【平均年収663万円】PR TIMES 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収663万円】PR TIMES 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

PR TIMESは、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を中核に、タスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」やカスタマーサポートツール「Tayori」などのクラウドサービスをグループ各社とともに展開しています。過去5期間にわたり業績は増加傾向を示し、直近期は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社PR TIMES の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


PR TIMESグループは、プレスリリース配信事業「PR TIMES」を中核に、タスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」やカスタマーサポートツール「Tayori」といったクラウドサービスを展開しています。行動者発の情報を社会に広め、人々の心を動かすことをミッションとしています。

単体従業員数は128名、連結従業員数は215名です。セグメントはプレスリリース配信事業、その他の2つです。

主な国内グループ会社は、ベクトル(PR事業)、THE BRIDGE(プレスリリース配信事業)、グルコース(その他・(システム開発事業))、NAVICUSなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


PR TIMESは、「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションの実現に向けて「人」を最も重要な要素と位置づけています。個人の成長と挑戦を積極的に支援する組織文化を築き、変化を恐れず自律的な意思決定を尊重する働き方が特徴です。社員一人ひとりが働きがいを感じ、互いに協力し合える環境づくりに注力しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、比較的若い年齢層の社員が中心となって活躍しており、組織全体の活気につながっています。平均勤続年数からは、一定の期間でキャリアを形成していく傾向が見られます。

項目 数値
平均年間給与 6,630,000円
平均勤続年数 3.9年
平均年齢 30.8歳
単体従業員数 128人
連結従業員数 215人
単体のグループ内比率 59.5%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


PR TIMESは、「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションの実現において「人」を最も重要な要素と位置づけています。ミッションに共感する人材を集め、育成し、組織全体でポジティブな循環を生み出すことを重視しています。

同社では、意思決定できる人材を増やすことを目指し、「決める人が決める」という方針を徹底しています。責任者に権限を委譲し、挑戦と失敗からの学びを成長の糧とする文化を醸成しています。また、企業価値をともに創るための株式報酬や持株会、特別賞与といった報酬制度も導入されています。

重視する組織テーマとして、「過去最高を更新する働きがい」「背中を預け合える同志との結束」「持続も停滞も支える安心の土台」の3つを掲げています。これらのテーマに基づき、多様なバックグラウンドを持つ社員が働きがいを感じ、活躍できる平等な機会を提供することを目指しています。

具体的には、プロジェクトリレーや幹部研修による意思決定能力の向上、人事評価制度やピボット制度を通じた成長支援が行われています。さらに、リモートワーク制度や多様な正社員制度、奨学金支援、近隣居住手当など、社員が本業に専念できる安心の土台を築くための施策も充実しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。パート・有期労働者の賃金差異については、男性労働者の学生インターン比率が高いことが要因とされています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 30.4%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 95.5%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 94.6%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 142.8%

人的資本


年次有給休暇取得率は、2025年度の取得日数合計を付与日数合計で割って算出されています。

指標 数値
平均勤続年数(女性) 3.5年
平均勤続年数(男性) 4.4年
平均勤続年数(合計) 3.9年
年次有給休暇取得率 76.6%
女性社員の割合(正社員) 39.1%
女性社員の割合(契約社員・アルバイト) 81.6%
女性社員の割合(合計) 58.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


PR TIMESは、プレスリリース配信事業を中核に、企業のコミュニケーション活動や業務効率化を支援するクラウドサービスを提供しています。行動者発の情報を社会に広め、人々の心を動かすことをミッションに掲げ、幅広い顧客層にサービスを展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を主力事業としています。このサービスを通じて、企業が発表する新製品やイベントなどの情報をメディアや生活者に届け、ニュースとして広がる機会を創出しています。また、タスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」やカスタマーサポートツール「Tayori」といったビジネス向けSaaSサービスも提供し、企業の業務効率化を支援しています。

収益は、プレスリリース配信サービスにおいては、プレスリリース1件あたりの従量課金プランや、利用頻度の高い企業向けの定額プランから得ています。ビジネス向けSaaSサービスでは、利用量に応じた月額収入が主な収益源となっています。同社グループの事業は国内が中心であり、特定の顧客への収益集中は見られません。

