【平均年収628万円】レイ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収628万円】レイ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

レイは、広告・映像関連の企画制作を主な事業とし、広告ソリューション事業とテクニカルソリューション事業を展開する企業グループです。直近期は、売上高・利益ともに大きく伸びる増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社レイ の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


レイは、広告・映像関連の企画制作を主な事業とする企業グループです。セールスプロモーションやテレビコマーシャル等の企画制作を行う広告ソリューション事業と、映像インフラを活用した実制作を行うテクニカルソリューション事業を展開しています。

単体従業員数は424名、連結従業員数は424名です。セグメントは広告ソリューション事業、テクニカルソリューション事業の2つです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


レイは、広告ソリューション事業とテクニカルソリューション事業を展開しており、クリエイティブな領域で事業を推進しています。同社グループでは、従業員が能力を発揮し、継続的に就業できる環境整備に力を入れています。給与水準や働き方に関する具体的なデータから、同社グループの職場環境の傾向を把握することができます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


レイでは、平均勤続年数が比較的長く、従業員の定着傾向が見られます。平均年齢も30代後半であり、経験豊富な人材が活躍していることがうかがえる年齢構成となっています。

項目 数値
平均年間給与 6,276,755円
平均勤続年数 12年3ヶ月
平均年齢 37歳3ヶ月
単体従業員数 424人
連結従業員数 424人
単体のグループ内比率 100.0%


レイでは、確定拠出年金制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する制度)を導入しています。この制度は同社および連結子会社に適用されています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


レイは、人的資本に関する事項を重要課題と認識し、多様な人材の確保と従業員が能力を発揮し継続的に就業できる雇用環境の整備を方針としています。仕事と生活の調和を図りやすい体制づくりを重視しており、採用面接官への女性社員の積極登用や採用方法の修正を通じて多様な人材確保に取り組んでいます。

具体的には、短時間勤務制度や月の所定労働時間内でのフレキシブルなフルタイム制度など、多様な働き方に対応する勤務体系を運用しています。フレックスタイム制のさらなる制度設計も検討しており、毎月の経営会議での残業時間状況報告による長時間労働対策も実施しています。年に1回の全従業員向けアンケートを通じて企業風土やハラスメントに起因するリスクを把握し、是正活動を行うことで雇用環境・社内環境全般の整備改善を継続的に進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 9.3%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 79.4%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 79.1%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 100.3%

多様性・登用

指標 目標 実績(当連結会計年度)
採用者に占める女性の割合 令和8年3月までに30%以上 43.2%
男女の平均勤続年数の差異 令和8年3月までに3.2年以下 4.8年

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


レイは、広告・映像関連の企画制作を主軸とする同社グループの事業構造を説明しています。同社グループは、お客様の販売戦略に応じた企画制作や、保有する映像インフラを活用した実制作、機材レンタルなど、請負業務を主な収益モデルとしています。

事業は「広告ソリューション事業」と「テクニカルソリューション事業」の2つのセグメントで構成されています。当連結会計年度においては、株式会社電通ライブへの売上高が連結売上高の10%以上を占める主要顧客となっています。

広告ソリューション事業

セールスプロモーションやイベント、展示会、テレビコマーシャルなどの企画制作を手掛けています。主にクライアントや広告代理店から総合企画を受注し、外注等のコストコントロールが重視される事業です。収益は、SP・イベント部門とTVCM部門からの売上から得ています。

テクニカルソリューション事業

広告ソリューション事業が提案する企画制作を実現する役割を担っています。デジタル映像編集スタジオや各種デジタル映像機材のレンタルを通じて、撮影から加工まで一貫した制作基盤を提供しています。設備の償却負担が大きく、機材の稼働率が利益面での課題となる事業です。収益は、映像機器レンタル部門とポストプロダクション部門からの売上から得ています。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
テクニカルソリューション事業 61.1億円 72.4億円
広告ソリューション事業 43.5億円 61.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近5期間の業績は、売上高と利益ともに増加傾向を示しています。特に当連結会計年度は、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも前年同期から大きく伸びています。これは、大阪・関西万博関連案件や大型展示会の開催、コンサート等のエンターテイメント関連案件の継続的な受注が要因となっています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 111億円 125億円 112億円 105億円 134億円
経常利益 10.3億円 14.0億円 13.1億円 10.5億円 19.1億円
経常利益率 9.3% 11.3% 11.7% 10.0% 14.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 4.2億円 7.2億円 8.2億円 7.5億円 13.0億円
1株当たり当期純利益(円) 29.27 49.94 57.30 54.09 98.59

