【平均年収635万円】シリコンスタジオ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

【平均年収635万円】シリコンスタジオ 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2025年11月期)

シリコンスタジオは、エンターテインメント分野でデジタルコンテンツ開発を手がけ、ミドルウェア開発や人材サービスなどを展開しています。単体従業員数は260名です。直近の業績は減収ながらも黒字を維持しました。


目次

※本記事は、シリコンスタジオ株式会社 の有価証券報告書(2025年11月期、2024年12月1日 ~ 2025年11月30日、2026年2月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


シリコンスタジオは、ゲーム業界やメディア業界を中心としたエンターテインメント分野でデジタルコンテンツの開発を手がけています。3DCG技術とレンダリング技術を核に、ミドルウェア開発・販売、受託開発、オンラインソリューション、人材派遣・紹介サービスを提供しています。

単体従業員数は260名です。セグメントは開発推進・支援事業、人材事業の2つです。

2024年12月1日付で、完全子会社であったイグニス・イメージワークスを吸収合併し、連結開示から単体開示へ変更しました。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


シリコンスタジオは、ゲームや映像分野の技術開発と人材支援を核とする企業です。専門性の高い事業領域において、従業員の働きがいとウェルビーイングを重視した職場環境づくりに注力しています。多様な働き方を尊重し、個々の能力を最大限に引き出すための支援体制を整えている点が特徴です。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


同社では、従業員の平均年齢が40代前半であり、平均勤続年数も7年を超えています。これは、専門性の高い分野でキャリアを築きながら、長期的に活躍できる環境が整っている傾向を示していると言えるでしょう。安定した環境でスキルを磨きたい方にとって、魅力的な職場となる可能性があります。

項目 数値
平均年間給与 6,350,000円
平均勤続年数 7.2年
平均年齢 40.1歳
単体従業員数 260人


同社は確定給付型の退職給付制度を設けており、国内グループ会社を対象としています。この制度は、給与や勤続年数に応じて将来の給付額が決まる仕組みです。なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


同社は、社員にとって「働きがいのある職場」となることを目指し、エンゲージメントとウェルビーイングの向上に注力しています。心理的安全性の高い組織風土を醸成し、多様な働き方を尊重する環境づくりを進めています。具体的には、スキルアップのための資格補助や教育研修制度を整え、社員の能力を最大限に発揮できる仕組みを確立しています。

社内環境整備においては、職場と家庭の両方で男女が貢献できる風土づくりや、男性労働者の育児参画促進に取り組んでいます。短時間勤務制度やフレックスタイム制、在宅勤務・テレワークといった柔軟な働き方を導入し、長時間労働の是正にも力を入れています。人材育成では、女性労働者の配置拡大や公正な評価、多様なロールモデルの紹介を通じて、キャリア形成を支援しています。また、時間当たりの労働生産性を重視した人事評価により、育児休業や短時間勤務の利用が公平に評価される体制を整えています。人材の多様性確保のため、採用選考基準の見直しや女性が活躍できる職場であることの積極的な広報、非正社員から正社員への転換制度の運用も行っています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男女賃金差異は、上位職階の女性社員数が男性社員より少ないことや、定年後の高年齢再雇用者とパートタイマーの構成比の違いにより生じています。

指標 数値
管理職に占める女性労働者の割合 17.7%
男性労働者の育児休業取得率 57.1%
労働者の男女の賃金の差異(全労働者) 87.9%
労働者の男女の賃金の差異(うち正規雇用労働者) 88.0%
労働者の男女の賃金の差異(うちパート・有期労働者) 67.2%

女性労働者に対する職業生活に関する機会の提供


計画期間は2023年4月1日から2026年3月31日までの3年間です。

指標 数値
正社員・契約社員労働者に占める女性管理職の割合 17.7%

職業生活と家庭生活との両立に資する雇用環境の整備


計画期間は2023年4月1日から2026年3月31日までの3年間です。

指標 数値
男女の平均勤続勤務年数の差異(男性) 7.3年
男女の平均勤続勤務年数の差異(女性) 7.0年

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


シリコンスタジオは、ゲームやメディアといったエンターテインメント業界を中心に、デジタルコンテンツ開発に関する事業を展開しています。開発推進・支援事業と人材事業の2つのセグメントで構成されており、多様な技術とサービスを提供しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社は、3DCG技術やレンダリング技術をコアとして、デジタルエンターテインメント業界を中心に幅広い事業を運営しています。受託開発からミドルウェアの開発・販売、オンラインゲームのサーバーネットワーク構築・運用・監視、さらにはクリエイティブ人材に特化した人材派遣・有料職業紹介まで手掛けています。海外での売上高はごく一部にとどまっています。

開発推進・支援事業

この事業では、ゲームや映像などのエンターテインメント業界をはじめ、自動車、建築、その他製造業など、さまざまな業界向けにリアルタイムCG技術を活用したソリューションを提供しています。家庭用ゲーム機・スマートフォン・組込機器向けのミドルウェアの開発・販売の他、サーバーネットワークの構築・運用・監視といったインフラサービスも提供しています。
収益は、これらの各種製品・サービスの提供を通じて得ています。クライアント企業が抱える製品開発の効率化や開発工数削減、人手不足や技術継承といった業務推進上の課題解決を支援しています。

