【平均年収609万円】横浜魚類 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収609万円】横浜魚類 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

横浜魚類は、水産物の販売・加工を主要事業とし、グループ各社とともに水産物関連商品の卸売業や加工業、不動産等賃貸業を展開しています。直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、横浜魚類株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


横浜魚類は、水産物の販売・加工を主な事業としています。横浜市中央卸売市場および川崎市中央卸売市場北部市場で水産物の卸売業を展開し、子会社や関連会社とともに水産物関連商品の卸売業、水産物加工業、不動産等賃貸業も手掛けています。

単体従業員数は76名です。セグメントは水産物卸売業、不動産等賃貸業の2つです。

横浜魚類は、横浜市中央卸売市場および川崎市中央卸売市場北部市場において水産物の卸売業を担っています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


横浜魚類は、水産物卸売業を主軸とする企業です。従業員の給与水準や働き方に関する情報は、転職を検討する上で重要な要素となります。同社では、従業員の定着を重視し、働きやすい環境づくりに力を入れている傾向が見られます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均勤続年数が長く、安定して働き続けることができる環境が整っていることがうかがえます。平均年齢も比較的高い水準であり、経験豊富な人材が多数在籍している傾向を示しています。

項目 数値
平均年間給与 6,090,067円
平均勤続年数 17.8年
平均年齢 41.8歳
単体従業員数 76人


同社は確定給付型の退職給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度)を設けており、国内の従業員を対象としています。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


横浜魚類は、水産物の仕入販売拡大を企業戦略としており、その実現のために従業員個人の専門性とコミュニケーション能力の向上が人材戦略として重要であると考えています。この人材戦略に基づき、営業部門では全国の仕入先や販売先への出張を通じて、水産物の専門性とコミュニケーション能力の向上に努めています。また、管理部門では社外研修会への参加を促し、業務知識の向上を図っています。

同社の給与は、労働の対価として社会的水準、会社の支払能力、年齢、勤続、職種、成績などを総合的に考慮して決定されています。管理職については、年功的賃金制度に一部能力主義・実力主義の要素を導入し、勤労意欲の向上を目指しています。

さらに、同社は多様な人材がモチベーション高く働けるよう、働きやすい職場環境の整備にも注力しています。従業員意識調査や面談を通じて要望を把握し、職場づくりに反映させる方針です。具体的には、早朝勤務という業務特性から男性中心の会社ですが、人材の多様性確保のため女性の採用と女性管理職・役員の増加を推進しています。

現在、同社の全3事業所に女性管理職がおり、株主総会で選任された女性役員も1名在籍しています。今後は女性社員のスキル向上支援やキャリア形成支援を行い、経営層への女性社員の登用をさらに増やすことを目指しています。また、業務のマニュアル化などを通じた「仕事の見える化」にも取り組み、業務の継承を容易にし、誰でも業務を遂行できる体制づくりを進めています。

高齢者雇用についても、60歳定年後も希望者全員を65歳まで嘱託として雇用し、65歳以上は健康に配慮した勤務時間でアルバイトとして働ける制度を設けています。これにより、全ての社員が知識と経験を活かして長く活躍できる環境を提供しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データであり、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律の規定に基づき算出されています。

指標 数値
管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 0.0%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%
労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) 52.1%
労働者の男女の賃金の額の差異(正規雇用労働者) 69.5%
労働者の男女の賃金の額の差異(パート・有期労働者) 67.4%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


横浜魚類は、水産物の卸売を主要な事業とし、加えて不動産賃貸も手掛ける企業です。同社は、横浜市と川崎市の中央卸売市場を拠点に、日本の食卓を支える重要な役割を担っています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、水産物の卸売業を主力事業としています。横浜市中央卸売市場および川崎市中央卸売市場北部市場において、水産物の卸売を行っています。子会社や関連会社も水産物関連商品の卸売や加工を手掛けており、グループ全体で水産物流通を支える体制を構築しています。

