※本記事は、バリュークリエーション株式会社 の有価証券報告書(2026年2月期、2025年3月1日 ~ 2026年2月28日、2026年5月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
バリュークリエーションは、マーケティングDX事業を通じて個社別の集客課題を解消し、集客ノウハウを蓄積しています。また、マーケティングで培ったノウハウを活かし、不動産DX事業では「解体の窓口」を運営しています。
単体従業員数は66名です。セグメントはマーケティングDX事業、不動産DX事業の2つです。
バリュークリエーションは、Web領域の課題を解決するマーケティングDX事業と、不動産領域の課題を解決する不動産DX事業を自社で展開しています。
バリュークリエーションは2024年12月に建設業許可を取得し、従来の解体業者紹介に加え、元請けとして法人案件を直接受注するBtoBtoBモデルへの展開を進めています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
バリュークリエーションは、マーケティングDX事業と不動産DX事業を展開する企業です。同社では、持続的な成長のために優秀な人材の確保と育成を重視しており、多様な人材が意欲を持って働ける環境づくりに注力しています。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、平均勤続年数と平均年齢からは、比較的若年層の人材が活躍し、一定の定着傾向が見られる環境であることが示されています。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 6,160,000円 |
| 平均勤続年数 | 4.4年 |
| 平均年齢 | 33.5歳 |
| 単体従業員数 | 66人 |
退職給付制度に関する記載はありません。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
バリュークリエーションは、持続的な成長のために優秀な人材の確保と育成を重要な戦略と位置付けています。同社のミッションに共感する人材が、性別や人種、国籍、キャリアによる区別なく登用されるための採用や評価の制度を整えています。
また、そうした優秀な人材が高い意欲を持って働き、成長できる環境や仕組みの構築にも注力しています。現在のところ、人的資本に関する具体的な指標や目標は設定されていませんが、フレックスタイム制による柔軟な働き方は組織に定着し、一定の成果を上げています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データは開示されていません。
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
バリュークリエーションは、顧客のWeb領域における課題を解決するマーケティングDX事業と、不動産領域における課題を解決する不動産DX事業を展開しています。両事業を通じて、デジタル技術を活用した価値創造を目指しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社は、マーケティングDX事業で培った集客ノウハウや課題意識を活かし、不動産DX事業を展開しています。顧客のWebサイトへの集客支援から、解体業界におけるマッチングプラットフォームの運営まで、幅広いサービスを提供しています。
マーケティングDX事業
運用型広告を中心としたプロモーション手法を通じて、顧客のWebサイトへの集客に関する課題抽出、戦略立案、広告運用までを一貫して実施しています。特に、DX化が遅れているレガシー業界を支援対象とし、多種多様なクライアントへのサービス提供を通じてノウハウを蓄積しています。
収益は、検索連動型広告、ディスプレイ広告、インフィード広告といった運用型広告のプロモーションサービスから得ています。
不動産DX事業
DXで解体業界に新たな価値を届けることを目指し、「解体の窓口」、「解体エージェント」、「外壁塗装エージェント」といった自社メディアを運営しています。これらのメディアは、物件を解体したいユーザーと解体業者をマッチングさせる「逆オークション」の仕組みを採用しています。また、建設業許可を取得し、法人案件を直接受注するBtoBtoBモデルへの展開も推進しています。
収益は、ユーザーと解体業者のマッチング手数料、法人案件の元請けによる工事収益、提携不動産会社への紹介手数料など、複数のキャッシュポイントから得ています。
| セグメント | 売上高(2025年2月期) | 売上高(2026年2月期) |
|---|---|---|
| マーケティングDX事業 | 28.7億円 | 27.8億円 |
| 不動産DX事業 | 2.0億円 | 3.5億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社の当事業年度の売上高は増加したものの、営業損失、経常損失、当期純損失を計上しました。前期は営業損失でしたが、経常利益と当期純利益を確保しており、利益面では前期から大きく変化しています。
営業損失は、事業規模拡大に伴う人員増加による給料及び手当の増加や、貸倒引当金繰入額の増加といった販売費及び一般管理費の増加が主な要因となっています。経常損失は、営業外収益の減少と営業外費用の増加、特に暗号資産評価損の増加が影響しています。当期純損失は、減損損失の増加による特別損失の増加が影響しています。
営業活動によるキャッシュ・フローは支出となりましたが、減損損失の計上や貸倒引当金の増加といった非現金項目が影響しています。
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
バリュークリエーションは、事業活動による資金の流出が見られる状況です。財務活動で資金を確保し、事業運営に必要な流動性を維持しています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社の財務基盤に関する具体的な数値情報は、自己資本比率やROE、手元資金の厚みについて示されていません。そのため、財務の安定性から入社後の雇用や給与の安定性を判断することは難しい状況です。
| 指標 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 自己資本比率 | - | - |
| ROE(自己資本利益率) | - | - |
| 現金及び預金等 | - | - |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
同社は当期、本業の営業活動によるキャッシュフローが支出となっています。これは、減損損失の計上や貸倒引当金の増加があった一方で、税引前当期純損失の計上や売上債権の増加が影響しています。投資活動によるキャッシュフローも支出となっており、事業譲受や暗号資産の取得による支出が主な要因です。
一方で、財務活動によるキャッシュフローは獲得となっており、長期借入れによる収入が資金を補っています。このような資金の流れは、事業運営に必要な資金を外部からの調達で賄っている状況を示しています。この状況は、将来的な雇用や給与の安定性を検討する上で、事業の収益性改善と資金調達のバランスを注視する必要があることを示しています。
| 項目 | 2025年2月期(前期) | 2026年2月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | - | - |
| 投資CF | - | - |
| 財務CF | - | - |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | - | - |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
