【平均年収528万円】ジェイドグループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収528万円】ジェイドグループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

ジェイドグループは、靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」を軸に、ECモール事業やプラットフォーム事業、ブランド事業を展開しています。連結従業員数は336名で、直近の業績は売上高が継続して増加し、利益も大幅な増加となりました。


目次

※本記事は、ジェイドグループ株式会社 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、「HAPPY FOR ALL」を経営理念に掲げ、靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」を軸としたECモール事業を展開しています。また、ECモール事業で培ったIT・物流インフラを活用したプラットフォーム事業、およびブランド事業も手掛けています。

単体従業員数は164名、連結従業員数は336名です。同社グループの事業セグメントは、靴を中心としたファッション関連商品等の販売、企画、仕入事業の単一です。

主な国内グループ会社は、RBKJ(小売業)、マガシーク、ANBUR LEAGUE(中間持株会社)、FASCINATE(紳士服・婦人服・雑貨の販売)、ブルーシンシアなどです。

同社グループはM&Aを積極的に推進しており、直近ではマガシーク、ブルーシンシア、ロイヤルなどをグループに迎え入れ、中間持株会社ANBUR LEAGUE株式会社を設立しグループ再編を進めています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ジェイドグループは、靴を中心としたファッション関連商品等の販売、企画、仕入事業を展開しており、従業員の働きがいと成長を重視する環境づくりに努めています。多様な人材が活躍できるような制度設計と、従業員の生活を支える給与体系が特徴です。具体的な給与水準や働き方に関する指標を通じて、同社の環境を詳しく見ていきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、比較的若い年齢層の従業員が中心となっており、平均勤続年数も5年未満となっています。これは、新しい人材の流入や組織の成長に伴う変化を示している可能性があります。従業員の定着とキャリア形成を支援する取り組みが期待されます。

項目 数値
平均年間給与 5,285,000円
平均勤続年数 4.92年
平均年齢 36.94歳
単体従業員数 164人
連結従業員数 336人
単体のグループ内比率 48.8%


ジェイドグループは、確定拠出制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を採用しています。一部の連結子会社では確定給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)である退職一時金制度を採用していましたが、2024年3月31日までに廃止されています。

退職一時金制度は存在しますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ジェイドグループは、人材力を重要な競争力と位置づけ、中長期的な企業価値向上に向けた人材戦略を推進しています。事業の成長を支える人材の採用、育成、活性化、適材適所を重視した経営を行っています。

同社グループでは、事業活動に関わる全ての人々の人権を尊重し、多様な背景を持つ従業員が差別やハラスメントを受けることなく活躍できる環境づくりに努めています。具体的には、人種、宗教、性別、年齢、性的指向、性同一性と性表現、障がい、国籍などによる差別を排除する方針です。

また、年2回の評価制度を導入しており、多様な職種で高い成果を出した従業員を適切に評価しています。これにより、組織全体の活性化と従業員の高いモチベーション維持に貢献しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。全労働者における男女の賃金の差異は、非正規雇用労働者の全労働者に占める比率が影響しています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 50.0%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 55.1%
労働者の男女の賃金の差異(正規雇用労働者) 75.1%
労働者の男女の賃金の差異(パート・有期労働者) 85.5%

D&I (Diversity & Inclusion) への対応についての目標及び実績


正規雇用労働者を対象とした平均値です。年間賃金には基本給、超過労働に対する報酬、賞与等が含まれ、退職手当、通勤手当等は含まれていません。株式会社ロイヤルに関する数値および目標値は、M&A直後であり人事制度統合を開始したばかりのため、記載が差し控えられています。

指標 2026年2月28日実績 2026年2月28日目標 2031年2月28日目標
女性の年間賃金 474.2万円(+13%増) +10%増(2023年2月比) +10%増(2026年2月比)
女性の平均勤続年数 4.5年 5年 7年

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ジェイドグループは、靴を中心としたファッション関連商品のECモール運営、IT・物流インフラを活用したプラットフォーム事業、そして自社ブランドの運営を三本柱としています。これら相互補完的な事業を通じて、ファッション業界のEC化とDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、「HAPPY FOR ALL」という経営理念のもと、ECモール事業で培ったノウハウとインフラを基盤に、プラットフォーム事業とブランド事業を展開しています。各事業は相互に連携し、シナジー効果を生み出すことで収益を上げています。海外の外部顧客への売上高はなく、特定の主要顧客に売上が集中している状況もありません。

