【平均年収1496万円】TSIホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収1496万円】TSIホールディングス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

TSIホールディングスは、TSI、デイトナ・インターナショナルなどを傘下に持つ持株会社です。ファッション・アパレル事業を主軸に多角的な事業を展開し、多くの従業員を擁しています。直近の売上高は増加し、経常利益も大きく伸びました。また、事業構造改革と成長戦略を推進しています。


目次

※本記事は、株式会社TSIホールディングス の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月20日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


TSIホールディングスは持株会社であり、単体従業員数は12名、グループ連結従業員数は4,108名です。

同社グループは、ファッション・アパレル商品の製造販売を主軸とするアパレル関連事業と、販売代行、人材派遣、店舗設計監理、飲食、化粧品・香水・石鹸の仕入販売などのその他事業を展開しています。連結子会社21社及び持分法適用会社1社により、これらの事業を多角的に展開しています。

主な国内グループ会社は、TSI、デイトナ・インターナショナル、アルページュ、ジャック、HYBESなどです。

同社グループは、前期に一部事業の撤退や売却があった一方で、株式会社デイトナ・インターナショナルを買収し、株式会社ウォーターフロントを完全子会社化するなど、事業構造改革と成長戦略を推進しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


同社グループは、ファッションを通じて人々の心を輝かせる価値創造を目指し、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。中期経営計画と連動した人材戦略を推進し、多様な人材が活躍できる環境整備に力を入れています。従業員の成長をサポートし、自律的なキャリア形成を支援する企業文化が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員の平均年齢が高く、平均勤続年数も長めであることから、長期的なキャリア形成が可能な環境である傾向が見られます。従業員一人ひとりが長く働き続けられるよう、安定した職場環境の提供に努めていることがうかがえます。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 14,964,000円
平均勤続年数 18.7年
平均年齢 56.7歳
単体従業員数 12人
連結従業員数 4,108人
単体のグループ内比率 0.3%


同社グループは、従業員の退職給付に充てるため、確定給付型の退職給付制度を採用しています(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度)。この制度は、同社および一部の連結子会社に適用されています。

退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

退職給付債務は35.9億円、年金資産は26.1億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「人々の心を輝かせるような価値創造を行いたい」という思いを事業活動の根源とし、人材を最重要な経営資源かつ競争力の源泉と位置付けています。中期経営計画の達成に向けて人材戦略を実行しており、「TSIホールディングスグループ人権方針」および「人事ポリシー」を策定しています。

「人事ポリシー」では、「Focus on Purpose!―パーパスに向かって一丸となろうー」というスローガンの下、「The 6 Values and Promises(6つの価値観と約束)」を策定し、人材育成、教育、人事制度、労政企画等の施策に反映させています。役員・従業員の成長をサポートし、自律的なキャリアを築けるよう、仕事を通じた学び(OJT)に加え、e-ラーニングや階層別研修、多様なテーマの研修やセミナーを提供し、誰もが学び成長できる環境を整えています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

連結子会社の法定開示


主要事業会社3社の数値のみ掲載します。

▼ (株)TSⅠ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 26.8%
男性労働者の育児休業取得率 66.7%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 70.9%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 72.2%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 70.7%


▼ (株)デイトナ・インターナショナル

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 24.6%
男性労働者の育児休業取得率 81.8%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 95.0%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 81.0%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 95.0%


▼ (株)エス・グルーヴ

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 37.5%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 86.7%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 89.2%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 103.8%

人財育成


対象会社は、㈱TSI ホールディングス、㈱TSI、㈱アンドワンダー、Laline JAPAN㈱、㈱HYBES、㈱TSI ソーシャルワークス、㈱プラックス、㈱エス・グルーヴ、㈱アルページュ、㈱ジャック、㈱READY TO FASHION、㈱デイトナ・インターナショナル、㈱ウォーターフロントの13社です。

指標 数値
一人当たりの研修参加時間 4.8時間
一人当たりの研修費用 19,899円
研修参加延べ人数 12,990名
研修参加率 100.0%
役員研修回数 4
パフォーマンスとキャリア開発につき定期的なレビューを受けている従業員の割合(MBO面談実施%) 100.0%

健康・安全


対象会社は、㈱TSI ホールディングス、㈱TSI、㈱アンドワンダー、Laline JAPAN㈱、㈱HYBES、㈱TSI ソーシャルワークス、㈱プラックス、㈱エス・グルーヴ、㈱アルページュ、㈱ジャック、㈱READY TO FASHION、㈱デイトナ・インターナショナル、㈱ウォーターフロントの13社です。

