【平均年収615万円】ALiNKインターネット 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

【平均年収615万円】ALiNKインターネット 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年2月期)

ALiNKインターネットは、グループ各社とともに気象情報と社会をつなぐ多角的な事業を展開し、天気予報専門メディア「tenki.jp」の運営を主軸としています。直近期は増収となったものの、利益は損失に転じました。


目次

※本記事は、株式会社ALiNKインターネット の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ALiNKインターネットは、「未来の予定を晴れにする」を経営理念に掲げ、気象情報と社会をつなぐ多角的な事業を展開しています。天気予報専門メディア「tenki.jp」の運営を主軸に、AIやビッグデータ技術を活用した新たな価値創造に取り組んでいます。

単体従業員数は30名、連結従業員数は35名です。セグメントはtenki.jp事業、IPプロデュース事業、太陽光コンサルティング事業、その他の事業の4つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)エンバウンド(IPプロデュース事業)などです。

同社グループは2024年5月に株式会社エンバウンドを子会社化し、IPプロデュース事業を開始しました。また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社ALiNKインターネットは、柔軟な働き方を推進し、人材育成に力を入れている企業です。社員が挑戦できる信頼関係を重視した職場環境を大切にしています。同社グループは、持続的な成長と企業価値向上において、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社における平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は2.8年となっています。このデータからは、比較的幅広い年齢層の従業員が在籍しつつ、組織全体としては新しい人材の流入も活発である傾向がうかがえます。同社は、柔軟な働き方を可能にする制度を導入し、挑戦を応援する職場環境を重視しています。

項目 数値
平均年間給与 6,150,000円
平均勤続年数 2.8年
平均年齢 41.2歳
単体従業員数 30人
連結従業員数 35人
単体のグループ内比率 85.7%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、持続的な成長と企業価値向上において、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。高度な専門的知識や技能、経験を持つ多様な人材の確保と育成が不可欠であると考えています。

具体的には、フレックスタイム制度やテレワーク勤務を導入し、柔軟な働き方を可能にしています。挑戦する人を応援し、信頼し合える職場環境を大切にする組織風土を醸成することで、中長期的な人材育成に努めています。

なお、サステナビリティに関する基本方針や、人材育成・社内環境整備に関する定量的な指標や目標は現状設定されていませんが、今後必要に応じて検討・協議していく方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ALiNKインターネットは、「未来の予定を晴れにする」を経営理念に掲げ、気象情報と社会をつなぐ多角的な事業を展開しています。主力サービスである天気予報専門メディア「tenki.jp」を軸に、多様な収益モデルを構築しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、気象情報と社会を結びつける事業を多角的に展開しており、主に4つの事業セグメントで構成されています。売上高は、一般財団法人日本気象協会への依存度が高い傾向にあります。同社グループの売上高は、その大部分を本邦の外部顧客から得ています。

tenki.jp事業


同社グループの主力事業であるtenki.jp事業は、一般財団法人日本気象協会との共同事業として天気予報専門メディア「tenki.jp」を運営しています。気象情報と現実社会を結びつけた新たな価値創造に取り組んでおり、AIやビッグデータ技術を活用した「天気3.0」の実現を目指しています。

収益は、主に「tenki.jp」に掲載される広告収入から得ています。特に運用型広告が事業売上高の大部分を占め、気象データを加味した独自のアルゴリズムによる「天気マッチング広告」で収益性の向上を図っています。運営は、日本気象協会との共同事業として行われています。この事業は前期と比較して売上高が減少しています。

IPプロデュース事業


IPプロデュース事業は、株式会社エンバウンドを子会社化し、地域活性化プロジェクト「温泉むすめ」のコンテンツプロデュースを手掛けています。全国の温泉地の魅力を発信し、グッズ販売やイベント開催を通じて人流創出と消費活性化に貢献しています。

収益は、主に「温泉むすめ」関連のグッズ販売やイベント開催から得ています。運営は、子会社であるエンバウンドが行っています。この事業は前期と比較して売上高が大きく増加しています。

