【平均年収545万円】アルバイトタイムス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収545万円】アルバイトタイムス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

アルバイトタイムスは、人材サービス事業と販促支援事業を基軸に、グループ各社とともに事業を展開しています。直近の連結業績は売上高が大きく伸長し、経常利益も大幅に増加して黒字転換となりました。


目次

※本記事は、株式会社アルバイトタイムス の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


アルバイトタイムスは、人材サービス事業と販促支援事業を基軸に事業を展開しています。求人情報誌『DOMO』や求人情報サイト『DOMO NET』、採用管理システム『ワガシャ de DOMO』の運営、RPO事業などを手掛けています。

単体従業員数は165名、連結従業員数は188名です。セグメントは人材サービス事業、販促支援事業の2つです。

主な国内グループ会社は、リンク(販促支援事業)、WHOM(人材サービス事業)などです。

当連結会計年度より株式会社WHOMを連結子会社化したことに伴い、従来の「情報提供事業」から「人材サービス事業」へとセグメント名称が変更されました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社アルバイトタイムスは、人材サービス事業を主軸に展開しており、地域社会の発展に貢献することを目指しています。同社グループでは、従業員の働きがいを重視し、多様な働き方を支援する環境づくりに力を入れています。安定した環境でキャリアを築きたい方にとって、働きやすい職場環境が期待できるでしょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


アルバイトタイムスでは、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高い傾向にあります。これは、長期的な視点でキャリアを形成し、安定して働き続けられる環境が整っていることを示唆しています。経験豊富な人材が多数在籍し、培われたノウハウが組織に蓄積されていると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 5,445,790円
平均勤続年数 11.53年
平均年齢 40.79歳
単体従業員数 165人
連結従業員数 188人
単体のグループ内比率 87.8%


同社グループは、確定拠出年金制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を採用しています。この制度は国内グループ会社に適用されています。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、サステナビリティに関する考え方を実現するため、人的資本の充実を重要課題の一つと位置付けています。人権の尊重を基本とし、国籍、性別、年齢、経験などによる差別を排除し、公正な処遇がされる職場環境と人事制度の整備を進めています。ハラスメント撲滅のための専門相談窓口や定期研修も実施しています。

また、健康経営の推進として時間外労働の削減や有給休暇の取得促進を図り、社員の健康維持・向上に努めています。多様性と価値観の尊重を重視し、一人ひとりの個性や多様性を活かすことで、優秀な人材の獲得や定着、新たなアイデアやイノベーションの創出につなげる方針です。働き方改革、ワークライフバランス、女性活躍の推進にも力を入れており、業務プロセスの見直しやICT化による生産性向上、テレワークや在宅勤務の推奨による柔軟な働き方の選択肢を提供しています。育児や介護休暇が取得しやすく、復帰しやすい支援制度も整備されています。さらに、自律人材・プロフェッショナル人材の積極活用を目指し、人事制度、能力開発、各種支援制度を整備し、雇用形態や年齢にかかわらず多様な専門領域に対応できる人材を積極的に活用する方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 25.0%
男性労働者の育児休業取得率 50.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 47.3%
労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) 79.0%
労働者の男女の賃金の差異(うち非正規労働者) 79.8%

指標及び目標


「指標及び目標」は、同社グループにおける記載が困難であることから、提出会社単体で記載されています。男性育休取得率については、目標値の再考と再設定を検討中のため、達成予定年度を1年後としています。

指標 数値
女性管理職比率 25.0%
男女間の賃金格差(正規雇用労働者) 79.0%
男性育休取得率 50.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


アルバイトタイムスは、人材サービス事業と販促支援事業を基軸に事業を展開しています。求人情報の発行やサイト運営、採用管理システムの提供を通じて、企業と求職者のマッチングを支援しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、求人情報誌の発行や求人情報サイトの運営、採用管理システムの提供、RPO(Recruitment Process Outsourcing)事業などを手掛けています。これらの事業を通じて、企業の人材採用活動を多角的にサポートしています。収益は主に広告収入、サブスクリプション型課金モデルの利用料、および業務委託料から得ています。

