【平均年収532万円】トルク 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

【平均年収532万円】トルク 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

トルクは、鋲螺商品やコンクリート製品関連金物、機械工具などの購入・販売を主要事業とし、グループ各社とともに事業を展開しています。直近の業績は、売上高・利益ともに堅調に増加しています。


目次

※本記事は、トルク株式会社 の有価証券報告書(2025年10月期、2024年11月1日 ~ 2025年10月31日、2026年1月27日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


トルクグループは、鋲螺商品、コンクリート製品関連金物、機械工具等の購入・販売を主な内容とする単一事業を営んでいます。同社グループは、これらの商品を販売するほか、子会社や関連当事者との連携を通じて事業を展開しています。

単体従業員数は156名、連結従業員数は213名です。

主な国内グループ会社は、当社、中正機械、オーワハガネ工業、中島工機、濱中ナット、濱中ナット販売、岡部、当社、コバックスなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


トルクは、社員の成長を重視し、働きやすい環境づくりに積極的に取り組んでいる企業です。人材育成や多様な働き方を支援する制度を整備しており、従業員がやりがいを持って長く働ける環境を目指していることがうかがえます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社は、従業員が安定してキャリアを築ける環境を提供している傾向が見られます。平均勤続年数や平均年齢から、長期的な視点で人材を育成し、定着を促す企業文化があることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,324,000円
平均勤続年数 14.6年
平均年齢 39.1歳
単体従業員数 156人
連結従業員数 213人
単体のグループ内比率 73.2%


同社グループは、従業員の退職給付制度として、確定給付型と確定拠出型の両方を採用しています。確定給付型は給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度、確定拠出型は会社が拠出した資金を従業員が運用する制度です。これらの制度は、同社及び一部の国内連結子会社に適用されています。

退職一時金制度もありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。なお、確定給付制度における退職給付債務は4.6億円、年金資産は5.1億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、社員の成長が会社の成長に繋がるという考えのもと、人材育成を経営上の重要な課題と位置付けています。サステナビリティへの取り組みの一環として、人材育成と社内環境整備に注力しています。

具体的には、新入社員研修、フォローアップ研修、営業研修といった研修制度を拡充しています。また、全社員がオンライン講習(ネットラーニング社のeラーニングやUdemy Business)を受講できる体制を整え、リスキリングを推進しています。資格取得の試験費用補助や報奨金支給を行う「スキルアップ奨励制度」も設け、個人の能力向上を支援しています。

社内環境整備においては、社員とその家族が満足し、やりがいと誇りを持って働ける職場づくりを目指しています。妊娠中、育児、介護中の社員が柔軟に働けるよう、当日申請可能なテレワーク制度を整備しています。さらに、子どもが3歳に達するまで取得できる育児休業や、小学校3年生修了まで利用できる短時間勤務制度など、法定基準を上回る内容でライフイベントに合わせた制度を提供しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しております。提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

育児・介護支援

指標 数値
女性社員の育児休業取得率 100.0%
男性社員の育児休業取得率 80.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


トルクは、鋲螺商品やコンクリート製品関連金物、機械工具の販売を主軸とする事業を展開しています。同社グループのビジネスモデルと直近の業績推移、そして生産性について見ていきましょう。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


トルクグループは、鋲螺商品、コンクリート製品関連金物、機械工具の購入と販売を主な事業内容としています。同社グループはトルク本体に加え、8社の連結子会社、2社の関連当事者、1社のその他の関係会社で構成されています。

主力商品は、建築や土木工事などで使用される鋲螺商品やコンクリート製品関連金物、そして機械工具です。これらの商品は、トルクが直接販売するほか、子会社のコバックスやオーワハガネ工業も販売を担っています。

収益モデルとしては、関連当事者である濱中ナット販売から鋲螺商品などを仕入れ、関連当事者である岡部株式会社へも鋲螺商品を販売するなど、グループ内外の連携を通じて事業を展開しています。同社グループは単一事業を営んでおり、特定の事業セグメントに区分していません。

