※本記事は、株式会社シー・ヴイ・エス・ベイエリア の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
シー・ヴイ・エス・ベイエリアは、ホテル事業、マンションフロントサービス事業、クリーニング事業、コンビニエンス・ストア事業、その他事業を多角的に展開しています。同社グループは、連結子会社10社とともに、居住者向け生活支援から宿泊施設運営まで幅広いサービスを提供しています。
単体従業員数は62名、連結従業員数は184名です。セグメントはホテル事業、マンションフロントサービス事業、クリーニング事業、コンビニエンス・ストア事業、その他事業の5つです。
主な国内グループ会社は、アスク、エフ.エイ.二四(クリーニング事業)などです。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
シー・ヴイ・エス・ベイエリアは、ホテル事業、マンションフロントサービス事業、クリーニング事業、コンビニエンス・ストア事業といった多岐にわたるサービス事業を展開しています。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、連結従業員数は184名と比較的小規模な企業グループです。同社グループの給与水準や働き方については、事業特性や企業規模を考慮した上で、具体的な数値は後続のセクションで詳細を確認できます。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社の平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は7.8年となっています。このデータからは、一定の経験を積んだ従業員が在籍し、比較的安定した環境でキャリアを築いている傾向がうかがえます。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 3,723,000円 |
| 平均勤続年数 | 7.8年 |
| 平均年齢 | 43.2歳 |
| 単体従業員数 | 62人 |
| 連結従業員数 | 184人 |
| 単体のグループ内比率 | 33.7% |
同社は退職一時金規定に基づく確定給付型の退職給付制度を採用しています。これは給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度です。
ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは「人と社会に感動を、誠実なる挑戦を」という企業パーパスを掲げ、中長期的な企業価値向上と持続可能な社会の実現を目指しています。この実現に向け、4つの重点課題(マテリアリティ)を特定し、その推進を通じて人材育成に取り組む方針です。
人材の多様性の確保を含む人材育成においては、性別や国籍等を理由とした形式的な採用や登用は行わず、業務遂行に必要な知見・スキル・経験・適性、そして個々のポテンシャルに基づき公正かつ適切に評価しています。また、すべての職位に社内・社外の研修体制を設け、学べる環境を等しく提供することで、入社後の能力開発に力を入れています。
具体的な方針や計画は現在作成を進めている段階であり、マテリアリティ推進の過程で適切な指標の定義と目標設定に取り組むことで、改善に努めるとしています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
シー・ヴイ・エス・ベイエリアは、ホテル事業を主軸に、マンションフロントサービス事業、クリーニング事業、コンビニエンス・ストア事業、その他事業を展開しています。多角的なサービス提供を通じて、顧客の生活をサポートするビジネスモデルを構築しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、ホテル運営からマンション居住者向けサービス、クリーニング、コンビニエンス・ストア運営まで、幅広い事業を手掛けています。各事業が独立した収益源を持ちながら、相互に連携することで顧客への付加価値を高めています。
ホテル事業
同社は「BAY HOTEL」ブランドでビジネスホテルとユニット型ホテルを運営しており、千葉県と東京都内に施設を展開しています。また、アウトドアリゾート施設「THE FARMスロウマウンテン成田」の開発・運営も行っています。収益は、宿泊需要や施設利用料から得ています。運営は、シー・ヴイ・エス・ベイエリアが行っています。
マンションフロントサービス事業
株式会社アスクと地域運営会社8社が、マンションフロントサービスの受託を核に事業を展開しています。クリーニング取次ぎやマンションDX総合支援ツール「OICOS」の提供、オンラインショッピングサイト「ASQGEM」の運営、カフェ/ショップ運営、イベント企画支援など、居住者向けの生活支援サービスを提供しています。収益は、これらの各種サービス提供から得ています。運営は、アスク、その他地域運営会社8社が行っています。
クリーニング事業
株式会社エフ.エイ.二四が、都心部のタワーマンションや高級マンション向けのクリーニング取次ぎサービスを中心に、企業の研修所や寮、学校、ホテルなど法人向けのリネンサプライサービスを提供しています。ハウスクリーニングや衣類保管サービス、個配サービスも手掛けています。収益は、多様なクリーニングサービスの提供から得ています。運営は、エフ.エイ.二四が行っています。
コンビニエンス・ストア事業
同社は株式会社ローソンとフランチャイズ契約を締結し、「ローソン」ブランドのコンビニエンス・ストア店舗を運営しています。ホテル併設や特殊立地での出店が多く、米飯・惣菜などのファストフードや日用品の販売、公共料金収納代行などのサービスを提供しています。収益は、小売業と各種サービスの提供から得ています。運営は、シー・ヴイ・エス・ベイエリアが行っています。
その他事業
同社は、保有する不動産の賃貸事業やヘアカット店舗の運営事業を行っています。新規事業の開発や既存施設のリブランド支援も手掛けています。収益は、不動産賃貸料やヘアカットサービスの提供から得ています。運営は、シー・ヴイ・エス・ベイエリアが行っています。
同社グループの事業セグメント別の営業総収入は以下の通りです。
| セグメント | 営業総収入(2025年2月期) | 営業総収入(2026年2月期) |
|---|---|---|
| マンションフロントサービス事業 | 42.1億円 | 39.6億円 |
| ホテル事業 | 19.9億円 | 22.2億円 |
| コンビニエンス・ストア事業 | 13.8億円 | 14.7億円 |
| クリーニング事業 | 1.7億円 | 1.7億円 |
