【平均年収599万円】オプトエレクトロニクス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

【平均年収599万円】オプトエレクトロニクス 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

オプトエレクトロニクスは、バーコードリーダやその周辺機器の製造・販売、修理・サービスをグループ各社とともにグローバルに展開しています。直近の業績は売上高が増加に転じ、利益の損失額も大幅に縮小しました。


目次

※本記事は、株式会社オプトエレクトロニクス の有価証券報告書(2025年11月期、2024年12月1日 ~ 2025年11月30日、2026年2月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


同社グループは、バーコードリーダやその周辺機器の製造・販売、修理・サービスを主たる業務としています。スキャナ製品、ターミナル製品、モジュールその他製品を展開し、国内だけでなく海外の連結子会社を通じてグローバルに事業を展開しています。

単体従業員数は58名、連結従業員数は164名です。セグメントは日本、米国、欧州・アジア他の3つです。

主な国内グループ会社は、北海道電子工業(自動認識装置の製造及び修理)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


オプトエレクトロニクスは、エレクトロニクス業界で事業を展開する企業です。同社グループの給与水準や働き方について、具体的なデータからその傾向を見ていきましょう。安定した環境で専門性を高めたいと考える方にとって、参考となる情報を提供します。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


オプトエレクトロニクスでは、従業員の平均勤続年数と平均年齢から、比較的長く勤める方が多い傾向が見られます。これは、同社が安定したキャリアを築ける環境を提供していることを示唆しています。年齢構成についても、経験豊富な人材が多数在籍していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,990,000円
平均勤続年数 12.5年
平均年齢 48.05歳
単体従業員数 58人
連結従業員数 164人
単体のグループ内比率 35.4%


オプトエレクトロニクスグループでは、退職給付制度として確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の両方を採用しています。これらの制度は、同社の一部の在外連結子会社に適用されています。

なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


オプトエレクトロニクスグループは、持続的な成長を支える基盤として人材の重要性を認識しており、事業特性や組織規模を踏まえ、段階的に人材育成と社内環境整備に取り組む方針です。2025年11月には新人事制度の導入を決議し、2025年12月より運用を開始する予定です。この制度は、従業員の役割と成果をより適切に評価し、人材の育成と適正な配置を通じて組織全体の活性化を図ることを目的としています。

報酬については、性別を理由とした差異はなく、業務内容等に基づき設定されています。性別や国籍を理由とした形式的な登用は行わず、各人の業務内容や適性に基づき公正かつ適切に評価しています。

また、国内外の拠点では従業員の現地採用を原則とし、各地域の実情に合わせた運営を行っています。現在、人材の多様性確保を含む具体的な育成方針や計画は作成中ですが、現実的かつ実効性のあるものを検討していく方針です。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


当社及び連結子会社は、女性活躍推進法および育児介護休業法の規定による公表義務の対象ではないため、法定開示データは記載を省略しています。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社オプトエレクトロニクスは、バーコードリーダおよびその他の周辺機器の製造・販売、修理・サービスを主たる業務とする同社グループの中核企業です。同社グループは、これらの製品を通じて多様な業界の自動認識ニーズに応えています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、バーコードリーダの製造・販売を主軸とし、国内および海外市場で事業を展開しています。製品は「スキャナ製品」「ターミナル製品」「モジュールその他製品」に区分され、様々な用途で活用されています。

日本

国内マーケット向け製品の開発、少量多品種製品の製造、修理メンテナンスサービスを担っています。収益は、バーコードリーダ等の国内販売から得ています。運営は、オプトエレクトロニクスが開発と国内販売、北海道電子工業が製造と修理メンテナンスを担当しており、当期の売上は前期から大幅に増加しました。

米国

米国市場におけるバーコードリーダ等の販売を担当しています。収益は、バーコードリーダ等の米国販売から得ています。運営は、Opticon,Inc.が行っており、当期の売上は前期とほぼ横ばいとなりました。

欧州・アジア他

欧州・アジア他地域における海外向け製品の開発と販売を担っています。収益は、バーコードリーダ等の欧州・アジア他地域での販売から得ています。運営は、Opticon Sensors Europe B.V.が開発と販売の中心となり、子会社12社が各地域を担当しており、当期の売上は前期とほぼ横ばいとなりました。

