【平均年収514万円】Shinwa Wise Holdings 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年5月期)

【平均年収514万円】Shinwa Wise Holdings 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年5月期)

Shinwa Wise Holdingsは、Shinwa Auction、Shinwa Priveなどを傘下に持つ持株会社です。グループ連結従業員数は40名で、美術品オークションなどのアート関連事業を展開しています。直近の業績は売上高が微増し、損失は縮小しました。


目次

※本記事は、Shinwa Wise Holdings株式会社 の有価証券報告書(2025年5月期、2024年6月1日 ~ 2025年5月31日、2025年8月29日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


Shinwa Wise Holdingsは持株会社であり、単体従業員数は8名、グループ連結従業員数は40名です。

同社グループは、アート関連事業とその他事業を主に展開しています。連結子会社6社を中心に、美術品オークションやプライベートセール、太陽光発電施設の売電事業などを手掛けています。

主な国内グループ会社は、(連結子会社)Shinwa Auction・5(オークション事業)、(連結子会社)Shinwa Prive(美術品取引(画廊業))などです。

Shinwa Wise Holdingsグループは、2024年9月にマレーシアでのPKS販売事業から撤退し、2025年4月にはShinwa Marketおよびシンワクリエイトの清算を結了しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


Shinwa Wise Holdingsは、持株会社としてグループ全体の経営戦略を統括し、人的資本への経営資源配分を通じて企業価値向上に努めています。同社グループは、事業の持続的な成長のために人材確保を重視し、従業員のモチベーション向上と人材育成を推進する方針を示しています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、平均年齢が比較的高く、平均勤続年数も一定の水準にあることから、従業員が長く在籍する傾向が見られます。これは、安定した環境でキャリアを築きたいと考える方にとって、一つの目安となるでしょう。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 5,139,000円
平均勤続年数 8.3年
平均年齢 47.7歳
単体従業員数 8人
連結従業員数 40人
単体のグループ内比率 20.0%


Shinwa Wise Holdingsは、退職金規程に基づく確定給付型の退職一時金制度を採用しています。この制度は、給与や勤続年数に応じて給付額が決まるものです。

適用範囲は同社及び連結子会社です。退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、事業をより充実させ、持続的に成長していくためには人材の確保が重要であると考えています。中長期的な企業価値向上の観点から、サステナビリティをめぐる課題を重要な経営課題と認識し、人的資本への経営資源配分を進めています。

積極的に人的資本経営に取り組み、従業員のモチベーションを高め、グループ内の人材育成を一層推進する方針です。今後、経営戦略に連動した人材戦略を策定し、体制を構築していく予定となっています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。提出会社及び連結子会社は、女性活躍推進法及び育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


Shinwa Wise Holdingsは、アート関連事業とその他事業を展開する持株会社です。同社グループは、美術品や高級品のオークション運営、プライベートセール、そして太陽光発電による売電事業などを手掛けています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


Shinwa Wise Holdingsは、主に美術品を中心とした高額品の価値付けと流通を担う事業を展開しています。公開オークションを通じて美術品や高級品の換金やコレクションを円滑に実現し、その経済的価値付けに寄与することをミッションとしています。収益モデルは、オークションにおける手数料収入や商品売上、プライベートセールでの売買、そして売電事業によるものです。

アート関連事業

オークション事業とプライベートセール・その他事業に分けられます。オークション事業では、近代美術、近代陶芸、戦後美術&コンテンポラリーアート、西洋美術、ワイン・リカー、MANGA、ブランド雑貨、時計、宝飾品など、多岐にわたるジャンルのオークションを定期的に開催しています。プライベートセール・その他事業では、資産防衛ダイヤモンド販売やオークション以外の相対取引による絵画の売買を中心に行っています。
収益は、オークションの落札価額に対する手数料収入、カタログ収入、年会費、および在庫商品の販売価格(商品売上高)から得ています。当連結会計年度の売上高は、プライベートセールが大きく増加したことにより、前期から増加しました。