地域別に見ると、売上高の大部分は日本国内の顧客からのものであり、海外売上高は連結売上高の90%を超えていません。また、特定の主要顧客への売上集中は見られず、幅広い顧客基盤を有していることがうかがえます。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


トルクグループの直近5期間の業績は、売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向で推移しています。特に、売上高は堅調に伸びており、利益もそれに伴い着実に増加しています。

項目 2021年10月期 2022年10月期 2023年10月期 2024年10月期 2025年10月期
売上高 193億円 205億円 218億円 224億円 225億円
経常利益 4.0億円 7.1億円 12.4億円 12.4億円 12.8億円
経常利益率 2.1% 3.5% 5.7% 5.5% 5.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 2.6億円 5.3億円 8.5億円 9.0億円 9.0億円
1株当たり当期純利益(円) 10.46 21.48 34.05 36.48 39.90

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


トルクグループの従業員1人あたりの売上高は前期から増加しており、生産性が向上している傾向が見られます。また、従業員1人あたりの営業利益も前期から増加しており、効率的な事業運営が進んでいることを示しています。これらの指標は、同社グループが従業員一人ひとりの貢献を通じて着実に収益を生み出す体制を構築していることを示唆しています。

指標 2024年10月期 2025年10月期
従業員1人あたり売上高(連結) 100.5百万円 105.8百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 4.1百万円 4.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


トルクは、財務基盤の安定性と資金の流れから、現在の経営状況を把握できます。事業活動で得た資金をどのように活用しているか、その実態を見ていきましょう。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


トルクの財務基盤を見ると、自己資本比率は当期で42.0%となっており、前期の39.3%から増加しています。これはプライム市場の製造業平均と比較するとやや低い水準です。ROE(自己資本利益率)は当期6.6%で、前期の7.0%から減少しており、プライム市場の製造業平均を下回っています。手元資金である現金及び預金は、前期の21.8億円から当期は32.6億円に増加しており、資金の厚みが増している状況です。これらの財務状況は、会社の安定性を示す指標となります。

指標 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
純資産 133億円 143億円
自己資本比率 39.3% 42.0%
ROE(自己資本利益率) 7.0% 6.6%
現金及び預金 21.8億円 32.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


トルクのキャッシュフローを見ると、当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは20.6億円のプラスとなりました。これは前連結会計年度の△20百万円から大幅に増加しています。主な収入は売上債権の減少や税金等調整前当期純利益、減価償却費によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは△191百万円のマイナスとなり、前連結会計年度の78百万円のプラスから転換しました。これは主に投資有価証券の取得による支出が要因です。財務活動によるキャッシュフローは△7.8億円のマイナスで、前連結会計年度の△5.1億円からマイナス幅が拡大しています。長期借入金の返済や自己株式の取得による支出が主な内訳です。

これらの結果、フリーキャッシュフローは18.7億円のプラスとなり、前連結会計年度の58百万円から大きく増加しました。これは、同社グループが本業で安定して資金を生み出し、投資活動を行いつつも、手元に余剰資金を確保できている状況を示しています。このような資金の流れは、会社の安定的な経営基盤と将来への投資余力を示唆しており、雇用や給与の安定性にもつながる要素となります。

項目 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
営業CF △20百万円 20.6億円
投資CF 78百万円 △191百万円
財務CF △5.1億円 △7.8億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 58百万円 18.7億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク


継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク


同社グループのコンクリート製品関連金物部門は公共事業への依存度が高い傾向にあります。公共投資の縮減は、販売競争の激化や価格の下落を引き起こし、売上高の減少や利益率の低下につながる可能性があります。

また、同社グループは中国を中心とするアジア諸国から商品を調達しており、仕入れ価格は為替相場の影響を受けます。円安が続いた場合、仕入れ価格の上昇を通じて粗利率が低下し、営業利益が悪化する可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク


人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ


解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


トルクは、締結金物商品の販売を通じて社会の発展に貢献することを基本理念とし、鋲螺業界のリーダー企業を目指しています。すべての取引関係者に対し、信頼と期待に応える行動を重視する企業です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