収益は、市場での水産物販売から得ています。顧客ニーズに合わせた商品を積極的に販売することで、売上高の増加に繋げています。

水産物卸売業

同社は、横浜南部市場内の食品加工場による売上増加などにより、水産物の卸売事業を展開しています。この事業では、鮮魚部門と冷凍・塩干部門があり、それぞれ販売数量や単価の変動に応じて売上を上げています。
収益は、水産物の仕入販売から得ています。運営は、同社および子会社のサカエ食品他2社、関連会社の横浜食品サービスが行っています。

不動産等賃貸業

食品加工施設などの賃貸を行っています。
収益は、施設等の賃貸料から得ています。

同社は、海外の外部顧客への売上高はありません。また、特定の取引先への売上集中が見られ、相鉄ローゼンフレッシュフーズ株式会社への販売実績が総販売実績の15%以上を占めています。

セグメント 売上高(2025年3月期) 売上高(2026年3月期)
水産物卸売業 200億円 208億円
不動産等賃貸業 1.8億円 1.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも増加傾向を示しています。売上高は前期から増加し、これに伴い売上総利益も増加しました。また、不良債権処理費用の減少も利益の増加に寄与しています。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社の経営の安定性を評価する上で、財務基盤やキャッシュフローの状況は重要な要素となります。ここでは、同社の財務状況と事業を取り巻くリスクについて解説します。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、自己資本比率やROE(自己資本利益率)といった主要な指標について、具体的な数値の開示がありません。また、手元資金を示す現金及び預金等についても、直近の数値は開示されていません。

これらの情報がないため、同社の財務的な安定性や成長性を数値で判断することはできません。しかし、安定した財務基盤は、従業員の雇用や給与の安定性につながる重要な要素です。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
自己資本比率 - -
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 - -

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローの状況については、事業活動、投資活動、財務活動それぞれの資金の流れを示す具体的な数値の開示がありません。そのため、本業でどれだけ資金を生み出しているか、将来に向けた投資をどの程度行っているか、また資金調達の状況を数値で把握することはできません。

キャッシュフローの健全性は、企業の持続的な成長や雇用安定性に直結します。具体的な数値は開示されていませんが、安定したキャッシュフローは、従業員が安心して働ける環境の基盤となります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF - -
投資CF - -
財務CF - -
フリーCF(営業CF+投資CF) - -

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社の販売先である仲卸業者の業績低下や、市場外流通の拡大等による販売競争の激化が懸念されています。このような状況が拡大すれば、同社の業績が影響を受ける可能性があります。
また、水産物流通業界は需給バランスの変化が激しく、魚価の変動により同社の業績が影響を受ける可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


横浜魚類は、中央卸売市場での水産物卸売を基盤とし、消費者の豊かな食生活に貢献することを目指しています。安全・安心で便利な水産物の提供を通じて、社会に価値を届ける企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


横浜魚類は、横浜市中央卸売市場と川崎市中央卸売市場北部市場で水産物の卸売を担っています。市場の特長である高鮮度な商品を低価格で安定的に消費者に提供することを経営の基本としています。

同社グループは、魚離れの原因である「魚の食べにくさ」を解消することを目指しています。消費者のニーズに合わせて水産物を加工し、便利で安全な商品をローコストで提供することで、豊かで健康的な食生活への貢献をビジョンとしています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、人の健康に必要な栄養素が豊富な水産物を、安全・安心かつローコストで安定的に供給することを企業価値としています。水産資源の環境保護と有効利用を事業継続の重要事項と捉え、漁獲から販売までの全ての関係者と協働し、法令遵守やフードロス削減に取り組むことを基本方針としています。

多様な人材がモチベーション高く働けるよう、働きやすい職場作りを重視しており、従業員の意識調査や面談を通じて要望を反映させる方針です。女性の採用と活躍推進に注力し、女性管理職や役員の増加を目指すとともに、スキル向上やキャリア形成支援を行っています。

