【平均年収445万円】買取王国 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収445万円】買取王国 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

買取王国は、衣料品やホビー、ブランド品など多岐にわたる商材を扱う総合リユース小売業を展開しています。直近の事業年度では、売上高、利益ともに前年を上回り、増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社買取王国 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


買取王国は、総合リユース小売業として「価値再生感動追求業」を事業ドメインに掲げています。衣料品、服飾雑貨、ホビー、工具、ブランド品など多岐にわたる商材を取り扱い、多様な業態でリユース事業を展開しています。

単体従業員数は175名です。同社は総合リユース小売業の単一セグメントで事業を展開しています。

買取王国は、総合リユース小売業として、買取王国、マイシュウサガール、工具買取王国、良品買館などの多様な業態を直営店およびFC店舗で展開しています。

買取王国は、2024年8月に良品買館の事業を譲受し、2026年4月には「おたから買取王国」から「買取七福 お片づけなんでも相談所」へ事業名称を変更しました。また、店舗の専門店化やヴィンテージ古着専門店「KOV」の立ち上げなど、事業展開を強化しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


買取王国は、総合リユース小売業を展開する企業です。同社では、リユース事業を通じて持続可能な社会の実現を目指しており、従業員の働き方やキャリア形成にも力を入れています。給与水準や働き方の特徴は、以下の詳細で確認できます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


買取王国では、従業員の平均勤続年数と平均年齢から、比較的安定した人材構成が見られます。これは、長期的なキャリア形成を視野に入れている方にとって、働きやすい環境が期待できる傾向を示しています。

項目 数値
平均年間給与 4,448,000円
平均勤続年数 7年3ヶ月
平均年齢 37歳4ヶ月
単体従業員数 175人


買取王国では、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)の退職給付制度が導入されており、国内グループ会社に適用されます。退職一時金制度も存在しますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


買取王国は、人財を経営の重要な財産と位置づけ、「人の役に立つ人間になる」という人事理念に基づき、人財育成と社内環境整備に注力しています。主体性や自発性を持って挑戦を楽しむ人財、仲間と協調して成果を出す人財、そして自律して個性を発揮する人財の育成を目指しています。

具体的には、GUTs(Grow Up Together System)という『仲間と共に学び成長する制度』を運用し、従業員の成長を支援しています。また、キャリアパスチームが全従業員向けのキャリアパス制度をサポートし、新人の早期戦力化に力を入れています。

社内環境整備においては、方針に沿った行動を賞賛する企業文化を醸成し、個々の努力や成長を評価する職能資格制度を導入・運用しています。これにより、従業員が安心して働き、成長できる環境づくりを進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」および「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定に基づき算出された、提出会社単体の法定開示データです。労働者の男女の賃金の差異は、男性の賃金に対する女性の賃金の割合を示しています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 9.1%
男性労働者の育児休業取得率 0.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 85.4%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 87.3%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 89.0%

人材育成・エンゲージメント


買取王国では、会社の成長の源泉である人的資本の充実をサステナビリティ目標として掲げ、積極的な人財採用に取り組んでいます。

指標 数値
社員採用目標(合計) 30名
アルバイト採用目標(充足率) 100%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


買取王国は、総合リユース小売業として多岐にわたる事業を展開しています。不要なものを必要とする人へとつなぎ、価値を再生することで収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、事業ドメインを「価値再生感動追求業」と定義し、総合リユース小売業として多様な業態を運営しています。主力業態である「買取王国」では、衣料品、服飾雑貨、ホビー、雑貨、工具、トレーディングカード、高級ブランド品などを幅広く取り扱っています。専門的な商品知識を持つ担当者を各店に配置し、店舗ごとに権限を委譲することで、顧客に「もっとワクワク もっとドキドキ」する来店動機と店内探索の提供に努めています。

アウトレット業態の「マイシュウサガール」では、買取王国で一定期間以上売れ残った商品を移動販売し、低価格志向の顧客層に支持されています。これにより、低単価の衣料品などの買取間口を広げることにも繋がっています。「工具買取王国」は電動工具、エア工具、油圧工具、ハンドツールなどに特化し、「職人さんにとっていちばんへ」をビジョンに掲げ、中古でも安心して使える商品を提供しています。

