【平均年収492万円】光陽社 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

【平均年収492万円】光陽社 転職ガイド:知っておきたい給与と業績(2026年3月期)

光陽社は、グループ各社とともに印刷関連事業を展開し、企画から納品まで一貫したサービスを提供しています。直近の期では増収増益となり、連結従業員数は172名です。


目次

※本記事は、株式会社光陽社 の有価証券報告書(2026年3月期、2025年4月1日 ~ 2026年3月31日、2026年6月26日 提出)の開示情報に基づき作成しています。会計基準は 日本基準 です。

1. 企業概要:どんな会社?


光陽社グループは印刷関連事業を展開しており、デジタル画像処理技術を核としたオフセット印刷用写真版や映像・マルチメディアコンテンツの制作を手掛けています。また、企画・デザインから印刷、加工、アッセンブリ、納品までの一貫したワンストップサービスを提供し、絵本の印刷・製本・配送も行っています。

単体従業員数は152名、連結従業員数は172名です。事業部門は製品制作、印刷、商品の3つです。

主な国内グループ会社は、ニコモ(絵本の印刷・製本、配送)、ノコム(印刷物の・製造、販売)などです。

2. 給与と働き方:どんな環境で働く会社か?


光陽社は、社員の成長と働きがいの向上を重視し、多様な人材が能力を最大限発揮できる環境整備に取り組んでいます。環境問題への対応や健康経営、社会貢献といったESG経営を推進しており、持続可能な働き方を支援する方針が見られます。給与水準や具体的な働き方については、以下の詳細データから傾向を把握できます。

■(1) 給与水準と在籍傾向:平均年間給与・勤続年数・年齢


光陽社では、平均勤続年数と平均年齢から、社員が長期にわたって安定して勤務する傾向が見て取れます。多様な働き方を推進し、社員が安心して働き続けられる職場環境の整備に注力していることが、こうした定着感につながっていると考えられます。

項目 数値
平均年間給与 4,920,235円
平均勤続年数 17.58年
平均年齢 48.23歳
単体従業員数 152人
連結従業員数 172人
単体のグループ内比率 88.4%


同社グループは、確定給付型の退職給付制度(給与や勤続年数に応じて給付額が決まる制度)を採用しています。この制度は国内グループ会社に適用されています。

退職一時金制度があります。ただし支給条件や金額の算定方法は有価証券報告書では確認できないため、就業規則や募集要項で確認する必要があります。

■(2) 人材戦略と報酬制度:育成方針と給与の決め方


光陽社は、人材を最も重要な経営資源と位置づけ、企業価値の持続的向上を目指しています。社員一人ひとりの成長と働きがいの向上を図り、多様な人材が能力を最大限発揮できる環境整備に取り組むことを基本方針としています。

人材育成においては、事業特性を踏まえた作業の標準化と社員の多能工化を推進し、個々の技能向上と組織全体の生産性向上を図っています。また、資格取得支援制度を整備し、自発的な能力開発を促進することで、変化する事業環境に柔軟に対応できる人材の育成を目指しています。

社内環境整備では、社員が安心して働き続けられる職場環境を重要課題とし、在宅勤務等の多様な勤務体系の導入や、産休・育児休業制度の整備・見直しを行っています。性別・年齢・国籍等によらず能力・適性に応じた人材登用を推進し、多様な人材が活躍できる環境づくりを進めています。

■(3) 人的資本データ:多様性と働き方に関する指標


有価証券報告書の法定開示項目および任意開示指標を示します。各指標は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく法定開示と、同社が独自に開示している任意指標から構成されています。

法定開示


提出会社単体の法定開示データです。男性育児休業取得率、男女賃金差異(全労働者)、男女賃金差異(正規雇用)、男女賃金差異(非正規雇用)は、女性活躍推進法・育児介護休業法に基づく公表義務の対象項目として選択しておらず、公表されていません。

指標 数値
女性管理職比率 5.7%

3. 事業の構造:どんなビジネスをしている会社か?


株式会社光陽社は、印刷関連事業を主軸に展開する企業です。同社グループは、紙媒体とデジタルメディアの両方を連携させ、幅広い分野で事業を展開しています。

■(1) 事業内容と収益モデル:何で利益を上げているか


同社グループは印刷関連事業の単一セグメントで事業を展開しており、事業部門は「製品制作」「印刷」「商品」の3つに区分されています。製品制作部門では、デジタル対応した画像処理技術を核に、オフセット印刷用写真版、ディスプレイ、映像・マルチメディアコンテンツ制作を手掛けています。

印刷部門では、企画、デザイン、DTP製作からカラーマネジメントを核とした印刷、加工、アッセンブリ、納品までの一貫したサービスを提供しており、絵本の印刷、製本、配送も行っています。商品部門では、印刷に関連する消耗品等の販売を行っています。同社グループは、カーボンオフセット関連の販路を拡大し、環境配慮型印刷を通じて脱炭素化への取り組みを推進しています。

