【平均年収654万円】協和コンサルタンツ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

【平均年収654万円】協和コンサルタンツ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

協和コンサルタンツは、建設コンサルタント事業を主軸に、情報処理事業や不動産賃貸・管理事業をグループ各社とともに展開しています。連結従業員数は206名で、直近期は売上高・利益ともに大きく伸長する増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社協和コンサルタンツ の有価証券報告書(2025年11月期、2024年12月1日 ~ 2025年11月30日、2026年2月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


協和コンサルタンツは、建設コンサルタント事業を主要事業とする企業グループです。都市、港湾、空港など建設事業全般の計画、設計、管理を手掛けています。情報処理事業や不動産賃貸・管理事業も展開しています。

単体従業員数は169名、連結従業員数は206名です。セグメントは建設コンサルタント事業、情報処理事業、不動産賃貸・管理事業の3つです。

主な国内グループ会社は、ケーイーシー商事(不動産賃貸・管理事業)、ケーイーシー・インターナショナル(―)、ケー・デー・シー(情報処理事業)などです。

なお、連結子会社であるケーイーシー・インターナショナルは現在清算手続き中です。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


協和コンサルタンツは、社会基盤整備に長年携わってきた企業として、安定した事業基盤を持つ同社グループです。従業員の平均勤続年数や平均年齢からは、長期的なキャリア形成が可能な環境であることがうかがえます。

また、同社グループは人的資源を重視し、多様な人材が活躍できる職場環境の整備にも取り組んでいます。特に子育て世代への支援に力を入れており、働きやすい環境づくりを進めていることが特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


協和コンサルタンツでは、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高めであることから、長期にわたって安定して働くことができる環境が整っていることがうかがえます。これは、同社グループが培ってきた技術やノウハウが、経験豊富な人材によって継承されていることを示唆しています。

項目 数値
平均年間給与 6,535,788円
平均勤続年数 12.89年
平均年齢 43.29歳
単体従業員数 169人
連結従業員数 206人
単体のグループ内比率 82.0%


協和コンサルタンツグループは、確定給付型(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる)と確定拠出型(会社が拠出した資金を従業員が運用する)の退職給付制度を設けています。これらの制度は、同社および連結子会社に適用されています。

退職一時金制度も存在しますが、支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

なお、退職給付債務は4.5億円、年金資産は1.8億円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


協和コンサルタンツグループは、1961年の創業以来、社会基盤整備に深く永く関わり続けることを使命と捉えています。この使命を果たすため、人材を持続的な成長に必要な要素と認識し、新しい時代の要請に応える「新たな価値の創造」に向けて挑戦し続ける「人・社会・自然との調和を科学する先進的な技術者集団」を目指しています。

採用や役職者の登用においては、性別、国籍(国防上の機密を取り扱う業務を除く)、社会的身分等を問わず、優秀な人材を積極的に採用することを原則としています。特に子育て世代にも働きやすい職場環境を整備することで、将来を担う人材の流出防止に努めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


連結子会社は法定開示の公表義務対象外のため、提出会社単体のデータを示します。男女賃金差異は、女性活躍推進法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 7.4%
男性労働者の育児休業取得率 100.0%

人的資源(子育て世代の人材流出防止)

指標 目標 実績
男性労働者の育児休業取得率 30%以上 100%
女性労働者の育児休業取得率 100%を維持 100%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


協和コンサルタンツは、建設コンサルタント事業を主軸に、情報処理事業や不動産賃貸・管理事業を展開しています。社会インフラの整備や防災・減災に貢献する事業を通じて収益を上げています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、建設コンサルタント事業を主要な事業としています。この事業は、都市、港湾、空港といった社会インフラ全般における事業計画、企画、設計、測量、調査、施工計画、管理など多岐にわたるサービスを提供しています。また、情報処理事業と不動産賃貸・管理事業も展開しており、これらを通じて収益を上げています。

同社グループの事業は国内が中心であり、海外の外部顧客への売上高は連結損益計算書の売上高の90%未満となっています。主要な顧客としては、防衛省や西日本高速道路株式会社があり、建設コンサルタント事業においてこれらの顧客からの収益が大きな割合を占めています。

建設コンサルタント事業

この事業は、社会インフラの点検・補修・補強業務などの防災・減災、国土強靭化関連、および防衛施設整備関連で堅調な需要があります。収益は、調査設計及び施工管理業務等から得ています。運営は、協和コンサルタンツ及びケーイーシー・インターナショナルが行っています。当連結会計年度の売上高は前期から増加し、営業利益も増加しました。

