が前期から低下しているものの、非製造業のプライム市場平均と比較すると高い水準を維持しています。しかし、ROE(自己資本利益率)はマイナスとなっており、収益性には課題が見られます。手元資金である現金及び預金は増加しており、一定の流動性を確保している状況です。これらの財務状況は、今後の事業展開や雇用・給与の安定性に影響を与える可能性があります。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 252億円 211億円
自己資本比率 36.1% 32.6%
ROE(自己資本利益率) -0.3% -16.4%
現金及び預金 41.8億円 45.8億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


Olympicグループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは増加し、34.5億円のプラスとなりました。これは主に減価償却費の計上や棚卸資産の減少が要因となっています。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出があったものの、前期に比べてマイナス幅が縮小し、△5.4億円の支出となっています。その結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは29.1億円のプラスに転じました。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済や配当金の支払いにより、前期のプラスから△30.4億円のマイナスに変化しています。本業で安定的に資金を生み出し、投資活動を賄えている状況は、今後の事業の安定性や成長性につながる可能性があります。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 6.5億円 34.5億円
投資CF △36.1億円 △5.4億円
財務CF 42.8億円 △30.4億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △29.6億円 29.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、小売業におけるオーバーストア状態や同業他社との激しい競争に直面しています。景気動向や個人消費支出の変化も、同社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、地価の動向や各店舗の業績推移によっては、減損損失が計上され、業績に影響を与えるリスクがあるとしています。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


Olympicグループは、「正直を売る」を基本理念に掲げ、お客様、取引先、地域社会、従業員から信頼される企業グループであり続けることを目指しています。この理念のもと、お客様に満足される商品提供と豊かな社会の実現に貢献することを使命としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


Olympicグループは、「正直を売る」を基本理念とし、お客様に鮮度・品質・価格において満足される商品を提供することを掲げています。また、取引先、地域社会、従業員に対して信頼される企業グループであり続けることを経営の基本方針としています。

「より良い商品をより安く」提供し続けることをモットーに、お客様、株主、取引先の期待に応え、より豊かな社会の実現に貢献することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「正直を売る」という基本理念のもと、お客様からの信頼を最も重視する企業風土を大切にしています。経営戦略としては、1都3県でのドミナント化によるシェア拡大、ローコストオペレーションの徹底、キャッシュ・フロー重視を掲げています。

また、食品事業、ディスカウント事業、専門店事業の3区分を基本とした業態戦略を展開し、多様化するお客様のニーズに応えることを目指しています。サステナビリティを中長期的な企業価値向上の重要課題と位置づけ、二酸化炭素排出の削減、資源の有効活用、働きがいのある職場環境の実現に取り組む姿勢を示しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、集客数の強化と構造改革による経営効率の向上を最重要課題と位置づけています。顧客増加策としてモバイルアプリ「トコポン」を導入し、会員の購入履歴や利用状況等のデータを詳細に分析したうえで、サービス品質の向上に活用しています。

また、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして、エネルギー効率の向上や食品廃棄物削減を推進しています。具体的には、省エネルギー性能に優れた冷凍・冷蔵設備や照明設備、太陽光発電の導入、EMS(エネルギーマネージメントシステム)による電力使用の最適化、食品廃棄物のリサイクルを進めています。

これらの課題への取り組みを通じ、「Olympicの商品だから、安心して買える、信頼できる」との評価を得ることを目指しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


Olympicグループは監査役会設置会社であり、株主総会、取締役会、監査役会を設置しています。取締役会は業務執行の意思決定と監督を、監査役会は取締役の業務執行状況の監査を担っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


Olympicグループの株主構成を見ると、筆頭株主は事業会社であるカネヨシです。また、Olympic取引先持株会やOlympic従業員持株会も上位株主として名を連ねており、同社グループの事業関係者や従業員が資本面で支える特徴が見られます。

株主名 持株比率
カネヨシ 27.84%
Olympic取引先持株会 8.94%
オリンピア 4.90%


なお、カネヨシは、同社の取締役会長であった金澤良樹氏が代表取締役社長を兼務していましたが、2025年9月5日に逝去により同社の取締役を退任しています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性10名・女性1名)で構成され、女性役員比率は9.1%です。代表取締役社長は大下内徹氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
大下内 徹 代表取締役 社長 2017年8月に同社顧問に就任後、2018年5月に同社代表取締役副社長、2021年3月より同社代表取締役社長に就任。OSCトレーディング、Olympic、三浦屋などグループ会社の代表も兼任し、現在に至る。
金澤 伸幸 代表取締役 副社長 2016年2月にOlympicに入社し、ユアペティアに出向。2019年5月よりユアペティア代表取締役社長を務める。2022年5月に同社取締役に就任し、2025年4月より同社代表取締役副社長に就任。
豊永 国彦 取締役 1992年3月に同社入社。Olympicの執行役員や取締役を経て、2024年5月より同社取締役に就任。Olympic専務取締役も兼任し、現在に至る。
安藤 崇 取締役 2007年10月に新日本監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)に入所し、公認会計士登録。2021年7月にOlympicに入社し、2024年5月より同社取締役に就任。


社外取締役は、野田敏幸氏(元名古屋国税不服審判所所長)、森英雄氏(元商工組合中央金庫代表取締役副社長)、小山智氏(一般社団法人日本建設機械工業会専務理事)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役3名と社外監査役2名を選任することで、経営の監督・監視機能の客観性と中立性を確保し、企業統治の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は、役員の報酬について、基本報酬を役位、在籍年数、業績等をもとに年俸として定めています。業績連動報酬や非金銭報酬は導入しておらず、毎月支給することを基本としています。監査役の報酬は監査役会の決定に委ねられています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 24百万円 8.0百万円
監査役(社外除く) 2名 9百万円 4.5百万円
社外役員 5名 28百万円 5.6百万円


なお、同社取締役4名の報酬等は兼任する同社子会社より支給されています。また、取締役の報酬には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。