【平均年収1065万円】ファンドクリエーショングループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

【平均年収1065万円】ファンドクリエーショングループ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

ファンドクリエーショングループは、ファンドクリエーション、ファンドクリエーション・アール・エムなどを傘下に持つ持株会社です。ファンドの組成・管理・運用や投資業務を手掛け、直近の業績は増収増益となりました。


目次

※本記事は、株式会社ファンドクリエーショングループ の有価証券報告書(2025年11月期、2024年12月1日 ~ 2025年11月30日、2026年2月25日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


ファンドクリエーショングループは持株会社であり、単体従業員数は5名、グループ連結従業員数は23名です。

同社グループは、連結子会社9社を中心に、ファンドの組成・管理・運用を行うアセットマネジメント事業と、不動産、太陽光発電設備、上場・未上場企業、車両などへの投資や金融商品仲介業務を行うインベストメントバンク事業を展開しています。

主な国内グループ会社は、ファンドクリエーション、ファンドクリエーション・アール・エム、FCインベストメント・アドバイザーズ、ヘラクレス・プロパティー、リンキンオリエント・インベストメントなどです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


株式会社ファンドクリエーショングループは持株会社として、グループ全体の企業価値向上を目指し、多様な人材の確保と育成を重視しています。専門性の高い人材が能力を発揮できる環境づくりに力を入れていることがうかがえます。

同社グループは、従業員一人ひとりの職業倫理やコンプライアンス意識、そして高度な専門性を高めるための支援も行っています。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社単体の平均年齢は高めですが、平均勤続年数は比較的短めとなっています。これは、持株会社としての組織特性や、専門性の高い人材の流動性を示す可能性があります。

なお、同社は持株会社であり、傘下の関係会社は以下のデータと同水準とは限りません。各社の求人情報や口コミサイト等を別途参照してください。

項目 数値
平均年間給与 10,648,014円
平均勤続年数 2年7ヶ月
平均年齢 47歳3ヶ月
単体従業員数 5人
連結従業員数 23人
単体のグループ内比率 21.7%


退職給付制度に関する記載はありません。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社グループは、企業価値向上のために多様な人材の能力や特性を活かすダイバーシティ経営を重視しています。まず採用段階で、多様な経験や技能、バックグラウンドを持つ人材を確保することを基本方針としています。

育成については、OJT(On-the-Job Training)を通じて業務に必要なスキルや知識を培うことを方針としています。加えて、定期的な研修の実施や資格取得の奨励・補助を行うことで、高度な専門性を持った人材の育成に取り組んでいます。

これらの取り組みを通じて、同社グループが営む事業で必要とされる職業倫理やコンプライアンス意識の向上も図っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データは開示されていません。

多様性・登用

指標 数値
取締役または部門長職に就いている役職員における女性の比率 33%
役員における女性の比率 25%
従業員における女性の比率 35%

有報に開示される平均年収は全社平均です。職種・年次・職位ごとの実際の給与水準は、社員・OBOGの給与明細データで確認できます。

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社ファンドクリエーショングループは、アセットマネジメント事業とインベストメントバンク事業を主軸に、多岐にわたる金融サービスを提供する持株会社です。国内外の投資家ニーズに応えるファンドの組成・運用から、不動産や再生可能エネルギー、車両への投資まで幅広く手掛けています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは、ファンドの組成・管理・運用を行うアセットマネジメント事業と、不動産や太陽光発電設備、車両、上場・未上場企業への投資、金融商品仲介業務を行うインベストメントバンク事業を展開しています。収益は、ファンド運用によるフィー収入、投資物件の売却益、賃料収入、リース収入などが主な源泉です。多様なアセットへの投資とファンド組成を組み合わせることで、収益を上げています。

当連結会計年度においては、インベストメントバンク事業が同社グループの売上高の大部分を占めており、アセットマネジメント事業がこれに次ぐ規模となっています。前期と比較すると、両事業ともに売上高は増加しています。

アセットマネジメント事業

同社グループは、不動産、太陽光発電、証券、車両ファンドなどの組成、管理、運用を行っています。投資家のニーズに基づいた魅力的なファンドを開発し、国内外の多様な投資対象を発掘しています。
収益は、受託運用するファンド等の管理運用報酬やアセットマネジメントフィー、プロパティマネジメント報酬などから得ています。運営は、ファンドクリエーション・アール・エムやファンドクリエーションが行っています。

インベストメントバンク事業

同社グループは、不動産物件、太陽光発電設備、車両、上場・未上場企業への投資を幅広く手掛けています。また、金融商品仲介業務も行い、多角的な投資銀行サービスを提供しています。
収益は、販売用不動産や販売用車両の売却益、保有不動産からの賃料収入、リース収入、金融商品仲介手数料などから得ています。運営は、FCインベストメント・アドバイザーズなどが担っています。

