【平均年収516万円】ティムコ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

【平均年収516万円】ティムコ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

ティムコは、ルアーやフライフィッシング用品の企画開発・販売を行うフィッシング事業と、オリジナルブランド「フォックスファイヤー」を中心としたアウトドア衣料品などの企画開発・販売を展開しています。直近の業績は増収減益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ティムコ の有価証券報告書(2025年11月期、2024年12月1日 ~ 2025年11月30日、2026年2月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ティムコは、主にフィッシング事業とアウトドア事業の二つの事業を展開しています。フィッシング事業ではルアーやフライフィッシング用品の企画開発、輸出入、販売を行い、アウトドア事業ではオリジナルブランド「フォックスファイヤー」を中心とした衣料品やアクセサリーの企画開発、販売を手掛けています。

単体従業員数は71名です。事業セグメントはフィッシング事業、アウトドア事業、その他の3つです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


ティムコは、自然の中でのアクティビティを重視する企業文化を持ち、従業員のワークライフバランスを大切にしています。働くことと同じくらい遊ぶことを重視し、社員がプライベートな時間を充実させられるような環境づくりに力を入れている点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、比較的長く勤める従業員が多く、落ち着いた環境でキャリアを築いている傾向が見られます。平均勤続年数や平均年齢から、経験豊富な人材が多数活躍していることがうかがえます。

項目 数値
平均年間給与 5,161,000円
平均勤続年数 17.8年
平均年齢 45.7歳
単体従業員数 71人
連結従業員数 -
単体のグループ内比率 -


同社は、退職一時金制度と中小企業退職金共済制度を併用しています。これらの制度は国内の従業員を対象としています。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。退職給付債務は327百万円、年金資産は142百万円となっています。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


ティムコは、「人々の余暇時間を豊かにすること」を使命とし、社内においても働くことと同じくらい遊ぶことを大切にするという方針を掲げています。社員が家族と過ごす時間や趣味に興じる時間を確保できるよう、快適なライフワークバランスの実現を重視しています。

具体的には、夏季における長期連続休暇の取得や有給休暇取得の自由度を高め、仕事の密度を上げて時間外勤務を抑制する環境づくりを行っています。また、人材確保のための各種制度の整備や、社内外の機会を捉えた社内教育も実施しています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは本記事では取得できていません。

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


ティムコは、フィッシング用品とアウトドア衣料品を中心に事業を展開しています。これらの事業を通じて、顧客のアウトドアライフを豊かにする製品とサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は主にフィッシング事業とアウトドア事業の二つの事業を展開しています。それぞれの事業において、商品の企画開発、輸出入、販売を手掛けています。収益は、これらの商品の販売から得ています。

フィッシング事業

この事業では、ルアーやフライフィッシング用品の企画開発、輸出入及び販売を行っています。収益は、釣りばりや釣竿、ルアーといったフィッシング用品の販売から得ています。当事業年度の売上高は前期から増加しています。

アウトドア事業

この事業では、オリジナルアウトドアブランド「フォックスファイヤー」を中心としたアウトドア向け衣料品及びアクセサリー等の企画開発、販売を行っています。収益は、防寒衣料や防水ジャケットなどのアウトドア向け衣料品及びアクセサリー等の販売から得ています。当事業年度の売上高は前期から減少しています。

同社は、本邦の外部顧客への売上高が損益計算書の売上高の90%超であるため、国内市場が主な収益源となっています。

セグメント 売上高(2024年11月期) 売上高(2025年11月期)
アウトドア事業 23.9億円 23.4億円
フィッシング事業 8.0億円 8.6億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社の直近の業績は、売上高が前期からわずかに増加したものの、営業損失、経常損失、当期純損失を計上しており、損失額は前期よりも拡大しています。これは、仕入原価の上昇や滞留商品の処分による売上総利益率の低下、人件費などの販売費及び一般管理費の増加が主な要因となっています。

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は、本業での資金創出が課題となり、手元資金も減少傾向にあります。将来に向けた投資と資金繰りのバランスが、今後の経営安定性の鍵となります。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の自己資本比率はプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。しかし、ROE(自己資本利益率)は開示されていません。手元資金は減少傾向にあり、今後の資金繰りには注意が必要です。

指標 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
自己資本比率 81.8% 79.9%
ROE(自己資本利益率) - -
現金及び預金等 6億43百万円 5億66百万円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社の営業活動によるキャッシュ・フローは、当期も前期も資金が流出しています。これは主に税引前当期純損失の計上や、売上債権および棚卸資産の増加によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、当期は定期預金の預入と払戻による差額収入があり、資金が増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは、前期に引き続き配当支出により資金が減少しています。

フリーキャッシュ・フローも当期、前期ともにマイナスとなっており、事業活動と投資活動で資金が流出している状況です。この状況は、今後の事業展開や雇用、給与の安定性に影響を与える可能性があります。

項目 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
営業CF △1億17百万円 △2億47百万円
投資CF △93百万円 1億97百万円
財務CF △35百万円 △30百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) △2億10百万円 △50百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社は、一般消費者向け商品の販売を主な事業としており、お客様の多様化する嗜好の変化、他社との競合、景気の動向等が業績に影響を与える可能性があります。また、商品には季節性の高いものが含まれるため、異常気象や自然災害などにより業績に影響を受ける可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ティムコは、自然のフィールドから得た知恵を基に、人々の幸福に寄与する商品やサービスを創造することを目指している会社です。アウトドア・アクティビティを通じて、社会全体に持続的な価値を提供することを使命としています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社は、"Think in the field" をスローガンに掲げています。自然のフィールドから培った知恵をもとに、人々の幸福に寄与する商品やサービスを創り出すユニークな会社を目指しています。

