※本記事は、特種東海製紙株式会社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月24日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。
1. 企業概要:どんな会社?
特種東海製紙は、紙パルプの製造・販売を主軸に、紙加工、土木・造園工事、廃棄物処理などの多岐にわたる事業を展開しています。同社グループは、子会社16社と関連会社5社で構成されています。
単体従業員数は429名、連結従業員数は1,873名です。同社グループの事業セグメントは、産業素材事業、特殊素材事業、生活商品事業、環境関連事業の4つです。
主な国内グループ会社は、新東海製紙(産業素材事業)、TTトレーディング(特殊素材事業)、特種東海エコロジー(生活商品事業)、レックス(環境関連事業)などです。
2026年4月1日付で、特種東海製紙は株式会社TTトレーディングを吸収合併しています。
2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?
特種東海製紙は、紙・パルプ製造を主軸とする企業として、安定した事業基盤を持つ同社グループです。従業員の平均勤続年数や平均年齢から、長期的なキャリア形成が可能な環境であることがうかがえます。人材育成や多様な働き方を支援する制度にも力を入れており、従業員が安心して働き続けられるような取り組みを進めていることが特徴です。
■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢
同社では、従業員の平均勤続年数が長く、平均年齢も比較的高い傾向にあります。これは、従業員が長期にわたってキャリアを築き、定着していることを示唆しています。安定した環境で専門性を高めながら働きたいと考える方にとって、参考となる情報です。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均年間給与 | 7,155,768円 |
| 平均勤続年数 | 19年1ヶ月 |
| 平均年齢 | 42歳1ヶ月 |
| 単体従業員数 | 429人 |
| 連結従業員数 | 1,873人 |
| 単体のグループ内比率 | 22.9% |
同社および連結子会社は、確定給付企業年金制度と確定拠出年金制度、中小企業退職金共済制度等を設けています。これらの制度は、国内のグループ会社に適用されています。
なお、退職一時金の有無や支給条件、従業員ごとの会社拠出額などは、有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。
退職給付債務は48.8億円、年金資産は48.4億円となっています。
■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方
同社グループは、ビジョン2035の実現に向けて「人」を最も重要な経営資源と位置付け、持続的な企業価値向上の源泉として人材に投資しています。2008年制定の人事基本方針では、従業員一人ひとりとの信頼関係を基盤とし、高いモチベーションを維持しながら活躍できる環境整備と、会社の持続的な成長を支える組織風土の醸成を掲げています。
給与等の制度は、従業員の能力開発と成長を促進し、多様な人材が活躍できる環境の実現を基本的な考え方として運用されています。
人材戦略では、「能動性」「専門性」「国際性」「多様性」の4つの人材像を掲げ、育成と活用を進めています。具体的には、自律的なキャリア形成支援としてキャリアプラン制度や社内公募制度、留学派遣制度などを導入しています。また、事業ポートフォリオの変革を支える専門人材の育成・採用強化、海外事業展開に向けた国際性を持つ人材の育成にも取り組んでいます。多様な価値観を持つ人材が活躍できるよう、DE&Iを重要な経営課題とし、ダイバーシティ推進チームが女性活躍推進や多様な人材の管理職登用、コミュニケーション活性化などに取り組んでいます。
社内環境整備においては、「明るく生き生き働ける会社」「安全で安心して働ける会社」を目指し、安全衛生、健康経営、エンゲージメント向上を推進しています。フレックスタイム制度のコアタイム廃止やハイブリッド型勤務の導入など、多様な働き方を支援する制度も整備されています。
■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標
有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。
法定開示
提出会社単体の法定開示データです。対象は提出会社原籍者とし、他社への出向者を含み、他社からの出向者を除き算定されています。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 5.2% |
| 男性労働者の育児休業取得率 | 35.3% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(全労働者) | 75.7% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(うち正規雇用労働者) | 76.8% |
| 労働者の男女の賃金の額の差異(うち非正規雇用労働者) | 60.0% |
連結子会社の法定開示
主要事業会社3社の数値のみ掲載します。
▼ 株式会社トライフ
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 男性労働者の育児休業取得率 | 100.0% |
▼ トーエイ株式会社
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 4.2% |
▼ 株式会社貴藤
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 | 13.3% |
女性活躍の推進
当該指標と目標の対象範囲は提出会社単体です。女性活躍の推進の対象は提出会社原籍者とし、他社への出向者を含み、他社からの出向者を除きます。
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 管理職及び管理職候補者層における女性比率 | 11.6% |
3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?