当連結会計年度においては、株式会社日神グループホールディングスへの売上がインベストメントバンク事業において大きな割合を占めています。また、地域ごとの売上高は日本、アメリカ、その他に分類されており、海外での売上も存在します。

セグメント 売上高(2024年11月期) 売上高(2025年11月期)
インベストメントバンク事業 47.9億円 49.2億円
アセットマネジメント事業 8.8億円 9.2億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの売上高は、直近5年間で増加傾向にあります。特に当連結会計年度においては、前期から大きく伸びています。
経常利益も同様に増加傾向を示しており、当連結会計年度は前期から大幅な増加となりました。親会社株主に帰属する当期純利益も、直近5年間で増加の傾向にあります。

項目 2021年11月期 2022年11月期 2023年11月期 2024年11月期 2025年11月期
売上高 21.9億円 16.9億円 41.4億円 56.7億円 58.4億円
経常利益 2.0億円 2.7億円 3.0億円 3.4億円 5.0億円
経常利益率 9.2% 16.1% 7.2% 6.0% 8.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 1.5億円 2.3億円 1.8億円 2.0億円 3.3億円
1株当たり当期純利益(円) 4.06 6.04 4.86 5.33 8.70

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高(連結)は、前期から当期にかけて増加しています。これは、従業員一人ひとりが生み出す売上高が増加していることを示しています。
また、従業員1人あたり営業利益(連結)も前期から当期にかけて増加しており、組織全体の収益性が向上している傾向が見られます。これらの指標の改善は、同社グループの事業活動が効率的に行われていることを示唆しています。

指標 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
従業員1人あたり売上高(連結) 226.8百万円 254.0百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 17.4百万円 25.3百万円

業績データからは見えない「この会社で実際に働くとどうか」は、社員・OBOGの口コミで確認できます。

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社グループは、事業拡大に向けた投資を積極的に行っている状況です。本業で得た資金を上回る投資活動を行っており、財務活動で資金を調達しています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社グループの財務基盤は、自己資本比率がプライム市場の非製造業平均と比較して高い水準にあります。ROE(自己資本利益率)もプライム市場平均を上回っており、効率的な経営が行われていることを示しています。手元資金は前期から減少していますが、事業活動を支える一定の現金を確保している状態です。

指標 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
純資産 30.5億円 33.1億円
自己資本比率 52.6% 45.2%
ROE(自己資本利益率) 6.8% 10.3%
現金及び預金 18.4億円 17.2億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


同社グループの当連結会計年度におけるキャッシュフローは、営業活動および投資活動で資金を使用し、財務活動で資金を調達する動きが見られます。営業活動によるキャッシュフローは、売上債権の増加が主な要因となり、資金が減少しました。投資活動によるキャッシュフローも、固定資産の取得により資金を使用しています。

これらの資金使用に対し、財務活動によるキャッシュフローは短期借入金の増加や長期借入れによる収入により、資金が増加しました。これは、インベストメントバンク事業における投融資の継続や事業拡大のための資金需要に対応している状況です。本業での資金創出力と積極的な投資、そしてそれを支える資金調達のバランスが、今後の成長性と雇用安定性に関わるポイントとなります。

項目 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
営業CF 1.8億円 △6.5億円
投資CF 2.5億円 △6.4億円
財務CF △1.3億円 11.7億円
フリーCF(営業CF+投資CF) 4.3億円 △12.9億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループの事業は、金利動向や不動産市況の変動、法改正など外部環境の影響を強く受ける側面があります。また、アセットマネジメント事業における売上高は不動産ファンドに大きく依存しており、特定のファンド「レジット」からの報酬がアセットマネジメント事業全体の収益に占める割合が高い状況です。

③ 人材・組織に関するリスク

同社グループが営む業務は専門的知識と多くの経験を必要とし、それらのスキルを持つ人材の確保・育成が経営上の重要な課題であると認識されています。想定通りに人材の確保・育成が進まない場合、今後の事業拡大に影響を及ぼす可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

財務指標だけでは分からない、実際の残業の実態や職場環境は、社員の声から確認できます。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


ファンドクリエーショングループは、アセットマネジメント事業とインベストメントバンク事業を両輪とし、顧客ニーズに応える新しい投資機会を創造しています。持続的な成長と社会貢献を目指し、多様な人材と強固なパートナーシップを重視する企業風土があります。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


ファンドクリエーショングループは、ファンド組成・管理・運用を行うアセットマネジメント事業と、不動産物件や太陽光発電設備等への投資、有価証券の売買などを行うインベストメントバンク事業を展開しています。既存の金融商品に縛られない新しいアセットや事業機会を商品化し、顧客に提供することを経営方針としています。