人材サービス事業

この事業では、求人情報誌『DOMO』の発行や、求人情報サイト『DOMO NET』、『JOB』、『TSUNORU』の運営・販売を行っています。また、採用管理システム『ワガシャ de DOMO』の提供や、フリーランス・副業人材を活用したRPO事業も展開しています。収益は、求人広告の掲載料やシステム利用料、RPO事業の業務委託料から得ています。RPO事業は株式会社WHOMが担当しています。

販促支援事業

販促支援事業では、フリーペーパーの取次サービスや、主婦・学生をターゲットとした各種広告宣伝・販促支援活動を行っています。収益は、フリーペーパーの取次手数料や広告宣伝活動の対価から得ています。運営は、株式会社リンクが行っています。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
人材サービス事業 36.3億円 43.1億円
販促支援 5.3億円 4.0億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの連結業績は、直近5年間で売上高は増加傾向にあり、特に当期は大きく伸長しました。経常利益も当期は大幅に増加し、親会社株主に帰属する当期純利益は前期の損失から当期は黒字に転換しています。これは、人材サービス事業の好調や、繰延税金資産の計上などが影響しています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 36.2億円 40.4億円 43.2億円 41.6億円 47.2億円
経常利益 12百万円 68百万円 46百万円 88百万円 1.7億円
経常利益率 0.3% 1.7% 1.1% 2.1% 3.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 40百万円 44百万円 △33百万円 △4.7億円 1.9億円
1株当たり当期純利益(円) 1.51 1.70 △1.31 △25.58 10.33

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。また、従業員1人あたり営業利益も前期から大きく改善しており、組織全体の収益を創出する力が強化されていることが示されています。これらの指標の改善は、事業活動の効率化や収益性の高い事業への注力が進んでいることを示唆しています。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 22.2百万円 25.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.4百万円 0.9百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で得た資金を将来の成長に向けた投資に充てている状況です。財務基盤の厚みや資金の流れから、現在の経営状態を読み解くことができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率が79.0%と高い水準を維持しています。これは、非製造業のプライム市場平均と比較しても非常に厚い財務体質を示しており、安定した経営基盤があると言えます。ROE(自己資本利益率)は6.7%となっており、前期のマイナスから改善しています。手元資金である現金及び預金は17.1億円あり、事業運営における資金の安定性を示しています。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にも関わる重要な要素です。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 27.7億円 28.6億円
自己資本比率 83.5% 79.0%
ROE(自己資本利益率) -15.3% 6.7%
現金及び預金 19.8億円 17.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは4.0億円のプラスとなり、前期から増加しています。これは主に税金等調整前当期純利益の計上や、のれん償却額、賞与引当金等の増加によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュフローは△5.6億円となっており、前期よりも支出が増加しています。これは主に無形固定資産の取得や子会社株式取得による支出が増えたためです。その結果、フリーキャッシュフローはマイナスとなっており、本業で得た資金を上回る投資を行っている成長投資フェーズにあることが示されています。財務活動によるキャッシュフローは△1.1億円で、主に配当金の支払いによるものです。これらの資金の流れは、同社グループが事業拡大に向けた投資を積極的に行っている状況を示しており、将来的な成長への期待とともに、現在の資金の使い方を理解する上で重要です。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 98百万円 4.0億円
投資CF △1.5億円 △5.6億円
財務CF △99百万円 △1.1億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △48百万円 △1.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、主に求人情報の提供を主力事業としているため、景気動向や法改正といった外部環境の変化が経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、求人情報媒体事業への収益依存度が高いことがリスクとして挙げられています。中長期的には新規事業開発で収益基盤の拡充を目指す方針です。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


アルバイトタイムスは、人材ビジネスを中心に事業を展開する企業です。同社グループは「対話」と「奉仕」を経営理念に掲げ、社会にとって有益な情報関連事業の展開を目指しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


