【平均年収627万円】メディカル一光グループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収627万円】メディカル一光グループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

メディカル一光グループは、調剤薬局の経営を主軸に、ヘルスケアサービスや医薬品卸事業、不動産事業をグループ各社とともに展開しています。連結従業員数は1,608名に上り、直近の連結会計年度では売上高、利益ともに前期から増加となりました。


目次

※本記事は、株式会社メディカル一光グループ の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


メディカル一光グループは、医療機関の発行する処方箋に基づき、医薬品の調剤を行う調剤薬局の経営を主たる事業としています。また、介護施設の運営や訪問介護等のヘルスケアサービス、医薬品の販売を行う医薬品卸事業、一般不動産の賃貸業務も展開しています。

単体従業員数は30名、連結従業員数は1,608名です。セグメントは調剤薬局事業、ヘルスケア事業、医薬品卸事業、不動産事業の4つです。

主な国内グループ会社は、メディカル一光(調剤薬局事業・医薬品卸事業)、ヘルシー薬局(調剤薬局事業)、ヘルスケア・キャピタル(投資事業)、ハピネライフ一光(ヘルスケア事業)などです。

直近では、ヘルスケア事業で有料老人ホームを新設し、介護事業会社を買収しました。また、医薬品卸事業では複数の医薬品卸会社を買収・合併し、グループ再編と統制強化を進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社メディカル一光グループは、医療および介護に特化した事業を展開しており、社会貢献を重視する企業文化が特徴です。同社グループでは、持続的な企業価値向上において人的資本を重要な基盤と捉え、多様な人材が活躍できる環境整備に注力しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社単体の平均勤続年数は9.1年、平均年齢は41.1歳となっており、比較的落ち着いた年齢構成と一定の勤続年数が見られます。これは、従業員が長期的にキャリアを築ける環境があることを示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 6,273,000円
平均勤続年数 9.1年
平均年齢 41.1歳
単体従業員数 30人
連結従業員数 1,608人
単体のグループ内比率 1.9%


同社および一部の連結子会社では、確定給付型の退職給付制度を設けています。確定給付型とは、給与や勤続年数に応じて将来の給付額が決まる制度です。

退職一時金制度がありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、退職給付債務は11.9億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「良質の医療・介護サービスをより多くの人に提供する」という理念のもと、持続的な企業発展に向けた強固な組織基盤の構築を目指しています。人材の採用、研修・育成、評価を人材育成方針の軸としており、多様な経歴を持つ経験者採用も積極的に活用しています。

個々の習熟度に応じた職種別・階層別の研修制度を設け、各種資格取得後の資格手当支給によりスキルアップを支援しています。また、評価指標を明確にし、フィードバックを通じて社員の成長を促す仕組みを構築しています。

多様な人材が活躍できる環境整備も重視しており、特に調剤薬局事業では女性社員比率が高いことから、女性社員の管理職登用を期待しています。出産や育児といったライフイベントを理由に離職することのないよう、産前産後休業、育児・介護休業、育児短時間勤務等の制度を充実させ、円滑な活用を支援しています。薬剤師向けには、地域限定社員、エリア限定社員、無限定社員の3つの雇用条件を選択できる制度も導入しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。連結子会社は公表義務の対象外のため、記載を省略しています。パート・有期雇用の従業員の男女賃金格差は開示されていません。

指標 数値
管理職に占める女性従業員の割合 6.7%
男性従業員の育児休業取得率 33.3%
従業員の男女賃金格差(全従業員) 72.8%
従業員の男女賃金格差(正規雇用従業員) 73.7%

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ ㈱メディカル一光

指標 数値
管理職に占める女性従業員の割合 14.1%
男性従業員の育児休業取得率 71.4%
従業員の男女賃金格差(全従業員) 78.2%
従業員の男女賃金格差(正規雇用従業員) 79.1%
従業員の男女賃金格差(パート・有期雇用の従業員) 99.3%


▼ ㈱ハピネライフ一光

指標 数値
管理職に占める女性従業員の割合 22.2%
男性従業員の育児休業取得率 0.0%
従業員の男女賃金格差(全従業員) 77.5%
従業員の男女賃金格差(正規雇用従業員) 86.1%
従業員の男女賃金格差(パート・有期雇用の従業員) 78.3%

