※本記事は、バリオセキュア株式会社 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は IFRS です。
1. 企業概要:どんな会社?
バリオセキュアは、企業のネットセキュリティに伴走し、安心・安全なビジネスを支えることをミッションとしています。自社開発の国産製品をベースに、ネットワークセキュリティ導入・運用管理サービスをワンストップで提供しています。
単体従業員数は83名です。セグメントはインターネットセキュリティサービス事業の1つです。
バリオセキュアは、セキュリティサービスで利用する機器の調達から、基幹ソフトウエアの開発、設置、監視、運用までをワンストップで提供しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
バリオセキュアは、セキュリティ事業を展開する企業です。同社の給与水準や働き方については、従業員の平均年齢や勤続年数から、一定の経験を持つ人材が安定して活躍している傾向が見られます。専門性を活かしてキャリアを築く環境が提供されています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社の従業員は、平均年齢が40.1歳、平均勤続年数が6.1年となっています。この数値は、同社において、一定の経験を持つ人材が安定的に在籍し、キャリアを継続している傾向を示しています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,360,972円 |
| 平均勤続年数 | 6.1年 |
| 平均年齢 | 40.1歳 |
| 単体従業員数 | 83人 |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社は、持続的な成長と企業価値向上のため、人材を最も重要な経営資源と位置付けています。高度な専門的知識、技能、経験を持つ多様な人材の確保と育成が不可欠であると考えています。
具体的には、従業員のエンゲージメントサーベイを実施し、課題認識を通じて定着率向上に向けた施策を進めています。また、若手人材や意欲のある人材の要職への登用、中間管理職の研修や能力開発を通じて、人的資本への投資と人材力の強化を図る方針です。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
同社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
バリオセキュアは、企業のネットワークセキュリティに特化したサービスを提供している会社です。セキュリティ対策の運用管理を代行するSecurity BPaaS「Vario Ultimate ZERO」を主力としています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社は、企業のネットセキュリティに伴走し、安心・安全なビジネスを支えることをミッションとしています。自社開発の国産製品をベースに、ネットワークセキュリティの導入から運用管理までをワンストップで提供する独自のビジネスモデルを展開しています。エンドユーザーは機器の選定や運用サービスを個別に検討する手間がなく、迅速なサポートを受けることが可能です。
収益モデルは、監視・運用サービスを月額費用で提供するリカーリングビジネスが特徴です。導入企業が増えるほど収益が積み上がる構造となっており、収益の安定化と継続的な拡大に貢献しています。第11期事業年度において、セキュリティBPOサービスによる売上収益は、売上収益全体の87.6%を占めています。
同社の営業活動はすべて日本国内で行われており、海外からの収益はありません。販売実績を見ると、株式会社USEN ICT Solutionsが35.5%、ソフトバンク株式会社が20.7%と、特定の取引先への収益集中が見られます。
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社の直近の業績は、売上収益、営業利益、税引前利益、当期利益のいずれも前期から増加しています。特に、セキュリティBPOサービスがストック型の積み上げと低解約率、価格改定の効果により増収に貢献しました。インテグレーションサービスもネットワークインテグレーションサービスの高単価案件の増加により増収となっています。
費用面では、原材料やエネルギー価格の高騰に起因する各種ライセンス費用や保守費用の値上げ等により増加しています。
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社の単体従業員数は83人です。平均年齢は40.1歳、平均勤続年数は6.1年となっています。平均年間給与は7,360,972円です。
これらの情報から、同社の組織規模や従業員の定着状況、給与水準の傾向を把握することができます。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
バリオセキュアは、事業活動を通じて資金を創出し、将来に向けた投資も行いながら、堅実な財務運営を行っている状況です。企業の財務状況は、持続的な成長と従業員の雇用・給与の安定に直結する重要な要素となります。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
財務基盤の安定性は、企業の持続的な成長と従業員の雇用・給与の安定に直結する重要な要素です。自己資本の厚みや手元資金の状況は、不測の事態への耐性や将来への投資余力を示します。
| 指標 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 資本 | - | - |
| 自己資本比率 | - | - |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
| 現金及び現金同等物 | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
バリオセキュアは、事業活動、投資活動、財務活動を通じて資金を動かしています。キャッシュフローの状況は、企業の資金繰りや成長戦略、そして将来の安定性を測る上で重要な指標となります。これらの資金の流れを理解することは、入社後の雇用や給与の安定性、企業の成長性を判断する上で役立ちます。
| 項目 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
バリオセキュアは、売上収益の67.9%を上位5社の販売代理店に依存しており、販売方針の変更や関係悪化が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、主たる事業領域であるネットワークセキュリティ市場は技術革新が著しく、これに対応できない場合、業績に影響を与える可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
