【平均年収526万円】オービス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

【平均年収526万円】オービス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

オービスは、梱包用材、プレハブハウス、鋼構造物の製造・販売、仮設建物のリース、一般建築、太陽光発電事業、ゴルフ場運営など多岐にわたる事業をグループ各社とともに展開しています。直近の業績は、売上高と経常利益が増加しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は減少しました。


目次

※本記事は、株式会社オービス の有価証券報告書(2025年10月期、2024年11月1日 ~ 2025年10月31日、2026年1月28日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


オービスは、梱包用材やプレハブハウス・鋼構造物の製造・販売、仮設建物のリース、一般建築、太陽光発電システムの請負、発電事業、ゴルフ場運営など多岐にわたる事業を展開しています。同社グループは、これらの事業を通じて社会の様々なニーズに応えています。

単体従業員数は189名、連結従業員数は211名です。セグメントは木材事業、ハウス・エコ事業、太陽光発電売電事業、ライフクリエイト事業の4つです。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)寿鉄工(ハウス・エコ事業)などです。

同社グループは前連結会計年度に寿鉄工をグループに迎え入れ、ハウス・エコ事業の生産能力を向上させました。また、当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しています。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


オービスは、木材事業やハウス・エコ事業などを展開する企業です。従業員の平均年齢や勤続年数から、比較的落ち着いた環境で長く働く傾向が見られます。給与水準や働き方に関する具体的な情報は、以下の各項目で詳しくご紹介します。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、平均年齢が45.9歳、平均勤続年数が12.2年となっており、従業員が比較的長く在籍する傾向が見られます。これは、安定した環境でキャリアを築きたいと考える方にとって、参考となる情報です。

項目 数値
平均年間給与 5,261,000円
平均勤続年数 12.2年
平均年齢 45.9歳
単体従業員数 189人
連結従業員数 211人
単体のグループ内比率 89.6%


同社グループは、確定給付型の退職給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度)を導入しています。この制度は国内グループ会社に適用されています。退職一時金制度も設けられていますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、「顧客満足・社員満足」を経営理念に掲げ、能力や実績を持つ人材を年齢や性別に関わらず積極的に登用する方針です。人事評価規程と運用要領に基づき、能力評価と実績評価を通じて、性別や国籍を問わず個人の能力や適性に応じた処遇を基本としています。また、育児休業制度や介護休業制度を整備し、多様な人材が働きやすい職場環境の構築に努めています。

女性の活躍促進にも力を入れており、間接部門を中心に研修や配置の工夫を通じて、女性社員の自己啓発やスキル向上を支援しています。研修制度の拡充にも積極的で、新入社員研修から営業研修、コンプライアンス・ハラスメント研修まで幅広く実施しています。さらに、資格取得支援として試験費用や講習会費用の補助、資格手当の拡充も検討しており、社員の能力開発をサポートする体制を整えています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


株式会社オービスは常時雇用する労働者が101人以上300人以下、連結子会社の寿鉄工株式会社は常時雇用する労働者が100人以下であるため、女性活躍推進法および育児・介護休業法の規定による公表義務の対象外であり、記載を省略しています。

提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

多様性・登用


管理部門やゴルフ場に限定した数値とグループ全体の数値を示しています。

指標 数値
管理部門やゴルフ場に限定した女性管理職の割合 60.0%
グループ全体の女性管理職の割合 8.0%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?

オービスは、木材製品の製造販売から、プレハブハウスや鋼構造物の製造、仮設建物のリース、さらには太陽光発電事業やゴルフ場運営まで、多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業を通じて、社会のインフラや生活基盤を支える役割を担っています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか

オービスグループは、梱包用材等の製造・販売を主軸とする木材事業をはじめ、プレハブハウスや鋼構造物の製造・販売、仮設建物等のリースを行うハウス・エコ事業、自然エネルギーによる発電事業、そしてゴルフ場の運営といった幅広い事業を手掛けています。これらの事業は、それぞれ異なる市場ニーズに対応し、多角的な収益源を確立しています。同社グループは、国内市場を中心に事業を展開しており、海外からの売上高は開示されていません。特定の顧客への売上集中もありません。

木材事業

ニュージーランドからの輸入材と国産材を原材料に、梱包用材やパレット用材、土木建設仮設用材及び木材チップ等を製造・販売しています。収益は、これらの木材製品の製造販売から得ています。前期と比較して売上高は増加しています。

ハウス・エコ事業

プレハブハウスや鋼構造物の製造・販売、仮設建物等のリース、一般建築及び太陽光発電システムの請負を行っています。収益は、これらの製品販売やリース、工事請負から得ています。前連結会計年度にグループ入りした寿鉄工株式会社の業績が通期で寄与し、売上高は大幅に増加しました。