また、紙媒体とデジタルの連携によるデジタルマーケティング事業や、Web運用などのデジタル業務を定額制で提供するWebサービスも展開しています。これらの取り組みにより、営業力・提案力の強化、新規顧客の開拓、既存顧客の深耕、生産効率の向上、内製化の推進に注力しています。

同社グループの収益は、主に製品制作と印刷の各部門からの売上によって構成されています。直近の連結会計年度では、製品制作売上高と印刷売上高がいずれも前期から増加しました。一方、商品売上高は前期から大きく減少しています。

同社グループは、本邦以外の外部顧客への売上高はなく、海外事業は展開していません。また、特定の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先はないため、特定の顧客に収益が集中している状況ではありません。

■(2) 業績トレンド:直近の売上・利益の推移


同社グループの過去5期間の業績は、売上高が着実に増加傾向にあります。経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益も、変動はありながらも直近の期では大きく増加しました。営業活動によるキャッシュ・フローも、直近の期で増加に転じています。

項目 2022年3月期 2023年3月期 2024年3月期 2025年3月期 2026年3月期
売上高 40.6億円 43.0億円 44.9億円 47.3億円 48.3億円
経常利益 17百万円 90百万円 1.1億円 1.0億円 1.4億円
経常利益率 0.4% 2.1% 2.4% 2.2% 2.9%
親会社株主に帰属する当期純利益 34百万円 58百万円 1.5億円 61百万円 84百万円
1株当たり当期純利益(円) 6.13 17.06 42.93 17.95 31.91

■(3) 収益性と生産性:1人あたりの稼ぐ力を見る


同社グループの従業員1人あたり売上高は、前期から増加しています。これは、従業員1人あたりの収益創出能力が向上していることを示しています。また、従業員1人あたり営業利益も前期から増加しており、組織全体の収益性が高まっている傾向が見られます。これらの指標の改善は、同社グループが生産効率の向上や事業展開の多角化を通じて、従業員一人ひとりの貢献度を高めていることを示唆しています。

指標 2025年3月期 2026年3月期
従業員1人あたり売上高(連結) 27.2百万円 28.1百万円
従業員1人あたり営業利益(連結) 0.3百万円 0.6百万円

4. 経営の安定性:どれくらい安心して働けそうか?


光陽社グループの財務状況は、事業活動による安定した資金創出と、健全な資金の流れを示しています。これにより、同社グループの経営基盤は安定していると言えます。

■(1) 財務基盤:自己資本と手元資金の厚み


光陽社グループの財務基盤は、自己資本比率が前期から当期にかけて上昇し、60.6%となっています。これはプライム市場の製造業平均と比較しても高い水準を示しており、強固な財務体質を維持していると言えます。

一方、ROE(自己資本利益率)は4.7%であり、プライム市場平均を下回っています。これは、資本を効率的に活用して利益を生み出す点において、改善の余地があることを示しています。

手元資金である現金及び預金は9.4億円を確保しており、事業運営に必要な流動性を維持しています。これらの財務状況は、同社グループが安定した経営を継続し、従業員の雇用や給与の安定性にも寄与する基盤となっていることを示しています。

指標 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
純資産 17.9億円 18.2億円
自己資本比率 56.2% 60.6%
ROE(自己資本利益率) 3.2% 4.7%
現金及び預金 10.1億円 9.4億円

■(2) キャッシュフロー:事業・投資・財務の資金の流れ


光陽社グループのキャッシュフローは、本業の稼ぎを示す営業活動によるキャッシュフローが1.4億円の増加となりました。これは主に税金等調整前当期純利益と減価償却費の計上によるものです。

投資活動によるキャッシュフローは0.2億円の増加を示しており、主に定期預金の払戻による収入が影響しています。フリーキャッシュフローは1.6億円のプラスとなっており、事業活動と投資活動を通じて自由に使える資金を創出している状況です。

財務活動によるキャッシュフローは1.5億円の減少となっており、長期借入金の返済や自己株式の取得による資金の流出が主な要因です。これらの資金の流れは、同社グループが安定した事業運営を行いながら、財務体質の健全化を進めていることを示しており、従業員の雇用安定性や将来的な成長性への期待につながります。

項目 2025年3月期(前期) 2026年3月期(当期)
営業CF 0.1億円 1.4億円
投資CF △0.8億円 0.2億円
財務CF △1.5億円 △1.5億円
フリーCF(営業CF+投資CF) △0.6億円 1.6億円

■(3) 事業リスクと雇用への影響:転職時に押さえたいポイント

① 継続企業の前提に関するリスク

継続企業の前提に関する特記事項はありません。

② 事業構造・収益性に関するリスク

同社グループは、商業印刷を主力事業としていますが、デジタルサイネージ等の電子メディアの多様化により印刷物の需要が減少するリスクを認識しています。また、印刷市場における競争激化による受注価格の下落も、同社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。

③ 人材・組織に関するリスク

人材・組織に関するリスクの記載はありません。

④ 雇用安定性・リストラ

解雇給付・リストラクチャリング引当金・構造改革費用の計上など、該当する記載はありません。

5. ビジョンと企業風土:どんな組織を目指している会社か?