人材事業

人材事業では、CG、ゲーム制作、映像制作、WEB制作の各業界におけるデザイナーやクリエイター、エンジニア等の専門スキルを持った人材をクライアント企業に紹介する人材紹介サービスを提供しています。また、登録派遣社員を派遣する人材派遣サービスも手掛けています。同社はゲーム業界を中心としたエンターテインメント業界に特化した人材ビジネスを展開しています。
収益は、人材紹介サービスにおける雇用契約成立時の紹介手数料や、人材派遣サービスにおける労働者派遣契約に基づく対価から得ています。

セグメント 売上高(2024年11月期) 売上高(2025年11月期)
開発推進・支援 - 26.6億円
人材 - 16.4億円

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


シリコンスタジオの過去5期間の業績を見ると、売上高は増減を繰り返しながら推移しています。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、期間中に黒字と赤字を経験しており、変動が見られます。特に直近の2024年11月期は、売上高が前期から減少したものの、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は黒字を維持しています。

項目 2021年11月期 2022年11月期 2023年11月期 2024年11月期 2025年11月期
売上高 39.9億円 45.1億円 45.5億円 44.1億円 -
経常利益 △71百万円 3.9億円 2.5億円 1.2億円 -
経常利益率 △1.8% 8.7% 5.4% 2.8% -
親会社株主に帰属する当期純利益 △1.0億円 2.5億円 2.0億円 87百万円 -
1株当たり当期純利益(円) △35.48 87.90 69.41 31.19 -

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


シリコンスタジオの従業員1人あたりの売上高は、前期の2024年11月期に16.8百万円となっています。従業員1人あたりの経常利益は、前期の2024年11月期に0.5百万円となっています。これらの数値は、同社の生産性を示す指標となります。当期については、これらの指標のデータは開示されていません。

指標 2024年11月期 2025年11月期
従業員1人あたり売上高(連結) 16.8百万円 -
従業員1人あたり経常利益(連結) 0.5百万円 -

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


同社は本業で安定して資金を生み出し、財務基盤を維持している状況がうかがえます。将来に向けた投資も行いながら、手元資金を確保していることが示されています。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


同社の財務の安定性を示す自己資本比率は、当期に66.2%となっており、前期の59.0%から増加しています。これはプライム市場の非製造業平均24.2%と比較して高い水準にあります。

ROE(自己資本利益率)は前期で5.0%を示しています。手元資金である現金及び現金同等物は、当期末に1,585百万円となっており、前期の1,196百万円から増加しています。これらの状況は、同社が安定した財務基盤を維持していることを示しています。

指標 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
自己資本比率 59.0% 66.2%
ROE(自己資本利益率) 5.0% -
現金及び現金同等物 1,196百万円 1,585百万円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローは、当期に322百万円の資金を獲得しています。これは税引前当期純利益の計上や棚卸資産の減少などが主な増加要因となっています。

投資活動によるキャッシュフローは、当期に46百万円の資金を使用しています。これは主に有形固定資産や無形固定資産の取得による支出が要因です。財務活動によるキャッシュフローは、当期に73百万円の資金を獲得しています。長期借入れによる収入があった一方で、長期借入金の返済による支出もありました。

営業活動と投資活動を合わせたフリーキャッシュフローは、当期に276百万円のプラスとなっています。この状況は、同社が本業で安定的に資金を生み出し、事業に必要な投資を行いながらも、手元に余剰資金を確保していることを示しています。安定した資金の流れは、今後の事業展開や雇用・給与の安定性につながる可能性があります。

項目 2024年11月期(前期) 2025年11月期(当期)
営業CF 92百万円 322百万円
投資CF △82百万円 △46百万円
財務CF △276百万円 73百万円
フリーCF(営業CF+投資CF) 10百万円 276百万円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

開発推進・支援事業においては、ゲーム開発会社のゲーム開発本数減少や撤退が同社の事業運営及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、人材事業においては、雇用情勢の悪化やクライアント企業の人材需要の大幅減少が同社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

同社は、最新の技術に追従していく人材を国内外から獲得しています。しかし、世界的なIT人材の不足から、人材の獲得競争が厳しくなっており、採用コストも増加しています。事業を維持拡大するのに必要な人材の不足により、機会損失や競争力の低下が起きる可能性があります。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


シリコンスタジオは、エンターテインメント業界で培った技術力とクリエイティビティを基盤に、社会貢献を目指す企業です。最先端の感動を追求し、多様な働き方を尊重する組織風土を醸成しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


シリコンスタジオは、「エンターテインメントを通じて培った世界最高水準の技術力、クリエイティビティと人材サービスでカスタマーの課題を解決し、社会貢献に努めます。」を経営理念としています。デジタルエンターテインメントの事業領域において、「Entertainment」の一歩先をいく「EnterNext」を生み出し、最先端の感動を提供することを企業コンセプトとしています。