同社グループは、アセットマネジメント事業におけるファンド運用資産残高や受託資産残高の積み上げを重要な経営指標と位置づけています。多様な投資アセットを対象とした新規ファンドの開発・組成を通じて、安定的な収益を確保し、経営基盤の強化に努める方針です。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


ファンドクリエーショングループは、アセットマネジメント事業とインベストメント事業の推進、および両事業のシナジーを通じて、株主や顧客をはじめとするステークホルダーに必要とされる企業として永続的に成長することを目指しています。サステナビリティを重要な経営課題と位置づけ、特に環境問題に積極的に取り組み、豊かで健康的な社会の環境づくりに貢献する方針です。

企業価値向上のため、多様な人材の能力や特性を活かすダイバーシティ経営を重視しており、採用段階で多様な経験・技能・バックグラウンドを持つ人材の確保を方針としています。育成においては、OJTを通じて必要なスキルや知識を培うとともに、職業倫理・コンプライアンス意識と高度な専門性をもった人材の育成に取り組んでいます。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


ファンドクリエーショングループは、永続的な成長を実現するため、いくつかの経営課題に取り組んでいます。その一つとして、専門的知識と多くの経験を必要とする業務において、それらのスキルを持つ人材の確保・育成を重要な課題としています。

今後の業容拡大に向けて、専門性の高い人材の確保に努めるとともに、定期的な新卒採用による若手人材の育成にも注力していく方針です。また、既存事業の拡大と新たな市場開拓を通じて事業基盤の拡充を図り、金融機関や提携先との関係強化も重点テーマとしています。

会社が掲げる価値観と現場の実態が一致しているかどうかは、社員・OBOGの口コミが参考になります。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


同社グループは、株主をはじめとするステークホルダーの期待に応え、企業価値の維持・向上を図るため、コーポレート・ガバナンス体制の継続的な強化に努めています。経営の迅速化・効率化・透明性向上に向けた施策を講じ、説明責任を果たすことを経営の最重要課題と認識しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


筆頭株主は田島克洋氏であり、個人株主が上位を占める構成となっています。有限会社T's Holdingsも上位株主として名を連ねており、特定の株主グループが同社グループの経営に影響力を持つ資本構成であると言えます。アイザワ証券グループも主要な株主の一つです。

株主名 持株比率
田 島 克 洋 37.21%
有限会社T's Holdings 12.76%
アイザワ証券グループ 5.26%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は8名(男性6名・女性2名)で構成され、女性役員比率は25.0%です。代表取締役社長は田島克洋氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
田島 克洋 代表取締役社長 1988年大和証券入社後、2002年にファンドクリエーションを設立し代表取締役社長に就任。2009年5月より同社代表取締役社長、2013年10月よりリンキンオリエント・インベストメント代表取締役社長より現職。
吉田 隆 取締役 経営企画部長 1988年三井道路入社後、2006年にファンドクリエーション経営企画部部長に就任。2014年2月より同社取締役経営企画部長、2025年1月よりファンドクリエーション取締役経営企画グループ長兼経理グループ長、同社取締役経営企画部長より現職。
内海 嘉一 取締役 2007年ファンドクリエーション入社後、2015年10月より不動産投資グループ長。2017年2月より同社取締役、ファンドクリエーション取締役不動産投資グループ長より現職。


社外取締役は、辻敏樹氏(元大和証券グループ本社経営企画部)、斉木愛子氏(パレスサイドコンサルティング代表取締役CEO)、佐藤貴夫氏(桜田通り総合法律事務所弁護士)、神谷有子氏(神谷有子税理士事務所税理士)です。

同社は監査等委員会設置会社であり、取締役会、監査等委員会、会計監査人を会社の機関として設置しています。監査等委員である取締役は取締役会において議決権を有し、取締役の業務執行について適法性、妥当性を監査することで、取締役会の監督機能の強化を図っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


同社の役員報酬は、月例の固定報酬を基本としています。各取締役の役位、職責、在任年数に応じて、他社水準や従業員給与の水準も考慮しながら総合的に決定される方針です。業績連動報酬や非金銭報酬は支給しない方針が定められています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(監査等委員及び社外除く) 4名 29百万円 7.2百万円
監査等委員(社外除く) 1名 6百万円 6.0百万円
監査役(社外除く) 1名 2百万円 2.0百万円
社外役員 7名 9百万円 1.3百万円


当事業年度における役員報酬等の総額は46百万円、対象となる役員の総数は13名です。

なお、上記取締役に支給した報酬には、同社の子会社が支給した使用人分給与相当額の総額37百万円は含まれていません。また、表の支給人数と当事業年度末の人員が相違しているのは、監査等委員会設置会社への移行に伴うものです。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

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この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。