【平均年収859万円】和田興産 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収859万円】和田興産 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

和田興産は、兵庫県と大阪府を主要エリアに、分譲マンション「ワコーレ」の開発・販売を主力とする不動産販売事業と賃貸その他事業を展開しています。直近の業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、和田興産株式会社 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


和田興産は、兵庫県神戸市およびその周辺地域、大阪府を主要エリアとして、分譲マンション「ワコーレ」の開発・企画・販売を主力とする不動産販売事業を展開しています。また、賃貸マンションを中心とした賃貸その他事業も手掛けており、事業エリアの拡大を進めています。

単体従業員数は125名です。事業セグメントは分譲マンション販売、戸建て住宅販売、その他不動産販売、不動産賃貸収入、その他の5つです。

和田興産は、兵庫県と大阪府を主要エリアとし、分譲マンション「ワコーレ」の開発・企画・販売を主力とする不動産販売事業、および賃貸マンションを中心とした賃貸その他事業を自社で展開しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


和田興産は、神戸を中心とした地域に根差した住まいづくりを展開する企業であり、従業員の働きやすさや多様な人材の活躍を重視する姿勢が見られます。同社では、社員が能力を発揮し、仕事と生活の調和を図りやすい雇用環境の整備に注力しています。給与水準や具体的な働き方に関するデータから、同社の雇用環境や人材育成への取り組みを詳しく見ていきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均勤続年数が比較的長く、従業員が安定してキャリアを築いている傾向がうかがえます。平均年齢も40代前半であり、経験豊富な人材が多数在籍していることが示唆されます。

項目 数値
平均年間給与 8,587,000円
平均勤続年数 12年4ヶ月
平均年齢 42.7歳
単体従業員数 125人


同社は確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方の退職給付制度を採用しています。同社は確定給付型の制度として、退職一時金制度を採用しています。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


和田興産は「共生(ともいき)」を企業理念とし、地域社会への貢献と持続可能な社会の実現を目指す中で、人的資本の拡充を重要なサステナビリティ項目の一つとしています。社員が能力を発揮し、仕事と生活の調和を図りやすい雇用環境の整備に注力しており、女性活躍推進法および次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を策定しています。

具体的には、公平な評価のもとでの女性管理職比率向上を推進するとともに、性別に関わらず仕事と子育てが両立できる風土を醸成するため、男性社員の子育て支援制度の導入に取り組んでいます。また、国籍や職歴にとらわれず、個人の能力と実績を重視した人物本位の登用を実施しており、多様な人材が活躍できる組織風土の醸成を目指しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 6.1%

多様性・登用

指標 数値
女性管理職(課長)の登用目標 10.0%以上

育児・介護支援

指標 数値
男性社員の子育てに対する新たな育児制度導入目標 制度導入

人材育成・エンゲージメント

指標 数値
女性労働者のキャリア形成に向けたマネジメントや研修の実施 実施
評価制度に沿った評価の推進 推進
女性管理職の着任を実現 実現
社員のニーズの把握、検討開始 開始
管理職及び役員にてブラッシュアップ 実施
制度内容について、社内Web掲示板にて社員へ周知 周知

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


和田興産は、主に兵庫県神戸市およびその周辺地域、大阪府を事業エリアとし、分譲マンションの開発・企画・販売を主力とする不動産販売事業と、賃貸マンションを中心とした賃貸その他事業を展開しています。地域に密着した事業展開を通じて、多様な不動産ニーズに応えています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社の事業は、主に不動産販売事業と賃貸その他事業で構成されています。収益の大部分は分譲マンション販売から得られており、その他に戸建て住宅販売、小型収益物件や宅地等の販売、そして賃貸マンションを中心とした不動産賃貸収入があります。販売活動は外部に委託し、企画やデザインといった商品力で顧客に訴求する戦略をとっています。

分譲マンション販売

同社は「ワコーレ」ブランドで分譲マンション事業を展開しており、主に50戸前後の中規模マンションの開発を手掛けています。神戸・明石地区や阪神地区を中心に、大阪府へも事業エリアを拡大しています。デザイナーズ・マンションの開発や「機能性」「利便性」「快適性」を取り入れた「先進的な住まいづくり」に特化しており、品質重視のマンション開発を行っています。この事業は前期に比べて収益が増加しました。

戸建て住宅販売

神戸市・明石市をはじめとする主要事業エリアで戸建て住宅の販売を行っています。分譲マンションで培ったデザイン性や企画力を活かし、付加価値を重視した街並みづくりを基本としています。この事業は前期に比べて収益が減少しました。