情報処理事業

情報処理サービス業務、人材派遣業務、情報処理機器の販売、ソフトウェアの開発・販売などを行っています。主要顧客である官公庁からの受注は価格競争が厳しい状況が続いています。収益は、情報処理サービスや人材派遣等のサービスから得ています。運営は、ケー・デー・シーが行っています。当連結会計年度の売上高は前期から減少しており、営業損益は前期の利益から損失に転換しました。

不動産賃貸・管理事業

この事業は、不動産賃貸・管理業務等を提供しており、主に連結グループ内企業に対してサービスを提供しています。収益は、不動産賃貸・管理業務から得ています。運営は、ケーイーシー商事が行っています。当連結会計年度の売上高は前期から増加し、営業利益も増加しました。

セグメント 売上高(2024年11月期) 売上高(2025年11月期)
建設コンサルタント事業 65.1億円 70.1億円
情報処理事業 15.4億円 14.3億円
不動産賃貸・管理事業 4百万円 4百万円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの業績は、過去5期間にわたり売上高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益のいずれも増加傾向を示しています。特に当連結会計年度においては、売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の全てが前期から大きく伸びています。これは、主力である建設コンサルタント事業が連結全体の利益を大きく牽引したことによるものです。

項目 2021年11月期 2022年11月期 2023年11月期 2024年11月期 2025年11月期
売上高 73.3億円 77.4億円 76.8億円 80.6億円 84.4億円
経常利益 4.6億円 5.5億円 6.6億円 7.6億円 9.3億円
経常利益率 6.3% 7.1% 8.5% 9.4% 11.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 2.7億円 3.2億円 4.0億円 5.1億円 6.1億円
1株当たり当期純利益(円) 461.60 554.94 688.92 876.87 1,044.70

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は前期から増加しており、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から増加しています。これは、同社グループ全体の生産性が向上している傾向を示しています。生産体制の拡充や生産コストの縮減、販管費の低減といった取り組みが、従業員一人ひとりの稼ぐ力の向上に寄与していると考えられます。

指標 2024年11月期 2025年11月期
従業員1人あたり売上高(連結) 38.0百万円 41.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 3.6百万円 4.5百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


株式会社協和コンサルタンツの財務状況は、本業で安定した資金を生み出し、手元資金も厚い状態を示しています。これにより、事業の継続性や将来性について、安定した基盤があることがうかがえます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、高い自己資本比率とROEを示しており、安定性がうかがえます。自己資本比率は52.9%と、プライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)も14.8%と、プライム市場平均を上回る水準です。手元資金も42.9億円と厚く、事業の安定的な運営を支える基盤が整っていると言えます。これらの財務状況は、入社後の雇用や給与の安定性にもつながる要素です。

指標 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
純資産 40.0億円 45.9億円
自己資本比率 51.4% 52.9%
ROE(自己資本利益率) 14.4% 14.8%
現金及び預金 35.4億円 42.9億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループのキャッシュフローは、本業で安定的に資金を生み出し、財務的な健全性を保っている状況を示しています。当連結会計年度の営業活動によるキャッシュフローは8.0億円のプラスとなり、税金等調整前当期純利益の計上が主な要因となっています。投資活動によるキャッシュフローは8百万円のプラスで、保険積立金の払戻による収入があったことが影響しています。財務活動によるキャッシュフローは△54百万円のマイナスで、リース債務の返済による支出が主な要因です。結果として、フリーキャッシュフローは8.1億円のプラスとなっており、本業で得た資金が投資を上回り、事業の安定的な運営と成長に向けた余力がある状態です。この資金の流れは、同社グループの雇用安定性や将来の成長性につながる基盤であると言えます。

項目 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
営業CF 4.1億円 8.0億円
投資CF △60百万円 8百万円
財務CF △5.6億円 △54百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 3.5億円 8.1億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、国や地方自治体への依存度が高く、公的予算の変化が受注環境や業績に影響を与える可能性があります。また、情報処理事業においては、主要顧客である官公庁からの受注で価格競争による厳しい受注環境が続いている状況です。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


協和コンサルタンツは、専門技術者集団として社会基盤整備に深く関わり、安全で安心・快適な生活空間の創造を目指しています。同社グループは、「人」「和」「心」を経営理念の柱とし、顧客満足と社員満足の両立を重視する企業風土を育んでいます。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


協和コンサルタンツグループは、専門技術者集団として、少子高齢化や自然災害、地球温暖化問題といった社会構造の変化に深く配慮する社会的使命を担っています。同社グループは、これらの新たな時代の要請に応え、「顧客満足と社員満足の両立」「公明正大な企業活動」「全てのステークホルダーへの責任」を念頭に、安全で安心・快適な生活空間を創造すべく挑戦し続ける企業を目指しています。

「企業をつくるのは\"人\"」、「経営を支えるのは\"和\"」、「技術を高めるのは\"心\"」という経営理念のもと、人・社会・自然との調和を科学する先進的な技術者集団へと発展し、社会に貢献していくことをビジョンとしています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