特種東海製紙グループは、紙パルプの製造・販売を主軸に、紙加工や土木・造園工事、廃棄物処理といった幅広い事業を展開しています。多様な素材と技術を組み合わせることで、社会の様々なニーズに応える製品やサービスを提供しています。
■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか
同社グループは、主に紙製品の種類に応じた事業戦略に基づき、「産業素材事業」「特殊素材事業」「生活商品事業」「環境関連事業」の4つの報告セグメントで事業を展開しています。各セグメントは、それぞれの専門性を活かした製品開発やサービス提供を通じて収益を上げています。
産業素材事業
主に段ボールや包装用紙などの原紙の生産・加工・販売、および売電事業を行っています。収益は、紙製品の販売と電力販売から得ています。運営は、特種東海製紙、新東海製紙、特種東海マテリアルズ、新東海ロジスティクス、および関連会社4社が行っています。
特殊素材事業
特殊印刷用紙や特殊機能紙などの生産・加工・販売を行っています。収益は、特殊な機能を持つ紙製品の販売から得ています。運営は、特種東海製紙、㈱TTトレーディング、静岡ロジスティクス、㈱モルディアが行っています。
生活商品事業
ペーパータオルやトイレットペーパーなどの生活に密着した紙製品の生産・加工・販売を行っています。収益は、家庭用および業務用の紙製品の販売から得ています。運営は、㈱トライフ、関連会社1社、特種東海エコロジーが行っています。
環境関連事業
同社が保有する南アルプスの社有林を活用した自然環境活用事業と、リサイクルビジネスを拡大する資源再活用事業を展開しています。収益は、ウイスキー販売、建設事業、廃棄物の収集運搬・処分・リサイクル、サーマルリサイクル燃料の製造・販売など多岐にわたります。運営は、㈱レックス、㈱特種東海フォレスト、子会社1社、㈱駿河サービス工業、トーエイ㈱、㈱貴藤、子会社1社、十山㈱が行っています。
同社グループの売上高は、国内の外部顧客への売上高が連結売上高の90%を超えており、国内市場が主要な収益基盤となっています。また、特定の顧客への販売集中が見られ、日本東海インダストリアルペーパーサプライ株式会社への販売が全体の37.5%を占めています。
| セグメント | 売上高(2025年3月期) | 売上高(2026年3月期) |
|---|---|---|
| 産業素材事業 | 421億円 | 419億円 |
| 特殊素材事業 | 208億円 | 198億円 |
| 生活商品事業 | 185億円 | 188億円 |
| 環境関連事業 | 135億円 | 150億円 |
■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移
同社グループの過去5期間の業績を見ると、売上高は全体として増加傾向にあります。経常利益は変動が見られますが、直近の当連結会計年度では減少となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、直近の当連結会計年度において増加しています。
| 項目 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | 2024年3月期 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 807億円 | 841億円 | 865億円 | 948億円 | 954億円 |
| 経常利益 | 57.3億円 | 40.6億円 | 61.9億円 | 62.3億円 | 57.3億円 |
| 経常利益率 | 7.1% | 4.8% | 7.2% | 6.6% | 6.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 52.5億円 | 41.3億円 | 45.9億円 | 36.1億円 | 43.7億円 |
| 1株当たり当期純利益(円) | 132.03 | 115.17 | 129.32 | 102.51 | 125.01 |
■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る
同社グループの従業員1人あたりの売上高は、前期から横ばいとなっています。一方、従業員1人あたりの営業利益は前期から増加しており、事業活動における効率性が向上していることを示しています。これらの指標は、同社グループの事業規模に対する効率性や、従業員一人ひとりの貢献度を示すものとなります。
| 指標 | 2025年3月期 | 2026年3月期 |
|---|---|---|
| 従業員1人あたり売上高(連結) | 50.9百万円 | 50.9百万円 |
| 従業員1人あたり営業利益(連結) | 2.1百万円 | 2.3百万円 |
4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?