光陽社は、「お客様に喜ばれる“良いものづくり”」を経営理念に掲げ、社会貢献と全従業員の働きがい・幸せを追求する企業です。同社グループは、環境問題への対応を重視し、持続可能な社会の実現に向けたESG経営を推進しています。

■(1) 経営理念とビジョン:会社はどこを目指しているか


同社グループは、「お客様に喜ばれる“良いものづくり”を通じて、社会の進歩発展に貢献すると共に、全従業員の働きがいと幸せを追求する」ことを経営理念としています。この理念に基づき、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。

■(2) 企業風土:大切にしている価値観とカルチャー


同社グループは、「誠実」「創意」「確実」を行動指針として掲げています。常に誠意をもって人に接し、創意工夫を志し、確実に職務を遂行することを大切にしています。

また、社員が成長し多様な働き方ができるよう、作業の標準化や多能工化を進めています。社員の資格取得補助や、在宅勤務、産休・育休制度の見直しを通じて、安心して働き続けられる職場環境の整備に努めています。

■(3) 経営課題と今後の重点テーマ


同社グループは、持続可能な社会の実現に向け、環境配慮型印刷の刷新や脱炭素化への取り組みを強化しています。具体的には、カーボンゼロプリントやカーボンニュートラルプリントの推進、生産方法や設備の見直しによる脱炭素化に取り組んでいます。

また、品質・生産性向上のため、SDCAの標準化サイクルを回すプロジェクトや各工程の自動化を推進しています。カーボンオフセット関連やサステナビリティ関連の販路拡大も重点テーマとしています。

6. 経営体制とガバナンス:誰がどう会社を動かしているか?


光陽社は、取締役会と監査役会を中心とした企業統治体制を構築しています。社外役員が経営陣に占める割合が高く、その意見や助言が経営に大きく反映される体制となっています。

■(1) 株主構成:誰に支えられている会社か


光陽社の株主構成を見ると、筆頭株主は代表取締役社長である犬養岬太氏です。上位には複数の個人株主が名を連ねており、特定の事業会社も主要株主として同社を支えています。これらの株主が同社の経営基盤を形成していることがうかがえます。

株主名 持株比率
犬養 岬太 28.13%
速見 嘉弘 18.29%
新日本カレンダー 9.73%

■(2) 経営陣の経歴:どんな人たちが会社を率いているか


同社の役員は9名(男性9名・女性0名)で構成され、女性役員比率は0.0%です。代表取締役社長は犬養岬太氏が務めています。社外取締役比率は33.3%です。

氏名 役職 主な経歴
犬養 岬太 代表取締役社長 2004年大和證券株式会社に入社後、株式会社ugoを経て、2013年4月に同社顧問に就任しました。同年6月より同社代表取締役社長を務めています。
八木 浩志 取締役 1988年に同社に入社し、関西事業所神戸営業部長、関西事業本部長、営業本部長を歴任しました。2009年6月より同社取締役営業本部長、2015年6月より同社取締役西日本営業本部長を務めています。
佐々木 雅規 取締役 1998年に同社に入社し、東日本営業本部企画開発部部長、サステナビリティ事業部部長を歴任しました。2025年6月より同社取締役サステナビリティ事業部長を務めています。
小川 杏介 取締役 2013年に同社に入社し、業務本部部長を経て、2025年6月より同社取締役業務本部長を務めています。


社外取締役は、宮﨑安弘氏(新日本カレンダー代表取締役社長)、上條典夫氏(東京富士大学特任教授)です。

同社は監査役会設置会社であり、取締役会と監査役会を中心とした企業統治体制を採用しています。社外役員全員が独立役員として東京証券取引所に届け出ており、経営に対する客観的な視点と助言を提供しています。

■(3) 役員報酬の仕組み:経営責任とインセンティブの設計


光陽社の役員報酬は、固定報酬、業績連動報酬、譲渡制限付株式報酬の3つの要素で構成されています。社外取締役を除く取締役にはこれら3種類の報酬が適用され、業績連動報酬は連結経常利益額に連動し、中長期的な企業価値向上へのインセンティブとして譲渡制限付株式報酬も付与されています。社外取締役は固定報酬のみで、監査役の報酬は監査役会の協議により決定される仕組みです。

区分 人数 総額 1人あたり平均
取締役(社外除く) 5名 46百万円 9.1百万円
監査役(社外除く) 1名 6百万円 6.0百万円
社外取締役 2名 5百万円 2.5百万円
社外監査役 2名 5百万円 2.4百万円


※本記事は、有価証券報告書などの公開情報から、転職・就職活動に役立つ情報をまとめたものです。内容の充実に努めていますが、掲載時点の情報であることをご留意ください。気になる点やご指摘があればお気軽にお知らせください。

この記事の執筆者

上場企業の有価証券報告書から、事業内容・業績推移・平均年収などの客観的データを抽出。求人票の裏側にある「企業のリアル」を、転職志望者の視点で分かりやすく解説します。