郊外型買取専門店「買取七福 お片づけなんでも相談所」では、貴金属、ブランド、高級時計、金券、骨董品などを中心に扱い、店頭持ち込みだけでなく、顧客の自宅への訪問買取や遺品整理、生前整理の相談にも対応しています。関西エリアの総合リユース業態「良品買館」は、家電、家具、生活用品も豊富に取り揃えている点が特徴です。その他にも、ヴィンテージ古着専門の「KOV」、釣具専門の「釣具買取王国」、普遍的な価値のあるアパレルブランドを提供する「WHY NOT」、品物で寄付できる「モノドネ」といった事業を展開しています。同社の収益は、これらのリユース品の買取と販売から得られています。海外の外部顧客への売上高はないため、収益は国内市場に集中しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


直近の事業年度において、同社の売上高、売上総利益、営業利益、経常利益、当期純利益はいずれも前年同期を上回る結果となりました。これは、良品買館の事業譲受後に初の通期計上となったこと、計画通りの新規出店ができたこと、また、主要商材であるファッション、ホビー、工具の販売が順調に推移し、既存店の増収に繋がったことによるものです。特に、ファッション、工具、ブランド、その他品目の販売実績が大きく伸びています。一方で、トレーディングカードは相場の大幅な下落に伴い減収となりました。粗利率は前期から若干低下したものの、販売費及び一般管理費の売上比率が改善し、利益面は堅調に推移しています。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


このセクションでは、買取王国の財務基盤と資金の流れから、経営の安定性について見ていきます。同社は本業で安定的に資金を創出しながら、成長に向けた投資も継続している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあり、安定した経営基盤を示しています。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回っており、効率的な資本活用ができている状況です。手元資金も確保されており、事業運営の安定性につながると考えられます。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 30.6億円 34.0億円
自己資本比率 58.6% 57.1%
ROE(自己資本利益率) 10.7% 10.5%
現金及び預金等 9.3億円 14.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社のキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、当期に4.6億円の資金を獲得しており、前期の1.1億円から増加しています。これは主に税引前当期純利益や減価償却費の増加によるものです。投資活動によるキャッシュフローは、当期に2.5億円の資金を使用しており、前期の7.6億円の使用から減少しています。これは主に有形固定資産の取得による支出があった一方で、定期預金の払戻による収入があったためです。財務活動によるキャッシュフローは、当期に2.7億円の資金を獲得しており、前期の3.2億円の獲得から減少しています。これは長期借入れによる収入があった一方で、長期借入金の返済や配当金の支払があったためです。

これらの結果、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは、当期に2.1億円のプラスとなっており、前期のマイナスから改善しています。これは本業で安定的に資金を創出し、投資を賄いつつ余剰資金を生み出せていることを示しています。この資金状況は、同社の雇用や給与の安定性、そして今後の成長性にとって良好な基盤であると言えます。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 1.1億円 4.6億円
投資CF △7.6億円 △2.5億円
財務CF 3.2億円 2.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △6.5億円 2.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は中古品の買取仕入を売上の生命線としており、景気動向や競合増加、フリマアプリの急成長、顧客心理の変化などにより、安定的な商品確保に支障をきたす可能性があります。また、リユース小売業界では競合店の増加やインターネットを介した売買の普及により買取競争が激化しており、人気商品の確保や買取価格の相場変動が業績に影響を及ぼすリスクがあります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は中古品の真贋チェックや適正な買取価格提示ができる店舗スタッフの存在が不可欠であり、専門知識を有する人財の確保・育成を重要な経営課題と認識しています。店舗スタッフの確保・育成が計画どおりに進まない場合、出店計画が制約を受ける可能性があります。また、経験豊富な店舗スタッフの退職は、同社の業績に影響を及ぼすリスクがあります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


買取王国は、リユース事業を通じてお客様に喜びと心の満足を提供し、持続可能な社会の実現を目指しています。顧客感動を追求し、リユースを日常にする企業文化を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


買取王国は、「夢ある商品とサービスを通して、喜びと心の満足を創りだしていきます。」という経営理念を掲げています。同社は「すべての行動はお客様の「また来るね」の一言のために」を経営方針とし、顧客の期待を超える商品とサービスを通じて感動を追求しています。