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から当期にかけて増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から当期にかけて増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。これらの数値は、同社グループの収益体質が強化され、組織全体の効率化が進んでいることを示唆しています。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 25.9百万円 31.6百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.3百万円 4.1百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社レイは、本業で安定した資金を創出し、将来に向けた投資も継続しながら、手元資金を厚くしている状況です。財務基盤は堅固であり、事業活動に必要な資金を自力で生み出していることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率とROE(自己資本利益率)から安定していることが示されています。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、手元資金も増加傾向にあります。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 68.0億円 77.7億円
自己資本比率 74.5% 71.3%
ROE(自己資本利益率) 11.2% 17.9%
現金及び預金 28.7億円 30.6億円


自己資本比率は前期の74.5%から当期は71.3%となりました。これはプライム市場の非製造業平均24.2%と比較して高い水準にあります。

ROE(自己資本利益率)は前期の11.2%から当期は17.9%に上昇しました。これはプライム市場平均9.4%を上回る水準となっています。

現金及び預金は前期の28.7億円から当期は30.6億円に増加しており、手元資金の厚みが増していることが示されています。

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループは、本業で安定的に資金を稼ぎ出し、その資金を将来の成長に向けた投資に充てています。財務活動による資金の減少は、主に借入金の返済や配当金の支払いによるものであり、健全な資金循環が維持されている状況です。

営業活動によるキャッシュフローは、税金等調整前当期純利益の計上や減価償却費の計上、賞与引当金の増加などにより、前期から増加し23.4億円となりました。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出などにより、前期から減少幅が拡大し△15.1億円となっています。

財務活動によるキャッシュフローは、短期借入金の純減少額やリース債務の返済による支出、自己株式の取得による支出、配当金の支払額などにより、前期から減少幅が縮小し△6.4億円となりました。これらの結果、フリーキャッシュフローは8.3億円のプラスとなっています。本業で得た資金を成長投資に回しつつ、手元に余剰資金を残している状況であり、安定した経営基盤と将来への投資意欲がうかがえます。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 16.9億円 23.4億円
投資CF △8.4億円 △15.1億円
財務CF △8.1億円 △6.4億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 8.5億円 8.3億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、企業の広告宣伝活動を主な営業対象としているため、景気の停滞による広告宣伝費削減の影響を受ける可能性があります。特に広告ソリューション事業は、販売促進や展示会の規模縮小、テレビコマーシャル制作費の削減により、受注額の減少や価格競争の激化が生じる可能性があります。

また、広告ソリューション事業の主業務がイベントや展示会におけるプレゼンテーション映像の企画制作や映像演出であるため、特定の時期に開催される大型展示会等の案件は、その時点での売上拡大に寄与する反面、以後の反動減を生み、安定した経営成績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループが属する映像の企画演出及び映像編集の業種は、職人気質やある種の才能が要求され、人材の流動性が激しい業界であると認識されています。最先端の映像コンテンツ制作技術においては熟達した人材の供給が不足しており、その育成にも時間がかかるため、人材確保の不足が成長のボトルネックになる可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


株式会社レイは、会社を「ステージ」、社員を「アクター」、経営者を「演出家」、お客様と株主を「観客」と捉える独自の経営方針を掲げています。最先端の技術とプロ意識を追求し、観客に喜びと感動を提供することを目指す企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


株式会社レイは、会社を「ステージ」、社員を「アクター」、経営者を「演出家」、そしてお客様と株主を「観客」と見立てる経営方針を掲げています。最先端のステージで、社員一人ひとりがプロ意識を持って実力を発揮し、多くの観客から拍手を得ることを理想としています。