| その他事業 | 82百万円 | 79百万円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの営業総収入は、直近5年間で緩やかな増加傾向にあります。一方で、経常利益は変動が大きく、直近の期では経常損失を計上しました。親会社株主に帰属する当期純利益も、直近の期では大幅な損失を計上しています。この当期純損失は、投資事業組合運用損の計上や建物等固定資産に係る減損損失の計上、繰延税金資産の取り崩しが影響しています。しかし、営業活動によるキャッシュ・フローはプラスを維持しており、本業でのキャッシュ創出力は継続しています。
同社グループの直近5期間の業績推移は以下の通りです。
| 項目 | 2022年2月期 | 2023年2月期 | 2024年2月期 | 2025年2月期 | 2026年2月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業総収入 | 72.1億円 | 69.3億円 | 75.2億円 | 78.2億円 | 79.0億円 |
| 経常利益 | △3.6億円 | 47百万円 | 4.2億円 | 3.9億円 | △64百万円 |
| 経常利益率 | △5.0% | 0.7% | 5.6% | 4.9% | △0.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | △8.3億円 | △14百万円 | 7.0億円 | 11.2億円 | △11.4億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | △168.45 | △2.74 | 141.32 | 227.51 | △230.91 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたり営業総収入(連結)は、前期から増加しています。これは、従業員一人ひとりが生み出す収益が増加していることを示しています。一方で、従業員1人あたり営業利益(連結)は前期から減少しており、収益性の改善が課題となっていることがうかがえます。
| 指標 | 2025年2月期 | 2026年2月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり営業総収入(連結) | 41.4百万円 | 42.9百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 2.2百万円 | 0.7百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社グループは、事業活動で得た資金を将来に向けた投資に充てている状況です。現在の財務状況から、事業拡大への取り組みが見られます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの自己資本比率は30.1%であり、プライム市場の非製造業平均と比較してやや高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は当期にマイナスとなり、前期から大きく減少しました。手元資金である現金及び預金は18.9億円で、前期から増加しています。これらの財務状況は、今後の事業展開や雇用環境に影響を与える可能性があります。
| 指標 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 43.8億円 | 31.3億円 |
| 自己資本比率 | 38.9% | 30.1% |
| ROE(自己資本利益率) | 29.0% | △30.4% |
| 現金及び預金 | 17.8億円 | 18.9億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは2.9億円の収入超過となりましたが、前期と比較すると減少しています。これは主に税金等調整前当期純損失を計上した一方、減損損失や減価償却費を計上したことによるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは△5.0億円の支出超過となり、有形固定資産の取得による支出が主な要因です。フリーキャッシュ・フローは△2.1億円の支出超過となり、前期の収入超過からマイナスに転換しました。財務活動によるキャッシュ・フローは3.1億円の収入超過となり、前期の支出超過から収入超過に転換しています。これは長期借入れや短期借入金の純増額によるものです。これらの資金の流れは、事業拡大のための投資を継続しつつ、資金調達も行っている状況を示しており、今後の事業成長とそれに伴う雇用や給与の安定性に関わる動向として注目されます。
| 項目 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 4.1億円 | 2.9億円 |
| 投資CF | △3.8億円 | △5.0億円 |
| 財務CF | △1.3億円 | 3.1億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | 26百万円 | △2.1億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項として、当連結会計年度に財務制限条項に抵触した事実が確認されました。これにより、借入金について期限の利益を喪失する可能性が生じ、継続企業の前提に疑義を生じさせる事象または状況が存在しました。しかし、金融機関との協議により期限の利益の喪失を猶予する合意が成立しており、現時点では継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断されています。
② 事業構造・収益性に関するリスク
マンションフロントサービス事業では、新規マンション戸数の減少傾向や建設コストの高止まり、人手不足によるフロント人材の確保難といった運営環境の変化がリスクとして挙げられています。クリーニング事業においても、在宅勤務の拡大やファストファッションの普及による需要減少、エネルギーコストや原材料価格の高騰により、産業としての縮小傾向がリスクとなっています。
③ 人材・組織に関するリスク
労務リスクとして、社会的な人手不足の深刻化により、必要人材の確保に遅れが生じる可能性があります。これにより、サービス提供の縮小や人件費等のコスト増加が生じ、同社グループの収益確保に影響を与えるリスクがあります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