特種東海製紙グループは、本業で安定した資金を生み出しつつ、将来に向けた投資も行っている状況です。財務基盤は堅固であり、事業活動に必要な資金を確保しています。
■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み
同社グループの財務基盤は、自己資本比率が高く、安定した状態を示しています。自己資本比率はプライム市場の製造業平均を上回っており、強固な財務体質がうかがえます。ROE(自己資本利益率)はプライム市場平均を下回っていますが、着実に改善傾向にあります。手元資金も一定の水準を維持しており、不測の事態への耐性も備わっていると考えられます。
| 指標 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 純資産 | 858億円 | 901億円 |
| 自己資本比率 | 56.3% | 58.9% |
| ROE(自己資本利益率) | 4.6% | 5.4% |
| 現金及び預金 | 114億円 | 78.1億円 |
■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益や減価償却費などにより、前連結会計年度に比べて増加となりました。本業で安定的に資金を生み出している状況を示しています。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出が主な要因となり、資金を使用する結果となりました。これは、事業の維持や成長に向けた投資が行われていることを示しています。
財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入があった一方で、長期借入金の返済や配当金の支払額により、資金を使用する結果となりました。
これらのキャッシュ・フローの状況から、同社グループは本業で得た資金を事業投資に充てつつ、財務の健全性も維持していることがうかがえます。安定した事業運営と将来への投資を両立している状況であり、雇用や給与の安定性にもつながる基盤があると考えられます。
| 項目 | 2025年3月期(前期) | 2026年3月期(当期) |
|---|---|---|
| 営業CF | 87.7億円 | 98.9億円 |
| 投資CF | △93.7億円 | △79.2億円 |
| 財務CF | △14.9億円 | △54.9億円 |
| フリーCF(営業CF+投資CF) | △5.9億円 | 19.7億円 |
■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント
① 継続企業の前提に関するリスク
継続企業の前提に関する特記事項はありません。
② 事業構造・収益性に関するリスク
同社グループの特殊素材事業では、デジタル化の進展や出版部数の減少に伴い、情報伝達媒体としての紙需要が縮小傾向にあります。また、社会潮流の変化により用途そのものが消滅することで、製品への需要が急減する可能性があります。
製紙3事業においては、多量の原燃料を使用するため、その価格変動が業績に負の影響を与える可能性があります。また、原燃料の輸入取引について為替変動リスクを負っており、円安が生じた場合に業績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 人材・組織に関するリスク
同社グループは、従業員が重大な感染症に罹患した場合、従業員及びその家族への感染拡大を防ぐため、工場の操業を停止する可能性があります。これにより、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
④ 雇用安定性・リストラ
解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。
5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?
特種東海製紙は、独自の技術と信頼を基盤に、社会と環境に貢献する企業集団を目指しています。持続可能な社会の実現と企業価値の向上を追求する中で、多様なステークホルダーとの信頼関係を重視する企業文化が特徴です。
■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか
特種東海製紙グループは、「ユニークで存在感のある企業集団として、社会と環境に貢献する」ことを経営理念としています。同社グループが目指す企業像は、「技術と信頼で顧客と共に未来をひらく オンリーワンビジネス企業」です。株主をはじめとする多様なステークホルダーからの信頼を得ながら、持続可能な社会の実現に貢献し、企業価値の向上を追求することを経営方針としています。長期目標として「ビジョン2035」を策定し、外部環境の変化に対応した事業展開を進めています。
■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー
特種東海製紙グループは、持続可能な社会実現と企業価値向上を目指し、「自然との共生」「社会・文化発展への貢献」「ステークホルダーとの信頼関係」をサステナビリティ基本方針の3軸としています。事業戦略と連動するマテリアリティとして、「再資源化ビジネス領域の拡大」や「価値創造に挑戦する人財づくり」などを掲げています。
同社グループは、人材を最も重要な財産と位置づけ、従業員一人ひとりが高いモチベーションを維持し活躍できる環境整備と、持続的な成長を支える組織風土の醸成を重視しています。人材育成においては、「能動性」「専門性」「国際性」「多様性」を備えた人材の育成を目指しています。
また、「明るく生き生き働ける会社」「安全で安心して働ける会社」を目指し、安全第一を最優先に、快適で働きやすい職場づくりを推進しています。DE&Iを重要な経営課題とし、多様な人材が能力を最大限発揮できる組織づくりに取り組むカルチャーがあります。
■(3) 経営課題と今後の重点テーマ
特種東海製紙グループは、資本コストや株価を意識した経営の実現に向け、資本収益性の改善と市場からの期待値向上に取り組んでいます。既存事業の安定化を図りつつ、再資源化ビジネスを中心に新規領域・新事業への参入を進め、中長期的な収益源の獲得を目指しています。
原燃料価格の高騰に対しては、燃料調達構造の見直しや業務プロセスの全社的な見直し、経費削減、原価低減努力、製品価格の適正化といった体質強化を実施しています。
持続可能な社会に向けた対応も重要な課題です。カーボンニュートラル実現に向けた取り組みや情報開示の充実に努めています。生産活動におけるGHG削減や、井川社有林での「自然共生サイト」認定取得など、地球環境との共生に向けた企業活動を推進しています。
6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?