中長期的な経営戦略では、自社で培ってきた「ブランド力」をより強化することを基本としています。時代の流れにおいて重要性を増しているネット(インターネット)分野での取り組みを強化するとともに、国境を越えて多くの方々に同社の商品が役立つよう、グローバル展開にも注力しています。

これらの重点課題を実現するため、「コンテンツ・マーケティング」を基軸としています。自社ウェブサイトやSNS等を通じ、お客様に価値あるコンテンツを提供することで、新規ユーザーを継続的に獲得し、同社取扱ブランドのコアなファンになっていただくことを目的としています。その結果、お客様側からの需要によって商品購買が促される高いブランド力と商品価値を築くことを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社は、"Think in the field" というステートメントを基本とし、絶えず自然のフィールドにおいて物事を考え創造することを重視しています。人々の余暇時間を豊かにすることを使命としており、社内においても働くことと同じくらい遊ぶことを大切にする企業風土があります。

夏季における長期連続休暇の取得や有給休暇取得の自由度が高く、仕事の密度を上げて時間外勤務を抑制し、社員が家族と過ごす時間や趣味に興じる時間に充てる環境づくりを行っています。快適なライフワークバランスを実現するとともに、人材確保のための各種制度の整備及び社内外の機会を捉えた社内教育を実施しています。

サステナビリティに関する基本方針として、「Do small things」(小さいことでも自分たちにできる確実なことだけを着々と行う方針)を掲げています。社内規範として、「無駄使いしない」「できるだけ長く商品を使っていただく」「身の回りから美化していく」という3つの着実な取り組みを実施しています。

水中・水辺環境保全への協力や環境保全への啓蒙活動、独自活動「R.O.D(River of Dreams)」による理想の川の実現、商品のロングライフ設計とリペア対応を通じて、環境負荷低減に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


アウトドア・アクティビティに対する個人消費は引き続き厳しい環境に置かれていますが、同社はこうした状況に適応した社内体制を築き、安定した収益の確保を目指しています。現在、主軸としている「お客様との接点」、「Eコマース(EC)分野」、「海外への展開」の強化への取り組みを、より一層進めています。

「お客様との接点」の強化については、会員制度強化のほか、イベント、キャンペーン等を実施しています。「EC分野」の強化については、外部環境に適応した商取引や商品構成、プロモーションに注力しています。

「海外への展開」については、主にフライフィッシングの分野について行っていましたが、他分野においても世界のお客様に同社の関わるアウトドア・アクティビティを楽しんでいただけるように展開しています。

フィッシング事業とアウトドア事業の相互の有機的連携をさらに強化し、ティムコとしての総合力を活かすべく、2025年12月より社内体制を変更しました。従来はそれぞれに分かれていたプロモーション機能とEC機能を統合し、独立した組織として機能する体制としています。また、海外展開を強化にあたり、フィッシング部内に機能が集中していた輸出機能を独立させ、より機動的かつ幅広いアイテムを展開できる体制に改めました。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


ティムコは監査等委員会設置会社であり、取締役会と監査等委員会、会計監査人を設置しています。独創的な商品やサービスを生み出すため、「働く」ことと同じくらい「遊ぶ」ことも重視する風土を育成し、経営トップと従業員との意思疎通がしやすい横長の組織体制を特徴としています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


株式会社キャピタルギャラリーが筆頭株主であり、代表取締役社長の酒井誠一氏を含む複数の個人株主が上位に名を連ねています。同社は、特定の事業会社と創業家関係者が主要な株主として名を連ねる資本構成となっています。

株主名 持株比率
キャピタルギャラリー 14.07%
大谷 寛 11.03%
酒井 誠 一 7.16%
HKK HOLDINGS 7.03%
酒井 貞 彦 6.54%


なお、前事業年度末に主要株主であったスノーピークは、当事業年度末では主要株主ではなくなりました。

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性6名・女性1名)で構成され、女性役員比率は14.3%です。代表取締役社長は酒井誠一氏が務めています。社外取締役比率は28.6%です。

氏名 役職 主な経歴
酒井 誠 一 代表取締役社長 1992年11月同社入社、1995年4月同社社長室長、2003年2月同社取締役社長室長、2007年2月同社常務取締役社長室長、2011年2月同社代表取締役社長より現職。
杉本 安 信 取締役 アウトドア部長 1986年3月同社入社、2008年6月同社アウトドア部長、2011年2月同社取締役アウトドア部長より現職。
瀬戸 昭 則 取締役フィッシング部長 1986年3月同社入社、2014年12月同社フィッシング部長、2021年2月同社取締役フィッシング部長より現職。
荻原 浩 二 取締役管理部長 1993年4月同社入社、2021年12月同社管理部経理担当部長、2022年2月同社取締役管理部長より現職。


社外取締役は、後藤悠氏(ファイブテンコンサルティング代表取締役・監査等委員)、菊地春市朗氏(ブレイクスルー代表取締役社長・監査等委員)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、常勤監査等委員1名と社外監査等委員2名を選任することで、客観的な視点から取締役の職務執行を監督する体制を整えています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の取締役の報酬は、月例の固定報酬と、利益水準に応じて変動する業績連動報酬(取締役賞与等)を基本としています。固定報酬は経営内容や世間水準、従業員給与を考慮して決定され、変動報酬は通期の利益水準が確保される場合に支給されます。監査等委員である取締役および社外取締役には、業務執行から独立した立場であるため固定報酬のみが支給されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 27百万円 6.6百万円
監査等委員(社外除く) 1名 5百万円 5.0百万円
社外役員 3名 5百万円 1.7百万円


なお、取締役の報酬額には、使用人兼務取締役の使用人分給与は含まれていません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。