セグメント 売上高(2024年11月期) 売上高(2025年11月期)
日本 27.6億円 31.9億円
欧州・アジア他 21.7億円 21.7億円
米国 14.1億円 14.1億円


同社グループは海外に複数の子会社を持ち、米国、欧州・アジア他地域で事業を展開しており、海外売上高が全体の大きな割合を占めています。そのため、為替変動が同社グループの業績に影響を与える可能性があります。当期は為替差損を営業外費用に計上しています。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は変動しながらも直近の当期は増加に転じています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は直近3期連続で損失を計上していますが、当期はその損失額が前期から大幅に縮小しました。営業活動によるキャッシュ・フローは、前期の支出から当期は収入に転じており、訴訟の和解による引当金の減少や棚卸資産の減少が主な要因となっています。

項目 2021年11月期 2022年11月期 2023年11月期 2024年11月期 2025年11月期
売上高 83.2億円 72.1億円 68.8億円 63.4億円 67.7億円
経常利益 11.5億円 1.8億円 △4.9億円 △6.1億円 △4.2億円
経常利益率 13.8% 2.5% △7.1% △9.7% △6.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 4.5億円 △48百万円 △8.2億円 △6.7億円 △2.3億円
1株当たり当期純利益(円) 72.55 △7.69 △131.97 △108.78 △36.59

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は前期から増加しており、生産性の向上が見られます。また、従業員1人あたり営業利益は前期の損失から損失幅が縮小しており、収益性の改善傾向を示しています。これらの指標の改善は、同社グループが事業環境の変化に対応し、効率的な運営を進めていることを示唆しています。

指標 2024年11月期 2025年11月期
従業員1人あたり売上高(連結) 36.5百万円 41.3百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) △3.1百万円 △1.6百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、営業活動によるキャッシュフローが前期のマイナスから当期はプラスに転じ、フリーキャッシュフローもプラスとなっています。一方で、継続企業の前提に関する重要事象が記載されており、財務基盤の強化と収益改善に向けた取り組みを進めている状況です。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤を見ると、自己資本比率は前期から改善し、当期はプライム市場の製造業平均に近い水準となっています。しかし、ROE(自己資本利益率)はマイナスであり、収益性の改善が課題です。手元資金である現金及び預金は減少傾向にありますが、一定の残高を維持しています。

指標 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
純資産 49.0億円 51.7億円
自己資本比率 36.3% 45.6%
ROE(自己資本利益率) - △4.5%
現金及び預金 47.0億円 37.3億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの営業活動によるキャッシュフローは、前期の支出から当期は収入に転じました。これは、訴訟の和解による訴訟損失引当金の減少や棚卸資産の減少が主な要因です。投資活動によるキャッシュフローも前期の支出から当期は収入となり、定期預金の預入による支出の減少や有価証券の取得による支出の増加が影響しています。

その結果、フリーキャッシュフローは前期のマイナスから当期はプラスに転換しました。財務活動によるキャッシュフローは、長期借入れによる収入の減少や長期借入金の返済による支出の増加により、前期に引き続き支出となっています。これらの資金の流れは、事業活動による資金創出力が改善しつつある一方で、借入金の返済を進めている状況を示しており、今後の収益改善と資金創出の動向が雇用安定性や成長性に影響を与える可能性があります。

項目 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
営業CF △2.5億円 0.5億円
投資CF △0.2億円 1.6億円
財務CF △10.2億円 △15.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △2.7億円 2.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

同社グループは、当連結会計年度において営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を計上しています。また、一部の取引金融機関からの借入金が財務制限条項に抵触している状況です。これに対し、業務人員の縮小や賞与削減による人件費及びその他経費削減、製造コストを低減した新製品開発及び販売による売上総利益率の改善、売価値上げによる売上総利益率の改善といった対応策を実施しています。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、1次元バーコードから2次元コードへの市場移行が急速に進む中で、レーザ方式の優位性が薄れつつあるというリスクを認識しています。また、海外での販売比率が高く、各国政府の社会・政治及び経済状況の変化、輸送の遅延、地域的な労働環境の変化、労働や販売に対する諸法令、規制等が経営成績に影響を与える可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループは、更なる技術革新に対応できる技術者の確保や、世界マーケットに製品を販売拡大していくための営業、内部管理等の優秀な人材の充実が必要であると認識しています。求める人材が十分に確保できない場合や、現在在職している人材が流出するような場合は、事業推進や経営成績に影響が出る可能性があるとしています。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