指標 数値
ストレスチェック受検率 98.2%
ストレスチェック高ストレス者比率 7.2%
健康診断受診率 96.0%
時間外労働平均 6.9時間
労働関連死亡者数 0人
労働関連傷害者数 35人
労働関連疾病者数 1人
有給休暇取得率 59.0%
フレックスタイム適用率(本社職) 100.0%
副業制度利用者数(販売職) 47人

ダイバーシティ


障がい者雇用率の対象会社は、㈱TSI ホールディングス、㈱TSI、㈱アンドワンダー、Laline JAPAN㈱、Urth Caffe JAPAN㈱、㈱TSI ソーシャルワークス、㈱プラックス、㈱エス・グルーヴの8社です。その他の指標の対象会社は、㈱TSI ホールディングス、㈱TSI、㈱アンドワンダー、Laline JAPAN㈱、㈱HYBES、㈱TSI ソーシャルワークス、㈱プラックス、㈱エス・グルーヴ、㈱アルページュ、㈱ジャック、㈱READY TO FASHION、㈱デイトナ・インターナショナル、㈱ウォーターフロントの13社です。

指標 数値
障がい者雇用率 2.88%
定年後再雇用制度 定年:60歳 定年後再雇用対象:~65歳
外国籍従業員率(国内会社における) 1.3%(70名)
女性リーダー育成研修実施数(時間数) 実施なし
中核人材となる中途採用者採用割合 51.0%
全社員における女性比率 65.0%
管理職の女性比率 30.9%
上級管理職の女性比率 9.8%
育児休業取得率(男性) 69.0%
育児休業取得率(女性) 98.2%
育児休業復職率(男性) 100.0%
育児休業復職率(女性) 100.0%
育児休業復職後定着率(男性) 64.7%
育児休業復職後定着率(女性) 73.0%
育児による時短勤務制度希望者の利用率 100.0%
育児による時短勤務制取得者数 228名
介護休業希望者の取得率 100.0%
介護・傷病治療などによる時短勤務制度希望者の利用者率 100.0%

人権・公正な労働


対象会社は、㈱TSI ホールディングス、㈱TSI、㈱アンドワンダー、Laline JAPAN㈱、㈱HYBES、㈱TSI ソーシャルワークス、㈱プラックス、㈱エス・グルーヴ、㈱アルページュ、㈱ジャック、㈱READY TO FASHION、㈱デイトナ・インターナショナル、㈱ウォーターフロントの13社です。

指標 数値
児童労働/強制労働発生数 0件
自己啓発支援制度申請者数 121人
自己啓発支援制度対象率 100.0%
正社員・非正規社員等の福利厚生の差 なし
労働組合(TSIグループユニオン)加入率 76.9%
ハラスメント研修受講率 100.0%
差別事例の件数とその対応措置 0件

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


TSIホールディングスは、持株会社としてアパレル関連事業を核に、これに附帯する販売代行や人材派遣、店舗設計監理、飲食、化粧品販売などの多様な事業を展開しています。同社グループは、ファッション・アパレル商品の製造販売を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、アパレル関連事業とその他の事業の二つのセグメントで事業を展開しています。アパレル関連事業が同社グループの主要な収益源となっています。

アパレル関連事業

このセグメントでは、主に衣料品の企画、製造、販売、ライセンスブランド事業、生産・物流事業を行っています。メンズブランドでは「アヴィレックス」や「ショット」が好調に推移し、アウトドアブランドの「アンドワンダー」もインバウンド需要を取り込み堅調でした。レディースブランドでは一部苦戦が見られたものの、「フリーズマート」がSNS強化で売上を伸ばし、「アルページュストーリー」や「リランドチュール」もコラボレーション施策が奏功しました。ゴルフブランドの「ニューバランスゴルフ」の卸売も伸長しています。セレクト業態では「エルエイチピー」や、連結対象となった「フリークス ストア」が好調でした。海外事業は回復傾向にあるものの、消費者の価格感応度が高い状況が続いています。

収益は、衣料品の企画・製造・販売、ライセンスブランド事業、生産・物流事業から得ています。

その他の事業

このセグメントは、販売代行及び人材派遣事業、店舗設計監理事業、飲食事業、化粧品・香水・石鹸等の仕入及び販売事業など多岐にわたります。傘の企画・製造・販売を行うウォーターフロントが同社の完全子会社となり、事業領域を広げました。販売代行や人材派遣事業を営むエス・グルーヴ、アパレル特化SaaS型求人サービスを提供するREADY TO FASHION、店舗設計監理や飲食事業のプラックス、化粧品販売のLaline JAPANなどが事業を構成しています。