同社は、エンターテインメント業界で培った3DCG技術やゲームエンジンの知見を非エンターテインメント領域へ拡大し、成長を図る方針です。製品・ソリューションの拡充に向けた事業開発や研究開発にも注力しています。人材事業では、ゲーム業界を中心としたエンターテインメント業界に特化した専門知識とノウハウを強みとし、採用意欲が高い企業への深耕営業を進め、事業拡大を目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


シリコンスタジオは、社員にとって「働きがいのある職場」となるよう、「エンゲージメント」と「ウェルビーイング」の向上を図り、心理的安全性の高い組織風土の醸成に努めています。また、「働き方の多様性」を尊重しており、スキルアップのための資格補助や教育研修制度を整え、社員の能力を最大限に発揮できる仕組みを確立する方針です。

社内環境整備として、職場と家庭の両方で男女がともに貢献できる職場風土づくりや、男性労働者の育児参画の促進に取り組んでいます。短時間勤務制度、フレックスタイム制、在宅勤務、テレワーク等による柔軟な働き方の実現も推進しています。長時間労働の是正に関する数値目標の設定と徹底的なフォローアップも行っています。

人材育成においては、女性労働者の配置拡大と多様な職務経験の付与、積極的・公正な育成・評価に向けた上司へのヒアリングを実施しています。若手に対する多様なロールモデルやキャリアパス事例の紹介、ロールモデルとなる女性管理職と女性労働者との交流機会の設定も行っています。時間当たりの労働生産性を重視した人事評価により、育児休業や短時間勤務等の利用に公平な評価を実施しています。

人材の多様性確保のため、採用選考基準やその運用の見直し、女性が活躍できる職場であることについての求職者に向けた積極的な広報を行っています。非正社員から正社員への転換制度の積極的運用も進めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


シリコンスタジオは、今後のさらなる事業拡大のために、開発体制の継続的な強化が必要であると認識しています。開発技術の向上と先端技術へ迅速に適応する技術者の確保が重要であり、採用及び開発部門が連携し、即戦力となる人材の中途採用を進め、効率的な人員体制を拡充する方針です。様々な状況に合わせて柔軟な採用活動を継続していきます。

全社的な課題として、業容拡大に向けて各種業務の標準化と効率化の徹底による事業基盤の確立を重要な課題としています。グループ会社を含めたコーポレート・ガバナンスの強化、リスク管理やコンプライアンスを含む内部統制システムが有効に機能するような組織体制の整備・運用を推進し、経営基盤の一層の強化を図っています。また、在宅勤務や遠隔地勤務など新しい働き方に対応し、社員の生産性向上及び顧客満足のさらなる向上を図る方針です。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


シリコンスタジオは、社外取締役と監査役会による監督・監査を重視したコーポレート・ガバナンス体制を採用しています。経営の機動性、透明性、客観性及び健全性の保持・向上を目指しています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


シリコンスタジオの筆頭株主は代表取締役社長の梶谷眞一郎氏です。上位株主には、ディンプスやアルゴグラフィックスといった事業会社が名を連ねています。特定の株主グループが経営に強い影響力を持つ資本構成を示しています。

株主名 持株比率
梶谷 眞一郎 6.50%
ディンプス 3.43%
アルゴグラフィックス 3.25%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は7名(男性4名・女性3名)で構成され、女性役員比率は43.0%です。代表取締役社長兼人財事業本部本部長 兼人財事業部長は梶谷眞一郎氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。

氏名 役職 主な経歴
梶谷 眞一郎 代表取締役社長兼人財事業本部本部長 兼人財事業部長 2011年3月同社入社、2018年10月同社代表取締役社長に就任。イグニス・イメージワークス㈱代表取締役社長などを経て、2025年6月より同社代表取締役社長兼人財事業本部本部長 兼人財事業部長より現職。
柳原 淳一 取締役兼イグニス・イメージワークス事業本部長 兼事業推進部長 兼法務室長 1983年4月日本鋼管株式会社入社。米国Perkins Coie法律事務所、米国Square Soft, Inc.などを経て、2022年1月同社入社。2023年2月同社取締役に就任し、2025年5月より現職。


社外取締役は、橋本和幸氏(dots in space代表取締役)、大門あゆみ氏(法律事務所UNSEEN代表弁護士)です。

同社は監査役会設置会社であり、社外取締役と監査役会による業務執行の監督・監査に重点を置いています。社外取締役は、経営の透明性を高め、持続的な成長を支援する役割を担っています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


シリコンスタジオの役員報酬は、業績連動報酬を含まない固定報酬が中心です。各役員の報酬額は、会社の業績や従業員賞与の変動率、各人の地位、経歴、実績などを総合的に勘案して決定されています。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 3名 46百万円 15.3百万円
社外役員 5名 31百万円 6.2百万円


役員報酬の総額は77百万円であり、対象となる役員は8名です。個人別報酬が開示されている役員は存在しません。

※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。