【平均年収549万円】キタック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

【平均年収549万円】キタック 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年10月期)

キタックは、新潟県内を中心に建設コンサルタント事業を主軸に、WEBソリューション事業、不動産賃貸等事業を多岐にわたり展開しています。連結従業員数は197名で、直近期は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社キタック の有価証券報告書(2025年10月期、2024年10月21日 ~ 2025年10月20日、2026年1月19日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


キタックグループは、建設コンサルタント事業を主軸に、WEBソリューション事業、不動産賃貸等事業を展開しています。新潟県内を中心に、地質調査や土木設計、測量業務、印刷物作成、WEB広告、不動産賃貸など多岐にわたるサービスを提供しています。

単体従業員数は190名、連結従業員数は197名です。同社グループのセグメントは、建設コンサルタント事業、WEBソリューション事業、不動産賃貸等事業の3つです。

主な国内グループ会社は、広川測量社などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


キタックは、建設コンサルタント事業を主軸に、社会インフラ整備に貢献する企業です。同社グループでは、従業員の専門性向上と働きやすい環境づくりに力を入れています。給与水準や働き方の特徴について、詳しく見ていきましょう。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


キタックでは、平均勤続年数が比較的長く、従業員が安定してキャリアを築いている傾向が見られます。平均年齢も中堅層が中心となっており、経験豊富な人材が多数在籍していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,493,569円
平均勤続年数 13.1年
平均年齢 45.5歳
単体従業員数 190人
連結従業員数 197人
単体のグループ内比率 96.4%


キタックは、退職給付制度として確定給付企業年金制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)および退職一時金制度を採用しています。また、連結子会社は確定拠出年金制度(会社が拠出した資金を従業員が運用する)を採用しています。
これらの制度は主に国内の従業員に適用されます。
退職一時金制度はありますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
なお、退職給付債務は3.8億円、年金資産は2.4億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


キタックは、「優れた技術を社会に提供し社会の発展に寄与することを使命とする」という基本理念のもと、人材を最大の資産と捉え、その育成と多様な働き方を重視しています。社員一人ひとりの能力開発に重点を置き、特に技術職に対しては、各種専門分野の学会や研修への参加、資格取得支援(技術士取得強化委員会、各種資格手当)を積極的に行っています。
また、3次元設計に対応できる組織を目指し、2023年からは社内資格「BIMコーディネーター認定制度」を運用し、次代の中核技術者育成に努めています。マネジメント力向上や技術力向上のための階層別研修や勉強会も実施し、組織全体の強化を図っています。
多様な人材が活躍できる環境整備にも力を入れており、ジェンダーや職歴を問わない採用方針を掲げ、社内環境の整備を進めています。人権尊重の観点から、各種研修を通じて法令遵守と良識ある行動を促しています。
さらに、ワークライフバランスを重視した制度(育児・介護制度、テレワーク推奨、有給休暇取得奨励)の整備や、産業医体制の強化による心身の健康サポートにも取り組んでいます。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。労働者の男女の賃金の差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合(%) 7.3%
男性労働者の育児休業取得率(%) 100.0%

人材の多様性

指標 数値
採用する社員に占める女性の割合 30.0%

育児・介護支援

指標 数値
女性育児休業取得率 100.0%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社キタック(以下、同社グループ)は、建設コンサルタント事業を主軸に、WEBソリューション事業、不動産賃貸等事業を展開しています。社会インフラの整備や維持管理、地域社会の課題解決に貢献する多様なサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、主に新潟県内を中心に事業を展開し、地域に根ざしたサービスを提供することで収益を上げています。特に建設コンサルタント事業が収益の大部分を占めており、国や地方公共団体を主要な顧客としています。海外での事業展開は行っておらず、収益は国内市場に集中しています。

建設コンサルタント事業

同社グループの主力事業であり、新潟県内を中心に地質調査や土木設計などの業務を営んでいます。連結子会社の広川測量社は測量業務を担当しています。
収益は、国や地方公共団体からの公共事業の受託や、民間からの調査・設計業務から得ています。

WEBソリューション事業

顧客の印刷物の作成や自社印刷物の作成、およびWEB広告事業を新潟県内を中心に展開しています。
収益は、これらの業務受託収入から得ています。前期と比較して大きく成長しています。

不動産賃貸等事業

主に新潟県内において、賃貸用オフィスビルや賃貸住宅の不動産賃貸業などを営んでいます。
収益は、不動産の賃貸収入から得ています。前期と比較してわずかに減少しています。