収益は、販売代行、人材派遣、店舗設計監理、飲食、化粧品販売などのサービス提供から得ています。

同社グループの売上高は、本邦の外部顧客への売上高が連結損益計算書の90%を超えており、国内市場が中心です。また、外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先はありません。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
アパレル関連事業 1,506億円 1,621億円
その他の事業 60.2億円 50.1億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で増加傾向にあります。経常利益も変動はあったものの、当期は前期から大きく増加しました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に大幅な増加を見せましたが、当期は減少に転じています。これは、投資有価証券売却益を含む特別利益の計上と、のれん等の減損損失を含む特別損失の計上が影響しています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 1,404億円 1,545億円 1,554億円 1,566億円 1,671億円
経常利益 58.3億円 38.6億円 37.6億円 20.8億円 54.4億円
経常利益率 4.2% 2.5% 2.4% 1.3% 3.3%
親会社株主に帰属する当期純利益 10.2億円 30.6億円 48.5億円 152億円 37.9億円
1株当たり当期純利益(円) 11.32 35.21 59.97 210.02 60.48

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期からわずかに減少しています。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期から大きく増加しており、収益性の改善が進んでいることがうかがえます。これは、収益構造改革の推進や販管費のコントロール徹底が奏功した結果と考えられます。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 40.8百万円 40.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.4百万円 1.1百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社TSIホールディングスは、当期において本業からの資金創出力が一時的にマイナスとなる一方で、積極的な投資活動を展開しています。その資金を財務活動で調達しており、成長投資フェーズにあることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率はプライム市場の製造業平均を上回る水準を維持しています。しかし、ROEは前期から大きく低下し、プライム市場平均を下回る結果となりました。手元資金は前期から減少しており、資金の使途に変化が見られます。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 1,082億円 993億円
自己資本比率 76.4% 57.0%
ROE(自己資本利益率) 14.9% 3.7%
現金及び預金 463億円 285億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額や仕入債務の減少などにより、77億円の支出となりました。前期は57億円の収入でしたので、本業による資金の出入りがマイナスに転じています。

投資活動によるキャッシュ・フローは、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得が主な要因となり、274億円の支出となりました。これは前期の283億円の収入から大きく変化し、積極的な投資が行われたことを示しています。

財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の純増と長期借入れにより、170億円の収入となりました。前期は151億円の支出でした。

これらの結果、フリーキャッシュ・フローは351億円の支出となり、前期の340億円の収入から大きく減少しています。同社グループは、本業の資金創出力が一時的に弱まる中で、M&Aなどの成長投資を積極的に行い、その資金を借入等で賄っている状況です。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 57億円 △77億円
投資CF 283億円 △274億円
財務CF △151億円 170億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 340億円 △351億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主力商品であるファッション・アパレル商品は、流行に左右されやすい傾向があります。急激な流行の変化によっては、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

また、ファッション・アパレル商品の売れ行きは、景気の変動や個人の購買意欲に左右される傾向があります。予測不能な気象状況の変化も、売上の低迷や在庫の処分を通じて経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

パンデミックに関するリスクとして、新型インフルエンザや未知の感染症が世界的に拡大した場合、国内外の拠点における操業制限や従業員の罹患による労働力不足等が生じる可能性があります。これにより、同社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


TSIホールディングスグループは、ファッションエンターテインメントの力で世界の共感と社会的価値を生み出すことをパーパスとしています。サステナビリティ経営を事業活動の礎とし、持続可能な成長を追求する企業風土が特徴です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「ファッションエンターテインメントの力で、世界の共感と社会的価値を生み出す。」というパーパスの実現を目指しています。このパーパスは、「私たちは、ファッションを通じて、人々の心を輝かせる価値を創造し、明日を生きていく歓びを、社会と共に分かち合います。」という経営理念のもとで事業を展開するものです。

財務価値と非財務価値の両輪をもって、持続可能な事業成長を推進すべく、2027年に向けた中期経営計画「TSI Innovation Program 2027(TIP27)」を策定しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、サステナビリティ経営を事業活動の基本の核とし、財務と非財務の両面から統合的に取り組む企業風土です。法令や企業倫理に基づいて業務を行い、誠実に業務にあたるべく「TSIホールディングスグループ行動規範」を策定しています。また、「取引先行動規範」も改訂し、バリューチェーン全体での社会規範及び法令遵守と高い倫理観を求めています。