その他事業

自社所有の50kW級低圧型太陽光発電施設や高圧型太陽光発電施設による売電事業を行っています。過去にはマレーシアにおいてPKS(パーム椰子殻)の販売事業も行っていましたが、現在は撤退しています。
収益は、太陽光発電施設の売電事業から得ています。当連結会計年度の売上高は、前期から増加しました。

同社グループの事業は国内が中心であり、外部顧客への売上高の大部分を本邦が占めています。また、特定の主要な顧客への収益集中は見られません。

セグメント 売上高(2024年5月期) 売上高(2025年5月期)
アート関連事業 20.1億円 20.4億円
その他事業 26百万円 31百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で変動が見られます。経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、過去に損失を計上した期があり、直近の当連結会計年度も損失となっています。

当連結会計年度は、営業利益が前期の損失から利益に転換しました。しかし、経常損失と親会社株主に帰属する当期純損失は継続しています。ナラティブでは、過去に実施した不正会計に関する訂正処理や、一時的なコスト増加が損失の背景にあると説明されています。

項目 2021年5月期 2022年5月期 2023年5月期 2024年5月期 2025年5月期
売上高 22.8億円 29.7億円 34.9億円 20.4億円 20.7億円
経常利益 17百万円 4.7億円 5.1億円 △2.2億円 △18百万円
経常利益率 0.8% 15.8% 14.8% △10.9% △0.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 △1.6億円 1.9億円 3.1億円 △10.1億円 △1.4億円
1株当たり当期純利益(円) △21.84 21.66 30.60 △98.84 △13.24

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から増加しています。従業員1人あたり営業利益は、前期の損失から利益に転換しており、生産性が改善している傾向が見られます。

これらの指標は、同社グループが収益力の強化を最重要課題とし、核心事業への経営資源を集中投下する方針を示している中で、事業活動の効率化が進んでいることを示唆しています。

指標 2024年5月期 2025年5月期
従業員1人あたり売上高(連結) 43.3百万円 51.7百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △5.2百万円 0.3百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


Shinwa Wise Holdingsグループは、自己資本比率が高水準で推移しており、財務基盤の安定性を示しています。一方で、本業での資金創出には課題が見られ、フリーキャッシュ・フローはマイナスとなっています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


Shinwa Wise Holdingsグループの自己資本比率は、非製造業のプライム市場平均(24.2%)を大きく上回る水準で推移しており、強固な財務基盤を構築していることが示されています。しかし、ROE(自己資本利益率)はマイナスとなっており、収益性には課題が見られます。手元資金である現金及び預金は減少傾向にあり、今後の資金動向が注目されます。

指標 2024年5月期(前期) 2025年5月期(当期)
純資産 24.1億円 23.5億円
自己資本比率 56.6% 70.7%
ROE(自己資本利益率) - △6.0%
現金及び預金 13.4億円 12.2億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローはマイナスとなりました。これは主に税金等調整前当期純損失による資金減少やオークション未払金の減少による資金減少があった一方で、オークション未収入金の減少や法人税等の還付による資金増加があったためです。投資活動によるキャッシュ・フローはプラスに転じており、連結範囲の変更を伴う子会社株式の売却による資金増加が主な要因となっています。

財務活動によるキャッシュ・フローはプラスで、新株予約権の行使に伴う株式発行による資金増加が主な要因です。結果として、フリーキャッシュ・フローはマイナスとなっていますが、前期と比較してマイナス幅は大幅に縮小しています。本業で資金を創出できていない状況が続いており、資金繰りの動向は今後の雇用や給与の安定性を判断する上で注視すべき点となります。

項目 2024年5月期(前期) 2025年5月期(当期)
営業CF △8.1億円 △2.1億円
投資CF △2.5億円 0.2億円
財務CF 1.4億円 0.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △10.6億円 △1.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの主力事業であるオークション事業では、景気動向や新規競合他社の参入による出品数の減少が業績に影響を及ぼす可能性があります。また、海外現地法人の外貨建て財務諸表を日本円に換算する際、為替レートによる換算リスクが生じ、急激な為替変動が業績や財政状態に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、人材の確保及び管理体制強化が不十分であった場合、適切な組織的対応ができず、組織効率が低下する可能性があり、業務に支障をきたすおそれがあるとしています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