ECモール事業

ECモール事業は、「LOCONDO.jp」をはじめ、「MAGASEEK」「dfashion」「FASHIONWALKER」などの自社モールや、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった他社モールで、各ブランドの商品を販売するサービスです。ユーザーには即日出荷やサイズ交換無料、返品送料無料といったサービスを提供しています。
収益は、受託型販売における販売手数料、買取型販売における商品の販売価格、および広告掲載料やギフトラッピング等のサービス手数料から得ています。前期と比較して、商品取扱高、売上高ともに減少しています。

プラットフォーム事業

プラットフォーム事業は、ECモール事業で構築したECシステムや物流インフラを共有・活用し、ブランドの自社公式EC支援「BOEM/ECS」、物流倉庫業務を一括受託する「e-3PL」、店舗の売上・在庫を一元管理する「LOCOPOS」、店舗欠品フォローの「LOCOCHOC」といったサービスを提供しています。これにより、ブランドは物流倉庫を持たずに事業運営が可能となり、コスト削減や在庫回転率の向上が期待できます。
収益は、受託販売手数料、システム追加構築やマーケティング請負に係るサービス手数料収入、出荷業務に対する手数料、商品保管料、システム利用料等の月額固定収入から得ています。前期と比較して、商品取扱高、売上高ともに減少しています。

ブランド事業

ブランド事業は、ECモール事業とプラットフォーム事業のインフラを活用し、自社でブランド運営を行う事業です。「Reebok」、「FASCINATE」、「MANGO」、「ブルーシンシア」、「ロイヤル」などのブランドを展開しています。M&Aを通じてブランドを拡大しており、中間持ち株会社「ANBUR LEAGUE株式会社」を設立し、グループシナジーの実現を目指しています。
収益は、商品の販売から得ています。前期と比較して、商品取扱高、売上高ともに増加しています。

その他事業

当連結会計年度より「サンキュ!」ビジネスが加わり、その他事業として展開しています。
収益は、雑誌の販売およびサンキュ!事業全体から得ています。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
連結損益計算書計上額 19兆2,313億円 19兆4,415億円
ECモール事業 8兆3,744億円 7兆6,753億円
ブランド事業 5兆3,997億円 6兆8,470億円
プラットフォーム事業 5兆4,572億円 4兆4,717億円
その他事業 - 4,476億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は継続して増加傾向にあります。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は変動があるものの、直近の当連結会計年度では大幅な増加となりました。特に親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に計上した特別損失が減少したことも影響し、大きく伸びています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 - 105億円 134億円 192億円 194億円
経常利益 - 9.6億円 17.1億円 15.5億円 25.6億円
経常利益率 - 9.2% 12.8% 8.1% 13.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 - 12.6億円 10.0億円 5.7億円 15.7億円
1株当たり当期純利益(円) - 112.17 91.78 55.10 154.62

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から減少していますが、従業員1人あたり営業利益は増加しています。これは、M&Aによる連結子会社の増加に伴い従業員数が増加した一方で、営業利益が大幅に伸びたためと考えられます。従業員数の増加と利益の成長が同時に進む中で、組織全体の効率化が図られている傾向が見られます。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 79.8百万円 57.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 6.4百万円 7.2百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


ジェイドグループは、本業で安定した資金を生み出しながら、将来に向けた投資も進めている状況です。財務基盤の厚みや資金の流れから、同社グループの経営の安定性を確認できます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


ジェイドグループの財務基盤は、自己資本比率とROE(自己資本利益率)からその健全性を確認できます。自己資本比率はプライム市場の非製造業平均を上回る水準であり、ROEもプライム市場平均を大きく上回っています。手元資金も確保されており、事業運営の安定性を示す状況です。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 63.9億円 85.6億円
自己資本比率 45.2% 48.2%
ROE(自己資本利益率) 9.7% 24.2%
現金及び預金 29.9億円 29.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


ジェイドグループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは当期もプラスを維持しています。これは主に棚卸資産の減少と税金等調整前当期純利益の計上によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは、前期のプラスから当期はマイナスに転じています。これは主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が要因となっています。

財務活動によるキャッシュフローは、長期借入金の返済によりマイナスとなっていますが、前期に比べてマイナス幅は減少しました。結果として、事業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローはプラスを維持しており、本業で得た資金を成長投資に回しつつ、余剰資金も生み出している状況です。

この資金の流れは、同社グループが安定した事業運営を継続しながら、将来に向けた投資も積極的に行っていることを示しており、入社後の雇用や給与の安定性、そして会社の成長性にも期待が持てる傾向にあります。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 29.4億円 17.6億円
投資CF 13.0億円 △13.6億円
財務CF △30.7億円 △4.9億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 42.4億円 4.0億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