協和コンサルタンツグループは、「企業をつくるのは\"人\"」、「経営を支えるのは\"和\"」、「技術を高めるのは\"心\"」という経営理念を大切にしています。顧客満足と社員満足の両立、公明正大な企業活動、そして全てのステークホルダーへの責任を重視する価値観が根付いています。

同社グループは、気候変動などの地球環境問題への配慮、人権尊重・労働環境への配慮、取引先との公正な取引に適切に対応することが、持続的な企業価値の向上に重要であると認識しています。また、人材を持続的な成長に必要な要素と捉え、性別や国籍、社会的身分を問わず優秀な人材を積極的に採用することを原則としています。

子育て世代にも働きやすい職場環境を整えることで、将来を担う人材の流出防止にも取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


協和コンサルタンツグループは、顧客満足度の向上と業務実績の積み上げを重要な課題としています。技術力と品質の向上を図り、安定した受注により業務実績を蓄積することが不可欠であると考えています。

対処すべき課題として、技術部門と営業部門が連携した技術提案営業の推進による受注量の安定確保を掲げています。また、社会ニーズの変化に柔軟に対応し、新たな技術領域の案件にも積極的に挑戦することで業務実績を蓄積し、ICT活用やISO9001の運用により品質管理を徹底しています。

さらに、経験豊富な技術者に加え、若手技術者の積極採用により受注・生産キャ

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


協和コンサルタンツは、取締役会と取締役会から独立した独任制の監査役で構成する監査役会設置会社です。執行役員制度を導入し、経営の監視・監督機能と業務の執行機能を分離することで、責任の明確化と意思決定の迅速化を図る体制となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


同社の筆頭株主はフリージア・マクロスであり、高い持株比率を保有しています。その他、複数の個人株主が上位に名を連ねる資本構成となっています。

株主名 持株比率
フリージア・マクロス 47.49%
舌間 久芳 2.91%
吉野 正一 2.62%
三菱UFJ銀行 2.39%
窪津 晴子 1.57%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は13名(男性13名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長兼統括本部長は山本満氏が務めています。社外取締役比率は40.0%です。

氏名 役職 主な経歴
山本 満 代表取締役社長 兼統括本部長 1976年4月 同社入社、2009年12月 同社代表取締役副社長執行役員生産本部長兼生産本部品質管理室長、2015年2月 同社代表取締役社長、2022年2月 同社代表取締役社長兼統括本部長より現職。
佐々木ベジ 取締役相談役 1991年12月 フリージア・マクロス株式会社代表取締役社長、2009年9月 フリージア・マクロス株式会社取締役会長、2019年2月 同社取締役、2024年2月 同社取締役相談役より現職。
中村 裕一 取締役常務執行役員東京支社長 1984年4月 同社入社、2010年2月 同社取締役常務執行役員九州支社長兼九州支社営業統括部長、2015年12月 同社取締役常務執行役員東京支社長より現職。
森田 義也 取締役常務執行役員東北支社長 1987年4月 同社入社、2015年12月 同社常務執行役員東北支社長、2020年2月 同社取締役常務執行役員東北支社長より現職。
野村 澄人 取締役執行役員 営業企画室長兼新規事業推進室長兼施工管理支援室長 1991年8月 同社入社、2019年12月 同社執行役員営業企画室長兼新規事業推進室長、2022年2月 同社取締役執行役員営業企画室長兼新規事業推進室長兼施工管理支援室長より現職。
齋藤 直人 取締役執行役員九州支社長兼九州支社管理部長 1990年4月 同社入社、2015年12月 同社執行役員九州支社長兼九州支社管理部長、2024年2月 同社取締役執行役員九州支社長兼九州支社管理部長より現職。


社外取締役は、大島秀二氏(大島公認会計士事務所代表)、河村穣介氏(フリージア・マクロス取締役)、神成泰孝氏(株式会社ピコイ執行役員)、河野茂樹氏(技研興業執行役員)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役4名を含む計10名の取締役で構成される取締役会を設置しています。社外の視点から第三者的な監視・助言が可能な経験や能力を有する人材を選任しており、社外取締役大島秀二氏、社外監査役古川龍一氏は東京証券取引所が定める独立役員として指定されています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社は、役員報酬の総額を株主総会の決議で決定し、その範囲内で取締役会が定めた内規に基づき個別報酬額を決定しています。役員報酬の構成は月額固定の基本報酬が100%であり、業績連動報酬は支給されていません。また、役員退職慰労金制度も採用しています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 6名 92百万円 15.3百万円
監査役(社外除く) 1名 4百万円 3.8百万円
社外役員 6名 12百万円 1.9百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。