太陽光コンサルティング事業


太陽光コンサルティング事業は、太陽光発電設備のセカンダリー市場で事業を展開しています。一時的に太陽光発電設備を保有することによる売電収入と、エンドユーザーへの売却に伴う仲介事業者からのスポンサー料が収益源となっています。この事業は前期と比較して売上高が大きく増加しています。

その他の事業


その他の事業では、事業領域の拡大を目指し、新規事業としてダイナミックプライシング事業を展開しています。市況や気象データなどを組み合わせ、最適な価格を算出する技術を基盤としています。現在は、実証実験としてレンタルスペース事業を運営しており、この事業も前期と比較して売上高が大きく増加しています。

セグメント 売上高(2025年2月期) 売上高(2026年2月期)
tenki.jp事業 6.5億円 5.5億円
IPプロデュース事業 1.5億円 2.9億円
太陽光コンサルティング事業 71百万円 1.3億円
その他の事業 25百万円 42百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの直近の業績は、売上高は前期から増加傾向にありますが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はいずれも損失に転じています。特に当期純損失は大きく拡大しました。この損失には、のれんの償却や減損損失といった非現金項目が影響しています。営業活動によるキャッシュ・フローは前期に獲得があったものの、当期は使用に転じています。

項目 2022年2月期 2023年2月期 2024年2月期 2025年2月期 2026年2月期
売上高 - - - 8.9億円 10.2億円
経常利益 - - - 62百万円 △63百万円
経常利益率 - - - 7.0% △6.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - 57百万円 △2.7億円
1株当たり当期純利益(円) - - - 31.73 △150.79

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、生産性の向上が見られます。一方で、従業員1人あたり営業利益は前期のプラスから当期はマイナスに転じています。これは、当期の営業損失が影響しているものと考えられます。

指標 2025年2月期 2026年2月期
従業員1人あたり売上高(連結) 25.4百万円 29.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.2百万円 △2.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループの財務状況を見ると、成長に向けた投資が活発に行われていることがわかります。資金の流れや財務基盤の状況から、現在の経営状態を把握することができます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は前期から減少したものの、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準を維持しています。これは、財務の安定性を示す指標の一つです。一方で、ROE(自己資本利益率)は当期にマイナスとなっており、前期から大きく変化しています。手元資金である現金及び預金は前期から減少しており、資金の動きが見られます。これらの財務状況は、同社グループの事業運営における資金の健全性や、将来的な雇用・給与の安定性を判断する上で重要な要素となります。

指標 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
純資産 16.6億円 13.9億円
自己資本比率 90.5% 75.4%
ROE(自己資本利益率) 3.5% -17.9%
現金及び預金 7.4億円 4.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローを見ると、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、前期のプラスから当期はマイナスに転じました。これは主に、税金等調整前当期純損失の計上や未収消費税等の増減額による支出、法人税等の支払額による支出が影響しています。投資活動によるキャッシュフローは当期もマイナスとなっており、前期よりも資金の使用額が増加しました。これは主に短期貸付金の純増減額による支出が要因です。財務活動によるキャッシュフローは、当期に短期借入金の純増減額による収入があり、資金を得ています。結果として、フリーキャッシュフローは当期もマイナスで、前期よりもマイナス幅が拡大しています。この資金の流れは、同社グループが事業拡大のための投資を継続している一方で、本業での資金創出が課題となっている状況を示しており、今後の事業展開や雇用・給与の安定性を検討する上で注目すべき点です。

項目 2025年2月期(前期) 2026年2月期(当期)
営業CF 2.6億円 △1.6億円
投資CF △3.5億円 △4.3億円
財務CF - 3.0億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △95百万円 △5.9億円