バリオセキュアは、中期経営計画推進のため、知見及び専門性の高い優秀な人材の採用・育成が重要であると認識しています。必要な人材を確保・育成できない場合や、優秀な人材の流出を防止できない場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
バリオセキュアは、企業のネットセキュリティを支えることをミッションとし、お客様の未来に貢献することを目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
バリオセキュアは、「Your NET Guardian, alongside your invaluable Future.」(企業のネットセキュリティに伴走し、安心・安全なビジネスを支えます)をミッションとして掲げています。同社は、統合型インターネットセキュリティサービスの提供基盤を見直し、効率的なマネージドサービス基盤への刷新を通じてサービス提供範囲を拡大することを目指しています。また、お客様のニーズを把握し課題を解決する提案型の営業組織へ転換し、最適なサービス提供と人材育成・強化に努める方針です。未来を見据え、テクノロジーを理解し事業を推進できる多様な人材が最大限の力を発揮できる組織を目指しています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
バリオセキュアは、中長期的な企業価値向上のためにサステナビリティを巡る課題への対応を経営の重要課題と認識しており、体制整備と基本方針の策定を検討しています。同社は、持続的な成長と企業価値向上のためには人材が最も重要な経営資源であると考えています。高度な専門的知識、技能及び経験を有する多様な人材の確保と育成が不可欠であるとの認識です。このため、従業員のエンゲージメントサーベイを実施し、定着率向上のための施策に取り組んでいます。若手人材や意欲のある人材の要職への登用、中間管理職の研修や能力開発を通じて、人的資本への投資と人材力の強化を進める方針です。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
バリオセキュアは、中期的な成長に向けて人材の確保と育成を最重要課題としています。HEROZ株式会社による完全子会社化を機に、AI技術を用いた「HRイネーブルメントサービス」を導入し、採用精度の向上と専門人材の確保を加速させています。また、グループ一体となった採用ブランディングの構築により、人材獲得競争における優位性を確立し、優秀な人材が能力を最大限発揮できる環境整備に注力する方針です。経営体制の強化も重要課題であり、経営の迅速化、効率化、透明性の高い経営を通して、中長期的な企業価値の向上を目指しています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
バリオセキュアは、取締役会と監査等委員会を設置する体制を採用しています。取締役会は代表取締役社長が議長を務め、経営の重要事項を審議・決定しています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
バリオセキュアの筆頭株主はHEROZ株式会社であり、同社は発行済株式の大きな割合を保有しています。その他、光通信KK投資事業有限責任組合や楽天証券株式会社といった投資関連の株主が上位に名を連ねています。特定の事業会社が主要な株主として同社を支える資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| HEROZ | 42.80% |
| 光通信KK投資事業有限責任組合 | 6.67% |
| 楽天証券 | 3.49% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は7名(男性5名・女性2名)で構成され、女性役員比率は28.6%です。代表取締役社長は髙橋知裕氏が務めています。社外取締役比率は42.9%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 髙橋 知裕 | 代表取締役 社長 | 1999年日本電気株式会社に入社し、ビッグローブ事業部などに在籍。2009年にHEROZ株式会社を設立し代表取締役COOに就任。同社取締役CRO、株式会社ティファナ・ドットコム取締役、VOIQ株式会社取締役を経て、2026年5月より同社代表取締役社長に現職。 |
| 林 隆弘 | 取締役 | 1999年日本電気株式会社に入社。2009年にHEROZ株式会社を設立し代表取締役CEOに現職。株式会社ストラテジット取締役、株式会社ファーストロジック社外取締役、株式会社エーアイスクエア取締役などを経て、2022年11月より同社取締役に現職。 |
| 井口 圭一 | 取締役 | 2003年日本電気株式会社に入社。株式会社Donuts開発部長、株式会社Ginger取締役を経て、2013年HEROZ株式会社に入社し取締役CTOに現職。2021年11月に同社社外取締役に就任後、2022年11月より同社取締役に現職。 |
| 森 博也 | 取締役 | 1996年センチュリー監査法人に入社。株式会社インテリジェンス、パーソルホールディングスを経て、2021年HEROZ株式会社に入社し執行役員CFOに就任。同社取締役CFO、株式会社ストラテジット取締役などを経て、2022年11月より同社取締役に現職。 |
社外取締役は、畑敬子氏(HOP代表取締役CEO・監査等委員)、髙橋可奈氏(ひふみ総合法律事務所弁護士・監査等委員)、森脇基氏(BuySell Technologies IR部長・監査等委員)です。
同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会にはすべての取締役監査等委員が出席し、取締役の業務執行を監査する体制となっています。社外取締役監査等委員は、独立した立場で取締役の業務執行に関する監査・監督を行っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
バリオセキュアの役員報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして機能するよう設計されています。業務執行取締役の報酬は、固定報酬である基本報酬に加え、業績連動報酬と譲渡制限付株式による非金銭報酬で構成されています。一方、監督機能を担う社外取締役の報酬は基本報酬のみとなっています。業績連動報酬は、売上収益、営業利益、当期利益の達成度合いに応じて支給され、非金銭報酬は中長期的な企業価値向上と株主視点を重視した経営を意図しています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(監査等委員及び社外除く) | 3名 | 47百万円 | 15.7百万円 |
なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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