トルクは、鋲螺(ボルト・ナット)商品、コンクリート製品関連金物、機械工具の専門卸商社として、締結金物商品の販売を通じて社会の発展に貢献することを基本理念としています。

同社グループは、新しい技術やサービス、考え方を取り入れ、鋲螺業界を代表するリーダー企業を目指しています。成熟企業から事業と収益を継続的に拡大する成長企業への変革を遂げることをビジョンとして掲げています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


トルクは、すべての取引関係者に対し、信頼と期待に応える行動基準を設け業務に取り組んでいます。中長期的な企業価値向上の観点から、サステナビリティへの取り組みを経営上の重要な課題と位置付けています。

同社グループは、すべての従業員がやりがいと誇りを持って働ける職場環境と企業文化を作ることを大切にしています。管理職の登用においては、年齢、性別、社歴等で区別せず、全ての従業員が平等に機会を得られるような制度を整え、多様性を確保する方針です。社員の成長を通して会社が成長することを目指しています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


トルクは、市場の成熟や停滞にかかわらず、継続的に成長し利益を拡大し続けるために、複数の課題に取り組んでいます。デジタル化により自社だけでなく取引企業も含めた生産性向上を目指し、業界の労働力不足解消に貢献する方針です。

国内の労働人口減少に対応するため、リモートワークや短時間勤務形態を選択できる職種を拡大し、柔軟な働き方を実現します。子育て世代や年配者に寄り添い働きやすい職場を作るほか、優秀な新卒者や中途の専門職人材の採用、性別や国籍によらない採用も促進しています。

これらの施策を通じて、新しい技術やサービス、考え方を取り入れ、成熟企業から成長企業への変革を遂げることを目指しています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


トルクは監査等委員会設置会社へ移行し、取締役会の監督機能を強化しています。取締役会は、法令で定められた事項や経営に関する重要事項を決定し、取締役の業務執行状況を監督する体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


トルクの株主構成を見ると、筆頭株主は有限会社濱重興産であり、複数の創業家関連企業や個人が上位株主として名を連ねています。これには代表取締役社長の檜垣俊行氏も含まれており、特定の株主グループが同社の経営に一定の影響力を持つ資本構成となっています。

株主名 持株比率
有限会社濱重興産 24.50%
岡部 15.50%
日本ナット 5.50%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


トルクの役員は8名(男性7名・女性1名)で構成され、女性役員比率は12.5%です。代表取締役社長は檜垣俊行氏が務めています。社外取締役比率は0.0%です。

氏名 役職 主な経歴
檜垣 俊行 代表取締役社長 2003年1月に新共栄鉄工(現ボルトワン)に入社し、2006年2月に同社代表取締役社長に就任。2009年1月同社取締役に就任し、2014年1月より代表取締役社長を務めています。
榎原 永二郎 常務取締役営業本部長 1989年6月に同社に入社。コバックスで代表取締役社長を務めた後、2018年1月同社取締役に就任し、2019年1月より常務取締役営業本部長を務めています。
濵中 重信 取締役 1973年4月に同社に入社。濱中ナットで代表取締役社長を務め、2008年1月より同社取締役を務めています。


社外取締役は、岡田真季氏(岡總代表取締役社長)、政元竜彦氏(ビジネス・ブレークスルー取締役副社長)、福田太一氏(T&F国際法律事務所弁護士)、松本康之氏(長野総合法律事務所弁護士)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会の監督機能を強化しています。社外取締役および監査等委員である社外取締役は、東京証券取引所の独立役員の独立性に関する判断基準等を参考に選任され、経営陣から独立した客観的な立場で経営を監督しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


トルクの役員報酬は、企業価値の持続的な向上を促すインセンティブとして機能するよう設計されています。固定報酬として月例の基本報酬と賞与があり、役位や職責、在任年数に応じて決定されます。また、業績向上と株主との価値共有を目的とした譲渡制限付き株式報酬およびストックオプションも導入されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 3名 87百万円 29.0百万円
監査等委員(社外除く) 1名 4百万円 4.0百万円
社外役員 6名 14百万円 2.3百万円


個人別報酬が開示されている役員は存在しません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。