その他不動産販売

主に小型収益物件や宅地等の販売を手掛けています。また、保有不動産の有効活用を推進する過程で、価値増大が見込める場合には保有不動産の販売も行っています。この事業は前期に比べて収益が大幅に減少しました。

不動産賃貸収入

神戸市および阪神エリアを中心に、駅からの交通利便性を重視した賃貸マンションの開発を行っています。ペット対応型マンションやデザイナーズ・マンションなど、独自性のある賃貸マンションを提供しています。既存賃貸物件を購入し改修するバリューアップ方式も採用しており、安定的な賃貸収入の確保を目指しています。この事業は前期とほぼ横ばいの収益となりました。

その他

この事業には、売電収入、解約手付金収入、保険代理店手数料収入、仲介手数料など、同社の事業に附随して発生する収入が含まれます。系統用蓄電所による売電収入や、保険代理店としての手数料収入などが主な収益源です。この事業は前期に比べて収益が大幅に増加しました。

本邦以外の外部顧客への売上高はないため、海外比率や為替リスクは発生していません。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
分譲マンション販売 306億円 342億円
不動産賃貸収入 32.8億円 33.0億円
その他不動産販売 43.0億円 26.8億円
戸建て住宅販売 18.5億円 17.6億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


直近の業績は、売上高が増加した一方で、各利益は減少する増収減益の傾向を示しています。売上高は前期から増加しましたが、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも前期を下回る結果となりました。


■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社の単体従業員数は125名であり、平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は12年4ヶ月となっています。平均年間給与は8,587千円です。これらの数値は、同社の組織構成や従業員の定着状況を示すものです。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


和田興産の財務状況は、事業活動と投資活動の結果、手元資金が減少傾向にあり、今後の資金の流れに注目が集まります。同社は事業拡大のための先行投資を積極的に行っている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率は非製造業のプライム市場平均と比較して高い水準にあり、財務基盤の安定性を示しています。一方で、ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回る水準となっています。手元資金は前期から減少しており、資金の動向を注視することが重要です。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 32,929百万円 34,721百万円
自己資本比率 29.8% 30.7%
ROE(自己資本利益率) - 7.8%
現金及び現金同等物 14,832百万円 10,295百万円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社の当期の営業活動によるキャッシュ・フローは減少となりました。これは主に、建築代金支払等による仕入債務の減少や、翌期以降の事業用地取得等による棚卸資産の増加、前受金の減少が要因となっています。投資活動によるキャッシュ・フローも減少しており、系統用蓄電所や賃貸物件取得などの設備投資が行われています。

これらの資金流出に対し、財務活動によるキャッシュ・フローは増加しています。分譲マンション用地購入等の資金調達による長期借入金の増加や、運転資金借入による短期借入金の増加が主な要因です。全体として、事業拡大のための先行投資が活発であり、その資金を外部からの借入で賄っている状況を示しています。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF △19.4億円 △90.2億円
投資CF △20.9億円 △27.9億円
財務CF 39.0億円 72.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △40.3億円 △118.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、主要事業である不動産販売事業において、景気動向や金利動向、住宅税制等の影響を受けやすく、購買意欲の減退が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、主要エリアでの競合激化による用地仕入力や販売力の低下、価格変動もリスクとして挙げられています。

資金調達においては、金融機関からの借入金に主に依存しており、資金調達に障害が生じた場合や金利変動があった場合には、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


和田興産は、「共生(ともいき)」を企業理念に掲げ、地域社会とのつながりを重視した事業活動を展開しています。お客様や株主、地域社会を含む全てのステークホルダーとの「共生」を目指す企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


和田興産は、自分の生き方が他の人の幸せにつながる「共生(ともいき)」を企業理念としています。お客様や株主、地域社会を含めた全てのステークホルダーとの「共生」を目指す方針です。

この理念を実現するため、事業環境の悪化や急変に迅速かつ的確に対応できる態勢構築を基本指針としています。また、企業の安定性を確保し、常に先を見通した経営戦略の推進と事業ポートフォリオの構築を掲げています。

神戸市・明石市・阪神間を中心とした地域密着型の不動産業として、住まう方にとってのオンリーワンとなる住まいづくりを目指しています。良質な”住まい”の提供を通じた『街づくり』を進めることを企業の使命とし、地域に根ざした不動産業として当地のリーディング・カンパニーを目指す考えです。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