同社は監査等委員会設置会社制度を採用しており、取締役会は監査等委員を含めた取締役で構成されています。経営の監督機能強化と透明性・客観性の向上を図るガバナンス体制となっています。
■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か
同社の筆頭株主は信託銀行であり、複数の事業会社や金融機関が大株主として名を連ねています。多様な株主によって支えられている資本構成となっています。
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) | 10.55% |
| 中央建物 | 3.84% |
| 新生紙パルプ商事 | 2.67% |
| 静岡銀行 | 2.59% |
| 竹尾 | 2.25% |
■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか
同社の役員は10名(男性8名・女性2名)で構成され、女性役員比率は20.0%です。代表取締役社長社長執行役員は木村隆志氏が務めています。社外取締役比率は50.0%です。
| 氏名 | 役職 | 主な経歴 |
|---|---|---|
| 木村 隆志 | 代表取締役社長 社長執行役員 | 2002年8月同社入社。経営企画本部企画業務部長、理事経営企画本部長、執行役員資源再活用本部長、常務執行役員社長付を経て、2025年6月より代表取締役社長社長執行役員に現職。 |
| 佐野 倫明 | 取締役副社長 副社長執行役員 事業推進センター長 | 1989年4月大昭和製紙入社、2004年12月特種製紙入社。執行役員、取締役執行役員、取締役常務執行役員などを歴任し、2026年4月より取締役副社長副社長執行役員事業推進センター長に現職。 |
| 松田 裕司 | 代表取締役会長 | 1985年3月特種製紙入社。理事営業本部副本部長、執行役員、取締役、代表取締役社長社長執行役員などを歴任し、2025年6月より代表取締役会長に現職。 |
| 福井 里司 | 取締役 上席執行役員 環境関連事業本部長 自然環境活用本部長 | 1990年3月特種製紙入社。経理財務部長、執行役員、上席執行役員などを歴任し、2024年7月より取締役上席執行役員環境関連事業本部長、2026年4月より自然環境活用本部長に現職。 |
| 渡邊 克宏 | 取締役 | 1983年4月キヤノン入社、1999年4月東海パルプ入社。執行役員、取締役執行役員、取締役常務執行役員、取締役副社長などを歴任し、2026年4月より取締役に現職。 |
社外取締役は、石川雄三氏(元JCOM代表取締役社長)、宮下律江氏(エターナリア代表取締役)、長坂隆氏(長坂隆公認会計士事務所代表・監査等委員会委員長・指名・報酬委員会委員長)、檜垣直人氏(檜垣総合法律事務所代表)、大和加代子氏(大和・松本法律事務所代表・コンプライアンス委員会委員長)です。
同社は監査等委員会設置会社制度を採用しています。社外取締役は、業務執行に携わらない客観的な立場から経営判断を行い、取締役会の監督機能強化に貢献しています。また、監査等委員である社外取締役は、監査体制の独立性を高め、客観的な立場から監査意見を表明することで企業統治の有効性に寄与しています。
■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計
同社では、取締役(社外取締役および監査等委員である取締役を除く)の報酬は、固定報酬である基礎報酬、業績連動報酬、そして株式報酬型ストックオプションで構成されています。これは、継続的な業績向上と企業価値向上への貢献意欲を高めるインセンティブとして機能するよう設計されています。役位ごとに定められた割合に基づき、これらの報酬が支給されます。一方、社外取締役や監査等委員である取締役の報酬は、基礎報酬のみで構成されています。
| 区分 | 人数 | 総額 | 1人あたり平均 |
|---|---|---|---|
| 取締役(社外除く) | 6名 | 2.4億円 | 39.7百万円 |
| 社外役員 | 6名 | 46百万円 | 7.7百万円 |
役員報酬の総額は2.8億円で、対象となる役員は合計12名です。なお、人数は事業年度中に報酬の支給対象となった人数であり、期中に退任した役員を含みます。
※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。



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