プレスリリース配信事業

プレスリリース配信サービス「PR TIMES」を主力とし、これに関連するサービスや、ビジネス向けSaaSサービス「Jooto」および「Tayori」の運営を展開しています。同社グループの事業セグメントの中で最も大きな割合を占めており、前期に比べて売上高を伸ばしています。

その他の事業セグメント

システム開発事業とSNSマーケティング支援事業で構成されています。システム開発はグルコースが、SNSマーケティング支援はNAVICUSがそれぞれ担当しています。このセグメントも前期から売上高を増加させています。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
プレスリリース配信事業 73.2億円 85.9億円
その他の事業セグメント 6.8億円 9.6億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期間にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向を示しています。特に直近の当期においては、売上高が過去最高を更新し、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も大幅な伸びを記録しました。これは、主力事業であるプレスリリース配信サービス「PR TIMES」の利用企業数増加や、SaaS型ビジネス向けツールの事業成長に向けた活動が寄与した結果となっています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 48.5億円 57.1億円 68.4億円 80.0億円 95.5億円
経常利益 18.3億円 11.9億円 17.2億円 18.7億円 36.1億円
経常利益率 37.8% 20.8% 25.1% 23.4% 37.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 12.8億円 7.8億円 11.6億円 11.2億円 24.0億円
1株当たり当期純利益(円) 96.96 57.96 86.60 83.17 177.73

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は前期から当期にかけて増加しており、従業員1人あたり営業利益(連結)も同様に増加しています。これは、従業員一人ひとりの生産性が向上し、効率的に収益と利益を生み出す体制が強化されていることを示しています。組織全体の効率化が進み、事業規模の拡大とともに従業員あたりの貢献度も高まっている傾向が見られます。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 36.7百万円 44.4百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 8.6百万円 16.9百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、強固な財務基盤と安定したキャッシュフローを確立しており、事業活動を通じて着実に資金を生み出している状況です。本業で得た資金を成長投資に充てながらも、潤沢な余剰資金を確保しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、高い自己資本比率とROEを示しており、安定した経営状況がうかがえます。潤沢な現金及び預金も確保されており、不測の事態にも対応できる体制が整っています。これにより、事業活動の継続性や将来への投資余力が確保されていると言えます。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 69.0億円 92.8億円
自己資本比率 82.9% 78.9%
ROE(自己資本利益率) 17.9% 30.0%
現金及び預金 56.1億円 83.1億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、それを成長投資に充てながらも、潤沢な余剰資金を確保している状況を示しています。当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは34.1億円の収入となり、税金等調整前当期純利益の計上が主な要因です。投資活動によるキャッシュフローは△5.7億円の支出となり、投資有価証券の取得や敷金及び保証金の差入による支出が主な要因となっています。財務活動によるキャッシュフローは△1.4億円の支出となり、配当金の支払いが主な要因です。結果として、フリーキャッシュフローは28.4億円のプラスとなっており、本業で得た資金で投資を賄い、なお余力がある優良な資金の流れを示しています。これは、同社グループが安定した経営基盤を持ち、将来の成長に向けた投資を継続できる財務的な健全性があることを示しています。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 13.7億円 34.1億円
投資CF △3.1億円 △5.7億円
財務CF 0.1億円 △1.4億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 10.6億円 28.4億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、プレスリリース配信サイトの開発において、企画力・開発力を持つ企業の参入により顧客獲得競争が激化するリスクを認識しています。また、メディアとの信頼関係を失った場合や、紙媒体を中心にメディアが減少傾向にあることで情報発信の届け先が減少した場合、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、代表取締役社長である山口拓己氏への依存リスクを認識しています。同氏は同社グループの経営方針や事業戦略の決定・遂行に重要な役割を果たしており、同氏が業務を継続することが困難となった場合、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


PR TIMESは、「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションを掲げ、社会にポジティブな影響を与えることを目指しています。同社グループは、このミッションに共感する人材が集い、挑戦を歓迎するオープンな組織文化を大切にしています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