セグメント 売上高(2024年10月期) 売上高(2025年10月期)
建設コンサルタント事業 30.3億円 31.0億円
不動産賃貸等事業 1.9億円 1.9億円
WEBソリューション事業 1.2億円 1.8億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5期にわたり増加傾向にあります。特に前期は大きく伸長し、当期も引き続き増加しています。

一方で、経常利益と親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に大幅な増加を記録した後、当期は減少に転じています。これは、防災・減災及び社会資本整備事業などの需要増加により受注高は増加したものの、利益面では変動があったことを示しています。

項目 2021年10月期 2022年10月期 2023年10月期 2024年10月期 2025年10月期
売上高 26.3億円 28.0億円 28.8億円 33.4億円 34.7億円
経常利益 37百万円 1.4億円 1.9億円 3.9億円 1.6億円
経常利益率 1.4% 4.9% 6.4% 11.8% 4.7%
親会社株主に帰属する当期純利益 31百万円 91百万円 1.7億円 2.8億円 2.1億円
1株当たり当期純利益(円) 5.56 16.17 30.95 49.91 37.14

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期からわずかに増加しています。一方で、従業員1人あたり営業利益(連結)は前期から減少しています。これは、売上高の増加に対して利益の伸びが追いついていない状況を示しており、収益性向上が今後の課題となる可能性があります。

指標 2024年10月期 2025年10月期
従業員1人あたり売上高(連結) 17.5百万円 17.6百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 1.9百万円 0.7百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


キタックの経営の安定性を評価する上で、財務基盤と資金の流れは重要な指標です。同社グループは本業で資金を生み出しつつ、将来に向けた投資を行っている状況を示しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


キタックの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場平均と比較して高い水準にあり、安定した経営状況を示しています。これは、入社後の雇用や給与の安定性を考える上で重要な要素です。一方で、ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回っており、資本を効率的に活用する余地があることを示唆しています。手元資金の状況も、不況時の耐性を見る上で注目すべき点です。

指標 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
純資産 32.9億円 35.3億円
自己資本比率 54.3% 55.6%
ROE(自己資本利益率) 8.8% 6.1%
現金及び預金 2.1億円 1.6億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


キタックのキャッシュフローを見ると、当連結会計年度における営業活動によるキャッシュフローはプラスとなっています。これは、税金等調整前当期純利益の増加があった一方で、売上債権の増加が減少要因となったことによるものです。投資活動によるキャッシュフローはマイナスとなっており、国庫補助金による収入があったものの、有形固定資産の取得による支出などが主な減少要因です。

その結果、フリーキャッシュフローはマイナスに転じており、本業で得た資金を上回る投資を行っている状況を示しています。財務活動によるキャッシュフローもマイナスとなっており、短期借入金の純増や長期借入金の増加があった一方で、長期借入金の返済や社債の償還による支出が減少要因となりました。この資金の流れは、同社グループが事業の成長に向けた投資を継続していることを示しており、将来的な事業拡大とそれに伴う雇用や給与の安定性につながる可能性があります。

項目 2024年10月期(前期) 2025年10月期(当期)
営業CF 3.4億円 1.1億円
投資CF △16百万円 △1.4億円
財務CF △2.5億円 △24百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 3.2億円 △34百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

キタックグループは、国および地方自治体、特に新潟県への受注依存度が80%以上と高い比率となっています。このため、公共事業の縮減が実施された場合、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、公共事業費の抑制傾向が続き価格競争が厳しくなった場合も、業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


キタックは「優れた技術を社会に提供し、社会の発展に寄与することを使命とする」を基本理念に掲げ、誠実な業務執行を信条としています。社会資本整備を通じて顧客の信頼に応え、技術力向上と企業価値増大を目指す会社です。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


キタックは創業以来、国や地方公共団体の社会資本整備における計画・調査・設計業務で培った技術とノウハウを駆使し、事業を拡大してきました。同社グループの基本理念は「優れた技術を社会に提供し、社会の発展に寄与することを使命とする」です。

誠実な業務執行を信条とし、顧客の信頼に応えることを重視しています。今後は、社会資本整備の多様なニーズに対応したコスト競争力と高品質を目指し、高度・先端技術の活用による他社との差別化を図る方針です。

「稼ぐ力」「働く環境の改善」「人材の活用」の三本を経営方針の柱に据え、技術力の一層の向上と企業価値の増大に全社で努めています。中長期的には、どのような環境変化にも的確に対応できる経営基盤の確立を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


キタックは「優れた技術を社会に提供し、社会の発展に寄与することを使命とする」という基本理念を遵守し、持続可能な社会の実現を目指しています。役員および社員が企業の社会的責任・使命を深く自覚し、諸法令や社会的規範を遵守する企業風土です。