また、「REUSE IS GOOD ~リユースを日常に~」というコーポレートメッセージを発信し、サステナビリティへの取り組みを通じて持続可能な環境・社会づくりを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


買取王国は「人の役に立つ人間になる」という人事理念に基づき、企業風土を醸成しています。同社では、人財育成及び社内環境整備に関する共通方針として「挑戦を楽しむ(主体性、自発性)」「仲間と共に勝つ(協調性)」「同根異才(自律)」の3つを掲げています。

これらの価値観は、お客様や仲間を想い、前向きに挑戦し、協力し合い、個性を発揮しながら成長することを促すものです。また、GUTs(Grow Up Together System)『仲間と共に学び成長する制度』を運用し、職能資格制度を導入することで、社員の成長と活躍を支援する文化があります。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


買取王国は、優先的に対処すべき課題として人財育成と組織環境の活性化を挙げています。同社は、中古品の買取・販売において不可欠な店舗スタッフの確保・育成を重視し、GUTs(Grow Up Together System)『仲間と共に学び成長する制度』を通じて店舗経営を任せられる人財の育成を図っています。

また、全従業員向けのキャリアパス制度を実践し、新人の早期戦力化やアルバイトの正社員登用にも取り組んでいます。さらに、全従業員がやりがいを実感し活躍できる魅力的な職場づくりを目指し、職能資格制度の浸透や定期面談の実施により、自主的な能力向上と柔軟な組織編制を進めています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


買取王国は、取締役会と監査等委員会を設置する体制を採用しています。この体制により、経営の透明性・健全性・効率性の向上を目指し、企業価値の増大と最大化を図ることを方針としています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


買取王国の筆頭株主は有限会社カルチャービジネスであり、同社の代表取締役社長は同社の代表取締役会長を務める長谷川和夫氏です。上位株主には長谷川太一氏など、同社経営陣やその関連会社が複数名を連ねており、特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
有限会社カルチャービジネス 36.22%
長谷川 太一 5.94%
野村證券 4.94%


所有株式数の割合は、小数点第3位以下を切り捨てて表示しております。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性7名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は嶋本匡能氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。

氏名 役職 主な経歴
長谷川 和夫 代表取締役会長 1974年東芝EMI株式会社入社、1988年共和商事株式会社代表取締役社長就任。2003年同社代表取締役社長就任、2009年有限会社カルチャービジネス代表取締役社長就任。2022年同社代表取締役会長就任より現職。
嶋本 匡能 代表取締役社長 1997年株式会社KUROKAWA入社、2008年同社入社。2019年同社営業本部長、2021年同社取締役就任。2023年同社代表取締役社長就任より現職。
壬生 順三 取締役 人事総務部長 1982年ぶんらく書店入社、1999年株式会社マルス(現同社)代表取締役。2003年同社取締役就任、2020年同社取締役管理本部長就任。2026年同社取締役人事総務部長就任より現職。
長谷川 太一 取締役 第二営業本部長 2009年株式会社ボクデン入社、2012年同社入社。2014年同社取締役就任、2020年同社取締役工具営業部長就任。2026年同社取締役第二営業本部長就任より現職。


社外取締役は、深谷雅俊氏(公認会計士・株式会社FRC代表取締役・KeePer技研株式会社社外取締役(監査等委員))、西川幸孝氏(中小企業診断士・社会保険労務士・株式会社ビジネスリンク代表取締役)、白川篤典氏(株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション代表取締役社長)です。

同社は2016年5月27日より監査等委員会設置会社に移行しています。東京証券取引所の定める独立役員の資格を満たす独立社外取締役3名を選任し、取締役会における独立した中立な立場での議論を可能にしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、企業価値の継続的な向上を目指し、業績や株主価値との連動性を高め、透明性の高い報酬制度とすることを基本方針としています。取締役(監査等委員を除く)の報酬は基本報酬と譲渡制限付株式報酬で構成され、監査等委員である取締役の報酬は基本報酬のみで構成されています。業績連動報酬は含まれていません。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 69百万円 17.3百万円
社外役員 3名 5百万円 1.7百万円


役員報酬等の総額は74百万円であり、対象となる役員の員数は7名です。

報酬等の総額が1億円以上である者が存在しないため、個人別報酬は開示されていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。