太陽光発電売電事業

自然エネルギー等による発電事業を運営しています。収益は、太陽光発電による売電収入から得ています。一部の発電所の故障があったものの、天候に恵まれたことから、売電収入は前期をわずかに上回りました。

ライフクリエイト事業

ゴルフ場1ヶ所の運営を行っています。収益は、ゴルフ場の運営による収入から得ています。集客競争の激化や天候の影響があったものの、料金値上げ効果もあり、売上高は前期と同水準を維持しました。

セグメント 売上高(2024年10月期) 売上高(2025年10月期)
木材事業 73.5億円 74.4億円
ハウス・エコ事業 32.5億円 43.6億円
太陽光発電売電事業 4.5億円 4.6億円
ライフクリエイト事業 3.8億円 3.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移

オービスグループの直近2期間の業績を見ると、売上高は増加傾向にあります。経常利益も増加しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は減少しました。これは、前連結会計年度に計上した固定資産売却益の反動減に加えて、遊休資産の売却による固定資産売却損の計上が影響しています。

項目 2021年10月期 2022年10月期 2023年10月期 2024年10月期 2025年10月期
売上高 - - - 114億円 126億円
経常利益 - - - 5.8億円 6.4億円
経常利益率 - - - 5.1% 5.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 - - - 4.3億円 4.2億円
1株当たり当期純利益(円) - - - 246.65 238.24

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る

オービスグループの従業員1人あたりの売上高は、前期から増加しています。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から増加しており、同社グループ全体の生産性が向上している傾向が見られます。これは、M&A効果による事業規模の拡大や、生産能力の向上への取り組みが寄与していると考えられます。

指標 2024年10月期 2025年10月期
従業員1人あたり売上高(連結) 55.6百万円 59.9百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 2.8百万円 3.1百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、本業で安定した資金を生み出し、将来に向けた投資も行いつつ、手元に資金を確保している状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの自己資本比率は前期から増加傾向にあり、プライム市場の製造業平均に近い水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回る水準で推移しています。

現金及び預金は前期から増加しており、手元資金の厚みが増していることがうかがえます。これらの財務基盤は、同社グループが事業活動を継続し、従業員の雇用や給与の安定性を支える上で重要な要素となります。

指標 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
純資産 54.1億円 57.1億円
自己資本比率 43.4% 45.4%
ROE(自己資本利益率) 8.0% 7.6%
現金及び預金 8.8億円 11.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度におけるキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフローがプラスとなり、本業で資金を生み出していることを示しています。これは税金等調整前当期純利益6億35百万円、減価償却費6億15百万円、契約負債の増加額91百万円が主な増加要因となりました。一方、売上債権の増加額2億44百万円、仕入債務の減少額2億23百万円、法人税等の支払額2億19百万円が減少要因となっています。

投資活動によるキャッシュフローはマイナスとなっており、有形固定資産の取得による支出90百万円が主な減少要因です。前期は増加でしたが、当期は減少に転じています。

財務活動によるキャッシュフローはマイナスであり、長期借入金の返済による支出13億21百万円や配当金の支払額1億17百万円が主な減少要因です。長期借入れによる収入11億円もありましたが、全体としては資金の流出となっています。これらの資金の流れは、同社グループが本業で安定的に資金を稼ぎ出し、事業に必要な投資を行いながら、借入金の返済や株主への還元も行っている状況を示しています。これは、入社後の雇用や給与の安定性、そして会社の成長性を見極める上で重要な情報となります。

項目 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
営業CF 5.2億円 6.8億円
投資CF 1.6億円 △0.7億円
財務CF △5.9億円 △3.5億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 6.8億円 6.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

梱包用材の需要は、主要輸出先である中国経済の動向や工作機械、産業用機械等の生産量に影響を受ける可能性があります。競合製品の動向によっては、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

原材料となる原木の仕入価格、原油価格及び為替レートの変動もリスクとして挙げられています。原木の輸入代金やC重油購入代金等の決済は米国ドル建てで行われており、為替レートの変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

ハウス・エコ事業が属する建設業界では慢性的な人材不足が懸念されています。少子高齢化や働き方に関する考え方の変化等により、必要な人員計画の未達や想定以上の人員流出が発生した場合、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


オービスは、「顧客満足・社員満足」を経営理念に掲げ、社会貢献と社員の生活安定、株主への利益還元を目指しています。多様な人材の活躍を推進し、持続可能な社会の実現にも貢献する企業風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


オービスグループは、「顧客満足・社員満足」を経営理念としています。お客様が満足する製品やサービスを提供することで社会に貢献し、適正な利益を確保することを目指しています。これにより、社員の生活安定と株主への利益還元を図ることを基本方針としています。

また、同社グループは事業本来の収益力を示す営業利益を重視しており、コスト意識を持って収益改善に努めています。継続的かつ安定的な事業拡大を通じて、持続的な成長を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


