※本記事は、北雄ラッキー株式会社 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
北雄ラッキーは、生鮮食料品を中心に一般食料品およびファミリー衣料品を販売するスーパーマーケット事業を営んでいます。単一セグメントで事業を展開しています。
同社の単体従業員数は383名です。事業セグメントはスーパーマーケット事業の単一です。
同社は、生鮮食料品を主力とするスーパーマーケット小売業として、生鮮食料品、一般食料品、ファミリー衣料品などを販売しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
北雄ラッキーは地域密着型のスーパーマーケット事業を主体としており、お客様への接客を重視しています。そのため、従業員の質の向上と多様性に富んだ人的資本の充実、そして働きやすい環境整備に力を入れています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、平均年齢が高く、勤続年数も長い傾向が見られます。これは、従業員が長期にわたって安定してキャリアを築いていることを示しています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 5,100,215円 |
| 平均勤続年数 | 21.0年 |
| 平均年齢 | 47.1歳 |
| 単体従業員数 | 383人 |
同社は、確定給付型の制度として退職一時金制度を採用しているほか、確定拠出型の制度として確定拠出年金制度(前払退職金制度との選択制)も併せて採用しています。
退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
なお、退職給付債務は6.7億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社は、人的資本の多様性が中長期的な企業価値の向上につながる重要な要素であると考えています。スーパーマーケット事業において接客を重視しており、従業員の質の向上こそがお客様が本当に望むサービスの提供に資すると捉えています。
そのため、老若男女を問わない多様性に富んだ社内人的資本の充実と、全ての従業員が働きやすい社内環境の整備が必要であると考えています。残業時間の削減や有給休暇の取得促進など、労務環境の改善を継続的に行っています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。管理職に占める女性労働者の割合は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性育児休業取得率 | 50.0% |
| 労働者の男女の賃金の差異(全労働者) | 58.2% |
| 労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) | 75.1% |
| 労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) | 100.1% |
指標及び目標
| 指標 | 目標 | 実績(当事業年度) |
|---|---|---|
| 管理職に占める女性労働者の割合 | 2031年3月までに10% | -% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 2027年3月までに100% | 50.0% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
北雄ラッキーは、北海道を拠点にスーパーマーケット事業を展開しています。地域に密着した店舗運営を通じて、日々の生活を支える商品を提供しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
北雄ラッキーは、生鮮食料品を中心に一般食料品やファミリー衣料品を販売するスーパーマーケット事業を単一セグメントとして営んでいます。同社の収益は、これらの商品の販売から得られています。
国内の外部顧客への売上高が損益計算書の売上高の90%を超えるため、事業は主に日本国内に集中しています。特定の顧客やセグメントに収益が集中する傾向が見られます。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社の直近の業績は、売上高が増加傾向にあります。一方で、営業利益は減少、経常利益は増加、当期純利益は減少という異なる動きを示しています。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
同社の財務状況は、安定した基盤を示しています。本業で得た資金を効率的に活用し、健全な資金の流れを維持していることがうかがえます。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社の財務基盤を見ると、自己資本比率は当期で66.4%となっており、前期の58.7%から増加しています。これは非製造業のプライム市場平均と比較して高い水準を示しています。手元資金である現金及び預金等は、当期末に6億85百万円となっており、前期末の5億7百万円から増加しました。これらの状況は、同社が安定した財務体質を維持していることを示しています。
| 指標 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | 58.7% | 66.4% |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
| 現金及び預金等 | 5億7百万円 | 6億85百万円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社のキャッシュフローを見ると、当期は営業活動によるキャッシュフローが14億39百万円の資金獲得となりました。これは本業で安定的に資金を生み出していることを示しています。投資活動によるキャッシュフローは7億75百万円の資金獲得となっており、主に定期預金の払戻による収入があったことが要因です。
その結果、フリーキャッシュフローは22億14百万円のプラスとなりました。これは、本業で得た資金と投資活動による収入を合わせ、自由に使える資金が潤沢にある状態を示しています。この資金状況は、同社の事業運営が安定しており、将来的な事業展開や雇用、給与の安定性にもつながる基盤があることを示唆しています。