※フリーCF(フリーキャッシュ・フロー)とは、会社が事業活動と投資活動を通じて自由に使える余剰資金のこと。

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの売上はtenki.jp事業による収益が大部分を占めており、特定事業への依存リスクがあります。また、主な収益源であるtenki.jp事業の広告収入は、一般財団法人日本気象協会からのレベニューシェアに依存しており、さらにグーグル合同会社への売上高がtenki.jp事業の売上高の45.4%を占めるなど、特定の取引先への依存リスクも指摘されています。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは小規模な組織であり、事業拡大のためには優秀な人材の確保と育成が継続的に必要であると認識しています。必要な人材の確保や育成が計画通りに進まない場合、事業展開や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ALiNKインターネットは、「未来の予定を晴れにする」という経営理念のもと、気象情報と現実社会を結びつけ、新たな価値を創造することを目指している会社です。技術革新を背景に、持続的な成長と競争優位性の確立を追求しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「未来の予定を晴れにする」を経営理念として掲げています。天気予報専門メディア「tenki.jp」の運営を主軸とし、新規事業の開発にも積極的に取り組んでいます。

AIやビッグデータ等の技術革新を背景に、気象情報と現実社会を結びつけた新たな価値を提供する「天気3.0」への事業拡大を図っています。これにより、競争優位性を創出し、持続的な成長を目指す方針です。内閣府が提唱するSociety5.0に沿った社会の構築にも貢献することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値向上のために、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。高度な専門的知識、技能及び経験を有する多様な人材の確保と育成が不可欠であると考えています。

そのため、フレックスタイム制度やテレワーク勤務の導入により、柔軟な働き方を可能にしています。また、挑戦する人を応援し、信頼し合える職場環境を大切にする組織風土を作り、中長期的な人材育成に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、「生活接点データ企業」へ向けて事業拡大を図り、競争優位性を確保することで持続的な成長を目指しています。その実現のため、いくつかの重要な課題に取り組んでいます。

具体的には、「tenki.jp」の認知度向上、AI技術の進展に対応するための技術革新への対応、そして気象データや生活接点データを活用した新たな事業の展開を推進しています。また、業務提携やM&Aの積極的な推進、事業拡大に応じた人材確保と組織体制の整備、内部管理体制の強化も重点テーマとしています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


株式会社ALiNKインターネットは、取締役会と監査役会を設置し、社外役員による客観的な監督・監査を通じてガバナンス体制を強化しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


ALiNKインターネットの株主構成を見ると、創業者が筆頭株主として名を連ねています。主要な株主が経営に深く関与している資本構成となっています。

株主名 持株比率
池田洋人 45.15%
松本修士 15.39%
亀井友廣 2.82%
SBI証券 1.23%
一般財団法人日本気象協会 1.12%


なお、同社は自己株式を保有していますが、持株比率は自己株式を控除して計算されています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性7名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役CEOは池田洋人氏が務めています。社外取締役比率は25.0%です。

氏名 役職 主な経歴
池田 洋人 代表取締役CEO 1997年株式会社ハレックス入社、2003年ヤフー株式会社入社、2013年同社設立より現職。
富田 知尚 取締役 2008年株式会社リクルート入社、2011年グーグル株式会社入社、2017年同社取締役CSOサービス統括部長、2023年同社取締役ビジネス開発部長より現職。
松本 修士 取締役 2003年ヤフー株式会社入社、2006年株式会社ありんく入社、2013年同社設立より取締役CTO、2025年同社取締役システム開発部長より現職。


社外取締役は、柴田幸夫氏(ジン・パートナーズ代表取締役)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外監査役によって構成される監査役会が客観的な監査を実施しています。独立した社外取締役が取締役会に出席し、経営の監督機能強化に努めています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


ALiNKインターネットの取締役報酬は、固定報酬を基本としています。業績連動報酬や非金銭報酬は採用されていません。

各取締役の役位や職責、在任年数、会社の業績などを総合的に考慮して報酬額が決定される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 65百万円 16.2百万円
社外取締役 1名 5百万円 4.6百万円
社外監査役 3名 15百万円 5.0百万円


なお、総額には期中に退任した役員の報酬が含まれます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

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