オービスグループは、経営理念である「顧客満足・社員満足」の実現に向け、全てのステークホルダーの期待に応えることを重視しています。経営の透明性向上と実効性のある内部統制システムの構築を通じて、コーポレート・ガバナンスの強化に取り組んでいます。

同社グループでは、能力や実績を持つ優秀な人材を年齢や性別に関わらず積極的に登用する方針です。全ての従業員に平等な評価と登用の機会を設けており、多様な人材を受け入れる体制を確保しています。

性別や国籍を問わず、本人の能力や適性に基づいた処遇を基本方針としています。育児休業制度や介護休業制度を整備し、働きやすい職場環境作りを進めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


オービスグループは、変化する状況に対応するため、組織の若返りを図り、人材確保と人材教育に注力しています。有望な若手を含む成長意欲の高い人材を積極的に採用し、社内教育を通じて優秀な人材を育成する体制を整えています。

また、サステナビリティ経営を推進するため、2025年10月にサステナビリティ委員会を設置しました。女性の活躍推進も重点テーマであり、女性社員の割合増加や管理職への登用、採用強化、職場環境整備を進めています。

環境問題への取り組みとして、CO2排出量削減やペーパレス化に努め、国産杉の丸太活用を通じて脱炭素社会の実現に貢献しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


オービスは取締役会設置会社であり、監査役会設置会社として経営の監視・監督体制を構築しています。また、サステナビリティ委員会を設置し、持続可能性に関する課題に取り組んでいます。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


オービスの筆頭株主は代表取締役社長である中浜勇治氏です。上位株主には、同氏のほか、株式会社和幸などの事業会社や複数の個人株主が名を連ねています。これにより、特定の個人や関連会社が同社の経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
中浜 勇治 24.73%
和幸 9.26%
肥田 亘 2.82%
藤井 實 2.71%
大阪中小企業投資育成 2.48%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は11名(男性11名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は中浜勇治氏が務めています。社外取締役比率は12.5%です。

氏名 役職 主な経歴
中浜 勇治 代表取締役 社長 1989年4月自営(カラオケハウスウェーブ)開業、1990年6月同社入社、1999年1月同社取締役就任、2004年1月同社専務取締役就任、2011年1月同社代表取締役社長就任、2024年3月寿鉄工株式会社代表取締役社長就任より現職。
梅田 孝史 専務取締役 総務部長 1988年3月同社入社、1994年1月同社取締役就任、2014年2月同社常務取締役ハウス・エコ事業部長就任、2015年1月同社専務取締役ハウス・エコ事業部長就任、2022年11月同社専務取締役総務部長就任、2024年3月寿鉄工株式会社取締役就任より現職。
谷本 泰 常務取締役 木材事業部長 1997年3月同社入社、2011年1月同社取締役木材事業部営業統括部長就任、2014年2月同社取締役経営企画室長兼木材事業部営業統括部長、2017年5月同社常務取締役木材事業部長就任より現職。
井上 清輝 取締役 経理部長 1995年11月同社入社、2015年1月同社取締役経理部長就任、2024年3月寿鉄工株式会社監査役就任より現職。
土田 光典 取締役 ハウス・エコ 事業部長 1998年4月同社入社、2015年1月同社取締役ハウス・エコ事業部統括部長就任、2019年2月同社取締役ハウス・エコ事業部長就任、2024年3月寿鉄工株式会社取締役就任より現職。
川岡 公次 取締役 ライフクリエイト 事業部長兼 経営企画室長 2016年5月同社入社(同社が株式会社パルを吸収合併)、2017年1月同社取締役ライフクリエイト事業部長就任、2022年11月同社取締役ライフクリエイト事業部長兼経営企画室長就任、2024年3月寿鉄工株式会社取締役就任より現職。
玉田 龍治 取締役 ハウス・エコ 事業部統括部長 1992年10月同社入社、2022年11月同社ハウス・エコ事業部統括部長、2024年3月寿鉄工株式会社取締役就任、2025年1月同社取締役ハウス・エコ事業部統括部長就任より現職。


社外取締役は、小山幹夫氏(元ひろぎんリース代表取締役社長)、松村清治氏(元ひろぎんビジネスサービス)、長井紳一郎氏(山下・長井法律事務所副所長・もみじ銀行取締役監査等委員)、近藤哲英氏(近藤哲英税理士事務所所長)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役1名と社外監査役3名を選任することで、経営の透明性と公正性の維持に努めています。社外役員は、専門的な知見に基づき、中立的・客観的な立場から経営の監視・監督機能を果たしています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


オービスの役員報酬は、社内取締役と社外役員で異なる構成となっています。社内取締役は固定報酬としての基本報酬と、株主との価値共有を目的とした譲渡制限付株式報酬で構成されています。一方、社外役員および監査役は、その独立性を考慮し、固定報酬としての基本報酬のみが支給されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 7名 1.1億円 15.4百万円
社外役員 4名 14百万円 3.5百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。