| 項目 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 2億31百万円 | 14億39百万円 |
| 投資CF | △3億63百万円 | 7億75百万円 |
| 財務CF | 72百万円 | △20億37百万円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △1億32百万円 | 22億14百万円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社は北海道全域でスーパーマーケット事業を展開しており、オーバーストア状態にある市場での競合店やネット通販との競争にさらされています。また、有利子負債が比較的高い水準にあるため、金利の大幅な引き上げが実施された場合には、支払利息が増加し経営成績に影響を与える可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
人材・組織に関するリスクの記載はありません。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
北雄ラッキーは、「日本一質の高いスーパーマーケット」を目指し、お客様の多様なニーズに応えることに注力しています。地域に根ざした事業展開を通じて、持続的な成長と社会貢献を追求する企業です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
北雄ラッキーの企業理念は「日本一質の高いスーパーマーケットをめざします」です。同社は、多様化する消費者ニーズにきめ細かく対応し、お客様の満足度を引き上げることを目指しています。この実現のため、「よりおいしくより豊かに」「健康と安心」を不変のこだわりとし、失敗を恐れず挑戦を続ける「チャレンジャー」として経営課題に取り組む方針を示しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
北雄ラッキーは、企業理念の実現に向けて「感動を与えるサービス」と「仕事に対する向上心」を重要な柱としています。失敗を恐れずに挑戦を続ける「チャレンジャー」としての姿勢を大切にする企業風土です。また、人的資本の多様性を中長期的な企業価値向上の重要な要素と捉え、老若男女を問わず全ての従業員が働きやすい環境整備と、接客を重視した従業員の質向上に努めています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
北雄ラッキーは、収益力強化を重点課題とし、顧客ニーズに合致した商品開発と提案型売場構成の徹底に取り組んでいます。具体的には、「フードコーディネート部」を設置し、新商品開発や30代・40代ファミリー層へのアプローチを進めています。また、ローコスト運営の徹底と業務効率改善による生産性向上を目指し、オペレーションの効率化やセルフレジ導入を進めています。人的資本の充実にも注力し、従業員への研修制度の充実や育成面接を通じた成長支援、中途採用の検討も行っています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
北雄ラッキーは、監査役会設置会社として、取締役会と監査役会が経営の意思決定と監督機能を担っています。執行役員制度を導入し、業務執行の迅速化と経営判断の適時性を図る体制です。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
北雄ラッキーの筆頭株主は株式会社桐生興産であり、創業家に関連する企業が主要な株主として名を連ねています。複数の株主が上位に位置し、安定した資本構成を形成していることが特徴です。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 株式会社桐生興産 | 22.96% |
| 横山 清 | 5.83% |
| 株式会社北洋銀行 | 4.90% |
(注) 発行済株式(自己株式を除く。)の総数に対する所有株式数の割合は、小数点第3位以下を切り捨てて表示しております。
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は8名(男性8名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は桐生宇優氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 桐生 宇優 | 代表取締役社長 | 1988年4月山一證券㈱入社、1992年1月同社入社、2015年3月同社代表取締役社長より現職。 |
| 田中 寛密 | 取締役専務執行役員営業本部長 | 2000年10月同社入社、2019年5月同社取締役執行役員経営企画室長、2023年5月同社取締役専務執行役員営業本部長より現職。 |
| 髙橋 徹 | 取締役常務執行役員管理本部長 | 1986年4月同社入社、2020年3月同社執行役員管理本部開発部長、2023年5月同社取締役常務執行役員管理本部長より現職。 |
| 吉田 武生 | 取締役執行役員経営企画室長 | 1994年4月同社入社、2021年3月同社執行役員営業本部販売統括部長、2023年5月同社取締役執行役員経営企画室長より現職。 |
社外取締役は、吉田周史氏(吉田周史公認会計士事務所設立・公認会計士)です。
同社は監査役会設置会社であり、取締役会の意思決定・監督機能と業務執行を分離する執行役員制度を導入しています。社外取締役1名と社外監査役2名を選任し、客観的かつ公正な立場から経営を監督する体制を構築しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社の取締役の報酬は、業績向上への意欲を高め、中長期的な企業価値向上に資する報酬体系を基本方針としています。各職責を踏まえた適正な水準とし、固定報酬としての基本報酬を支給しています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 4名 | 67百万円 | 16.9百万円 |
| 監査役(社外除く) | 1名 | 10百万円 | 10.0百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 6百万円 | 1.5百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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