ジェイドグループは、インターネットを介したECモール事業を主力としており、インターネット関連市場の発展が阻害される場合、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。
また、インターネット通信販売事業者の増加や価格競争、配送費用や人件費の高騰により、同社グループの収益力が低下する可能性も指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、今後の事業拡大及び収益基盤の確立のため、優秀な人材の確保及び育成が不可欠であると認識しています。求める人材を十分に確保できなかった場合、同社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ジェイドグループは、「HAPPY FOR ALL」という経営理念を掲げ、お客様と取引先企業への革新的なサービス提供を通じて企業価値向上を目指しています。多様な人材が自分らしく活躍できる環境を重視し、持続可能な社会の実現にも貢献しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ジェイドグループは「HAPPY FOR ALL」という経営理念を掲げています。お客様及び取引先企業へ革新的かつ満足度の高いサービスを提供するとともに、企業価値を向上させていくことを経営の基本方針としています。

中長期的には、ECモール事業とプラットフォーム事業、およびそれぞれの事業に関連したブランド事業を運営しています。日本国内のEC化率拡大を目指し、同社グループの認知度向上を通じた市場拡大を図る方針です。

また、M&A等による新規・既存事業投資を積極的に行い、企業価値の向上を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、経営理念「HAPPY FOR ALL」の実現を目指し、人材力を重要な競争力と位置付けています。事業活動に関わる全ての人々の人権を大切にし、人種、宗教、性別、年齢、性的指向、性同一性と性表現、障がい、国籍などによる差別やハラスメント等を受けずに自分らしく活躍できる環境づくりに努めています。

年2回の評価制度により、多様な職種で高い成果を出した従業員を評価し、組織全体の活性化と高いモチベーションの維持に寄与しています。取締役会は経営のサステナビリティに関する監督・指揮を担当し、人材戦略を総合的に協議・遂行しています。

中長期的な企業価値向上のため、事業の成長とそれを推進する人材の採用、育成、活性化、適材適所を重視した経営を推進しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、経営理念「HAPPY FOR ALL」を実現するため、いくつかの課題に取り組んでいます。その一つに、優秀な人材の確保と組織力、オペレーションの強化を挙げています。

継続的な採用活動と適正な人事評価を通じて優秀な人材の確保と定着を図り、社員の職位や職務に応じた適切な研修で人材の教育・育成を進める方針です。また、業務の標準化を通じてオペレーションの品質向上と業務効率の改善を進めています。

サステナビリティに関連するリスクも経営上の重要な課題と認識し、取締役会で審議しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ジェイドグループは監査等委員会設置会社であり、取締役会は業務執行取締役と監査等委員である社外取締役で構成されています。これにより、経営の健全性と透明性の維持を図る体制が構築されています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ジェイドグループの株主構成を見ると、筆頭株主は創業者の田中裕輔氏であり、同氏が経営の基盤を支えていることがうかがえます。また、機関投資家や事業会社も上位株主として名を連ねており、多様な主体に支えられた資本構成となっています。

株主名 持株比率
田中 裕輔 9.82%
BBH CO FOR ARCUS JAPAN VALUE FUND 4.82%
上田八木短資 4.56%
吉岡 裕之 4.35%
時津 昭彦 4.16%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は5名(男性4名・女性1名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長は田中裕輔氏が務めています。社外取締役比率は60.0%です。

氏名 役職 主な経歴
田中 裕輔 代表取締役社長 2003年4月マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン入社。2011年4月同社入社。2011年5月同社代表取締役就任より現職。
髙志 成俊 取締役 1997年4月株式会社三和銀行(現株式会社三菱UFJ銀行)入社。2022年4月同社入社。2025年5月同社取締役就任より現職。


社外取締役は、鈴木智也氏(株式会社アコード・ベンチャーズ取締役ゼネラルパートナー・監査等委員)、廣田聡氏(HCA法律事務所代表弁護士・監査等委員)、落合敦子氏(ビジネス向けプロコーチ・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、2017年5月26日に移行しました。取締役会は業務執行取締役2名と監査等委員である社外取締役3名で構成され、監査等委員会が業務執行の適法性・妥当性を監査・監督する体制となっています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ジェイドグループでは、役員規程において取締役(監査等委員であるものを除く)と監査等委員である取締役の別に株主総会で報酬上限を定めています。固定報酬、業績連動報酬、および譲渡制限付株式報酬制度を導入しており、企業価値向上へのインセンティブと株主との価値共有を図ることを目的としています。業績連動報酬は連結営業利益を最重要指標として決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 2名 1.2億円 61.0百万円


なお、株式報酬の金額は当事業年度の費用計上額を記載しています。また、役員業績連動報酬は連結営業利益を指標として決定されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。


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