同社グループは、常に組織と投資機材の拡充、最先端化を図り、全社員の質的向上を経営の基本方針としています。優れたデジタル映像演出技術および最先端のデジタル映像制作技術を基盤に、市場機会を捉え、得られたリターンを最新技術に再投資する「不断のイノベーション」を経営戦略とし、お客様と株主に喜びと感動を提供することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


株式会社レイでは、日進月歩する新技術から新たな独自価値を創造する「高度な技術力」、急変する市場において価値を表現する「高度なプロデュース力」、魅力的な新技術やアイデアを的確に捉える「高度な目利きの能力」を重視しています。また、高度な人材の育成と魅力ある労働環境の整備も不可欠な要素としています。

同社グループは、事業を通じて持続可能な社会の実現と企業価値向上に貢献することを目指し、人的資本を重要課題と認識しています。多様な人材の確保と、従業員が能力を発揮し継続的に就業できる雇用環境の整備、仕事と生活の調和を図りやすい体制づくりを方針としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


株式会社レイは、複数の経営課題に優先的に対処しています。リアルイベントのニーズ増加に対し、単価や予算の伸び悩みに対応するため、限られた予算内でクライアントの期待に応えつつ利益を確保することが課題です。また、リアルイベントとSNSなどのデジタルツールを融合させたプロモーションが求められており、総合的なプランニング力と新たな付加価値の創出に取り組んでいます。

物価高や外注費高騰による利益圧迫に対しては、精緻な原価管理と社内リソースを活用した業務効率化を追求しています。さらに、新技術のキャッチアップと「目利きの能力」、独自価値を創造する技術力、そしてクライアントの課題解決に結びつける「高度なプロデュース力」の育成・強化を通じて、質の高いプロデュース体制の強化を図っています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社グループは、株主をはじめとする全てのステークホルダーの信頼に応え、企業価値の向上と健全で透明性の高い経営を重要な課題と位置付けています。経営効率の向上を図りつつ、業務遂行の意思決定機関である取締役会の充実やコンプライアンス遵守など、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。

また、主要な意思決定および執行機関として、取締役会と経営会議が設置されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社グループの筆頭株主は事業会社であるテレビ朝日です。上位株主には、有限会社エス・ダブリュ・プロジェクトや分部日出男氏など、複数の個人株主も名を連ねています。特定の事業会社が経営に影響力を持つ一方で、創業家とみられる個人株主も上位に位置する資本構成となっています。

株主名 持株比率
テレビ朝日 21.78%
㈲エス・ダブリュ・プロジェクト 16.07%
分部 日出男 8.35%
レイ従業員持株会 3.27%
小沼 滋紀 3.21%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は磯部陽一氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。

氏名 役職 主な経歴
磯部 陽一 代表取締役社長 昭和62年6月同社入社。平成26年2月上海光泉会展有限公司董事総経理。令和5年8月同社取締役。令和8年3月より同社代表取締役社長。
分部 至郎 取締役 昭和56年6月同社設立取締役。平成21年9月同社代表取締役社長。令和8年3月より同社取締役。
天野 純 取締役 昭和60年4月同社入社。平成26年3月同社執行役員コミュニケーションデザイン事業本部担当。令和5年3月より同社取締役管理ユニット執行役員。
紺井 隆宏 取締役 平成2年4月同社入社。令和3年3月同社イベント事業本部本部長。令和7年5月より同社取締役ショーテクニカルユニット執行役員。


社外取締役は、藤本幸子氏(テレビ朝日取締役)です。

同社は監査役制度を採用する監査役会設置会社です。社外取締役は経営判断に参加しつつ、経営に対する実効的な監督を行っています。社外監査役は取締役会や監査役会への出席を通じて、経営の監視機能の確保に努めています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は、役員の報酬について、会社の業績、職務内容、職責、経済情勢などを総合的に勘案して決定しています。取締役の報酬は月例の固定報酬と、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとして譲渡制限付株式の付与のための金銭報酬債権を支給する体系です。監査役の報酬は監査役会の協議で決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 86百万円 21.4百万円
監査役(社外除く) 1名 10百万円 10.0百万円
社外役員 1名 2百万円 2.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。