PR TIMESグループは、「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッションを掲げています。これは、「行動者」のポジティブな情報がニュースの中心となり、個人を勇気づけ前向きにする社会の実現を目指すものです。同社グループは、地域や企業規模を問わず「行動者」が自ら発信し、その一人ひとりの行動から社会が動く実感を持てる社会を目指して事業を展開しています。

長期的な経営目標として、同社グループは「PR TIMES」を社会的な情報インフラと呼ぶに相応しい存在にすること、世界で有数のインターネットサービスにすること、そして「PR TIMES」を超える事業を生み出す人材が台頭する組織になることを掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


PR TIMESグループは、「Act now, Think big」「Open and Flat for breakthrough」「One's commitment, Public first」の3つのバリューを行動指針としています。同社グループは、事業成長とミッション実現のために「人」を最も重要だと考え、ミッションに共感する人材の育成を重視しています。組織は固定化させず変化し続けるオープンネットワークを目指し、「決める人が決める」方針を徹底しています。真剣勝負と同志との結束を仕事の醍醐味と捉え、「過去最高を更新する働きがい」「背中を預け合える同志との結束」「持続も停滞も支える安心の土台」の3つの組織テーマを掲げています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


PR TIMESグループは、「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」というミッション実現のため、いくつかの主要な課題に取り組んでいます。一つは「PR TIMES」の利用促進であり、地域や企業規模の垣根を越えたサービス活用を目指しています。また、「PR TIMES」を超える事業の台頭も重要な課題です。同社グループは、収益の柱である「PR TIMES」に加え、投資先行型のSaaSサービスへ経営資源を配分し、事業ポートフォリオを広げています。事業セグメントをまたぐ人的交流を増やし、組織全体の活力向上に寄与し、AIへの投資も継続して好機を活かした事業成長を図る方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


PR TIMESは、取締役会と監査役会を中心としたコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。また、任意の指名報酬委員会や経営会議などを設置し、経営の透明性と効率性の確保に努めています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


PR TIMESの筆頭株主は、同社の親会社であるベクトルです。同社は発行済株式の過半数を保有しており、経営に強い影響力を持つ株主構成となっています。また、代表取締役社長である山口拓己氏も上位株主の一人です。

株主名 持株比率
ベクトル 52.53%
山口拓己 6.14%
日本マスタートラスト信託銀行 5.23%


なお、2025年7月23日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書において、アセットマネジメントOneが2025年7月15日現在で818,600株(株券等保有割合6.06%)を保有している旨が記載されています。また、2025年9月22日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書において、三井住友DSアセットマネジメントが2025年9月15日現在で541,000株(株券等保有割合4.00%)を所有している旨が記載されています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性7名・女性2名)で構成され、女性役員比率は22.2%です。代表取締役社長は山口拓己氏が務めています。社外取締役比率は66.7%です。

氏名 役職 主な経歴
山口 拓己 代表取締役 社長 1996年4月山一證券株式会社入社、2006年3月株式会社ベクトル入社、2007年1月同社取締役就任、2009年5月同社代表取締役社長就任より現職。
三島 映拓 取締役 コーポレートコミュニケーション部長 2005年3月株式会社ベクトル入社、2007年8月同社入社、2017年5月同社取締役経営企画本部長就任、2026年4月同社取締役コーポレートコミュニケーション部長就任より現職。


社外取締役は、鈴木啓太氏(AuB代表取締役)、小澤浩子氏(ソニーグループエンタテインメント企業経営経験)、杉本哲哉氏(マクロミル代表取締役社長)、福谷尚久氏(キエングローバル代表取締役CEO)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役・監査役会を中心としたコーポレート・ガバナンス体制を構築しています。社外取締役は多様な経験に基づき取締役会の議論を活性化させ、社外監査役は独立した立場から監査機能の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


PR TIMESの取締役の報酬は、基本報酬と譲渡制限付株式報酬で構成されています。監査役の報酬は基本報酬のみです。報酬水準は、社会情勢や市場水準、同業他社の状況を総合的に勘案し、持続的な成長や企業価値向上に貢献するインセンティブとなるよう設計されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 2名 92百万円 46.1百万円
社外役員 8名 41百万円 5.1百万円


同社役員の報酬等の総額は1億3,303万2千円であり、対象となる役員の合計は10名です。

報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の開示は行われていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。