アルバイトタイムスグループは、無料情報誌やインターネットを通じて、求職情報の提供、ATSサービス、RPO事業といった人材ビジネスを中心に事業を展開しています。同社グループの経営理念は「対話」と「奉仕」です。この理念に基づき、同社グループの資産を活用し、社会にとってより有益な情報関連事業を展開していくことを目指しています。中長期的には、市場成長性と収益性の高い分野への集中投資とビジネスモデルの変革を通じて、持続的な成長と収益機会の拡大を図る方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


アルバイトタイムスグループは、企業市民としての責任を果たすべく、ステークホルダーとの対話を通じて信頼関係を構築することを重視しています。同社グループのサステナビリティに関する考え方は、経営理念である「対話」と「奉仕」に繋がり、事業活動を通じて働き方やライフスタイルをより豊かにする提案をすることを目指しています。具体的には、人権の尊重、健康経営の推進、多様性と価値観の尊重を掲げています。また、働き方改革、ワークライフバランス、女性活躍の推進にも取り組み、自律人材やプロフェッショナル人材の積極的な活用を重視する企業風土です。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


アルバイトタイムスグループは、更なる成長を継続するために、成長を下支えする経営基盤の構築を重要な課題としています。具体的には、業務ソリューションシステムの導入や体制の構築、人事制度の高度化、基幹システムの再構築を継続的に進めています。これらの取り組みを通じて、業務生産性の向上と労働集約型モデルからの変革を図り、競争優位性を高め、成長に資する経営基盤の構築を進めていく方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


アルバイトタイムスは、監査役会設置会社として、社外取締役を含む取締役会と社外監査役を含む監査役会を設置し、経営の監督と監査体制を構築しています。また、取締役の指名・報酬等に関する手続きの健全性と透明性を確保するため、任意の指名・報酬委員会を設置しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


アルバイトタイムスの筆頭株主は公益財団法人就職支援財団であり、同社グループの資本構成において重要な位置を占めています。上位株主には、事業会社や信託銀行が名を連ねており、多様な主体によって支えられていることがうかがえます。

株主名 持株比率
公益財団法人就職支援財団 10.12%
光通信KK投資事業有限責任組合無限責任組合員光通信 8.09%
日本カストディ銀行(信託口) 7.38%
UH Partners 2投資事業有限責任組合無限責任組合員UH Partners 2 6.95%
EPARK 5.17%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は10名(男性8名・女性2名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長は堀田欣弘氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。

氏名 役職 主な経歴
堀田 欣弘 代表取締役社長 1990年4月同社入社、東京支社長、取締役東京本部長、営業本部長等を歴任。2004年5月リンク代表取締役社長、2020年3月同社代表取締役社長より現職。
竹内 一浩 取締役 1984年10月同社入社、営業本部長、DOMO事業本部長、事業統括本部長等を歴任。2012年5月同社取締役より現職。
金子 章裕 取締役 2000年4月同社入社、DOMO事業本部事業企画部部長、内部監査部部長、管理部部長等を歴任。2020年5月同社取締役コーポレート本部長より現職。
石川 貴也 取締役 1997年4月同社入社、事業統括本部東海エリア事業部部長、事業企画部部長、メディアソリューション本部長等を歴任。2020年5月同社取締役より現職。
大塚 真澄 取締役 2001年3月同社入社、浜松支社長、営業本部代理店営業部部長、首都圏営業部部長等を歴任。2020年5月同社取締役若手人材採用支援事業部長より現職。


社外取締役は、和田彰氏(和田経営人事研究所代表取締役)、青木想氏(Loveable代表取締役社長)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役2名を含む取締役7名で取締役会を構成しています。社外取締役は、取締役会において経営に対する有益な発言を行い、経営のチェック機能と透明性の高い経営監督体制の整備に貢献しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社グループの役員報酬は、株主総会で承認された限度額の範囲内で決定されています。取締役の報酬は基本報酬と業績連動型株式報酬で構成されており、指名・報酬委員会が決定しています。株式報酬は中長期的な業績向上と企業価値増大への貢献意識を高めることを目的とし、連結営業利益の達成度に応じて支給されます。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 1.4億円 27.6百万円
監査役(社外除く) 1名 12百万円 12.0百万円
社外役員 4名 16百万円 4.0百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。