同社は、当事業年度末において継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在していると認識しています。これは、過去の架空循環取引による財務諸表の修正処理や、当事業年度における営業損失およびマイナスの営業キャッシュ・フローが要因です。ただし、同社はマーケティングDX事業の収益性維持や費用削減に取り組み、手元資金を考慮して、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しています。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社は、主力事業であるインターネット広告市場において、競争激化やCookie規制強化による影響を受ける可能性があります。また、不動産DX事業では、景気後退や金利上昇など不動産市場の動向が経営成績に影響を与えるリスクがあります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社は、事業の持続的な成長のため、高付加価値サービスを提供できる人材の確保と育成を課題としています。必要な人材の確保や育成が計画通りに進まない場合、競争力の低下や事業拡大の制約要因が生じる可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
バリュークリエーションは、「従業員満足度と顧客満足度を高めて日本と世界をより良くする会社を創る」という企業理念を掲げ、多角的なソリューション提案を通じてクライアントの企業価値と利益の最大化を目指しています。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
同社は「従業員満足度と顧客満足度を高めて日本と世界をより良くする会社を創る」を企業理念としています。この理念に基づき、多角的なソリューション提案を通じてクライアントの「企業価値と利益を最大化すること」を達成し、企業価値の最大化を目指しています。
事業展開の方針としては、主軸であるマーケティングDX事業の持続的な成長と、不動産DX事業のさらなる展開を掲げています。さらに、新たなDX領域におけるメディアの展開も目指しており、将来にわたって確実に利益を出し続ける企業づくりに専念し、その先のさらなる飛躍につなげていく方針です。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
同社は、創業以来培ってきたWebマーケティングやプロモーションのノウハウと知見を最大限に活かし、サービス品質の維持・向上を図ることを重視しています。クライアント基盤の拡大に向けては、既存クライアントとの継続的な関係構築と、新規クライアントの開拓推進に取り組んでいます。
持続的な事業収益の拡大には人材開発・育成が不可欠であるとの認識のもと、優秀な人材の確保と教育の充実により組織の活性化を図っています。同社のミッションに共感する人材が、性別や人種、国籍、キャリアによる区別なく登用されるための採用・評価制度を整えています。また、従業員の心理的安全性を重視した社内コミュニケーションの制度設計や、個々人の能力開発の強化にも注力し、高い意欲を持って働き成長できる環境づくりを目指しています。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
同社は、マーケティングDX事業における技術進歩への対応と最適なソリューション提供、不動産DX事業における住宅解体需要への対応と国・自治体との連携を事業上の課題としています。組織・人材面では、高い専門性を持つ人材の確保と育成が重点テーマです。
中途・新卒採用の推進に加え、従業員の心理的安全性を重視した社内コミュニケーション、教育制度の充実、個々人の能力開発強化を通じて、高い生産性を発揮できる組織体制の構築に努めています。また、デジタル広告市場におけるアドフラウドやブランドセーフティへの対策、内部管理体制の強化、情報セキュリティのリスク対応強化も重要な課題として認識しています。過去の取引に関する問題を受け、成果物開示要件の厳格化、受注能力審査の制度化、取引情報の組織的共有と牽制機能の強化、内部監査及びモニタリング機能の強化といった再発防止策を実施しています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
バリュークリエーションは、株主総会、取締役会、監査役会を設置する体制を採用しています。取締役会は業務執行の決定機関であり、監査役会は経営に対する適正な監視を行っています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
バリュークリエーションの筆頭株主は合同会社ひまわりであり、代表取締役社長の資産管理会社です。これにより、代表取締役社長が同社の経営に対して強い影響力を持つ資本構成となっています。上位株主には、代表取締役社長のほか、複数の個人株主が名を連ねています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 合同会社ひまわり | 56.50% |
| 新谷 晃人 | 4.98% |
| 西田憲司 | 1.48% |
| 大坂谷 優介 | 1.18% |
| かっこ | 0.99% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は8名(男性8名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は新谷晃人氏が務めています。社外取締役比率は20.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 新谷 晃人 | 代表取締役社長 | 2005年4月アドデジタル株式会社入社。2008年4月同社設立、代表取締役社長就任より現職。 |
| 大坂谷 優介 | 取締役 | 2007年4月株式会社ファーストチャージ入社。2012年7月同社入社。2020年12月同社取締役就任より現職。 |
| 乗冨 健矢 | 取締役 | 2010年4月株式会社ニトリ入社。2016年9月同社入社。2024年2月同社専務執行役員就任。2026年5月同社取締役就任より現職。 |
| 前田 重実 | 取締役 | 1988年4月有限会社本間興業入社。2005年1月FOUR★STAR設立、代表就任より現職。2024年8月同社取締役就任より現職。 |
社外取締役は、中山寿英氏(公認会計士・税理士中山寿英会計事務所 所長)です。
同社は監査役会設置会社であり、取締役会による業務執行の決定と監督、監査役会による監査を基本とする体制です。社外取締役は、専門知識や企業経営に関する知見に基づき、経営に対する適切な提言を行う役割を担っています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
バリュークリエーションの役員報酬は、株主総会で定められた報酬総額の上限内で決定されています。取締役の報酬は職責や能力を考慮して取締役会で決定され、監査役の報酬は業務分担を考慮して監査役の協議により決定されます。また、取締役に対してはストック・オプションも付与されており、役割や貢献度に応じて付与数が決定される仕組みです。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 3名 | 62百万円 | 20.8百万円 |
| 社外役員 | 4名 | 11百万円 | 2.7百万円 |
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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