自然環境への負荷低減、労働環境の改善、公平・適正な取引に努め、高い人権意識に基づく良識ある企業として行動しています。また、「安全・安心で豊かな社会づくり」に貢献し、常に誠実な業務遂行を信条としています。

顧客、株主、社員、業者、地域社会から信頼・敬愛される企業になることを理想としています。サステナビリティを巡る諸課題への対応を重要な経営課題と認識し、中長期的な企業価値向上の観点から積極的に取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


キタックは、基本理念に掲げた「優れた技術を社会に提供し、社会の発展に寄与する」ため、主力とする地質・地盤調査や土木設計で培った技術力に加え、高度・先端技術の導入により社会の信頼と要請に応えることを課題としています。

「稼ぐ力の強化」「働く環境の改善」「多様な人材の活用」の三本を経営目標の柱に据え、全社で社会的信頼の確保と企業価値の増大に努めています。受注競争の激化や持続可能な開発目標(SDGs)達成への努力が求められる中、業務上のリスクに対応した高度技術・先端技術の活用による他社との差別化を目指しています。

引き続き、人材育成と技術者教育の強化、そして時代のニーズに対応した就業環境の整備を行い、健全な経営を目指していく方針です。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


キタックは監査等委員会設置会社であり、取締役会が経営の意思決定と監督を担っています。監査等委員会が独立した立場から取締役の職務執行を監査・監督する体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


キタックの筆頭株主は中山輝也氏であり、中山正子氏も上位株主として名を連ねています。創業家が主要な株主として同社を支える資本構成となっています。また、東京中小企業投資育成株式会社やキタック社員持株会も大株主として名を連ねています。

株主名 持株比率
中山 輝也 14.64%
中山 正子 8.33%
東京中小企業投資育成 4.13%
キタック社員持株会 3.80%
第四北越銀行 3.71%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は14名(男性12名・女性2名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は中山正子氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。

氏名 役職 主な経歴
中山 正子 代表取締役社長 平成5年12月株式会社クリエイティブ蒼風入社、平成18年5月同社入社CGSセンター長、平成29年1月より現職。
平野 吉彦 取締役副社長 昭和54年3月同社入社、平成12年4月技術第三部長、平成31年1月取締役副社長(技術管理部門統括)、令和7年1月より現職。
金子 敏哉 専務取締役 昭和55年3月同社入社、平成19年4月技術第一部・部長、令和5年1月常務取締役(事業管理部門統括)、令和7年1月より現職。
佐藤 豊 常務取締役事業管理部門統括 昭和63年4月同社入社、平成25年4月技術第一部長、令和7年1月常務取締役(事業管理部門統括)より現職。
大塚 秀行 常務取締役技術管理部門統括 昭和62年4月同社入社、平成25年4月技術第二部・部長、令和7年1月常務取締役(技術管理部門統括)より現職。
石川 一栄 常務取締役事業管理部門副統括 昭和58年4月北陸地方建設局採用、令和6年4月国土交通省北陸地方整備局河川部河川情報管理官、令和8年1月より現職。
外川 忠利 取締役事業管理部門副統括 昭和58年4月新潟県採用、令和3年4月公益財団法人新潟県下水道公社理事長、令和6年1月より現職。
遠藤 雄治 取締役技術管理部門副統括 水工・砂防部長 平成11年6月同社入社、令和4年4月水工・砂防部長、令和7年1月より現職。
門口 健吾 取締役技術管理部門副統括 道路・構造部長 平成12年4月同社入社、令和6年4月道路・構造部長、令和7年1月より現職。


社外取締役は、中村崇氏(弁護士法人中村・大城国際法律事務所代表弁護士)、高橋純子氏(株式会社DI Palette取締役・監査等委員)、阿部治彦氏(DMG MORI Precision Boring株式会社勤務・監査等委員)、武石聡之氏(武石公認会計士事務所所長・監査等委員)です。

キタックは監査等委員会設置会社であり、取締役会の監査・監督機能の強化と迅速な意思決定を図っています。社外取締役4名が独立した客観的な立場から、経営の監督や助言、提言を行っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


キタックの役員報酬は、監査等委員である取締役および社外取締役を除く取締役に対しては、基本報酬、業績連動報酬としての賞与、および退職慰労金で構成されています。社外取締役および監査等委員である取締役の報酬は、独立性を考慮し原則として基本報酬のみとなっています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 9名 1.1億円 11.9百万円
監査等委員(社外除く) 1名 4百万円 3.9百万円
社外取締役 3名 9百万円 3.0百万円


報酬等の総額が1億円以上の役員は存在しないため、個人別の報酬開示は行われていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。