【平均年収463万円】天満屋ストア 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収463万円】天満屋ストア 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

天満屋ストアは、小売業を主体に、グループ各社とともに食料品や雑貨などの小売事業、惣菜等の製造販売を展開しています。直近では店舗網を拡大しており、業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社天満屋ストア の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


天満屋ストアは、小売業とその付帯事業、小売周辺事業、その他の事業を営む企業グループです。食料品、雑貨、衣料品の小売を主体とし、惣菜等の調理食品の製造販売も手掛けています。

同社の単体従業員数は383名、連結従業員数は501名です。事業セグメントは小売事業、小売周辺事業、その他の3つです。

主な国内グループ会社は、でりかエッセン、でりか菜(惣菜等調理食品の製造販売業)、三好野本店(駅弁及び惣菜等の製造販売業)、ヒナセショッピングセンター(食料品、雑貨の小売業)などです。

直近では、2025年4月に株式会社ヒナセショッピングセンターを子会社化し、店舗網を拡大しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


天満屋ストアは、小売事業を中心に展開する企業です。同社グループでは、従業員の長期的なキャリア形成を支援し、多様な働き方を推進する環境づくりに注力しています。給与水準や働き方に関する具体的なデータから、同社グループの職場環境の傾向を読み解きます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


天満屋ストアでは、従業員の平均勤続年数が長く、比較的安定した環境でキャリアを築いている傾向が見られます。平均年齢も一定の水準であり、幅広い年代の従業員が活躍していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 4,627,000円
平均勤続年数 17.2年
平均年齢 41.5歳
単体従業員数 383人
連結従業員数 501人
単体のグループ内比率 76.4%


天満屋ストアは、給与や勤続年数に応じて給付額が決まる確定給付型の退職一時金制度と、会社が拠出した資金を従業員が運用する確定拠出型の年金制度を設けています。これらの制度は国内の従業員を対象としています。

退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、当連結会計年度末における確定給付制度の退職給付債務は11.1億円となっています。確定拠出制度への要拠出額は、当連結会計年度で21百万円です。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


天満屋ストアグループは、ライフステージに応じた全年代の従業員が活き活きと働ける組織を目指し、人材の育成と「人」への投資、労働環境の整備を積極的に推進しています。中長期的な企業価値向上には従業員一人ひとりの力が重要であると考え、人材戦略を重視しています。

人材育成においては、OJTを中心とした階層別研修、部門別研修、外部講師による研修など、多角的な教育プログラムに重点的に取り組んでいます。具体的には、従業員エンゲージメントの向上、ワークライフバランスの充実を目指す働き方改革の推進、人材の多様性を尊重するダイバーシティの推進、女性店長の登用や女性管理職比率向上に向けた女性活躍推進、そして健康経営の推進を掲げています。

これらの取り組みを通じて、従業員がやりがいを持って働ける環境を整備し、一人ひとりのパフォーマンスを高めるとともに、離職率の低下と定着率の向上を図っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 3.8%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 61.8%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 73.9%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 90.3%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱でりかエッセン

指標 数値
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 79.6%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 93.6%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 95.3%


▼ ㈱でりか菜

指標 数値
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 71.6%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 85.7%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 97.2%


▼ ㈱三好野本店

指標 数値
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 81.3%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 93.2%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 92.7%

任意開示


天満屋ストアでは、人材の育成及び社内環境整備に関する方針について、以下の指標を用いて目標と実績を開示しています。連結グループ全体での記載が困難なため、提出会社の数値を記載しています。労働者の男女の賃金の差異の目標は、現時点では設定されていません。

多様性・登用

指標 目標 実績(当事業年度)
管理職に占める女性労働者の割合 2030年2月までに10.0% 3.8%

育児・介護支援

指標 目標 実績(当事業年度)
男性労働者の育児休業取得率 対象者は完全取得 100.0%

人材育成・エンゲージメント

指標 目標 実績(当事業年度)
労働者の男女の賃金の差異 - 61.8%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