人事ポリシーにおいては、「Focus on Purpose!―パーパスに向かって一丸となろうー」というスローガンの下、「The 6 Values and Promises(6つの価値観と約束)」を策定し、人財育成や人事制度に反映しています。従業員の健康と安全を最重要課題とし、「フェア&ウェルネス」の考え方のもと、心身ともに健康的に安心して働くことのできる職場環境の実現を目指しています。

多様性を尊重し、すべての従業員が活躍できる社会の実現に向けて積極的に取り組んでおり、性別、年齢、国籍、障がいの有無にとらわれない人財採用を推進し、多様な価値観を尊重する風土を醸成しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、収益構造改革の完遂と利益率の最大化を課題としています。改革の定着化を図り、外部環境の変化に左右されない高収益体質を確立することを目指しています。

また、ブランドポートフォリオの最適化と成長投資の加速も重点テーマです。経営資源を成長領域へ重点配分し、売上高の再成長を加速させるとともに、新たな市場セグメントへの進出やM&A、新規事業の開発を積極的に進めています。

持続的な成長を支えるガバナンスと組織力の強化にも取り組んでいます。自律的なPDCAサイクルを確立し、各事業部門が自律的に課題を発見・解決できる体制を目指しており、人的資本経営を推進し、次代を担うリーダー育成や多様な人材が挑戦できる組織風土の醸成に取り組んでいます。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


TSIホールディングスは監査役設置会社として、取締役会と監査役会、会計監査人を設置しています。取締役会の透明性・客観性を高めるため、任意の指名・報酬諮問委員会も設置されています。

同社グループは持株会社として複数のブランド・事業会社を統括するグループ経営を行っており、経営の健全性・透明性を確保しつつ、迅速な意思決定を可能とする体制を構築しています。業務執行に対する取締役会による監督機能と、監査役会による独立した適法性・妥当性監査機能を併せ持つ体制を採用しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


TSIホールディングスの筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)であり、機関投資家が上位を占める資本構成となっています。特定の創業家や事業会社が過半数を占めるような特徴は見られません。

株主名 持株比率
日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 13.70%
アルペン 6.09%
日本生命保険(相) 5.88%
みずほ銀行 4.98%
住友不動産 4.32%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性5名・女性3名)で構成され、女性役員比率は37.5%です。代表取締役社長CEOは下地毅氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
下地 毅 代表取締役社長CEO 1997年1月同社(旧㈱上野商会)入社、2021年3月同社代表取締役社長兼㈱TSI代表取締役、2025年3月同社代表取締役社長CEO兼㈱TSI代表取締役CEOより現職。
前川 正典 取締役COO 1999年7月同社(旧㈱サンエー・インターナショナル)入社、2023年3月同社取締役プラットフォーム本部長兼㈱TSI取締役プラットフォーム本部長、2025年3月同社取締役COO兼㈱TSI取締役COOより現職。
内藤 満 取締役CFO 2008年4月㈱みずほ銀行市川支店長、2014年8月同社入社、2023年3月同社取締役コーポレート本部長兼㈱TSI取締役コーポレート本部長、2025年3月同社取締役CFO兼㈱TSI取締役CFOより現職。


社外取締役は、市川奈緒子氏(電通グループ社外取締役)、田邊るみ子氏(フジクラ社外取締役(監査等委員))です。

同社は会社法上の機関設計として監査役設置会社を採用しています。独立した立場から客観的に経営を監督する役割を担う社外取締役を選任し、指名・報酬プロセスにおける透明性・客観性を高めるため、独立社外取締役が委員長を務める任意の指名・報酬諮問委員会を設置することで、ガバナンスの実効性を強化しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


TSIホールディングスの取締役の報酬は、役割と責任に基づく基本報酬、業績連動報酬、および業績連動型株式報酬から構成されています。社外取締役が過半数を占める指名報酬諮問委員会での協議を経て、取締役会で最終的に決定される仕組みです。報酬水準は原則として基本報酬50%、業績連動報酬30%、株式連動報酬20%とされています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 95百万円 23.8百万円
社外取締役 4名 22百万円 5.5百万円
監査役(社外除く) 1名 18百万円 18.0百万円
社外監査役 3名 16百万円 5.3百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。