シー・ヴイ・エス・ベイエリアは、「生活のなかで彩りを感じて頂く、新しいサービスを発見し、創造し、提供する」という経営理念と、「人と社会に感動を、誠実なる挑戦を」という企業パーパスを掲げています。お客様との直接的なコミュニケーションを重視し、新しいサービスの開発・提供を通じて「よりよき明日の実現」に貢献することを目指している会社です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
シー・ヴイ・エス・ベイエリアは、「生活のなかで彩りを感じて頂く、新しいサービスを発見し、創造し、提供する」ことを経営理念としています。2026年2月期からは、新たに「人と社会に感動を、誠実なる挑戦を」という企業パーパスを定めています。
お客様・従業員・社会の「よりよき明日の実現」に貢献することを基本方針としており、創業以来、お客様との直接的なコミュニケーションを重視し、顧客ニーズや潜在的需要の把握に努めています。業界の概念にとらわれず、新しいサービスの開発・提供を軸とした各種サービス事業を展開することで、持続的な成長を目指している会社です。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
シー・ヴイ・エス・ベイエリアは、「人と社会に感動を、誠実なる挑戦を」という企業パーパスのもと、お客様との直接的なコミュニケーションを重視する価値観を大切にしています。業界の概念や通説にとらわれず、新しいサービスの開発・提供を通じて顧客ニーズの把握に努めることを行動の基本としています。
同社グループでは、人手や工数を前提とせず、合理性と生産性を追求するカルチャーがあります。従来の仕事の仕方から脱却し、組織・責任・工程・業務内容を変えることを厭わず、グループ全体の生産性向上を目指しています。
コンプライアンスを遵守した透明性の高い経営と、事故を未然に防ぐ業務プロセスの構築に努めています。人材の採用・登用においては、性別・国籍等によらず、業務に必要な知見・スキル・経験・適性、個々のポテンシャルを公正かつ適切に評価する方針です。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
シー・ヴイ・エス・ベイエリアは、2027年2月期のグループ全社方針として「持続的な成長を実現するための礎を築く」ことを掲げ、複数の重点テーマに取り組んでいます。
主な課題の一つは「ガバナンス体制の強化」であり、コンプライアンスを遵守した透明性の高い経営と、事故を未然に防ぐ業務プロセスの構築に努めています。
また、「効率性を加速させる業務改革」では、人手や工数を前提とせず、合理性と生産性を追求する業務方法への変革を進め、グループ全体の生産性向上を目指しています。
さらに、「高度人材の補完」として、企業理念や業務効率性を理解・共感し、質の高い結果を求める人材の確保と次世代幹部の採用・育成を強化しています。
「認知度の向上」も課題であり、自社の魅力やサービスの付加価値を高め、オリジナルブランドとしての力を携えるため、有名企業とのコラボレーションやコーポレートブランディングに取り組んでいます。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
シー・ヴイ・エス・ベイエリアは監査等委員会設置会社であり、取締役会は代表取締役社長を議長とし、社外取締役を含む取締役で構成されています。監査等委員会も社外取締役が中心となり、経営の監督機能を担っています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の筆頭株主は株式会社ユネイシアであり、創業家である泉澤豊氏、泉澤摩利雄氏も上位株主として名を連ねています。特定の株主グループが上位に並ぶ資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| ユネイシア | 27.25% |
| 泉澤 豊 | 14.70% |
| 泉澤 摩利雄 | 4.40% |
(注)自己株式を127,651株保有しております。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性7名・女性-名)で構成され、女性役員比率は-%です。代表取締役社長は泉澤摩利雄氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 泉澤 豊 | 代表取締役 会長 | 1973年10月株式会社ユネイシア設立代表取締役社長就任。1981年2月シビルサービス株式会社(現同社)設立代表取締役社長就任。1998年2月同社代表取締役社長就任。2012年3月同社代表取締役会長就任より現職。 |
| 泉澤 摩利雄 | 代表取締役 社長 | 1998年3月同社入社。2012年3月同社代表取締役社長就任。2021年3月同社代表取締役社長就任より現職。 |
| 坂内 太一 | 取締役 サービス事業本部長 | 2001年3月同社入社。2021年5月同社取締役サービス事業本部長就任より現職。 |
| 土井 章博 | 取締役 事業推進本部長 兼リトリートステイ事業本部長 | 1997年8月同社入社。2026年3月同社取締役事業推進本部長兼リトリートステイ事業本部長就任より現職。 |
社外取締役は、山下徳実氏(銀行役員・監査等委員)、廣島武氏(証券会社経営者・監査等委員)、仲内光広氏(投資運用アドバイザリー専門家・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、社外取締役が監査等委員として経営全般に対する意見を述べ、監査・監督機能の強化に貢献しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の取締役の報酬は、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとして機能するよう設計されています。基本報酬と業績連動報酬により支払われ、金銭報酬のみで構成されています。業績連動報酬の算定基礎となる業績指標は、当事業年度の連結営業利益です。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 4名 | 30百万円 | 7.5百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 9百万円 | 2.2百万円 |
当事業年度における役員報酬等の総額は38.9百万円であり、対象となる役員は8名です。
連結報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の開示は行われていません。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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