仕事の見える化(業務のマニュアル化)を通じて、業務の継承を容易にし、誰でも業務を遂行できる体制を目指しています。また、高齢者雇用にも積極的で、定年後も知識と経験を活かせるよう、嘱託やアルバイトとしての勤務制度を設けています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


中央卸売市場を取り巻く経営環境が厳しさを増す中で、同社は主要顧客である仲卸店以外の販売チャネル拡大を課題としています。水産物の消費者が利便性の高い加工済水産物を好む傾向に対応するため、量販店や通販事業者への拡販を重点テーマとしています。

具体的には、横浜南部市場に設置した低温加工物流設備「南部ペスカメルカード」や食品加工施設「南部ペスカメルカードⅡ」を活用しています。これらの施設を通じて、新鮮な水産物を安価で利便性のある商品に加工し、量販店等や通販事業者への販売を積極的に拡大していく方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


横浜魚類は監査役会設置会社として、経営の効率と透明性を高めることを重視しています。社外役員による経営監視機能を強化し、企業価値の最大化を目指す体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


横浜魚類の株主構成を見ると、水産事業を営む事業会社が筆頭株主となっています。その他にも金融機関や関連事業会社が上位に名を連ねており、安定した事業基盤を持つ企業によって支えられていることが特徴です。従業員持株会も大株主の一つとして名を連ねています。

株主名 持株比率
ニッスイ 19.80%
横浜銀行 4.90%
横浜冷凍 3.10%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は12名(男性11名・女性1名)で構成され、女性役員比率は8.3%です。代表取締役社長は松尾英俊氏が務めています。社外取締役比率は22.2%です。

氏名 役職 主な経歴
松尾 英俊 取締役社長(代表取締役) 1988年4月同社入社。南部支社冷塩部部長、本場営業部副部長等を経て、2015年6月取締役就任。2024年6月代表取締役社長より現職。
塚本 秋宏 常務取締役 管理部部長 1986年4月同社入社。2008年4月管理部部長。2015年6月取締役就任。2020年6月常務取締役管理部部長より現職。
加藤 裕 常務取締役 南部支社支社長 1983年4月同社入社。2011年6月南部支社営業一部部長。2022年6月取締役就任。2023年6月常務取締役南部支社支社長より現職。
岩澤 利治 取締役 川崎北部支社支社長 1990年4月同社入社。2018年3月川崎北部支社営業一部部長。2023年6月取締役就任川崎北部支社支社長より現職。
松野 直紀 取締役 本場営業部部長 1991年4月同社入社。2020年3月本場営業部営業一部部長。2023年6月取締役就任。2024年6月取締役本場営業部部長より現職。
小林 義幸 取締役 南部支社副支社長 1991年4月同社入社。2015年5月南部支社営業二部部長。2024年6月取締役就任。2026年4月取締役南部支社副支社長より現職。
柏原 直樹 取締役 1974年4月日本水産株式会社入社。1994年12月同社入社。2002年6月取締役就任。2020年6月非常勤取締役より現職。


社外取締役は、国井重雄氏(元横浜港湾福利厚生協会常務理事)、的埜明世氏(元ニッスイ代表取締役社長)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役2名と社外監査役2名が経営監視機能を担っています。外部からの客観的かつ中立的な視点を取り入れることで、経営の透明性と健全性を確保しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


横浜魚類の役員報酬は、固定報酬としての月額報酬、業績に応じた賞与、および退職慰労金で構成されています。月額報酬は役位や職責、同社の業績、従業員の給与水準を考慮して決定され、賞与は営業利益に応じた額が決算賞与として支給されます。社外取締役には月額報酬のみが支給される体系です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 10名 38百万円 3.8百万円
監査役(社外除く) 1名 9百万円 8.7百万円
社外役員 7名 7百万円 1.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。