和田興産は、組織体制の充実と組織力の結集を図るため、行動指針「Wada-Way」を策定しています。この指針には、「自主自律」「唯一無二」「迅速果断」「相互信頼」の四つが掲げられています。

「自主自律」は主体的に物事を捉え、自らが責任感を持って行動すること、「唯一無二」は一人ひとりの個性を活かし、価値ある独創で地域を彩ることを意味します。また、「迅速果断」はスピード感を持った事業への取組みを促し、「相互信頼」はチームワークとコミュニケーションを促すものです。

同社は、多様な人材が活躍できる組織風土を醸成し、従業員のパフォーマンスを促進する方針です。国籍や職歴に関係なく、個人の能力や実績を重視した人物本位の登用を実施しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


和田興産は、中長期的な課題として、少子・高齢化の進展に伴う需要の減退や、税負担・社会保障への不安を認識しています。足元では建築コストの高止まりや金利動向も懸念される状況です。

これらの課題に対し、品質面の向上はもちろん、環境面や利便性、安全性に配慮した付加価値の高い住宅開発を進める方針です。長年に亘り安心・安全に住めるよう「品質の強化」「サービスの向上」に努め、多様化する顧客のライフスタイルに沿った多彩なプランの提供を進めています。

同社は中期経営計画(2027年2月期~2029年2月期)のテーマを「経営基盤の強靭化」と定めています。多様な人材が活躍・挑戦できる環境を整備することで組織体制の強化を図るとともに、コーポレートガバナンス・コードに則して、ガバナンスやリスクマネジメントにおける体制も強化する考えです。女性活躍推進のため、公平な評価のもと管理職の女性比率向上の推進を図り、男性社員の子育てに対する新たな育児制度の導入も進めています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


和田興産は、健全かつ透明性の高い経営体制の確立を重視しています。同社は監査等委員会設置会社として、意思決定の迅速化と透明度の高い経営を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


和田興産の株主構成を見ると、筆頭株主は四三二です。上位株主には、同社の代表取締役会長である和田剛直氏をはじめ、和田憲昌氏といった個人株主が名を連ねています。これにより、特定の株主グループが同社の経営に一定の影響力を持っていることがうかがえます。

株主名 持株比率
四三二 22.68%
和田 憲昌 13.50%
和田 剛直 9.56%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は13名(男性12名・女性1名)で構成され、女性役員比率は7.7%です。代表取締役会長は和田剛直氏、代表取締役社長は溝本俊哉氏が務めています。社外取締役比率は46.2%です。

氏名 役職 主な経歴
和田 剛直 代表取締役会長 1996年12月同社入社、2005年5月同社取締役、2022年5月より同社代表取締役会長。
溝本 俊哉 代表取締役社長 1983年4月株式会社大阪銀行入行、2005年11月同社入社、2022年5月より同社代表取締役社長。
濱本 聡 専務取締役 1995年11月同社入社、2016年5月同社取締役、2022年5月より同社専務取締役。
黒川 宏行 取締役 2002年2月同社入社、2022年5月同社取締役総合企画部長、2023年4月より同社取締役。
大槻 康成 取締役 2005年8月同社入社、2022年5月同社取締役賃貸事業部長、2024年3月より同社取締役。
早野 勝久 取締役 2003年1月同社入社、2022年5月同社執行役員分譲マンション事業第一部長、2025年5月より同社取締役。


社外取締役は、齋藤富雄氏(関西国際大学名誉教授)、谷口時寛氏(神戸市監査委員)、大髙裕司氏(京阪神興業代表取締役社長)、角南忠昭氏(角南商事取締役会長・監査等委員)、薗田統氏(公認会計士・税理士・監査等委員)、中務尚子氏(弁護士・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、独立役員である6名の社外取締役が経営の監督機能を強化しています。監査等委員会は社外取締役3名を含む4名で構成され、専門的見地から経営監視を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


和田興産では、取締役の報酬は固定報酬、業績連動報酬(役員賞与)、株式報酬で構成されています。社外取締役および監査等委員である取締役の報酬は、業務執行から独立した立場を考慮し、固定報酬のみとしています。業績連動報酬は利益水準を指標とし、株式報酬は退任時に累積ポイント分の株式を交付する仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 7名 2.2億円 30.8百万円
監査等委員(社外除く) 1名 19百万円 19.3百万円
社外取締役(監査等委員を除く) 3名 23百万円 7.8百万円
社外取締役(監査等委員) 3名 23百万円 7.8百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。