Shinwa Wise Holdingsは、美術品や高級品のオークション事業を通じて、豊かな生活文化の追求を目指す企業です。同社グループは、公正で信頼性の高い市場の創造と拡大を重視し、事業を展開しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「公明正大且つ信用あるオークション市場の創造と拡大」、「常に信用を重んじる中での慎重かつ大胆な挑戦」、「豊かで美しく潤いある生活文化の追求」の実現を目指して事業を進めています。美術品を中心とした高額品の価値付けに寄与することを自らのミッションとしています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「公明正大且つ信用あるオークション市場の創造と拡大」や「常に信用を重んじる中での慎重かつ大胆な挑戦」を経営の基本方針として掲げています。サステナビリティを重要な経営課題と認識し、人的資本経営にも積極的に取り組んでいます。また、グループ全体におけるコンプライアンス意識の抜本的改革や内部監査部門の組織体制の再整備、役職員への実効性のある研修・教育の実施を通じて、内部統制の整備と運用を図っています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、過去の不適切な会計処理に関する課題を認識し、その是正に取り組んでいます。コンプライアンス及びリスク管理体制の再構築を重点テーマとし、ガバナンス委員会やリスクコンプライアンス委員会を設置しました。また、公益通報者規程の改定や業務フローの改善、内部監査体制の再構築を進め、内部管理体制の強化とコーポレート・ガバナンスの充実を図っています。国際マーケティング人材の採用強化や新たな顧客層の開拓も推進しています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


Shinwa Wise Holdingsは監査役会設置会社であり、監査役制度を採用しています。取締役会は社外取締役を多く含む構成となっており、経営の監督機能の強化を図っています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


Shinwa Wise Holdingsの株主構成を見ると、筆頭株主はCatalyst Art Investmentsという事業会社です。また、取締役を務める個人や、その関連会社と見られる事業会社が上位株主として名を連ねています。これらの株主が同社の経営を支えている状況がうかがえます。

株主名 持株比率
Catalyst Art Investments 10.94%
秋元 之浩 10.21%
リーテイルブランディング 10.06%


なお、Catalyst Art Investmentsは当事業年度において同社株式を取得し、当事業年度末では主要株主となっています。また、前事業年度末において主要株主でなかった秋元之浩氏は、当事業年度末では主要株主となっています。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は12名(男性11名・女性1名)で構成され、女性役員比率は8.3%です。代表取締役社長は高橋健治氏が務めています。社外取締役比率は66.7%です。

氏名 役職 主な経歴
高橋 健治 取締役社長 代表取締役 2000年株式会社中田商事に入社後、複数社を経て2013年リーテイルブランディング株式会社に入社。2020年8月同社取締役に就任し、2024年11月より代表取締役社長に現職。
秋元 之浩 取締役 1990年立山アルミニウム工業株式会社に入社。2000年リーテイルブランディング株式会社を設立し代表取締役専務、2004年より代表取締役社長に現職。2020年3月同社取締役に就任し現職。
岩堀 恭一 取締役 1979年株式会社東急エージェンシーに入社。2013年株式会社スクリーン&ステージを設立し代表取締役。2025年8月より同社取締役に現職。


社外取締役は、米田岳氏(Catalyst Art Investments代表取締役)、長田忠千代氏(元三菱UFJ銀行代表取締役専務)、長野享子氏(ひかり総合法律事務所パートナー弁護士)、山本泰史氏(株式会社大入物産代表取締役)、長坂真護氏(MAGO CREATION代表取締役)、謝冰氏(アートマーケット評論家・国際的ジャーナリスト)です。

同社は監査役会設置会社です。社外取締役が取締役の過半数を占めており、専門性と独立性の高い社外役員による経営チェック機能の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


Shinwa Wise Holdingsの取締役の報酬は、基本報酬と業績連動報酬で構成されています。業績連動報酬は、各事業年度の連結営業利益の目標達成度合いに応じて算出される賞与として支給されます。2025年8月28日開催の定時株主総会後の新体制では、報酬委員会を設置し、報酬や賞与の算定方式および金額を決定する方針です。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 4名 73百万円 18.2百万円
社外役員 7名 29百万円 4.1百万円


なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。