オプトエレクトロニクスは、光と電子の技術を融合させ、画期的な製品を世界に提供することを目指しています。自動認識業界においてトップクラスの企業となることを理念に掲げ、企業価値の向上を使命としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは創業以来、光と電子を高度な技術で融合させながら、画期的な製品を世界に提供し、常に新たな領域へと挑戦を続けています。Only Oneの企業であること、Globalに発展する企業であることを目指し、自動認識業界の中でトップクラスであることを理念としています。企業基盤の充実を図り、企業価値を高めていくことを使命と考えています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、性別や国籍などを理由とした形式的な登用は行わず、各人の業務内容や適性に基づき公正かつ適切に評価しています。国内・海外子会社では従業員の現地採用を原則とし、各地域の実情を踏まえた運営を行っています。

人材育成と社内環境整備については、事業特性や組織規模を踏まえ、段階的に取り組みを進めていく方針です。2025年11月には新人事制度の導入を決議しており、従業員の役割と成果をより適切に評価し、組織全体の活性化を図ることを目的としています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、持続的な成長を実現し、競争優位性を確立するために、高付加価値な製品開発の加速、効率的かつ安定的な生産体制の構築、販売体制の強化が不可欠であると認識しています。特に海外事業における収益性改善に向けて、事業基盤の強化と業務効率化による人員規模の適正化を行うことが必要であると考えています。

新たな経営体制の下、自動認識業界における競争力強化に向けた成長投資や、台湾事業の拡充と海外事業の構造改革に取り組む予定です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


オプトエレクトロニクスは監査等委員会設置会社であり、取締役会は業務執行取締役と監査等委員である取締役で構成されています。監査等委員が取締役の業務執行を監視する体制です。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


オプトエレクトロニクスの株主構成を見ると、筆頭株主は個人である俵政美氏です。また、株式会社俵興産も上位株主として名を連ねており、個人株主とその関連会社が上位を占める特徴が見られます。

株主名 持株比率
俵 政美 19.10%
俵興産 9.93%
秋元 利規 5.26%
SBI証券 4.03%
楽天証券共有口 3.59%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.0%です。代表取締役取締役社長は野々垣龍哉氏が務めています。社外取締役比率は0.0%です。

氏名 役職 主な経歴
野々垣 龍哉 代表取締役 取締役社長 1987年株式会社東芝に入社後、米国法人や東芝ライテック株式会社、東芝テック株式会社で要職を歴任。2026年1月同社取締役会アドバイザー、同年2月同社代表取締役社長、北海道電子工業株式会社代表取締役社長より現職。
簡 慧祥 取締役会長 (非業務執行取締役) 1998年ヒューレット・パッカードでマーケティング・マネージャーを務め、2003年Acer Incorporatedに入社。同社でDigital Display Businessプレジデント、総経理を歴任し、2026年2月同社取締役会長(非業務執行取締役)より現職。
鄭 傑文 取締役 (非業務執行取締役) 1995年Price Waterhouse LLPで監査・事業アドバイザリーに従事。KPMG Taiwanでパートナーを務め、2017年Esquarre Capitalを設立し最高経営責任者に就任。2026年2月同社取締役(非業務執行取締役)より現職。
丑木 崇 取締役 2010年同社に入社し、開発部に所属。2020年同社開発部推進メンバーを経て、2025年2月同社取締役より現職。


社外取締役は、柳澤有廣氏(新コスモス電機社外取締役・監査等委員)、長岡広和氏(合同会社ロングビュー代表社員・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員である取締役3名のうち2名が社外取締役です。独立社外取締役を含む体制により、取締役の業務執行に対する監視機能の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


オプトエレクトロニクスでは、役員報酬について中長期的な視点での経営を重視し、基本報酬の水準と安定性を基本方針としています。個々の業務執行取締役の報酬は、各職責を踏まえた適正な水準となるよう、月例の固定報酬として決定されています。株主利益と連動した業績連動報酬や株式報酬の導入も今後の検討課題として認識されています。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。