多様性・登用


主要3社の合計値です。

指標 実績 目標
管理職に占める女性従業員の割合 14.4% 20%以上
全従業員の男女賃金格差 73.2% 75%以上

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


メディカル一光グループは、医療・介護分野を主軸に多角的な事業を展開しています。調剤薬局の経営を中核とし、ヘルスケア、医薬品卸、不動産といった幅広いサービスを通じて、地域社会の健康と福祉に貢献する事業構造となっています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、医療機関の発行する処方箋に基づく医薬品の調剤を主たる事業としています。これに加え、介護施設の運営や医薬品の卸売、不動産賃貸など、医療・介護を取り巻く多様なニーズに応えるサービスを提供しています。各事業はそれぞれ異なる収益源を持ち、グループ全体で安定した収益基盤を構築しています。

調剤薬局事業

処方箋に基づき医薬品の調剤を行う調剤薬局を経営しています。収益は、薬剤料や技術料等から得ています。運営は、メディカル一光、ヘルシー薬局、京寿薬品が行っています。当連結会計年度の売上高は前期から増加しています。

医薬品卸事業

医療機関等へ医薬品の販売を行っています。収益は、医療用医薬品の販売から得ています。運営は、メディカル一光、メディシン一光が行っています。当連結会計年度の売上高は前期から大幅に増加しましたが、利益面では前期を下回っています。

ヘルスケア事業

介護施設の運営および訪問介護等、多様な介護サービスの提供を行っています。収益は、介護サービスの提供から得ています。運営は、ハピネライフ一光、ハピネライフケア鳥取、三重高齢者福祉会、ウェルフェアー、ライフケア、メディカルケア一光、サンライズヴィラ土浦が行っています。当連結会計年度の売上高は前期から増加しましたが、営業利益では減少しています。

不動産事業

一般不動産を所有し賃貸業務を行っています。収益は、賃貸不動産からの収入から得ています。運営は、同社、メディカル一光、サンライズヴィラ土浦、ヘルスケア・キャピタルが行っています。当連結会計年度の売上高、営業利益ともに前期から増加しています。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
調剤薬局事業 247億円 263億円
医薬品卸事業 154億円 194億円
ヘルスケア事業 81.2億円 89.9億円
不動産事業 2.0億円 2.5億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、過去5年間で一貫して増加傾向にあります。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、一時的な変動はあったものの、全体としては増加基調で推移しています。特に直近の連結会計年度では、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前期から増加となりました。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 336億円 339億円 399億円 484億円 550億円
経常利益 13.6億円 12.3億円 17.5億円 18.2億円 18.6億円
経常利益率 4.0% 3.6% 4.4% 3.8% 3.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 8.5億円 7.6億円 10.4億円 11.3億円 12.8億円
1株当たり当期純利益(円) 226.92 202.20 276.70 301.35 338.73

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から増加しています。これは、事業規模の拡大や効率化の進展を示唆しています。一方で、従業員1人あたり営業利益(連結)は前期から横ばいとなっています。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 31.3百万円 34.2百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.1百万円 1.1百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


メディカル一光グループは、事業拡大に向けた投資を積極的に進めており、その財務基盤と資金の流れは、今後の成長戦略を反映したものとなっています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


メディカル一光グループの自己資本比率は41.7%となっており、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を示しています。ROE(自己資本利益率)は8.6%で、プライム市場平均を下回っています。手元資金は61.2億円を確保しており、事業運営の安定性を支える基盤となっています。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 147億円 163億円
自己資本比率 41.2% 41.7%
ROE(自己資本利益率) 8.3% 8.6%
現金及び預金 67.7億円 61.2億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


メディカル一光グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローは12.1億円の増加となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の増加や減価償却費・のれん償却額の増加によるものです。

一方で、投資活動によるキャッシュフローは18.1億円の減少となりました。これは連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得や投資不動産、有形固定資産の取得による支出が主な要因です。結果として、フリーキャッシュフローは6.1億円のマイナスとなっています。