天満屋ストアグループは、小売事業と小売周辺事業を主軸に、地域に密着したサービスを提供しています。食料品や雑貨、衣料品の販売を通じて、人々の生活を支えるビジネスを展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主に「小売事業」と「小売周辺事業」の二つのセグメントで事業を展開しています。小売事業は、食料品を中心に主力商品の強化や地産地消、時間帯別の品揃えに注力し、販売力の強化を図っています。また、原材料価格の高騰に対応するため、低価格戦略や割引訴求による集客力向上にも取り組んでいます。小売周辺事業では、惣菜などの調理食品の製造販売や飲食事業を手がけ、品質管理と商品開発に力を入れています。

小売事業

食料品、雑貨、衣料品の小売業を主体とし、これに付帯する店舗賃貸業などを営んでいます。収益は、店舗での商品販売や店舗賃貸から得ています。運営は、天満屋ストア、ヒナセショッピングセンター、ハピーバラエティが行っています。

小売周辺事業

主に惣菜等調理食品の製造販売業を営んでいます。収益は、調理食品の製造販売や飲食事業から得ています。運営は、でりかエッセン、でりか菜、三好野本店が行っています。

同社グループの事業は国内に集中しており、本邦以外の外部顧客への営業収益はありません。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
小売事業 510億円 514億円
小売周辺事業 76.9億円 78.4億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で緩やかな増加傾向を示しています。一方で、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は変動があり、直近の連結会計年度では減少となりました。

売上高は、小売事業における食料品の販売価額上昇や子会社化による売上増加、小売周辺事業におけるインバウンド需要の拡大などにより増加しています。しかし、営業利益は営業総利益の減少や販売費及び一般管理費の増加により減少しました。経常利益は補助金収入の減少や支払利息の増加が影響し、親会社株主に帰属する当期純利益は店舗閉鎖損失の増加などにより減少しています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 640億円 546億円 553億円 554億円 560億円
経常利益 24.6億円 21.0億円 23.9億円 24.1億円 22.7億円
経常利益率 3.8% 3.8% 4.3% 4.3% 4.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 10.6億円 10.7億円 11.9億円 15.8億円 13.5億円
1株当たり当期純利益(円) 91.76 92.77 103.76 137.50 117.56

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期からわずかに減少しており、従業員1人あたり営業利益も前期から減少しています。これらの数値は、同社グループ全体の生産性トレンドを示しており、事業環境の変化に対応しながら効率的な運営を継続していくことが重要であると考えられます。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 112.4百万円 111.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.6百万円 4.4百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


天満屋ストアグループの財務状況は、事業活動を通じて安定した資金を生み出し、将来に向けた投資も行っている状況を示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、安定した経営基盤を築いていることがうかがえます。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回っていますが、着実に利益を計上しています。手元資金も確保されており、不測の事態への耐性も備えていると考えられます。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 263億円 278億円
自己資本比率 62.5% 60.9%
ROE(自己資本利益率) 6.2% 5.0%
現金及び預金 5.7億円 5.8億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度における天満屋ストアグループのキャッシュフローは、営業活動で得た資金を投資活動に充てつつ、財務活動による支出を抑えている状況を示しています。本業である営業活動によるキャッシュフローはプラスを維持しており、事業で安定的に資金を稼ぎ出していることがうかがえます。

投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べて支出が増加しました。これは、既存店舗の改装や維持更新などの設備投資に資金を投じていることを示しています。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入による収入が増加したことなどにより、前連結会計年度に比べて支出が減少しました。本業で稼いだ資金を成長投資に回し、なおかつフリーキャッシュフローもプラスを維持していることから、事業の安定性と将来への投資意欲がうかがえる資金の流れとなっています。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 29.6億円 29.5億円
投資CF △8.3億円 △26.9億円
財務CF △22.6億円 △2.5億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 21.3億円 2.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、景気の動向や消費予測、商品動向に基づいて販売計画を立てていますが、想定を超える経済状態の変化や天候不順等が発生した場合、経営成績に影響を与える可能性があります。また、小売業界は新規出店により競争が激化しており、競合他社の出店により店舗の収益力が想定を超えて低下した場合、経営成績に影響を与える可能性も示されています。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