財務活動によるキャッシュフローは2.8億円の減少となりましたが、長期借入金の純増加があった一方で、短期借入金の純減少や配当金の支払が行われています。同社グループは事業拡大のための積極的な投資を行っており、今後の成長が期待されるフェーズにあると言えます。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 12.0億円 12.1億円
投資CF △11.3億円 △18.1億円
財務CF △10.3億円 △2.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 0.6億円 △6.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの調剤薬局事業では、薬価基準及び調剤報酬の改定が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、ヘルスケア事業においては、介護関連事業の市場拡大に伴う競合激化が業績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループの調剤薬局事業では、店舗数の増加に対応した薬剤師の確保ができない場合、事業に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


メディカル一光グループは、医療と介護に特化した事業を通じて、社会に貢献することを目指しています。患者様や利用者の安心と快適を追求し、地域社会から信頼される企業グループの形成を重視する会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「良質の医療・介護サービスをより多くの人に提供する」ことを基本方針としています。医療および介護に特化したビジネスモデルを展開し、持続的かつ安定的な業務の拡大を図っています。患者様・医療機関双方から信頼される企業グループの形成を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「患者様第一主義」「ホスピタリティーの精神」をモットーとしています。事業を通じて社会的ニーズに応え、社会構造の変化を捉え持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。持続的な企業発展に向け、人材の採用、研修・育成、評価を人材育成方針の軸としています。多様な人材が活躍できる環境整備を重要と認識しており、ダイバーシティ&インクルージョンの観点も重視しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


社会変化に対応した事業展開のため、メディカル一光グループは「良質な医療・介護サービスをより多くの人に提供する」という理念のもと、以下の課題に取り組んでいます。事業規模の拡大、効率経営による収益力の強化、人材育成を優先的に対処すべき課題としています。特に人材育成においては、社内研修体制の下、社員一人ひとりの資質向上を図ることを掲げています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


株式会社メディカル一光グループは、監査役会設置会社として、社外取締役を含む取締役会が経営方針の意思決定と業務執行の監査を担っています。監査役会は取締役の職務執行に対する監査を行い、コーポレート・ガバナンスの充実を図る体制を構築しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループは、イオンが筆頭株主として経営を支えています。創業家である南野利久氏も主要株主の一人であり、事業会社が上位株主として名を連ねる資本構成となっています。

株主名 持株比率
イオン 27.08%
南野利久 18.87%
ハウス食品グループ本社 9.55%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性9名・女性2名)で構成され、女性役員比率は18.2%です。代表取締役社長は南野利久氏が務めています。社外取締役比率は57.1%です。

氏名 役職 主な経歴
南 野 利 久 代表取締役社長 1980年9月近畿商事三重設立代表取締役社長。1985年4月同社設立代表取締役社長。同社グループCEOなどを経て、2023年5月よりメディカル一光代表取締役社長より現職。
櫻 井 利 治 代表取締役専務取締役経営全般担当 2002年2月関西さわやか銀行本店営業部長。2005年3月同社入社後、取締役、常務取締役を経て、2014年5月より代表取締役専務取締役。同社グループCFOなどを歴任し、2023年5月より経営全般担当より現職。
遠 山 邦 彦 常務取締役管理全般 関東支社担当 1991年4月東海銀行入行。三菱UFJ銀行支店長を経て、2020年11月同社出向。2021年11月同社入社後、上席執行役員、取締役を歴任。2024年6月より常務取締役。2025年5月より管理全般関東支社担当より現職。


社外取締役は、堀野桂子氏(弁護士法人北浜法律事務所パートナー)、桑原茂裕氏(アフラック生命保険取締役副会長)、堀江裕氏(藤田医科大学特命教授理事長補佐地域共生社会推進センター長)、澤田菫氏(タワーズワトソン在籍)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役4名が選任されています。社外取締役は、法律、金融行政、医療行政、コンサルティングファームでの専門的な知見に基づき、経営の意思決定の適正性を確保するための助言・提言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、同社グループの継続的な成長と企業価値の向上、企業競争力の強化を目的としています。報酬は固定報酬である基本報酬と、非金銭報酬である譲渡制限付株式を割り当てる株式報酬により構成されています。個別の報酬額は、職務、実績、貢献度などを総合的に勘案して決定されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 79百万円 26.5百万円
監査役(社外除く) 1名 9百万円 9.2百万円
社外役員 6名 28百万円 4.6百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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