天満屋ストアは、地域社会の生活文化向上に貢献することを経営理念とし、お客様の「普段の生活」をサポートすることを目指しています。常に新鮮な感動と素敵な生活提案ができる企業グループを目指し、持続可能な社会の実現にも積極的に取り組んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「優良商品の販売を通じて地域社会の生活文化の向上に寄与する」という経営理念を掲げています。お客様の「普段の生活」(食べる、装う、使う)をより便利に、経済的に、楽しくサポートすることを重視し、商品や売場環境、販売サービスの向上に注力しています。

常に新鮮な感動と素敵な生活提案ができる企業グループを目指しており、中長期的には業務提携の強化と経営資源の効率的運用を通じて、企業としての存在意義を高めることを目標としています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、ライフステージに応じた全年代の従業員が活き活きと働ける組織を目指し、人財の育成と“人”への投資、労働環境の整備を積極的に推進しています。従業員エンゲージメントの向上、ワークライフバランスの充実を図る働き方改革、ダイバーシティの推進を重視しています。

特に女性活躍推進では、女性店長の登用や女性管理職比率の向上、育児や介護と仕事の両立支援に努めています。また、サステナビリティ委員会を通じて、気候変動対策やリスク管理を全社で推進する企業風土があります。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、販売力の強化と生産性の向上を重要な経営課題と位置づけ、経営基盤の強化と持続的な企業価値の向上に注力しています。小売事業では、生鮮食品のブラッシュアップや地産地消の品揃え強化を進めています。

デジタル技術の活用による生産性向上や、物流問題への対策を通じた業務効率化とコスト削減にも取り組んでいます。また、地元の自治体や学校法人との包括協定により、地域・社会貢献にも意欲的に取り組むことを重点テーマとしています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


天満屋ストアは監査役会設置会社であり、社外取締役を多く選任することで、経営の透明性や健全性の向上に取り組んでいます。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


天満屋ストアの株主構成を見ると、筆頭株主は丸田産業であり、複数の事業会社が上位株主として名を連ねています。これは、多様なステークホルダーに支えられている資本構成を示しています。

株主名 持株比率
丸田産業 23.95%
イトーヨーカ堂 20.00%
天満屋 12.77%
天満屋ストア共栄会 8.35%
中国銀行 3.26%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性8名・女性2名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長は野口重明氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。

氏名 役職 主な経歴
野口重明 代表取締役社長 1982年4月同社入社。鴨方店長、生鮮センター所長、株式会社でりか菜代表取締役社長を経て、2014年2月同社社長執行役員に就任。2018年5月より同社代表取締役社長を務めています。
森眞吾 常務取締役 執行役員 営業本部長 兼商品第一部長 兼商品第二部長 兼物流担当部長 1988年4月同社入社。店舗運営部長、原尾島店長、人事部長などを歴任。2023年5月同社取締役執行役員、2026年2月より現職。
國府慎一郎 取締役執行役員管理本部長兼人事部長 1989年4月同社入社。株式会社天満屋監査役、同社総務部長などを経て、2022年5月同社取締役執行役員管理本部長に就任。2026年2月より現職。


社外取締役は、武本俊夫氏(税理士)、山本愛子氏(弁護士法人太陽綜合法律事務所代表弁護士)、石原久美子氏(天満屋岡山本店管理サポートチームリーダー部長)、柴田太氏(イトーヨーカ堂関西中京事業部総括マネジャー)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役4名と社外監査役2名を選任することで、客観的な視点からの経営監督機能を維持しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


天満屋ストアの取締役の報酬は、持続的成長と中長期的な企業価値向上を目的とした健全なインセンティブとして設計されています。各役位・職責を踏まえた適正な報酬水準を基本方針とし、社外取締役を除く取締役に対しては株式報酬制度も導入しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 54百万円 10.8百万円
監査役(社外除く) 1名 7百万円 6.6百万円
社外役員 4名 2百万円 0.5百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。